4.「すべての川は同じ海に注ぐ」「笑ってごらん、幸せになれるから」。
人生を悟りきったかのようなイブラヒムおじさんの言う数々の言葉に含蓄があって味わい深い。
ユダヤ人の少年を養子にするイスラム教徒のおじさんという設定といい、人種や生まれた土地など違えどみんな同じ人間だよ、というようなおおらかなメッセージが込められているようです。
おじさんはコーランに学びますが、そもそも宗教と哲学は人の生き方などについての指針となるところで共通するところも多くどの道をたどっても根本はそう大差ない気がします。
愛情に恵まれない少年に大きな慈愛を注ぐイブラヒムおじさんのオマー・シャリフは存在感があってとてもよかった。
終盤の展開にはびっくりさせられたがちょっと狙いすぎ?という気がしないでもない。