《改行表示》113.リバイバル上映で鑑賞。この映画を観るのはもう何度目か分からないが、今までで観た全ての映画の中で最も好きな作品だ。僕がこの映画を好きな理由は、まずは全てにおいてこの映画が秀でていること。脚本もキャラクターの造形も台詞回しも音楽も映像美も何から何まで素晴らしい。特にキャラクターと台詞回しは本当に凄い!ロレンスはもちろん、アリもアウダもファイサル王子もアレンビー将軍もドライデンも!本当に素晴らしい躍動感だ。実在・非実在にかかわらず、本当に血の通った人間が歩き、話し、考えている。 しかしそれだけではない。「ゴッドファーザー」も「ローマの休日」も「ガタカ」もほぼ完璧な映画だと思う。それらに加えて最も大事な点は僕がこの映画で描かれるロレンス彼自身に心底愛着を覚えるからだ。 確かに僕は彼のような英雄ではないし、砂漠どころか海外にも大して行ったことはないし、戦争を戦ったことも無い。しかし、彼の栄光と挫折に至る過程における彼の心理状態にはことごとく共感できる。マッチの炎を指で消してみたり、将軍に無造作な口を利いたり、自分の居場所はここではないと感じていたり、名声に酔ったり、そういう自分を恥じたり、理想主義だったり。 僕にとって彼は、基本的には同じ考え方をもつ人間でありながら、僕がもって生まれた能力の低さや意志の弱さや慎重さ(消極性とも言う)から実現できないことを次から次へと実現していくスーパーマンなのだ。だから彼の欠点も含め、その行動一つ一つが愛おしく、そして同時に圧倒されるのだ。これを観ると僕も彼のように「生きた」人生を送りたい!と心から感じる。面白い映画であるとともに自分の気持ちを引き締めてもくれる映画だ。人生において大事なことを、観るたびに僕に改めて問いかけてくれる唯一無二の映画だ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-15 22:18:31) (良:2票) |
《改行表示》112.《ネタバレ》 壮大な、あまりに壮大な映画。このようなスペクタクルの映画は、現代においてはもはや撮れないであろう。 ■タイトルからはいかにもロレンスという人間を描くのかと思わせているが、意外とロレンスの人間像の掘り下げは浅い。彼の心情やその変化についての描写があまりなく、事実をつないだ感じになっているのはわりと残念。 ■しかしその代わり、アラビアの壮大な砂漠や、そこに生きるアラブの民族の描写は素晴らしかった。冒頭の陽のシーン、それに続く砂漠をひたすら進むシーンだけでもうお腹いっぱい。ひたすら広がる雄大な光景は、3時間半という長尺にもかかわらず全く飽きさせられることはなかった。 ■しかし砂漠って魅力的だなぁ 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-01-04 13:14:13) |
111.砂漠の持つピュアさと、人間の醜いエゴとの対比。そして主人公の数奇な運命。一度観ただけではとても呑み込みきれないような、そんな荘厳さを感じる歴史的名作。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-17 21:49:45) |
《改行表示》110.大作を多く手掛けたデヴィッド・リーンの壮大な叙事詩。 圧倒的な映像と各シークエンスは良いのですが、残念ながらロレンスとアラブ民族たちの心理の変化がいまひとつ理解しにくかったです。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-17 11:44:04) |
109.高校生の頃、映画好きであろう世界史の先生が第一次世界大戦の解説をするたびに『アラビアのロレンス』『アラビアのロレンス』『アラビアの・・・と必ずボソッと言って、本当は授業時間割いてでも語りたかったんだろうなー、と当時感じていた。だが、216分という典型的なクラシック「超」大作が苦手なので、なかなか観ようという気になれずいつも後回しにしていたひと作品。今回劇場でやるということと個人的なロレンスムードwで観に行くことにしました。そしてやっぱりこれは名作だ、ということを確認しました。砂漠の映像やストーリー、音楽など全てがグレイト。高校の世界史の先生もつまんない受験世界史なんか教えるより、「点」の歴史、人物から見る世界史を教えたかったに違いない!と思う。多分受験シーズンにでも見ていたら第一次世界大戦の範囲は満点狙えたかもしれない笑『アラビアのロレンス』という作品に魅せられたわけだが、同時にクラシック映画を(劇場で)観るのもいいな~と思った。DVDだと早送りあるいはチャプターごと飛ばすであろうオーバーチュア・インターミッション、逆に映画館ではすごく良く思われた。インターミッションで休憩できるしトイレで用足しながら脳内リピートできる。むしろオーバーチュア時にはちょっと遅れて入ってくれば良かったとでも思った。そして冗長について(僕はこの映画全く感じなかったが)映画に「無駄」があるっていうのもいいなって。作品によるけど、簡潔さとかコンパクトさとかそういうのにとらわれてないのが逆に贅沢に感じられる。とにかく、この映画を映画館で観れてなんて幸せ者なんだろう、と思う。また観たい!でも次も劇場で。やっぱ家で三時間半観るのはキツいでしょ笑 【たいがー】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-09 21:30:58) |
《改行表示》108.《ネタバレ》 17歳くらいのころ映画をあまり熱心に観なくなった私を再び映画の世界に引き戻した生涯忘れることのできない映画。 もう何度観たか分からない。 美しく撮られた灼熱地獄の砂漠を背景に様々な人間の思想、思惑が交錯する。 その中で英雄的な活躍を続けるロレンスのみ思想や思惑が右往左往しそして徐々に病んでいくこの皮肉。 Nothing is writtenという言葉の力強さと空しさが同居する奇跡。 映画史に燦然と輝くという評判に偽りなし。 ストーリー、音楽、映像、演技すべてが完璧。 是非スクリーンで! っていうかアウダよく見たらザンパノやん! 【CBパークビュー】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-08-22 00:15:53) |
107.壮大な世界に冒頭から圧倒される。CGでは絶対に表現できない。「映画を観る」ということに価値を見出せる一本。 【わさび】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2009-08-21 09:34:19) |
