【akila】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-05 14:52:59) |
29.《ネタバレ》 長年住んでいたニューヨークのアパートが取り壊され、ひきとられた長男の家には居ずらく旅に出る老いたハリーのロードムービー。 経済的に困窮していないのは安心感と物足りなさ半々だけれど、ニューシネマのようにただ自滅に向かうのではないのはいいと思う。 ハリーの子どものうち後からでてくる2人は有名な俳優さん(バースティン、ハグマン)、最初に同居していた親思いの長男は父親と妻の間に立たされてかわいそうだった。 キッツイ奥さんも旅の途中の電話に出た時に泣きだしたことになっていて、自分が追い出したようで良心がとがめてたんだろうな、と和む。 行く先々の様々な出会いが心をあたため、相棒の食いしんぼう猫トントもかわいくて、だからあの姿は胸にしみた。 昔語りをした友の死もハリーに寂しさと共に自分に残された時間がそう永くないのを感じさせてた。 トントに似た猫もいるあの場所で、ハリーは残された人生を心安らかに過ごしたんだね、きっと。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-03 00:25:40) |
28.《ネタバレ》 とても雰囲気が良い。旅を通していろいろな人と出会い、親切に触れ、昔話によってハリーの人生が見えてくる。1970年代はアメリカにとって明るい時代ではなかったと思うが、(だからこそ)前を向いて強く生きていこうっていうメッセージも込められているのかな?と思った。15歳だか16歳だか18歳だか知らないけどメガネの女の子とノーマンがくっついたのも嬉しかった。ただ、ネコにフライドチキンを与えるのはまずい…。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-06 21:08:03) |
27.ロードムービーってやっぱすきだなー。こういう老後っていいなー。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-23 22:09:37) |
26.役者としてもいい味のある好きな監督の一人P・マザースキーの代表作。老人と愛猫の住む所さえもままならない現実に生きてゆく事の厳しさがヒシヒシと伝わってきて、とても他人事とは思えない重厚ないい映画でした。猫好きにはたまらないほどトントが可愛くいじらしい! 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-18 23:19:21) |
25.《ネタバレ》 息子の嫁があからさまに邪険な態度なのがやりすぎな感じがあるんだけど、息子や娘のしっかりと意思表示される父親への愛情表現は欧米ではごくごく自然なのだろう。であるならば孤独ってことはないはずで、実際娘はいっしょに暮らそうと言ってくれているわけで、だから旅は老人の冒険であってそこに老いを憂うものは何もない。そこがいい。とくに女の子がからんでくると何かが起こりそうで楽しい。でもおそらくは映画の肝である老いとか死とかというテーマがやっぱり友人の孤独死とか昔の恋人の痴呆とかというカタチで提示されたりするもんだから単純に楽しんでばかりもいられない。老人が主人公なんだからそこまではっきりと映し出す必要もないと思うんだけど、そのわかりやすいテーマ性がこの映画が高評を得る所以なのだろう。この作品を見るまでなぜかトントは犬だとばかり思ってたんだけど、それはたぶん「ふしぎ犬トントン」のせいだ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-09-01 15:01:27) |
24.大切な者との別れを重ねながら寿命が尽きるまで生きるハリーの佇まい。その静かさと遠くまで歩む距離が比例しているように思えます。子供達との関係に羨望を覚えました。 |
23.BGM、雰囲気がとても良い、老人と猫のロードムービー。 特に大きな出来事がおきないわりに長めのため、ちょっと眠くなりました。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-22 14:34:04) |
22.期待しすぎたのか、評価は上がりきれませんでした。しみじみでしたが、まあ、こんな結末かなと。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-16 20:22:29) |
21.歳を増すごとに身にしみてくる映画なんでしょうね。余生をいかに過ごすか、本当に重要だと思います。 【MINI1000】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-25 15:16:50) |
