《改行表示》30.《ネタバレ》 鑑賞前に期待し過ぎてしまった映画。そして想像通りの凄さに驚きつつ、主人公たちを見守ることしか出来ない自分に気付く。 私は感情移入する事が出来なかった、常にソル・ギョングしっかりしろ!といった感じだった。 なんともやるせない・・・そして切なかった。 でもこれでいいんだと思った。素直に純愛の凄さを感じとればいいんだと思った。 きっと後々二人は幸せになるのでしょう・・・本当に強いのは愛し合う二人。周りなど見えなくて結構なのだから。 【masaov】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-02 04:03:10) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 とにかく、ムン・ソリとソル・ギョングの剥き出しの愛情のぶつかり合いが創り出す世界の生々しさに圧倒されました。 本当に「凄い」としか言いようがない素晴らしいラブストーリーです。 いろんな思いが次から次へと湧き上がってきますが、言葉にすると陳腐化してしまい上手く言い表せませんが、こういう作品に出会えるから映画鑑賞はやめられません。 【TM】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-12 20:58:54) |
《改行表示》28.韓国映画は時々とんでもない作品が出てくる。そのうちの一本である本作。 主演2人の演技は凄まじい。このテーマを映画化しようとした監督も日本じゃ有り得ない。忘れてはいけないのが、主役の男が前科持ちである以前に軽度の知的障害者であること。最後のシーンでは泣けた。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-08 13:21:45) |
《改行表示》27. ムン・ソリの演技ばかり注目されがちだが、ソル・ギョングもなかなかのもんだと思う。 他のレビューを読んでいると、彼が演じる青年が知的障害者だと気づかないでいる人も多いのではないかと思う。トップシーンを思い起こせば、青年の印象は、まるで亀田興毅が内藤大助に変貌するかのような、劇的な変化を遂げている。 映画は、健常者の毒を撒き散らして、愛の形を浮き彫りにして描いている。しかし、観終わって、もっと恐ろしいと感じたのは、その健常者たちを観て、自分と重ね合わせることができない人間が必ず存在していること。そういう人間が世の中の一番の毒なのではないかと考えたりもする。 健常者の私でも「愛」というものは簡単に表現できない。 もがき苦しむ二人にとても共感した。 韓国映画は当たりハズレある。特にハズレが多い。そして日本では、ある特定の人種のお陰で、ハズレばかりがヒットする。日本でも本作のような映画が製作されるようになれば少しはマシな国になるだろうにとため息が出てくる。 因みにDVDの特典映像にあるムン・ソリのインタビュー映像は必見である。彼女は私が初めて綺麗だと思った韓国人の女優だ。 私は観ていて「この話、最後どうなるんだろう…」と思わせる作品が好きだ。 限りなく10点に近い9点。 10点にしない理由は…ウ~ン、私にもわからない(笑) 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-22 02:34:52) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 韓国映画は当たり外れが激しいので心配していたのでが…残念ながらこの映画、僕には合わなかった。主演二人の演技力は凄い、それは認めます。が、問題は脚本。 主人公の空気の読めなさ、自分勝手さは異常。少しは心優しい感情もあるようだが、ヒロインをいきなり強姦未遂。ありえん。正直かなり気持ち悪かった。あと普通親族の祝いの集まりに友人を連れて行きますかね?常識が無いとしか言いようが無い。この場に連れて行かれる彼女が哀れだった。自分の感情を貫き通せるのなら、周りの人間にどれだけ迷惑かけてもいいって事ですかね?ヒロインも…肝心なときにしゃべれなくなっちゃうし。感情移入できる人がほとんどいない、稀有な映画でした。強いて言えば義姉さんか。祝いの席でフォローしてくれたのはこの人だけだったような…。 【ふくちゃん】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-08-03 20:35:24) (良:1票) |
25.ソル・ギョングを強烈に印象づけた一本だった。これ本当に『ペパーミント・キャンディ』の人? と疑ったもんね。インテリの苦悩という純文学的主人公をじっとり演じたあの人が、強姦未遂の前科持ちという大衆文学の脇役的人物を、本当にそれらしく演じる。こういうのいるよ。へらへら笑ってて、洟を始終すすってて、なんか落ち着きがなくて、映画で似たのと言えばパゾリーニ映画の常連だったニネット・ダボリをちょっと思い出す。でもニネット・ダボリはおそらくインテリの苦悩は演じられない。恐るべき俳優だ。疎外されたもの同士のいたわりあい、というと、日本だともっと弱者性が前に出て、見物するには心地よい悲劇の舞台を作ってしまうのだけど、この映画はこっちを挑発してくる。この主演二人の凄味が大きい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-05 12:20:54) |
