《改行表示》160.「隠された事実というのはサスペンスを引き起こさない。」だから「謎解きにはサスペンスなど全くない。」そして「(一種のパズル・ゲームに過ぎない)謎解きはある種の好奇心を強く誘発するが、そこにはエモーションが欠けている。」(ヒッチコック『映画術』) 本作における犯人探しミステリーもまた、ヒロインをめぐるドラマに情動を付与するための一手段に過ぎないのであり、確信的に登場人物を絞り真犯人を仄めかしている作品に「犯人が早々に判る」式の批判は、ナンセンスでしかない。 映画が主眼とするのは非本質的な謎解きなどではなく、ケイト・ブランシェットが担う「映画の感情」なのだから。 地味な普段着で息子達の部屋片付けをする母親像。パーティシーンで鏡を前にふと衣装を気にする女心。床のペンキに滑り、ずっこけるアクションの人間臭さ。キアヌ・リーブスの恫喝や、弁護士の陰湿な追及に対して怯えながらもそれに真直ぐに対峙する気丈さ。そして、ラストの車中の純真な涙。ナイーヴで不器用な中に芯の強さを湛えた表情と芝居が素晴らしい。 彼女とジョバンニ・リビシとが車中で見つめ合う切り返しの「間」と、続いて警察署前での視線を交わすショットは(謎解きが無くとも)その時点で二人がもう再会しないだろうことを確信させる。そこにはエモーションが充溢しているからだ。 物干しに揺れる白いシーツ。霧のかかる池。樫の木の合間に揺らぐ水中の死体など。(『狩人の夜』のよう) イメージショットの数々も美しい。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-29 00:35:30) |
【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-03-14 22:22:27) |
158.《ネタバレ》 神様から与えられる特殊技能だったら、何もこんな霊能力じゃないほうがいい。展開は予想の範疇だったけど、何となくカタルシスは得られたような気がする。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-03 12:25:18) |
《改行表示》157.雰囲気は好きです。 ケイト・ブランシェットはやっぱりよいなぁ、と痛く感心しました。 ただ、やっぱり大きく枠は出ないし、それ以上のものを感じることはなく。 書かれていた人もいましたが、2時間ドラマみたい、という言葉に納得しました。 【しゃっくり】さん [インターネット(字幕)] 4点(2008-09-07 22:18:39) |
156.《ネタバレ》 うーん、いまひとつ。ストーリーにはもっと仕掛けがほしかったし、人物も、もっとちゃんと描いてほしかった。三流とは言わないが、二流作品と言わざるをえない。サムライミ監督のサスペンスなら、「シンプルプラン」がすごくいいので、そちらがオススメ。 【コウモリ】さん [地上波(吹替)] 4点(2008-09-03 19:33:11) |
155.あまり期待せずに見始めたのですが、スリラーのお手本となるような巧い作りに驚きました。映像はもちろんのこと、やはりスリラーは音響が大切です。20インチのテレビでも、かなりドキドキしながら鑑賞しました。これが映画館だったら、もっと楽しめたと思います。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-28 23:50:51) |
154.《ネタバレ》 キアヌに暴力男の役はあわないだろうと思っていましたが案外似合っていて驚きました。一人の女性がギフト(=神から授けられた才能)を使って事件を解決していくのですが、別に超能力がなくても犯人がわかりそうな気がしてしまいました。2時間サスペンスとかでありそうな事件?っぽい感じで。とりあえずキアヌの溶け込み度に7点。 【HOPUKO】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-31 14:47:32) |
153.夫の死を予見しておきながら死なせてしまった過去。何故か与えられてしまった特別な力を裏切った過去。だからこそ彼女はその特別な力を発揮すべく占い師として人々に道を示す。だからこそ魔女と呼ばれようとも冷たい視線を浴びようとも、あるいは自分に敵意を向ける男が助かることになろうとも、そしてそこに自らの危険があろうとも、真実を導かずにはおれない。大いなる力を持つものには大いなる責任が伴う。後に『スパイダーマン』に継承されるテーマがはっきりと浮かび上がる。ビッグネームの脇役たちの存在感がありすぎて作品の空気に合ってない気がするが、ホラー演出に磨きがかかり、洗練された映像にサム・ライミの新境地を見る。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-10 13:41:38) (良:1票) |
152.《ネタバレ》 メンバーが豪華な事と、監督がサムライミなので、もっと派手なゴシックホラーになるのかと思ってたので、初見時には少し肩透かしでしたが、改めて見返してみると結構丁寧な作りに好感が持てる映画です。保守的な田舎町で霊感の強いヒロインが苦しむ様子もリアルですし、終盤のどんでん返しも予想外(幽霊の手助けも含めて)で楽しめました。ヒラリー・スワンクは勿体無いキャスティングかなとも思いましたが、アンサンブルキャストの安定感から、緊張感も持続できましたし中々良作のサスペンス映画です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 19:10:08) (良:1票) |
【センブリーヌ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-24 17:43:57) |
