22.《ネタバレ》 まず、映像がきれいな映画だ。人物設定と、それをもとにした心理描写もなかなか的確。トータルで見るとけっこう無理な設定もあるのだが、それぞれの場面での登場人物の行動や言動には、不自然さを感じさせないように、脚本をそれなりに練っている。伏線の張り方もけっこううまい。大切なときに歌うほど好きだった歌手について、あいつは普段こう言っていた--というのが、後になって効いてくる。さて、このストーリーを作るアイデアの柱の1つに、伊勢正三の「あいつ」という歌があるのではないかと思う。ガラス工房での場面の後、喫茶店での場面があるが、そのバックに伊勢正三の別の歌を流している。ストーリーを作るきっかけとなった歌について、ストレートに言わずにほのめかしているのは、監督自身が思い出の彼に似たシャイな面を持っているからかもしれない。 【兄子sy 翁】さん 8点(2004-02-17 21:29:07) |
21.中学生のときのエピソードがほほえましかったです。酒井美紀と柏原崇のコンビには白線流しを思い出しました。全編にあふれる日本映画特有の雰囲気が心地よかったです。 【ジョナサン★】さん 8点(2004-02-15 16:21:44) |
20.《ネタバレ》 冬の季節にこれだけ似合う映画はない。光と影を使った淡い画面と、静かな音楽、中山美穂の透明感。すべてがマッチしている。 ノスタルジックで、甘美な感傷を誘い、日本人好みの細かい感情の機微を感じ取れる作品。 次第に埋もれていた事実が浮き彫りにされていく、という奥ゆかさしさ。こんな日本映画がもっとあったらいいのに。 高熱を出して倒れて運ばれるくだりでやや冗長に感じるものの、酒井美紀が雪の上で滑るシーン、図書館でカーテンが風にはためくシーンなど、セリフがなくとも忘れがたい映像が多い。 小樽や神戸やお山の美しい風景も含め、長く手元においておきたい好作品。 【mhiro】さん [DVD(邦画)] 8点(2004-02-15 12:37:52) |
19.《ネタバレ》 今日のテレビ放送が実は二回目。でも、十分楽しめました。しっとり感動できる良い話ですね。岩井俊二は上手い。ありえない住所の為、絶対届くはずのない手紙が何故か返信される。それが元彼と同一同名(別の住所)である為のニアミス。そのミスから始まるストーリーが最後までぐいぐいと見せてもらいました(エンタの神様見る予定だったのに)。鑑賞直前は藤井樹が引いてる風邪はなんの意味があるんだと思ったら、一人二役の為に分かりずらくなるはずの「渡辺博子」と「藤井樹」をより分かりやすくする為だったんすねー。で、想い出で映し出される若き頃の物語に登場する酒井美紀は、白線流しとかぶりますけど、良いっすね。初恋の匂いを思いっきりかもし出してくれてます。ラストは中山美穂のナレーション含めて良いラストですね。(このラストで、中山美穂が一人二役の理由がはっきりするわけですけど)あの表情は、「ママはアイドル!(古!)」でのアイドル時代からは想像も付かない良い表情でした。心にしみる良いお話に8点 |
18.岩井の10代の描き方はひとつのブランドといえます。いたずらで机の上に置かれた菊の花瓶をたたきつけるとか、樹コンビの目を合わせない会話だとか。「好きです」みたいな台詞よりもはるかに鮮明に人物の気持ちを表している。こういった回りくどさのセンスがすばらしい。この作品はラブストーリーであるが、岩井さんにはこれからもラブストーリーを撮ってもらいたい。 |
17.どうまとめるのかと思ったら…なんてステキなオチ!でも、たくさんの失恋があり悲しい気持ちにもさせられます。映像は綺麗ですが懲りすぎててうるさく感じたシーンもありました。いや、でも、やっぱり綺麗です。ミポリンはもちろん、酒井美紀の可愛さも秀逸。岩井俊二に見合い写真を撮ってもらいたい…♪ 【Bebe】さん 8点(2004-02-14 23:15:37) |
16.感じるのは懐かしさ。中学生とは程遠く年をとってしまったおいらは懐かしく羨ましく見てしまった。 【wlon】さん 8点(2004-02-14 23:04:53) |
15.《ネタバレ》 この監督の作品は、おっしゃれだなーと思った。 私は日本映画は日本映画の雰囲気を 持っていてほしいと思ってしまうのだけど、 純粋にいい映画だと思った。 柏原崇がとにかく目を引いた 【侍ジェット】さん 8点(2004-01-23 22:16:49) |
14.原作を読んでから映画を見たが、主人公の中山美穂や酒井美紀ははまり役だったと思う。うまく映画化出来た作品の一つだろう。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-01-21 02:30:53) |
13.《ネタバレ》 ラストシーンにほろりです。映像きれいですよね。 【こじ老】さん 8点(2004-01-12 22:20:16) |
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12.なかなかの出来栄えである.岩井氏のセンスが光る,心に沁みる作品である.この二年後にこれまた上質の作品『スワロウテイル』を公開していることに驚かされる. なお,本作品は韓国でも上映され人気を博したらしい.「お元気ですかぁ?」の台詞は韓国でも有名な日本語となっているそうだ.大抵の韓国人の友人(女性)はこの台詞を言えることにも驚き. 【sig】さん 8点(2004-01-05 10:10:05) |
11.素敵。この時の、柏原たかしがかっこいい・・・なんか、いいですよね、この映画。 【あしたかこ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-01 19:34:50) |
10.はじめて見た岩井作品です、やっぱり岩井映画の恋の書き方はうまいですね 【はまち】さん 8点(2003-11-30 01:36:44) |
9.この映画の冬は寒さの中の暖かさを感じるというか、良いですね。何と言うのかこういう奥手な恋愛ものはとても好きです。素敵なものばかりがちりばめられていて、確かにおとぎ話です。「お元気ですかー」は今でもよく突然叫びますが、あそこは泣けました。 【しま】さん 8点(2003-10-17 01:22:09) |
【福助】さん 8点(2003-07-08 15:04:59) |
7.他の岩井作品と比べると、素直っぽい。 叙情的。 邦画に期待したい方向性の一つです。 ハリウッドには、こういうものは作れないよ。 神戸で雪が降り、小樽で桜が咲きます。 映画だからできる、ってこと、まだまだたくさんありそうですね。 【おばちゃん】さん 8点(2003-06-02 11:54:55) |
6.恥ずかしいけど切なくてやさしい。中山美穂も素直にいいと思える。 【リコシェ号】さん 8点(2002-12-29 01:57:52) |
5.上質の日本映画だと思います。僕にとっては、奇をてらったストーリーよりも(作者はそんなつもりで作ったのではないのかもしれないけれど)、中学時代の回想シーンの描き方がとてもよかった。特に、図書室の風に揺れるカーテンに、もうとうに忘れていた感覚を、思い出させてもらいました。キャスティングに多少難がある部分もあるけれど、でも、酒井美紀と柏原崇は、とてもよかったな。音楽もいいし、好きな作品の一つです。 |
4.「失われた時をもとめて」彼女は彼と、出会った。ひとつひとつの人も、光景も、すごく好き。 【エスメラルダ】さん 8点(2002-05-10 19:02:00) |
3.邦画で、一番好きです!ゆっくりとまったりしながら見たい映画なのです♪ 【こゆ】さん 8点(2002-03-14 23:38:18) |