27.私の知り合いに二人以上の子を持つ親が何人かいます。ある知人は、小さな妹を可愛がる小学生のお兄ちゃんが親にかまってもらえない寂しさで一人で泣いているところを見たそうです。ある知人は幼稚園児のお姉ちゃんがまだしゃべれない弟の頬を隠れてつねっているのを何度も見たそうです。親はどうしても手のかかる下の子に目がいきがちで、上の子に寂しい思いをさせてしまう。そんなどこにでもある悪意の無い親の愛情の隔たりが事件の発端となり家族の崩壊と再生のドラマを見せてゆきます。皆様のレビューに多々見うけられる「地味だけどいい作品」という意見に私も同調します。でもなぜこんなにもドラマチックな展開を描いていながら地味なんでしょう。大袈裟な演出で感動を煽ろうとしないから、、だけでしょうか。あまりにも「いい話」である原作ストーリーをなぞりすぎて、内面が描かれていないような気がします。なぜ弟の手を離したのかを心のどこかで兄を責める母の描写はもっと露骨に描かれてもいいのでは。責めるには酷すぎるけど責めずにはいられない妻に対する夫の描写も通り一遍でしか描かれない。もっとドロドロと生々しいはずの葛藤が日常のなにげない立ち振る舞いの中に描かれてこそ、ググッと作品の中に入ってゆけるような気がしました。「いい話」にメスを入れるのは勇気がいることだとは思いますが、、。 キャスティングはまずまずだし、ストーリーの退屈させないスムースさは良かった。 <追記> 私もとうとう二児の親になりました。気をつけよーっと。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-10-26 13:40:18) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 家族について考えさせられる映画でした。実の親か、育ての親か、一緒に暮らすのは子供にとってどちらがが幸せなんでしょうか?いくら実の親といえど、簡単にそれが決められるんでしょうか?たしかに人さらいは犯罪です。しかしそれによって不幸になるのは必ずしも被害者だけではないということを学びました。なにかと弟を挑発する兄貴を最初、(なんてムカツク奴なんだ!)と思ってましたが、それは弟に対する悔恨と戸惑いの裏返しだったのですね。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(吹替)] 7点(2005-05-25 15:20:54) (良:1票) |
25.最初から最後まで良かったです。演技もすばらしい。 【アオイ】さん 9点(2004-10-16 22:51:09) |
24.いいですね~~兄貴の不器用な所が、リアルな感じがしていい。いろんな人の気持ちの交錯がきちんと描かれていて面白いです。しかし、タイトルどうにかならん? |
23.《ネタバレ》 眩暈がしそうなほど濃密な家族ドラマ。各シーンの1つ1つが、それぞれに重い意味とテーマを投げかけてくる。その重圧にまったく負けていないミシェル・ファイファーの渾身の演技が素晴らしい。最初に見たときは子役2人の演技力が不満だったのだが、よく見たら結構頑張ってんじゃん。育ての親ジョージも、出番は少ないながらいい位置づけでなかなか泣かせますね。あと、邦題は原作に合わせて「青く深く沈んで」の方がはるかに良かったと思うけど。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-08-22 20:12:26) (笑:1票) |
22.《ネタバレ》 コンパクトにまとまっていて良かった。この映画におけるテーマは「家族愛」であり、それを浮き彫りにするためにユニークな設定がされている。それは、弟が誘拐され母親がショックで崩れるという点だけでなく、兄が手を離したために誘拐されたという点である。これはこの映画を奥深いものとしている。この設定が後半で見事に生きてくる。親子間のみならず兄弟間の問題となり、この二重の問題が感動をより大きなものとしているだろう。 【新世紀救世主】さん 7点(2004-08-20 16:52:07) (良:1票) |
21.設定が面白い..ドラマとしても楽しめます... 【コナンが一番】さん 5点(2004-07-23 14:42:00) |
20.いやぁ感動したなー。ミシェル・ファイファーの演技ももちろんいいけどジョナサン・ジャクソンがいいわ!!サムが最後にスギの匂いのする箱の話をしたシーン好きです。 【アンナ】さん 8点(2004-05-22 21:31:53) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 母親のミシェルファイファーは、弟を行方不明で見失って、悲しんでいましたが、そばにいるはずの家族も、「こころの中」で見失ってしまったのだと思います。 少なくとも兄のほうは、家族と離れ離れになった弟以上に、家族を失ったという喪失感が強かったはずです。 こんなにも近くにいる家族なのに、1つの事件をきっかけに、家族全員が「こころの中」で家族を見失ってしまった。 弟がいない長い年月の間、家族はお互い自分を責めて生きてきた。 弟を失った自分たちが幸福になることが悪いことであるかのように幸せを遠ざけてきた─。 