《改行表示》165.《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアー監督作品を観るにあたって、登場人物への共感は基本的に得られないし、鑑賞後の後味は悪いということも了承の上で、他の監督作品から得られない「美しさ」や「刺激」を求めることにしている。 残念ながら本作からは、何も得るものが無かった。 人間の愚かさや汚さをこれでもかというぐらい露骨に描いており、そのお陰でおそらく誰もが平等に不快感を感じる事が出来ると思う。しかし、登場人物やナレーションがとにかく説明し過ぎるぐらいに語りまくるので、観る側の想像の余地が無い。そのせいか、強姦シーンや首輪シーンなどで主人公がいかに叩きのめされても、あまり胸に突き刺さるような苦しみは伝わってこない。表面上の痛々しさは表現していても、人間の真に汚い内面のドロドロとした感情は全く描けていないように思えた。 キャストの好演に2点献上。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-08-29 23:29:09) |
《改行表示》164.《ネタバレ》 長い。長すぎる。 最初の2時間45分ずっ~とイライラさせといて最後の5分でそれをスッキリさせる、って感じ。 もっとテンポ良く110分ぐらいで収まる内容だと思うんですけどね。 110分にしてくれたら7点か8点。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-28 12:45:07) |
163.《ネタバレ》 あのまま逃げるだけだったら最強に不快度MAXの映画。が、待ってましたのラストで物凄く気持ちが晴れました。もちろん村人のようにも主人公のようにもなっちゃいかんぜよ、っていうのが監督のメッセージだとは思いますが、いずれにせよこの映画は極端すぎるわな。でも演劇のような舞台に初めは違和感があったが気付いたら慣れ親しんでいたし、二コール・キッドマンはアイズワイドシャットの時なんかより断然綺麗で楽しめました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-04-17 23:32:45) |
162.《ネタバレ》 まるで舞台のような映画で興味を惹かれます。3時間もある映画ですが、その長さを感じさせないということは脚本が優れている証拠だと思います。ほんと、人間の嫌な部分をこれでもかと言うくらい見せつけられ、イライラが進行と共にMAXにいく中で、私的にはラストは完璧だと思いました(意見は大きく割れそうですが)。二コールキッドマンを見直した映画でした。 【成迩】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-11 22:03:16) |
《改行表示》161.《ネタバレ》 鑑賞後に襲われるとてつもない疲労感にデジャヴ、やっぱりダンサー・イン・ザ・ダークの監督さんだったと至極納得。ストーリーテラーのバカニートがこねくり回すバカな屁理屈を、迷いながらも純粋に受け入れるヒロインに「わぁやっぱり外人とは根本的に価値観が違うな」と半ば別の動物を見るような諦観を覚えたが、クライマックスでは「なーんだ、ヒロインも監督も一応こっち側の人間だったか」と妙にスッキリ。 あんな非現実な舞台セットなのに、すぐに気にならなくなったのは役者も監督も一流の証拠か。ローレン・バコールの扱いと場末感がちょっと悲しかった。 人間ってとてつもなくキレイで比類なく汚いということを再確認させられました。 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-19 02:22:44) |
160.《ネタバレ》 衝撃的な映画でした。手法もさることながら、人生・社会の縮図を見ることができました。役者の演技力にも脱帽です。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-07-21 13:23:39) |
159.ラース・フォン・トリアーに告ぐ!「ダンサー・イン・ザ・ダーク」といいこんなことして楽しい?人間、大嫌いだろ!人を喜ばそうという気持ちが無いだろ!3時間近くもかけて人間の嫌な部分しか見せないそのやり方、己の自己満足でしかないようなものを作る。ラース・フォン・トリアー信者だけ集めてそういう人達の前だけで公開してくださいという気持ちである。変態は変態でもお前の変態にはもう付き合いきれない。日本にも変態映画や人間の醜い部分を徹底的に描いて見せる監督もいる。例えば増村保造監督がその代表例であるが、増村映画には観ていて、主人公に対して愛情みたいなものを感じるし、主人公に対しても同情出来たり、応援したくなったりと感情移入出来たり、脇を固める人達も同じように感情移入してしまうものがあるが、この監督の作品に出てくる人間には誰一人として感情移入出来ない。そんなこの監督、本当に見ていてうんざりです。この映画を支持している人は同じ監督の他の作品もきっと支持するだろうし、反対に受け付けない。支持しない人は徹底的に受け付けないであろう!私は断然、支持出来ない派です。もう二度とあんたの撮る映画は見ない。さようなら!ラース・フォン・トリアー! 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2009-07-12 18:10:25) (良:1票)(笑:1票) |
158.鼻で笑っちゃうような観念映画。視覚的なリアリティを排除したことで、より観念ドラマを強調したかったんでしょうな。まあ、それは別にいいんだけど。この監督、気の毒な人だなー、とつくづく感じた。人を信じられないのね、基本的に。だから、信じてももらえないわけだ、きっと。人間の醜さを鋭くえぐる・・・みたいな一般評ですが、そーかなぁ? 一般世間じゃ相手にされない、ただの僻みオヤジの妄想じゃん? とことん意地悪に描いたり見せたりするんだけど、所詮、「頭の中で考えられること」の域を出ていない(レイプなんてその最たるもん)。現実に起きていることなんて、もっと凄惨だし醜悪だよ。好みの問題だけど、観念ドラマ見せられたって、「はー、そーですか」としか思えないじゃん。展開も読めちゃうし、ラストも想像通りで、つまらん。人間ってのは、理屈じゃないところで動いてしまうことがあるからドラマになるのにさ。構成的にも冗長で散漫。「どーだ、オレ様ってスゴイだろう!」って言いたいのだけは、しっかり伝わってきたよ、と監督に言ってあげたい。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 1点(2009-06-22 11:20:01) (良:4票) |
