156.《ネタバレ》 あれ?この映画って絶対マイケル・ベイの作品だろうなぁと勘違い。
私があまり好きではないというのはそこらの演出。
まずカメラ回しすぎだし演出がくどい。
あらゆる映画からの引用を感じました。
タイトルからして紛らわしい(爆)
同じくジーン・ハックマン出演作の「エネミー・オブ・アメリカ」とは、
比べ物にならないくらい世界が狭い。
衛星追跡とか似たような筋もあるんですがとにかく狭い。
人間関係も人はたくさん出ているもののほとんど2~3人の世界。
後半など主役とジャージの狙撃手とハックマンが出ずっぱり・・
いや、ハックマンは断った方がよかった。
どちらかというとこの役はトラボルタ(にしたら若すぎか)
主役もパッとしないのにアクションが派手で、
おまえはスパイダーマンか??と、
突っ込みを入れながら観ました。
とにかくアメリカ万歳!
アメリカが共産国の戦争の仲裁をし犠牲になり正義のために戦う。
しかし「プライベート・ライアン」のように残された兵士(大尉)ひとりを救うため、
海軍は国に背を向け救い出そうとする・・
なんてわかりやすい使い古された映画だ・・
「プライベート・ライアン」は残虐アクションを二部にわけ、
「フルメタル・ジャケット」のような狂った世界と、
家族愛や国家とは何かとかやけに大袈裟に見せていてそれもまあ正解だった。
これは大袈裟なのにソレが全く感じないんだ。
虐殺現場に隠れる主役なんてゲームのような描き方だから、
全く残酷だとか悲惨だとかは感じない。
引き合いに出す映画が有名な映画ばかりだけど、
見ててそっちのほうが気になって時間は長くは感じなかったな(爆)
私が思うに究極のオマージュは無線機ですよ。
後半の何か(女神のような)像の下に置いた無線機。
あれからのくだりは「渚にて」のまんま!
「渚にて」ではオーストラリア以外で唯一アメリカで生き残ったと期待された信号。
作品的には好きではないのだけれど、
これをサバイバル・アクション娯楽映画と割り切れば楽しめるかも。
それなりに飽きないで観られたということで5点に近い6点です。
しかしこの監督あまり知らないんだけどほんと、
あらゆる大作の演出をプリン・ア・ラモードにしたような(苦笑)
「アラビアのロレンス」みたいな横一列に望遠で撮る手法とか(黒澤とかもやってた)
筋は驚くほど単純明快なので映像を見るのも楽しいかも・・