188.群像もの。善人でも悪人でもない人々の小さな気分の揺れが、大きな善になったり大きな悪になったりすること。やくざな警官が必死の救助者になったり、正義感ばりばりの新入り警官が人を撃ってしまったり。そういう社会なのだよ、という諦めを語ったのか。希望を語りたい・夢を持ちたい、という前提で社会を点検してみたら…、というスタンスなのか。妖精のマント。昔のアメリカの「社会もの」は、白人と黒人との対立だけですんでいたんだけど、いまは複雑で、アラブ人と間違えられて襲撃されるペルシャ人もいる。少数民族は優遇されすぎてるという白人の不満も高まっている。希望や夢を持つことが難しい状況が蔓延している中で、何か手探りしようとしている意志を感じる。希望そのものを歌うより、希望を持とうとする意志を模索していることに希望を持とう、と控え目な控え目な夢を語っているような。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-31 09:39:32) |
187.これって結局「人世はいろいろあるよ」ってことだけでしょ?つなぎ合わせのストーリーでまるで一貫性がない。「まあ、大変だったね」の一言で終わる映画です。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 4点(2013-01-19 18:51:24) |
《改行表示》186.《ネタバレ》 ハイウェイでの交通事故から、物語が始まる。 複数の話が交錯して、微妙に登場人物が関連している。 偶然が幾つも重なって登場人物が関連しているので、リアリティは感じないが、お話としてはよくできている。 人種のる壷である現代アメリカの抱える問題が垣間見えて興味深い。 人種差別者の警官が黒人女性を自動車事故で救い、その警官を批判していた若い警官がヒッチハイクの黒人を誤解から撃ち殺してしまったのが皮肉。 人間は光と闇、どちらの要素も持っていて、流れや状況次第でどちらにでも転びうるということか。 交錯する話の中では、透明マントのエピソードが良かった。 女の子が撃たれたのに、傷一つなくて、急にファンタジーストーリーになったのかと思えば、ちゃんとオチをつけてくれる。 脚本が綿密に練られていて、しっかりしているので、観ていて変なストレスは感じない。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-12-06 18:04:43) |
185.《ネタバレ》 一度見ていたのに、覚えてなくて二度レンタルしてしまった。なんか話が作られすぎであり得ない。どんだけ狭い世間で生きている人々なのか…。あまりにも無関係の人々がみんなどこかで関係しすぎ。舞台はどんな田舎だよっ‼ 【だみお】さん [DVD(吹替)] 4点(2012-11-14 18:36:47) |
184.《ネタバレ》 自由の国アメリカが抱える闇の部分を全部並べて見せたようなこの映画、もちろん見てて心地いいワケはないんだけど…案の定、かなりホロ苦な後味で。 もちろん終盤にかけて「良心」もちゃんと描かれてて希望もわずかに感じられはするんだけど、実際長くロサンゼルスに住んでたアタシとしては、あんなもんじゃ到底ホンワカした気分にはなれないわ…。 怒りや憎しみは感染力の強い病気みたいなもの、世の中にはイヤなことも理不尽なこともたくさんあるけど、だからってみんなが憎しみをバラ撒いてたら…みんな感染しちゃってサンドラ・ブロックが言ってたように「毎朝、起き抜けから機嫌が悪い」ってことになっちゃう。 映画の中では善意の伝播も描かれてるけど(TVプロデューサーが車泥棒の黒人少年をかばう→黒人少年が密入国したアジア人を解放する)、いかんせん善意は憎しみほど感染力が強くないのよね…。 いいことあったから皆さんにおすそわけ!ってより、ムカつくことあって八つ当たりしちゃった…ってことのほうが断然多いもの(アタシだけ??)。 …聖人のように清く正しくってわけにはなかなかいかないけど、あんまり人にイジワルしてたらバチが当たるから自重しなきゃね。 憎しみの連鎖を積極的に断ち切ろう!とは言わないけど、蔓延のお手伝いだけは避けたいわ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-13 18:03:42) |