157.救いがない映画だと思ってみていたら、救いがあった。ニコールがうまい。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-27 23:18:31) |
156.なんとなく、ラストの予想はついていたけど、ここまで徹底的にやるとはあっぱれな映画だ。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-01 00:54:09) |
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155.黒い床に白線を引いただけの小さなセットなのですが、徐々にちゃんと街に見えてくるから不思議です。人間が内に秘めている、醜い感情の描き方が巧いと思いました。長い時間をかけて丁寧に描いていると思います。でも二度は見ないかな。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-01-07 07:51:33) |
《改行表示》154.3時間の長丁場の映画。 人間の汚い部分、弱い部分を描いた、教訓的な映画だと思います。 教訓的な映画にしては、物語を章仕立てで分りやすく、ナレーションで分りやすくなど親切すぎる設計かも知れません。考えさせられるというよりは、脚本家の主張が強すぎると感じました。 線引きのセットは、せまい村の演出や、物語の客観性に一役買っているような気もします。狙いがソレかどうかは知りませんが。。。 【ぬーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-01-03 05:24:17) |
153.《ネタバレ》 田舎の人は良い人?ハァ???何幻想抱いてんだコラ!!!てな映画。相変わらずこの監督の放つ捻くれたメッセージは強烈です。しかし二コール・キッドマンが美しいと思ったのはこの映画が初めて。何の変哲もない村が、徐々に「グレースとやろうよ どうぶつの森」に変貌するのも無理はないかもなと思う程でした。 【njld】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-18 22:53:25) (笑:1票) |
152.《ネタバレ》 3時間近くの間、人間の嫌な部分をこれでもかと見せられ気が滅入りました。ラストも後味が悪かったし、鑑賞後はとても疲れました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-12-13 17:28:41) |
151.《ネタバレ》 舞台形式の背景には驚いたが、それはあまり気にならない。ただ長時間なのもあり、前半部分は眠くなりそうだった。人間関係が観るべき所とは分かっているが、徐々に関係が壊れていくのを観ると、気分が悪くなる。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-11-25 02:25:11) |
150.《ネタバレ》 設定は奇抜で面白いと思ったけど、内容に関しては嫌なものを見せられた印象。鬼畜のラース・フォン・トリアーならきっと何かやらかしてくれると思っていたら、案の定、皆殺しだった。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-08 03:29:45) |
149.白線を引いただけの町並みを観たときはとても違和感を感じたが、それもすぐに解消され透明な壁の意味が次第に伝わってくる。後半の後味の悪さはなんともいえない。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-05 19:55:09) |
《改行表示》148.《ネタバレ》 セットとストーリーの妙。 二度の睡眠を挟んで完走しましたが、ラストには驚き。 映画と言うよりは舞台に近いかも。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-30 22:46:20) |
《改行表示》147.なかなかに衝撃的な映画。約3時間という長丁場ながら物語風なナレーターと章別にわける手法とテンポの良さ、脚本の良さで飽きることはありません。また、セットもほぼ全てハリボテで舞台風になっているのも新鮮でした。 ストーリーと役者だけで勝負してますね。前半の和やかさと中盤から後半の胸糞悪くなる酷い展開と、最後に笑ってしまうような恐ろしいクライマックス。 釈然としない気分は残りますが、すげぇ映画だと思います。不愉快な気分になるのは間違いないですが一見の価値ありです。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-06-30 16:58:28) |
146.この線引きセットの趣向は、町のプライバシーのなさや狭さを感じさせることでは成功していたが、新手法の映画を見たというより小劇場の舞台中継を見たって気にもなる。評価としては微妙なところ。話は面白い。他者を優しく受け入れる「癒やしのスモールタウン」のおっかなさ。祝福の鐘の音が、奴隷の仕事割りの合図になっていく。単にアメリカの風刺という以上の、たとえば安部公房の世界につながっていくような、集団とよそ者の苛酷な関係を描いた作品と思ったほうがいいんじゃないか。ローレン・バコールの相棒が、ベルイマン映画の常連ハリエッタ・アンデルソンだったのを、見てるときに気づかなかったのは残念。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-06 12:15:14) |