41.《ネタバレ》 犯人探しのサスペンスで、これはホラーではありません。
サスペリアのほうがヒットしてしまい、こちらのほうが古いのに2と名がついてしまいました。
サスペリアのほうは全く怖くはない魔女ネタでがっくりでしたが、
この2のほうは周到に練られた脚本と心理描写がすばらしい。
ホラーのコーナーにあっても仕方ないホラー殺人の始まり。
ネタをばらすとこの映画は面白くないので・・でもちょっとだけ。
カメラワークに力を入れて観る私は(苦笑)もう終始感心しどおしでした。
ただし正統派のようで、古典的なホラー描写が多く、
今のサスペンスやホラーのように奇をてらったようなことはしませんから、
ある程度予測はつきます。(襲われる役が上を見ると前から来るとかはない)
それでも十分緩やかでいて力強いカメラの緩急。
こういう撮りかたは観てて疲れないし臨場感があります。
映像で説明してくれセリフで惑わせてくれます。
預言者が殺される現場を見たピアニストの主人公はその屋敷の廊下にあった絵が、
いつの間にかなくなっているのに気がつく。
階下で泥酔状態でいる同じくピアニストの友達も走り去る犯人を見たが・・
殺人をした相手をなぜか憧れの目で見た主人公は友達に告げるが、
「絵がないと思ったのは君の記憶のすりかえだ」と当たり前のように咎められる。
犯人探しを始める主人公に新聞記者の女性が近づく。
絵のことが頭から離れない男はやがてその絵が幽霊屋敷にあったという事実に直面する。
主人公が警察顔負けの犯人探しを続けるうちに、
次々と後をつけるように主人公に関係ある人間が殺されてゆく。
絵は屋敷の壁に埋められ隠されていた。
挑戦状を叩きつけるように証拠は隠蔽され主人公以外の人間は惨殺されてゆく。
その殺され方も異常で必ず子供の歌声が流れ人形が現れる。
前に1回しか観賞できなかった怖いトラウマになった「セブン」を思い出した。
必ず1度は犯人は普通に登場しているはずだ!そう思いながら見ていたのだが・・
ああ、外れてしまった!
あまりに面白かったので即、オークションで買いました。
人気なのはサスペリアなんだろうけれど、
2のほうが面白いということ知らない人多そうです(ちょっと嬉しい)