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150.自分好みの題材ですが・・・いまひとつ足りないかな。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-20 20:24:12) |
149.途中で犯人わかっちゃったんですよね。。だから、ミステリーとしてはあまり評価はよくありません。でも、主人公の葛藤や苦しみ、どうにかしたいという気持ちはとてもよく表現されていると思います。ケイト・ブランシェットはやっぱり上手だなというか私が好きな役を演じているなぁと思いました。ラスト付近で池に行ったシーンがやはり好きでしたね~登場人物それぞれが、人間味(よい意味でも悪い意味でも)があるという意味ではなかなかよい作品だったと思います。 【キャラメルりんご】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-11-01 20:51:23) |
148.《ネタバレ》 初めて見るのかと思って見ていたら、最後の方になって何となく見覚えがしてきて、以前に一度みたことがあるのを思い出した、というほど、これといった特徴もインパクトもなく印象に残らない作品でした。製作者が大作を作成中の片手間にホラーサスペンスの色々な要素を少しづつ集めてきて纏め上げてもう一本おまけに作った小作品というイメージでした。かといってあまり批判的になる気にもなりませんでした。ストーリー的に無理はないし、これ見よがしのしつこさもないし、アニーやバディの苦しみながらも健気に生きる姿に、なんとなく勇気づけられてしまったりもします。力入れて正面から見ると失望するかもしれませんが、落ちこんだ時なんかにはほっとさせられるのかもしれません。 【キムリン】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-10-30 12:42:45) |
147.サスペンスとしてはイマイチ。証拠・現物主義の裁判と霊能力ってどう頑張っても平行線ですし。でもアニーの苦しみや優しさや葛藤がよく伝わってきて、何よりバディが良い。最後は泣いた・・・なのでドラマとしては及第点かな。キアヌはそれまでのイメージには無い役で面白いとは思ったけど、乱暴者の役は合ってないですねえ。作品自体は5点だけどバディ役のジョヴァンニの印象深さにプラス1点で6点です。 【クリスタル】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-10-29 11:25:24) |
《改行表示》146.どんでん返しがあって、面白かった。 単なるホラーやサスペンスに終わらず、最後に泣けた。 【りえりえ】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2005-10-28 20:56:15) |
145.《ネタバレ》 なんか自分の読みがことごとく外れた作品だった。まず犯人はストーリー中盤辺りで「ああ、ケイト・ブランシェットが実は犯人だったってオチなんでしょ」って思ってた。消去法でいっても意外性があるのは彼女ぐらいだったし、もし他の怪しすぎのやつがそのまま犯人だったらそれはそれで普通すぎるオチだろ、って思ってた。あとラストで彼女が犯人に殴られる際に見たデジャビュ、これを見て「ああ、実は前半で見たあの映像は犠牲者が殺される場面の映像じゃなくて自分が殺されるってことへの伏線だったのかあ」って感心してた矢先に邪魔・・・じゃなくて助けが入るんだもんなあ・・・。あのまま殺されて終わってたらよく出来たサスペンスっていう評価だったのに、何故か最後に感動の空気で終わるってのも予想外。多分脚本がいい、って言うよりはサスペンスにしては普通すぎて裏をかかれまくったんだと思う。なまじっか浅はかな経験ではサスペンスは予想出来ない、っていう教訓にはなりました。だから映画って面白いんですけどね。 【8823】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-10-28 19:11:21) |
144.《ネタバレ》 予告などですごいホラーだと思って敬遠していたのですが、全然そんなことなかった。最後に泣かされるとは思わなかったよ、バディ。ジョバンニ・リビシは一度見たら、忘れられない個性派だけに、キレる役をやるととことん気持ち悪かったりするけど、今回はラストで本当に救われた。あのアニーに対する淡々とした対応、彼は死で本当に解放されたのだな、と。最後に「ギフト」の意味が分かったような。キアヌの役は、キアヌである必要性はあったんかな。ヒゲがつけヒゲっぽいし、真摯に「無実だ」と言われると「そうよね」って、こちらは思ってしまうし、そういう役じゃないと思うのでイマイチ。 【ちゃいちゃい】さん [地上波(吹替)] 7点(2005-10-28 07:19:35) |
143.《ネタバレ》 最後がほんっとに良かったですねー。ツボにはまってしまい、ラストは泣きまくりです。(バディのくだりね)犯人は最初から簡単にわかってしまっていました。でも何だろう。サスペンスとかホラー以上の「何か」を感じる映画だった。バディの一件がなければ、もう少し点数も低かったと思うけど。。バディがツボでした。ケイト・ブランシェットも神秘的な雰囲気のある女性の役がぴったりな人ですね。雰囲気にすっかりのまれてしまいました。ただ、タイトルの「ギフト」って意味だけはわからなかった。何なんだろう? 【civi】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-10-28 00:47:02) |
142.バディがずっと気持ち悪い感じで描かれていたけど、最期にはカッコよく終わったので、なんかうれしかった。 |
141.サム・ライミっぽいところがあまりなかったかな~。緊張感もなかったし・・・。 【チャコ】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-06-02 16:39:01) |