106.《ネタバレ》 実際のロレンスとは違うという批判があることは承知していますが、歴史上の特異な人物をここまで説得力を持って描いたデヴィッド・リーンの手腕は見事です。なんと言って良いのか迷うとこですが、この映画にはオーラのような迫力があることは確かです。どのシーンも切り取れば一幅の絵画になるような素晴らしい映像の乱れうち、後半のダマスカスで開かれるアラブ国民会議のシークエンスは何度観てもルネッサンス期の宗教画のごとき濃密な映像に感嘆します。ピーター・オトゥールの演じるロレンス像は、歴史上の人物としてはジョージ・C・スコットのパットン将軍、ケイト・ブランシェットのエリザベス1世と並ぶ「他の俳優が演じることが考えられない」名演技だと思います。ロレンスは現在の中東情勢には直接責任はないのですが、イスラエルで彼はどの様に評価されているか興味があります。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-03-29 13:28:44) |
105.今作が放つ、 【 開始30分における、空前絶後のパワー 】 と、【 ヒーローが狂い腐っていく、負のパワー 】 この相反する2つの力に、ボクは完璧に捻じ伏せられていきました。 そしてこの強固な 「二面性」 こそが、制作後40年を経た現在においても、名作として鑑賞され続ける今作の 「レゾンディーテル (存在理由)」 であったと悟りました。 完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-72.html 【マーク・レスター】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-01-17 20:47:20) (良:2票) |
104.前半の輝いているロレンスと、後半の弱さをあらわにしたロレンスの対比が面白い。一人の人間がこうも変化するとは、いかにも人間らしい。そういう意味で、単なるヒーローものなんかとは全然違う深みがある。かなり時間が長いけれど、この話を2時間ちょいでまとめるとしたら中途半端なものにしかならないだろう。単なる歴史ものだとは思って欲しくない、オススメの一本。 【おまいつ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-04 17:10:30) (良:1票) |
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103.燃えましたねー。長時間にわたって、この世界に浸りました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-04 23:01:48) |
102.かなり退屈でした。なんか話が都合よく進みすぎている感じがいたします。まあ小説の映画化ではよくあることですが。私の理解力不足もあるのだと思うのですが、主人公の考えていることがイマイチ理解できませんでした。 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-01 14:48:43) |
101.《ネタバレ》 太陽と砂漠が美しい壮大なスケールの長編歴史大作。ロレンスが自分の内に潜む英雄ゆえの性格の二面性に苦悩する姿が印象的です。オマー・シャリフが渋いですね。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 14:45:41) |
《改行表示》100.《ネタバレ》 何人かの方が書かれていますが、蜃気楼のように浮かび上がり、徐々に姿を現すアリ登場シーンの素晴らしさに完璧に引き付けられた後、砂漠・戦場・人間の狂気、襲って来る何という無力感。史上最大級の娯楽を目の当たりにし、その厳しさに呆然となる。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-05-13 10:43:44) |
《改行表示》99.劇場でリバイバル上映を1本だけしてくれる、そんな夢がかなうならこのアラビアのロレンスか2001年宇宙の旅かな・・・ それくらい劇場で見たくなる砂漠の迫力ですね。ロレンスの挫折、虚栄心、英雄的な部分を過不足無く描いててドラマとしても素晴らしい作品だと思います。 【AIRS】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-01-28 04:18:39) |
98.ビデオで見たせいか、映像に関して特に感じるものはなかった。元々映像には余り興味が無いってのもあるけど。CG使ってないてのは努力賞として認めるけど、見る側としては使ってようがいまいがあまり関係ない感じ。主人公にも共感する所はないのだが、実話という事で、同じ人間として生まれてきて、なんて自分は怠惰な生活をしているだろうとちょっと憂鬱になるな。 |
97.長いけど飽きずに観れる。壮大な砂漠と太陽はきれいだった。この時代のことを詳しく知らなくても、それなりに楽しめると思う。 【十人】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-19 04:14:41) |
【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-05-21 07:39:52) |
《改行表示》95.《ネタバレ》 物語そのものは素直に面白いと思う。 が、3時間46分の長さはハンパじゃないキツさ。 後半に進むにつれ主人公の苦悩ぶりはよく描かれているけど、 そのままで物語が終わってしまうので観終わった後の爽快感に欠ける。 広がる砂漠の風景など、絵になるシーンが多く、映像美は秀逸。 【愛野弾丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-02 22:38:06) |
94.《ネタバレ》 うちの母は「感動して鳥肌が立った」というような表現を見ると、そんな言い方はおかしい!!!と言ってぷんぷん怒るのですが、この映画の中にはそんな鳥肌が立つようなシーンがたくさんあります。特にマッチをフッと吹き消すシーンではあまりのかっこよさに息が止まりました。しかしそんなかっこよさとは裏腹に、周囲の思惑などに翻弄されたロレンスの輝きは、話が進むにつれどんどん失われていくのです。だから後半は観るのがなんとなくつらい。そして難しい。わたしがこの映画の意味というか意義を本当に理解できているか?と問われるととても困りますが、でもこれが名作なのだということだけは自信を持って言うことができます。(ちゃんとわかっているかどうかわからない自分のせいで、1点減点します・・・。ごめんなさい。) 【かいろ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-17 23:44:58) |