24.私がもし…の歌詞は、彼女の本心なんでしょうね。いやー、これは日本では作れないだろうなー。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-09 23:46:26) |
《改行表示》23.分析したりすると野暮になってしまう話。まるごと飲み込んで楽しむのが吉。そう、確かに苦い味はあるが、とても楽しい話なのである。 「グリーンフィッシュ」でも主人公の兄弟たちが生き生きと描かれているが、この小説でも兄弟の関わりが重要なポイントになっている。それにしても、ジョンイル、ジョンドゥ、ジョンセって、なんつーいいかげんなネーミングだ。(正一、正二、正三みたいな感じ。) 【yhlee】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2007-07-22 20:33:05) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 クライマックスが近づくにつれて暗澹たる思いになり、観たことを後悔した。枝を切る場面では不覚にも泣きそうになる。喚きながらひたすら鋸を引くジョンドゥと、ラジオの音量をあげることで答を返すコンジュ。こんなにもロマンティックな雰囲気から程遠く、しかし力強く切実な愛の表現はみたことがない。 けれどもほんとうに衝撃的だったのはラストの手紙だ。刑務所を出たら、おいしいものをごちそういたしまする、などとのんきにのたまうジョンドゥ。明るい日差しの中で一心に掃除を続けるコンジュと、とぼけた音楽。冤罪の悲劇なんて、どこ吹く風といった雰囲気。気が抜けて、思わず笑ってしまった。ああ、この二人は「無敵」なんだな、と思った。誰であれどんな出来事であれ、二人を引き裂くことはできないんなだと。 思えばジョンドゥは最初からそうで、常識に捕われずに自分のやり方を押し通していた(それゆえの危うさもあるけれど)。コンジュを連れて周囲から冷ややかな視線を浴びても平気。ジョンドゥを強姦容疑で取り調べた警官は「彼女を見ろ、欲情なんてできるか? お前は人間じゃない」などと言い放ったが、ほんとうに残酷なのはそっちのほうだ。ジョンドゥには一切の常識もなければ、偏見もない。彼にとって確かな事実は、「コンジュは可愛い」、それだけ。障害に対する差別どころか同情すらもなく、完璧にまっさらな目でひとりの女性として見つめている。「差別」どころか「区別」しているどうかも怪しい。 この結末は暗いと捉えるのが普通だろうけど、二人は(とくにジョンドゥは)、たぶん全然そう思っていない。きっと周囲の思いとはまったくかけ離れたところで、彼らは彼らなりの幸福をつかむ。どんな場所であれ、二人がそこにあると思った場所に“オアシス”は存在するのだろう。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-26 00:36:13) (良:1票) |
21.映画として、かなりレベルが高いです..リアルです..そして重い..生々しい..興行成績とは “無縁” とも言える創りの作品ですね... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-29 12:31:46) |
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20.《ネタバレ》 主役の2人の演技は凄かった。恋愛映画なのにそうとは思えない考えさせられる映画でした。「お姫様」「将軍様」と呼び合うところが良かった。 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-04-19 22:14:20) |
【まんせる】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-03-09 19:52:45) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 ほとんど予備知識ナシに拝見したので、女性は障害者本人が演技しているのかと思っていた。電車の中、あの瞬間は驚嘆しました。健常者も障害者も、生きていく支えに愛が必要であるという見事な指摘で描いた佳作。周りの人々の労苦も描いていて、主人公一方に偏っていないのも良かった。一生の中で自らのオアシスに辿り着くためには、運という強い見方が必要だ。 【チューン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-02-24 14:25:21) |
17.《ネタバレ》 「普通」じゃないね、この映画。主役の二人は、どちらもいい演技をしてたね。しかし、いきなり彼女が健常者になるのは、どうかと思う。せっかくストーリーに夢中になっているのに、いきなり映画を意識させられるんだから・・・。観てる人の気持ちにも、なって欲しい・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-04 00:22:17) |
16.《ネタバレ》 重度の脳性麻痺の女性と社会似順応できない前科者の恋愛。奇麗事を排したリアルな救いのない現実の中で、少しずつ歩み寄っていく二人の姿に感動した。圧倒的な現実の中でのささやかな希望。エンディングテーマも良い。 男性の冒頭の愚行には殺意さえ覚えたが、実は前科があるという先入観から来る偏見だったことを思い知らされた。 駅で歌うシーンはすごくロマンチックだった。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2005-11-15 19:08:08) |
