5.<ネタバレ> 何でこんなに待ち続けるんだろう、、、 「一緒に来ないか」という誘いを少年が断る度に、その純粋さと哀しさに心を打たれた。 観終えた直後には「ラストは天国から父親が迎えにきたっていう設定でもよかったんじゃないか」と思ったりもしたのだが、この作品が実話で、現実に原作本の作者はこれに近い体験をしたことを考えると、自分が映画に求めている「お涙頂戴」の部分がいかに馬鹿らしいかを考えさせられもした。 ストーリーの素晴らしさのみならず、光と影を効果的に使った映像、主人公の(可愛らしさよりも哀しさを表現できる少年を用いたのも成功の要因だと思う。)素晴らしい演技、上手く雰囲気を醸し出しているセットなど、一つ一つのパーツが作品の質を確実に高めている。名作です。