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大人の見る絵本 生れてはみたけれど

[オトナノミルエホンウマレテハミタケレド]
1932年上映時間:90分
平均点:7.66 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
公開開始日(1932-06-03)
ドラマコメディサイレントモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2016-08-13)【イニシャルK】さん
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監督小津安二郎
助監督原研吉(監督補助)
キャスト斎藤達雄(男優)父(吉井)
吉川満子(女優)
突貫小僧(男優)次男 啓二
坂本武(男優)重役 岩崎
葉山正雄(男優)遊び仲間
小藤田正一(男優)酒屋の小僧
笠智衆(男優)吉井の同僚
倍賞千恵子(音声版)
風間杜夫(音声版)
原作ジェームス槇(原案)
脚本伏見晁
小津安二郎(潤色)(名義:燻屋鯨兵衛)
撮影茂原英雄
厚田雄春(撮影補助)
配給松竹
編集茂原英雄
あらすじ
自分たちの父親は世界で一番偉いと思っている二人の幼い兄弟。だが、ある日、会社で上司にペコペコしている父親の姿を見てしまい・・・。小津安二郎のサイレント期の代表作。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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21.《ネタバレ》 兄弟のわがまま・ガキぶりが目に余る前半は面白くない。後半、父親の道化師ぶりが暴露され、子供たちの反抗にあうところからが見所。殴って自己嫌悪にかられた父親が、子供たちの寝顔を見ながら母親と話すシーンが秀逸だ。そこからラストへ向かっての、子供たちの反抗を大きな気持ちで見守るのも心地良い。ユーモアで笑わせ、ときにホロリとさせてもくれるが、サイレントなのはプラスではないと思う。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-02-16 07:00:46)
20.《ネタバレ》 小生意気な餓鬼共の我が儘な言動をいくら延々と映されても、別に面白いところはない。しかも、この兄弟は、ボス格の子に対し酒屋の兄ちゃんを使って報復するなど、陰湿ですらある(ついでに、本を粗末に扱うというのは、私は許さない)。そこで父親が「君たちはどこの学校へ行っていたのか?」と的確な突っ込みを入れると、大人のセンスと子供のセンスのギャップがコメディをもたらすんだけど、そのようなシーンは少なかったね。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-15 02:52:27)
19.《ネタバレ》 和製サイレント映画を初めて観た。1932年当時の子供たちの日常がいきいきと描かれていて楽しく、興味深い(あの妙な遊びは本当に流行ってたのかな?)。主人公兄弟は「父は偉い」と信じていたが、ある日、職場を映した活動写真でペコペコする父の姿を見て失望する。思わずその場から飛び出した二人のとぼとぼ歩きが何とも印象的。家庭では威厳のある父親がいわゆる「変顔」で笑いを取っていれば、そりゃショックだろうけど、それもいつの日か必ず理解できるようになるし、そんな未来を想像するとまた笑みがこぼれてくる。そして父、母の優しさ。何を言われても(お尻ぺんぺんくらいはするけど)二人を温かく見守る姿は泣ける。そして翌朝の清々しさったら無い。家族の素晴らしさ、子供の成長、友達との仲直り、そして日本人の礼儀正しさかな。斎藤達雄、吉川満子の表情演技の素晴らしさにも触れないといけないな~。とにかくさすが名作、大傑作ですよ。唯一の不満といえば、どういう訳か後世に作られた音声が被せてあった事だけど、これは放送局の問題で作品自体に罪は無いので満点としたい。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-02-14 17:04:24)
18.還暦の誕生日に亡くなった小津は、人生の見取り図を眺めやすい。『出来ごころ』までが前半生の30年、『母を恋はずや』からが後半生で4作目からトーキーになる。赤ん坊時代も含めた前半生だけで傑作を次々と発表しており、それだけでも映画史にゴシックで名を残したことだろう。とりわけ本作。前半のギャグの連発には、ただただ恐れ入るしかない。それも客観的に外部にある笑いではなく、自分たちの子ども時代を思い出させつつ生まれてくる笑いだ。だから後半の苦みが「取ってつけたよう」にはなってない。前半の笑いの当然の帰結として、苦くなってくる。そこに子どもであることの苦さ、子どもを持つことの苦さが浮き上がっている。笑わせたあとでペーソスも加える、ではなく、笑いがそのままペーソスに移行している。これが20代の男によって作られたことに驚かされるが、その若さだから・そしてついに家庭を持たなかった監督だから、と考えたほうがいいかもしれない。こんな映画を撮ってしまう男が、家庭を持てるわけがない。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 10点(2013-01-12 09:50:07)
