《改行表示》28.《ネタバレ》 身体上の理由から女性を愛せないと思い込んだバカ男が、女性を激しく憎む。このようなクズは韓国だけではなく世の中には必ずいるものだ。女性を、性欲の対象としか見えていないのだ、女性を心がない人形だと思い込んでいるのだ、セックスできないならば不要なゴミだと思い込んでいるのだ。おまえらは弱者でありながらさらに非力な弱者を見つけ出して痛めつけているクズだ。さっさとくたばれよ。映画は物語だ。どんなに残酷で、救いようがない実話であっても、一縷の望みというものが描かれていないならば、それは映画ではなく、事実をなぞるだけの新聞と同じだ。あのラストは醜悪だ。まるでダンサーインザダークだ。観客に対して、あと1歩で助かりますよと宣言しておきながら、「はい残念でした。くやしいですか(嘲笑)」という手法は、あたかも虚無主義に等しい。これが意表をつく衝撃のラストだって?そんな衝撃などクソ食らえだ。私は彼女が助からなくて悔しかった。怒りに震えた。監督よ、これで満足か?我々観客は、現実の厳しさは知っているつもりだ。しかしその現実の厳しさを、映画のなかで再確認するために映画館に足を運んでいるわけではない。欲しいのは救いだ。夢だ。希望だ。罪なき女性が何人も殺されたという事実、しかし殺人は100%成功するわけではなく、その中には未遂も当然含まれている。ニュースで報道されていなかっただけで、やはり生き延びた女性がいたはずだ。そんな女性の1人が、命を賭して逃げ出し、そして娘と抱き合って喜びを爆発させる─。これが映画なのだ。現実では救えなかった人を物語の中で救い、観客にカタルシスを与える─。私はこの映画を許さない。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 0点(2011-09-19 10:21:43) (良:1票) |
27.《ネタバレ》 やっぱ濃い!演出は好き。しかし、さっさと犯人が捕まってしまうため、ひたすら「住所探し」のために走ったり暴力振るったりばかりでちっとも話が進まないのは、長ーく感じた。ストーリー性がもっと濃ければ、もっとハマれたのだろうが。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-16 12:13:12) |
26.韓国のとある街で起きている風俗嬢を狙った連続猟奇殺人事件。主人公は元・刑事で、現在デリヘルオーナーを務める男。自分の店の女性が事件に巻き込まれたことから犯人を調査して行く主人公と、犯人の2つの視点から物語りは進むのだが、これがかなり気持ち悪い。特に殺人描写は強烈で、映画史上でも屈指の背筋モノ。間違いなく家族で見て欲しくない映画だが、ここまで人間の狂気の面を描くという点では、とても評価に値する。甘い恋愛映画だけ迎合する日本映画も少しは見習って欲しい。 【カイル・枕クラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-13 23:19:59) |
25.00年代のセブンという感じだろか。住宅街のジメジメ感が不気味だ。ハリウッドでリメイクされるらしいけど、この感触は出せるのかな 【カップリ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-25 06:29:06) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 韓流ブームをあまり好んでない私ですが、こういう良作が生まれるから韓国映画は侮れません。 韓国版セブンとでもいうんでしょうか? とにかく、終始、画面から目を離せません。 そしてあの犯人の淡々とした表情。 何を考えているのか全く読めず、それが余計に怖かった。 意外にもあっさりと犯人は捕まり、自供も始める。にも関わらず、一向に事件の真相に辿り着けないこのもどかしさや苛立ちは、他の作品ではなかなか味わえません。 内容が内容なだけに、気軽に薦められる作品ではないですが、映画としては良く出来た作品。 【抹茶御膳】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-13 18:45:15) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 オカルト系ホラー映画にはあまり興味がない私も、こういうのはしっかり最後まで観てしまう。観た後に実話ベースと知ってじわじわとまた怖い。犯人が分かっているのに、彼が猟奇殺人を犯すに至るバックグラウンドが一切不明なままと言うのがさらに不気味で、作品全体の凄惨な印象に後味のやりきれなさに拍車をかけた。いわゆる韓流イケメンに全く興味のない私が観た数少ない韓国映画にこれと「オールド・ボーイ」が入っているため、個人的に韓国映画のイメージが非常にヤバイ方向に固定化されつつあるような…。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-10 16:27:29) |
