4.出会ったばかりの二人の少年の、あまりに短すぎた夏休みの交友。カトリックのピートは、ユダヤ教のダニーが何とか天国に行けるようにと思いをめぐらす。
常識の世界にどっぷり浸かった大人たちと違った子どもたちの純粋さにハッとさせられる。大人たちは宗教の違いを意識してして、それなりに互いを尊重して共存しようとしている。しかしどこかにぎこちなさがある。二人の少年の世界にはそれはない。大切なのは人として善良に、正直に生きることなのだと教えられる。12000本の脚本の中から選ばれたというのは大げさだと感じたが、印象に残る作品であった。