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17.《ネタバレ》 次男の突貫小僧(なんちゅう芸名や)がまるでコメディアン。 「おなかをこわしてます。食べ物を与えないでください」って山田洋次がパクってたぞ。 小ネタ満載で小津作品で一番好きな作品。
きーとんさん [ビデオ(邦画)] 9点(2010-07-20 21:25:51)
《改行表示》
16.小津のサイレント作品は大体観てきたが、本作は特別秀でているとは感じなかった。 本作が他の小津サイレント作品に比べ、高く評価されている意味が分からない。 というか、他の小津サイレント作品って、そもそも観ている人が少ないだけの気がする。  本作にこれだけの評価が集まるのであれば、もっと他の小津サイレント作品を観て欲しい。 そんな気持ちになってしまった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-11-26 21:58:03)
15.《ネタバレ》 タイトルから予想するちょっと悲惨な展開とは大違い。チャプリンを彷彿させるコメディの傑作でした。正義感強く賢そうなお兄ちゃんと、ちょっとトボけて可愛らしい弟のコンビが織りなす日常でのちょっとした出来事(彼らにとってみればちょっとではないのかもしれませんが)を温かく丁寧に描く前半だけでもかなり面白いのですが、尊敬する父親が実はあまり偉くなく友達の父親である上司にゴマ擦りするのにショックを受けるくだりは見事なストーリーの転回、そして最終的に子供は父親の気持ちを理解したうえでもやっぱりわが道をいくオチが好きでたまりません。日本にもこんな素晴らしい才能をもった映画人が居たということに驚き、誇りに思います。
ponsukeさん [地上波(邦画)] 9点(2007-02-24 09:51:33)
14.《ネタバレ》 小津のトーキー作品はリズム感のある台詞が一つの魅力だが、台詞がないどころか音楽もない本作であってもカットやカメラワークや笑いがリズムを感じさせてくれる。子どもにとって父親は誰よりも偉いはずの存在。そんな父親が友達の父親に頭を下げている姿を見て偶像破壊によるショックを受ける子ども。自分の拙い人生を子どもに指摘され、さらには非難される父親。――父「お父さんだってこんな風になりたかったわけじゃないんだ・・・なりたかった訳じゃない。・・・しかしだな、しかししょうがないんだよ。人に頭下げながらでも働かなくちゃならんのだよ」―兄「やだぁい、やだぁい。そんなの分かんないやぁい。そんなのやめてしまえやぁい」―弟「やめちゃえやめちゃえ」―父「お前達の為でもあるん・・・」―弟「やめちゃえやめちゃえ」――そんな会話が脳内で繰り広げられる。最後には大人の世界を少しだけ理解する兄弟。些細な幸せを守り続ける父親。人生における最大の問いに向き合う親子をミニマムに映し出した、紛れもない傑作。
stroheimさん [ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-18 06:00:52)
13.既に皆さん、書かれてますが本当に面白い。日本の映画でサイレント映画があったんだ!しかも音楽も一切無いのに面白い。サイレント映画の特色を見事に生かした小津監督の手腕はお見事としか言いようがありません。子供の眼から見た大人達に対する皮肉をたっぷりに描き、しかも徹底したリズミカルな動きと少ない字幕だけでこんなにも可笑しく見せてしまうその凄さ、さすがは小津監督です。参りました。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-15 20:14:06)
12.「お早よう」のように子供の物語ではあるが、子供の目線から大人社会を上手く風刺しており、コミカルなテンポもよく楽しめる。子供達にとって一番身近なヒーローは父であって欲しいもんです。子供達が電柱の並んだ道を向こうへ歩いていく絵がチャップリンしてました。
亜流派 十五郎さん 7点(2004-08-25 22:38:03)
11.子供達の社会が大人の社会とそう変わらないように表現されているけれども、最後のシーンはそんな社会からでも非常に温かみを感た。
マイアミバイスさん [ビデオ(字幕)] 7点(2004-05-09 12:33:22)