《改行表示》22.あまりに救いの無い映画だが、実話を基にしたというのだから仕方ないところか。 猟奇殺人をテーマにした映画は数多くあるが、本作の見せ方は斬新で、目が離せない緊迫感があった。 一番最初のシーンからもう観る側に犯人の顔、やること一部始終を見せてしまう。犯人が捕まるのもかなり序盤であり、今までのサスペンスのような、犯人をやっと突き止めて全てが暴かれるといったものとは一線を画する。 この映画の緊迫感を持続させる要因は、やはり何と言っても殺人鬼ヨンミンの描き方だろう。 一見普通過ぎるぐらいの青年ヨンミンから、所々で垣間見られる凄まじい狂気。 ハ・ジョンウの演技力は本当に凄い。 感情が欠落しているかのように唐突で支離滅裂な会話や、表情、行動全てにおいて見られる異常性を、役が憑依しているかのごとく演じ切っている。 動機が結局深く掘り下げられず、犯人に全く感情移入出来ないので、モヤモヤが残るし、後味は最高に悪い。 だが、本来ヨンミンのような異常者の心理などは本人以外分かるはずがなく(本人ですら自分をコントロール出来ていないようにも見える)、本来猟奇殺人犯に一般人が感情移入し、理解しようとすること自体、無理があることなのではないだろうか。 本作の監督も、「犯人に幼児期の虐待などのバックボーンを背負わすことで、殺人の動機が限定され、観る側が犯人を理解したような気分になることを避けたかった」と言っている。 痛々しいシーンが多いし、後味は最低の本作。 だが物凄いエネルギーで満ちている。 物語が進むにつれて変化していく主人公、役に立たない警察、被害者・・見所が沢山あるし展開のさせ方も絶妙。 決して万人に勧められるものではないが、見応えは充分。 韓国のバイオレンス映画では「オールド・ボーイ」に次ぐ作品だと思う。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-13 10:52:29) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 期待せずに見てみたがかなり面白かった。終わるまでだれることなくしかも緊張感は終始尽きることなく見ることができた。主人公と警察の焦燥。そして、犯人役の一見善良なとぼけた好青年が見せる不気味な演技も見事。主人公の心理描写もとても分かりやすく、パワーのある映画でした。終わった後の虚脱感はハンパなかったです。 【みゅうみゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-06-13 18:43:14) |
20.《ネタバレ》 最後の格闘はこれ以上ありえんような残酷な方法で犯人をやっつけてくれと思っていたのだが、意外に強いこの変人。もどかしかった。この映画で良かったとこは、取調室での警察の大物がこの犯人を尋問するところ。すごく面白かった。この人が先頭に立って指揮をとれば面白かったのでは?この警察の人、もっと見てみたかった。眼がコワイ。韓国の大物俳優なんでしょうね。それにしても何!?この救いの無さ!?韓国版「セブン」といったとこでしょうか?後味わりい~! 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-06 23:35:48) |
《改行表示》19.これ、かなりヤバイ。久々にプルプルしちゃった! 【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-28 21:19:52) (良:1票) |
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《改行表示》18.最初から最後まですごい緊迫感。実話ベースの中でもかなりレベルの高い映画。 いくらなんでも警察をアホに描きすぎだと思ってたら、実際の事件の警察もこれに近い失態をしていたみたい。 最初は悪者にしか見えなかった主人公が、子供が出てきたあたりからいいやつに見えてきた。この辺もうまい。 【Yu】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-22 16:05:40) |
17.日本の警察もどうかと思うが、韓国のおまわりの無能っぷりったらコント並だな。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-18 00:57:31) (笑:1票) |
《改行表示》16.《ネタバレ》 昨年の韓国映画では「母なる証明」かこれかと言われるほどの作品だっただけに期待しながら観たが、そこまでの作品ではなかった。 「オールド・ボーイ」以降の近年の韓国映画は、異様なエネルギーに溢れ、凄まじい暴力描写を伴うのが特徴だが、この映画も基本的にその線を踏襲している。追う者と追われる者が出会いと別れを繰り返す構成も面白い。サイコキラー役の俳優も桑田佳祐似の主人公も演技は良かった。 ただし、残念ながら、物語のバックボーンとなるメッセージ性にイマイチ欠ける気がした。例えば、映画と小説でジャンルは違うが、宮部みゆきの「火車」は「人を追う」というその一点のテーマを突き詰めた作品で、それがラストの静かな感動につながる。それに対して、この作品は途中で犯人が警察に捕まってしまうので、人をchaseするという面白さがあまり伝わらない。彼が釈放された後に、主人公は再び鬼のような追撃を始め、その部分は面白いのだが、中盤が若干だれる。確かに犯人に対する精神分析のシーンはゾクゾクするほど愉しいのだが、必ずしも必要なシーンではなく、周りから浮いてしまっている。 また、ラストの展開は、確かにミジンが助けられるよりも死ぬほうがドラマ性は増すのだが、あんまり酷くて可哀想でちょっといただけない。理不尽さや犯人の残虐性を強調したいのは分かるが、そっちにばかり焦点が行ってしまっている気がして嫌な気分だった。 原題はあくまでも「チェイサー」なんだから、もっと追う者追われる者のドラマを見せてほしかった。撮り方とかは好みなので、監督の次の作品に期待したい。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 22:47:10) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 前半は夜のドラマ、夜の街よりも夜の住宅地のほうが怖いのだった。