15.二人が求めてやっと見えたオアシス、でも周囲は砂粒ばかり、とでも言いたげかな? 主演二人の演技は凄いけれど、やっぱり少々オーバーアクト、だと思いたい自分がいます。寓話だと言い聞かせないとやりきれませんなぁ。韓流に浮かれてるオバチャン友だちにも薦めたいけれど「わーってるわよ」と怒られそうで躊躇。普段いくらかの辛苦を嘗めてる彼女たちは映画に日常のオアシスを求めてるからね。またもっと軽い症状でいらっしゃる脳性マヒの女性のかたに仕事でお会いすることがありますが、普段のその堅実な生活ぶりにはいつも頭が下がり、自分が恥ずかしくなりますし、本作のことを自分から絶対に話題に出せないのも事実です。あかんわ私。 【かーすけ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-24 00:20:40) |
14.この作品はもう凄いとしか言いようがない。久々にこんなにも衝撃の受ける作品を観た。この映画を作った監督、俳優には感服する。ヒロインのムン・ソリは本当の脳性麻痺の人だと思わせるような演技力。言葉も出なかった。コンジュが「女が一緒に寝たいという意味が分からないの」という場面では、彼女も普通の大人の女性になりたいんだ、と強く思ってるんだなと感じた。ソル・ギョングが木を切るシーンでは涙が止まらない。ラストの「姫へ―」と書いてある手紙の内容が二人のこれからの未来に希望がある感じがして暖かい終わり方だと思う。日本のマスコミの方、韓流韓流と騒ぐなら、このような作品を声高に取り上げて欲しい。 【アンナ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-22 11:30:56) |
13.窓から僅かに差し込む陽光を、手鏡で天井や壁に反射させるコンジュ。薄暗い部屋の中を光がキラキラと乱舞する描写は夢幻の美しさであるが、健常者にとっては実に他愛ないものでもある。それでも体の自由が利かない障害のある彼女にとっては、ひとりぼっちの寂しさを慰めてくれる楽しみのひとつなのだろう。苦しい現実から逃れ、夢と自由を追い求めたいという願望を抱いている彼女を、端的に表現した序盤の名シーンだと言える。身障者を演ずるムン・ソリも実に巧みだが、ソル・ギョングの、鼻を啜りキョロキョロと視線の定まらない独特の演技は、この男の性格や生きざまが鮮やかに透けて見えるほどの説得力があり、おそらく彼なくしては本作が成立し得なかったのではないだろうか。この二人に引っ張られるように、他の共演者たちも押し並べて好演であり、韓国の演技人の層の厚さを感じずにはいられない。ただ、社会の一般常識を諭す健常者たちと、言わば一般社会からの爪弾き者といった構図は、いかにも常套的であり過ぎるように思う。作者が主人公カップルに焦点を充てて肩入れして描いているのは当然としても、彼らの周囲の人間は戯画化されて、あたかも悪であるかのような描き方に感じるのは、私が健常者だからだろうか。むしろこのカップルには生きていくことでは健常者以上に貪欲であり、とりわけ、体が不自由であっても精神的には決して負けていないコンジュにしたたかさを感じるし、またそうでなければ生きてはいけないのだから。それは恋人と語り合ったり愛し合ったりといった、他の女性が普通に出来る行為を自ら夢想するシーンに的確に描写されている訳だが、正直この突然の彼女の“変身”で、それまでに浸っていた映画の世界から現実の世界へと引き戻されてしまったようになり、以降、映画にのめり込む事ができなくなてしまった。(客席ではあちらこちらで失笑が洩れていた)彼女の演技があまりに巧みなだけに余計そう感じたのは、実に皮肉なハナシであり、なんとも惜しいような気もする。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-07 01:16:23) |
12.とても残酷な映画だと思った。コンジュが一瞬健常者になるところは、見えてはいけないものを見せられている気がした。男がたまに見せる妙な優しさとオアシスのイメージ、ラストの展開が、確かに明るい光を投げかけている。しかし、それは全編を見終わってはじめていえること。途中には、見てしまってよかったのか考え込まざるをえないシーンがいくつかある。世の中には分かってても言っちゃいけないこと、見せちゃいけないものがあると思うのは僕だけでしょうか?寅さんの文脈とは大きく違いますが「それを言っちゃあおしめえよ」という感想を持ちました。 |
11.《ネタバレ》 すごくファンタジックな映画だったと思う。ジョゼと虎と魚たちも身障者と健常者の恋愛話でなおかつファンタジックだったが、全く違う。オアシスのふたりには、求め合う自然さと理由の無さを感じた。社会から見ればとんでもないカップルだろう。そしてやはり、はみ出しものとしての軽蔑心から生まれる嫌悪や哀れさも感じるだろう。誰にも認められない二人だけのオアシスをふたりは強く求めていた。女は最初オアシスを恐れていたが、もっとも求めてもいたのだ。男が、そこに自分たちは行けるのだと、彼女に教えたのではないだろうか。CGの蝶は、彼女に生まれたささやかな希望だったような。いや、いい映画だった。韓国すごいっす。一瞬健常者になるとこがなんともせつない。。。 【ガム】さん 9点(2005-03-11 10:32:53) |