10.小津安二郎の映画は面白い、面白くないで判断するものではないとおもいます。そのなかにある深いメッセージについていかにキャッチできるか否かにかかってると思う。そういうわけだけどあえて面白い、面白くないかで判断すると、はっきり言って僕は退屈しました
Keith Emersonさん 2点(2004-03-18 13:12:30)
9.《ネタバレ》 兄弟の行動が結構エグい。彼等が学校に行かなかったり、習字で、先生から甲をもらったが如く偽造したのは、自己保身からだ。酒屋の小僧さんを買収して、いじめっ子に仕返しをしたり、活動写真見たさに、金持ちの子供に雀の卵を差し出したり(子供の間でやり取りされるあの卵は、お金の役割を果たしていた)、彼等なりの社会での地位の獲得に、実に敏感に、幼いながらもバランスを取ろうともがいている。そういった前フリから考えると、ラストの父親との和解は、あきらめや空腹から来るものではなく、気づきから来た(正確に言うと、始めから知っていた)んだと思う。自分たちの行動と、父親のそれとは、根本が同じであったことに。そしてどうやらそれは、生まれてきた以上、逃れられそうにないことに。
水の上のハイウェイさん 8点(2004-02-14 18:34:30)
8.最初「おいおい古すぎだろ・・・・(汗)無声だし、とって”ゐ”た、とか書いてあるし」とひいていた。が、いつの間にやらぐいぐい引き込まれ「アハハハハ・・・・」と、楽しみました!いい物はいいって、使い古された慣用句だけど本当だねえ!お父ちゃん挨拶してきた方がいいよ、で父親を許した子どもたちにじ~ん(*^^*)しかしこんなの見てると、またしても「若いのに渋いねえ~」っていわれちゃうなあ。まあいいか。
かなかなしぐれさん 9点(2003-12-06 08:22:13)
7.家ではえらいと思っていたお父さんが、実は会社では上役にへいこらしているというのを知ってしまった子供たち。「なんだ、お父さんも偉くなればいいじゃないか」と子供は面白くない。子供の目が垣間見た大人の世界と、子供の世界をユーモアで描いて楽しい。この時代の子供がなかなかいいし興味深い。お父さんの斉藤達雄がフィルムの中でおかしなマイムや表情を見せるのがユーモラスでおもしろい。
キリコさん 7点(2003-12-05 23:14:50)
6.素晴らしい!1932年?ウソだろ?という感じ。子供達の活き々とした表情や仕草がほほえましくて愛おしくて、サイレントだという事を忘れそう。私の親さえまだ生まれてない時代の映画なのにこんなにも懐かしく、ノスタルジーを感じるのは何故だろう。傑作です。
黒猫クロマティさん 10点(2003-12-04 13:06:08)
5.昔見た「ケンちゃんシリーズ」を思い出した。
STYX21さん 5点(2003-11-19 01:26:26)
4.子供から見る大人社会が繊細な子供の視点でうまく表されている。こういった子供映画はマジ好きだな。すっげー古いのに観てて全然飽きない。
たましろさん 9点(2003-10-13 20:26:59)
3.「生きるべきか死ぬべきか」、「ニノチカ」等々、ソフィスティケイテッド・コメディーの映画作家エルンスト・ルヴィッチ監督を敬愛していた小津安二郎監督の本領は、初期のサイレント映画群にストレートに体現されていると思います。子ども(人間の本質)の眼から純粋にながめた大人(社会化された人間)の社会と小さな子どもの社会とを「大人の見る絵本」として、叙情的に描いています。情景描写も見事でノスタルジーに浸れる作品でもあります。小津作品、いや、日本映画が世界に誇れる大傑作でしょう。
チャターBOXさん [映画館(字幕)] 10点(2003-09-26 14:44:38)
2.どこにでもいそうな家族の、他愛無い物語。当時の父親・母親像が垣間見える。ちょっとお父さんが可哀想だったかな。子供は純真無垢だからね。
さくらさん 9点(2002-07-27 23:00:23)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 7.66点
000.00%
100.00%
224.88%
300.00%
424.88%
537.32%
624.88%
7717.07%
8717.07%
91024.39%
10819.51%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review3人
2 ストーリー評価 8.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review6人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 8.33点 Review3人
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