そして弟が真夜中に家に戻ってきた最後の場面、兄は初めて自分の罪を告白する。 「俺はお前なんていなくなれば良いと思っていたんだ・・」と。 すると弟は屈託のない笑顔で「なんだ、そんなことか」といった仕草を兄に対して示した。 そのときの兄の表情は、驚いたような表情にも見え、何かから解放されたような表情にも見えた。また、初めて自分の罪を許してもらえたような、そんな安堵感を感じさせる表情でした。 そしてこの瞬間こそ、兄は家族を取り戻したのではないでしょうか? じつは弟よりも、むしろ兄のほうが家族を失っていたのだと思います。 この作品は家族を描いた映画としては最高級のもの。 圧巻だったのがミシェルファイファーが演じた母親役だった。 彼女は文句なく美しいのですが、家庭の悩みをかかえる母親役をやらすと、本当にいつも見事です。 彼女の演技に本当の人間らしさをいつも見つけることができます。 彼女の演じる母親は、いつも等身大の悩める母親。 悩みもあり、間違いもおかすけど、確実に前に進もうとしている母親の姿です。 【花守湖】さん 10点(2004-03-14 13:12:52) (良:1票) |
18.アメリカでは似たような事件が本当に起こっている。死んだと思っていた娘が実は友人に育てられていた、という事件。この作品で描かれたようなことは実際に起こり得るのだ…とぞっとした。本当に怖い話だと思う。再会に喜びつつも、戸惑う親子の姿。長すぎる空白の期間、埋めるのが難しい穴に葛藤する家族。地味で小粒な作品だけれど、家族の再生を丁寧なタッチで描いた作品です。 【ひのと】さん 5点(2004-03-04 19:28:11) |
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17.ミシェル・ファイファーの演技が素晴らしすぎ! 【ギニュー】さん 7点(2004-01-21 20:38:14) |
16.同じ母親として、次男がいなくなった後や「私が誘拐犯」と言う気持ちなど、共感できる部分がありました。共感できなかったのは父親。理想の家族像をみなに押し付け、それでみなが苦しんでいるのが分からないのかと言いたくなる。ラストシーンで長男が問題を起こしつつも素直な部分を多く残しているのかという私の中の謎が解けました。せつないのはまだ子供の頃、夜中泣いているまだ赤ちゃんの妹に眠そうにミルクをあげるシーン。 【がんな】さん 7点(2004-01-14 22:16:17) |
《改行表示》15.ミシェル・ファイファーが好きで見ました。 家族の絆って、何だろうって。素直に考えさせられました。 とても好きな映画です。特に最後の兄弟のシーン。 感動しました。 |
14.ベン本人の幸せを選ぶべきか、それとも自分達の幸せを選ぶべきか。そもそも本心では自分達よりもジョージを愛しているであろうベンを引き留めておくのが自分達にとって幸せなんだろうか?皆が皆、心に傷を負ってる重く切ない映画。一見、希望を予感させるラストもジョージの立場で考えるとね・・・。 【Fuzz】さん 7点(2004-01-04 22:39:13) |
13.イイ。特に兄ちゃんに感情移入しちゃいましたね。地味な映画ではあるけど心に響くものがある。 |
12.次男が生きていることを知った父親の反応ぶりに共感。この現実の姿をもうちょっとリアルに描いて欲しかったけど、ドキュメンタリーじゃないからまあこんなとこなのかな。 【mimi】さん 6点(2003-11-24 18:51:38) |
11.いいんだけども重いテーマですね。「私の妻はイカレ女じゃなかった」「これじゃ僕らが誘拐犯だ」これらの台詞ひとつひとつが気分をズシーンと沈めてくれます。観終わったらふしゅーっと疲れます。私はいい気分で映画館を出たいクチなんで、ラストのバスケシーンだけではフォローになんないのであります。暗いけど、いい映画。だけどね。 【山岳蘭人】さん 7点(2003-11-13 23:08:55) |
10.《ネタバレ》 素晴らしい家族がいるのに、本当の親兄弟が別にいて、自分の帰宅を何年も待ち望んでいることを知ったら?どちらもいい人達だけに複雑…。親や本人だけでなく、兄弟たちの戸惑いや心境もていねいにあぶりだせて、いいドラマに仕上がってると思いました。選ばなきゃいけない厳しさはあるものの、“愛”がいっぱいの映画はその余韻が心地いいです。 【桃子】さん 9点(2003-10-29 18:30:30) |
9.愛する子供を失う親たちの恐怖と喪失感がうまく表現されている。ただ、個人的にはもっとシンプルに描いても良かった気がする。マスコミを使った公開捜査など大げさな演出はアメリカ映画らしいが、少々冷める。 【ゆたKING】さん 6点(2003-03-09 20:58:28) |
8.決して派手さはないものの、家族の心情が丹念に描かれていて考えさせられる作品。ミシェル・ファイファーはじめ役者陣の名演がさらにこの作品を心に響くものにしていると思う。ジョナサン・ジャクソンももちろんよかったが、子供時代のビンセントを演じた子役の子の哀しげな演技が上手でした。 【wood】さん 7点(2003-01-21 15:54:20) (良:1票) |