街はとりあえず公共の顔をして門を開いているが、住宅地にあるのは閉じたドアと壁、中には家族の笑顔もあるだろうが、おぞましい世界も潜んでいる。そのおぞましいものがときおり路地に抜け出し、追跡が始まる。閉じた家から開いた都市へつなげている路地が、迷路のように延びている。追うのが走るのに似合わない太り気味の中年男、ってところに迫力があり、それがこの映画のすべて。配下のちらし配り男(リアリティあり)も走る。主人公は女を危地に至らしめた贖罪で執念を燃やすのだが、さらに子どもに母親を取戻すという要件も加わる。それで説得力は膨らんだかも知れないが、ドラマの輪郭はやや緩くなってしまったような。この手の犯人の気味悪さもちょっと型が出来つつあって、新鮮味を出すのが難しくなってきている(という社会も困ったものですが)。警察の対応が無能すぎないか。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-06 12:01:45) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 映るもののほとんどが暗くじめっとしていて雰囲気がある。映画の舞台が車が行き違うこともできないような狭く入り組んだ坂道に隣接するところで、これだけで奇妙なゾクゾク感に襲われてしまった。殺人の追憶では徹しきれていなかったが、この映画は痛烈な公権力批判を行っている。杜撰な犯人のさらに上をいくお粗末な警察と検察が主人公の行動を阻んでいく。終盤で、主人公が犯人を殺そうとする瞬間に警察が踏み込んでくるというのは陳腐かもしれないが良かった。私刑さえも許されなかった主人公と被害者達のやりきれなさだけが残る。ただし、その後のシーンにそれ以上踏み込んだものがなかったのが残念。社会的メッセージよりもエンタメを選んでしまったという印象。主人公の心理に迫る深みや、観賞後に残るものも余りない。事件から5年ほどしか経っていない重い事件をモチーフにしているわりに軽すぎる気がした。エンタメとしては良作、社会派としては凡作といったところか。実際の事件はカニバリズムなども絡んできてもっと凄惨で、犯人と警察に対する憤りばかりが募ったと記憶している。被害者遺族に警察が足蹴りしたなんて報道もあったし。犯人の心理を掘り下げていかなかったのは個人的に○。不気味さが漂っていた。妙にあっけらかんとしている所や、行き当たりばったりな所も怖い。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-31 19:36:08) (良:1票) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 尾行されてんのに店内で2人も殺されるとか無いでしょ。 韓国警察が無能すぎる。住所不明だと逃がすものよくわからない。 どうでもいいが最初は葉加瀬太郎だったのが途中から桑田圭祐に見えてきた。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-27 13:46:10) (良:1票) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 2時間息つく暇がなく常に緊張し通しであった。 韓国で実際の起きた事件を元に作っているらしいが、それがさらに緊張感を増す。 あと一歩というところで追いつめられないもどかしさと、なんとか助かってくれという祈る思いでいっぱいだった。 本当に救いようがない結末で、見終わった後の後味は悪い。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-08 23:09:26) |
【K】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-01-08 17:10:25) |
10.なんでもかんでも台詞で説明してしまうようなTV局主導の日本映画とは比べ物にならないほどの映画的演出に満ちた作品でした。あるときは全く無音ながら状況、心情を表現する演出は見事。語り口も前半部分だけで短編として成り立ってしまいそうな牽引力を持っていて、この先どう話を膨らませるのか!と心配になるほど。傑作。 【GO】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-08 07:05:46) (良:1票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 決して救いのない映画。これが実話というのは重すぎる。特にやっと逃げ出して駆け込んだお店でのあの展開は本当に救いようがない。まさに理由なき殺人であり、その「理由のなさ」と「わからなさ」のゆえに警察がきちんとした説明が出来ず勾留できないというのは恐怖そのもの。(そういえば以前老婆を強姦した事件で「通常の心理では理解できない」から精神異常で無罪、みたいなありえない展開が日本であった気がする。。。)だが彼の釈放の直接の要因が「拷問したこと」というあたりは身から出たさびでもある。ここら辺、運命の皮肉というかなんというか。 とりあえず、平凡な住宅街であんなことが起きて、しかもやっと逃げ出したのに・・・という展開が壮絶な恐怖だった。しかも数少ない雨でも夜でもない晴れた日中のシーンで、数少ない殺人シーンが描かれているのがかえって怖い。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-27 23:47:21) (良:3票) |