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20.《ネタバレ》 頑固爺ィと愛猫の微笑ましいロードムービー。トントの自然な出し方が気に入りました。ヘンに芝居させていないところが。遠く離れた娘や息子たちを訪ね、彼らが必ずしも幸せでない現状にあると知っても、大げさに悲しむでもなく、わざとらしく励ますでもなく、大きな愛情で包み込むハリーに感慨を覚えます。こんな親だったら、子どもたちはどんなに慰められ安らぐだろうな、と。そして、だからこそ、ハリーはどの子どもの所へ行っても心からの歓待を受けているのだと思います。まあ、母親より父親の方が一歩引いて子どもに接することを心得ている場合が多いのかも知れませんが。そして、トントとも自立した関係だったわけですね。だからこそ、トントがあっけなく亡くなった後も、ハリーはその死を冷静に受け止めたラストになっているのだと思います。平坦な展開ながら、人も猫も孤独だけれど、孤独とは決して寂しいばかりじゃないんだ、ってことを教えてくれる温かい映画です。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-02-23 11:02:06) |
19.《ネタバレ》 家を追い出されたじいちゃんが、愛猫を連れて一人であちこち放浪の旅をする、ただそれだけの内容なんですけど、主役のアート・カーニーさんが素晴らしいまでの愛嬌を醸し出していて、アカデミー賞も納得の演技なんですよね~。映画って普通は各シーンをバラバラに撮るもので、順撮りであることは稀なんですけど、そうすると役者は話の流れ通りに演技したり、キャラを維持し続けたりするのが大変なんです。だけどカーニーおじいちゃんはそこんとこが完璧なんですよね。ずっとこの微笑ましいおじいちゃんの放浪の旅を、観客が背後霊だか守護霊だかになった感じで覗き見してるようなね、そういう生っぽい、生き生きした感じが伝わってきますの。もの凄く淡々としたロードムービーなんで、同じアメリカ映画でもハリウッドテイストとは対極にあるような作品ですけど、こういうほのぼの系だってちゃんと作れるんだよという、そういうアメリカ映画の幅広さを垣間見せてくれてます。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-15 01:03:33) |
18.《ネタバレ》 あまりにも淡々としすぎで、そんなに大きなドラマを感じ取ることはできませんでした。娘にしろ初恋の相手にしろ、わざわざそこまで行ったんだから、もう少し背景の掘り下げようもあったと思うけどな・・・。ただ、タイトルの片割れにまで挙げていながら猫を必要以上に画面に登場させないセンスは素晴らしい。下手な監督だったら、何かあるたびに猫のリアクションを入れたり、主人公から猫に再三話しかけさせたりして、世界を台無しにしているはず。ラストの「えっもう?」という感じのあっさりした別れ方も印象的。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-02-10 02:04:04) |
17.なぜか猫がいなくなりそうでひやひやしながら観ました。 【色鉛筆】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2008-03-10 11:58:39) |
16.安定を求める中で失った居場所、旅に出る老人と猫。 その旅の中で出会う人間たちやたくさんの社会的問題。 性問題や薬物問題や家族というものの存在、生と死。 全て見ていると哀しいほどなのに、重くなりすぎない。 しかし心に何かシミを残すような形で存在し続ける。 お爺さん、そして猫という存在、旅という舞台、 それら全てがパズルのピースのようにぴったりとはまる。 たくさんの人に見てほしい。 自分の中で特別な作品。一生愛し続ける。 【05】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-03-10 14:29:57) |
【午後のコーヒー】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-15 19:36:47) |
14.この2時間足らずの映像の中にハリーの生き方や人生観が凝縮されていた。すごく素晴らしい充実した人生だったんだろうなって容易に想像できたしラストを見ても分かるようにまだまだハリーの人生これからって感じでもあった。俺はハリーの年齢とはだいぶ違うしもちろん経験とかも及ばない。だから共感できる部分もあったし正直理解できない部分もあった。だけどハリーと同じ位の年齢になってハリーみたいな感じ方がたくさんできたらすごく幸せだろうなって心底思った。もっと年齢重ねてから絶対見たい映画の一つだね。 【ゆきむら】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-18 22:25:24) |
13.人との一つ一つの出会いがどれもあっさりとしているのに、すごく印象強く感じられた。そして、相棒のトントとの別れが突然で切なかった。でもその別れさえもあっさりと流れて行き、そこでハリーが落ちこんだ姿などを登場させず、明るく終わって行ったので良い雰囲気だけが心に残って、今はとてもすっきりとした良い気分だけが残っています。 【ボビー】さん 8点(2004-05-05 18:35:16) |
12.嫌な人が一人も出てこないのがいい。トントみたいな相棒は永遠の憧れ。 【mimi】さん 8点(2003-10-19 01:40:00) |
11.住む場所を失ったおじいさんが相棒のトント(猫)と一緒に放浪の旅に出るという、心温まるロード・ムービー。途中でさまざまな問題に遭遇するのですが、何が起きても決してへこたれず、自分の生き方を貫くおじいさんにとても励まされました。 【きのすけ】さん 8点(2003-10-02 16:55:41) |