183.《ネタバレ》 人の心の奥深さや矛盾をうまいこと突いてくるなあと思った。人の心は多面体、誰でも黒い面、白い面をちょっとずつ持っている。終わりのないスパイラルの様な差別や憎悪を前にして立ちすくみそうになるけど、その上で映画としての回答を控えめに出してみせている。人物みな存在感あるけれど、差別主義をおおっぴらにしていたM・ディロンと、彼に不快感を感じ袂を分かつ二人の警官のエピソードが強烈に皮肉が効いていた。ちょっと呆然とした。この映画が用意したのは空砲を選んだペルシャ人の娘。武器を最初から放棄した彼女の選択こそが女の子とその家族、自分の父親をも救うことになった。社会の片隅で、確実にほぐれた偏見の一端。見事なエンディングだったと思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-14 15:54:49) |
182.《ネタバレ》 まず、サンドラ・ブロックあんまり出てないよね まぁいわば最初と最後にでてきて階段から落ちただけ(苦笑) これがアメリカの現状の「一部分」なんだろうけど、あれだけいろんな人種の方々がいたら、そりゃぁいろいろあるわなぁ ロスとか住んでみてぇーーなんて憧れ心はあるけど、実際物騒でとても住めないだろうね やっぱり日本がいいわ(笑) 多くの人物をこの時間枠の中で描いた手腕はお見事 ロスの乾いた空気感や退廃的な雰囲気がよくでてる でもなんか狙って造りました感を感じちゃうのは、どうなんでしょうか そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-07-31 09:44:34) |
181.アカデミー賞受賞は謎ですが、確かにアメリカの内情を描いた作品なのかも。多人種国家における日頃の問題点。矛盾や正義。。。。うん、そうだよね、そうだよね、な作品だった。脚本はうまくできてると思う。大好きなマット・ディロンが初めてアカデミー賞に呼ばれて嬉しかったなぁ。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-07-18 01:34:45) |
180.《ネタバレ》 様々な人種の坩堝の国、アメリカ。人種差別や性差別、過酷な格差社会、そんな色んな問題を抱えた地で必死に生きる人々が、その悪意や憎しみ、そしてほんの少しの善意をぶつけ合いながら様々なドラマを描き出していく。丁寧な演出で、良質の群像ドラマに仕上がっているが、これがアカデミー賞というと少々疑問に感じる部分もある。それでも、ドン・チードルの抑えた苦悩の表情がこの映画のテーマを雄弁に物語っている。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-21 11:50:57) |
《改行表示》179.《ネタバレ》 性格に難の有るめんどくさいやつらばかりが次から次へと出てきてイザコザを起こしまくる。観ててイライラする。 けど、人間って大体みんなこんな感じですよね。基本的には仲良くなれない人ばかり。 これだから殺人や戦争なんてなくなるわけがない。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-06-15 20:43:07) |
|
《改行表示》178.《ネタバレ》 ふむ、綺麗にまとめあげてしまいましたね なるほどね。 でもね、終盤、なんだか結束バンドで強引に束ねられてしまった気がしてならない で、結局なんだったんだ? ・・・ と。 これって問題提起なのか? それともヒットさせる為に作られたエンターテイメントなのか? ・・・ と。 本作について正直、黒人さんはどのように感じられたのだろう 目から鱗なのだろうか 憤りを感じてしまわないのだろうか 自分としては (黒人さんの気持ちを察してみた場合) いちいち余計なエンターテイメントであったような気がしてならない。ひねくれた捕らえ方になってしまっているのだろうか自分。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-13 19:53:02) |
177.《ネタバレ》 様々な「人種差別」によって起こってしまう不条理な出来事を描いています。アメリカの社会情勢を知らないと、ちゃんと理解する事は出来ないと思いますが、人々の心情がリアルに描かれていてとても感動しました。特に「透明マント」の話が個人的に良かったです。エンディング曲も好きです。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 19:26:40) |
《改行表示》176.《ネタバレ》 先ほど観終わりました。 ウーン。。。私はそれほど嵌れませんでしたねー ただ、言わんとする所は良く分かります。 この映画のキーに成っているのは銃と人種、悪意と善意 そして個人それぞれの立場です。 銃を持っているから警官は特権を付与されている様に 人から思われ、自分も思い上がる。 その時もし、銃を持って居なかったら人を撃ち殺す事は無かったし タマタマその時、銃を持っていたから人は殺意を抱く。 白人は黒人を犯罪者と決めつけ、恐怖し、憎悪し 黒人は黒人以外に敵意を持ち、コンプレックスを持っている。 そしてみんな絶えずイライラし、不協和音の絶えない社会。 しかし、それでもそれぞれの立場で人は生きねば成らない。 そこには悪意も善意も、また、善意から生まれてしまう悪意も有る。 無論、その逆も。 これは正義、不正義という世を統べる建前以前に 人は善悪に関わらず、人として否応無く縛られる業という物が 厳然と有るという事なのでしょうか。 それをこの映画ではちょっと不完全(私の要求というか、我侭で見ればの話で)ですが そこそこ面白く描いています。 しかしねぇ。私はいかにもっていうエピソードに見えちゃうんですが この辺り、みなさんは違和感無かったでしょうか。 この監督の「スリーデイズ」という作品が非常に面白かった分 ちょっと拍子抜けした映画でした。 でも若い人が見ると、面白いのかも知れません。 【一般人】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 01:36:26) |
175.良かった。人はぶつかりあう、それによって悲劇がおきたり、逆に救われたりもする。生きるとはすなわちそういうことで、人間の宿命とも言える。見せ方がとても上手く、引き込まれるが、それが目的化しない適度な範囲。見事な脚本です。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-10 12:01:37) |
【アフロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 07:31:20) |
173.難しい映画。背景を理解していない人にとっては面白みがない。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-06 19:36:09) |
172.《ネタバレ》 久々に骨太の群像劇を見た。差別、攻撃性をテーマにした映画かと思いきや、中盤の車の”クラッシュ”から別のテーマも加わった。単純な映画ではなかったのね。人物描写は秀逸で、一人一人の陰と陽両方が描き出されているため、立体感すら感じられた。最初に悲劇的に描かれていたクラッシュも、ラストシーンではどこかユーモラスな描かれ方になっており、弟の言葉にあったような”人間って面白い”ことを深いレベルで描いた作品のようだった。 【●えすかるご●】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-31 21:57:54) |
171.絶妙なタイミングをうまく捉えていますね、でもこの年の受賞作は他の作品を応援していました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-06 13:47:56) |
《改行表示》170.《ネタバレ》 遅れ馳せながらのコメントです。 一言で言えば、良い意味であれ悪い意味であれ「とっても上手な作り方をした作品」ですね。多くの皆さんが絶賛しているように、2時間という尺の中でこの内容を描き切るには、まさに最良の手法、脚本だと思います。全てのエピソードを完璧に描き切るには、とてもじゃないけど2時間じゃ無理。それを破綻を最低限に描き切ったのは、まさに職人芸。受賞に値して余りあります。 ただ、何故か手放しで絶賛できない。何故だろう?やはりそれはラストのエピソードのせいだろうなぁ。途中まで、というかほぼ全編を通じて「人の心は温かい」「人は皆、人を求めている」「信じていれば必ず願いは叶う」みたいなところに収束すべくドラマは流れて行くのに、何故、あの若い警官だけが汚れて行かなければならないのか?キリスト教的宗教観だと、神はあの若者にあのような試練を与えるのだろうか?私は全くそこのところに賛同できない。 それでも上手なので7点献上せざるを得ないです。あぁ不完全燃焼。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-05 13:48:23) |
169.《ネタバレ》 世界観が素晴らしい。日本に生まれ日本人として育ったから人種ってあんまり意識したことなかった。50年後、100年後日本もこうなっているのかも。いろんな人種の人と付き合い話してみたくなった。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-01-21 00:31:56) |