14.この映画を素直に面白いと感じたのは自分が成長したからだろうか?2年以上前にロゼッタを鑑賞したとき、その淡々とした内容に退屈せずにはいられなかった。しかし同時にダルデンヌ兄弟にとても大きな興味をもった。この映画も淡々としているが、退屈には感じなかった。演技に迫力があり、まるでドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥るほどである。(赤ちゃんがあまりに泣かないのは違和感あったが)今度はロゼッタも再鑑賞したい。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-24 00:43:30) |
13.フランスの文芸映画は私には肌に合わないものが多く、この映画も観るかどうか躊躇しましたが、これは楽しめました。なんか、妙に現実的というかシュールなんです。特にスクーターでひったくりを犯した後の逃亡劇の一コマ一コマがよく出来ている。オーシャンズ11や24なんかを観ていると、映画の世界だなぁ、テレビの世界だなぁって思うわけですが、この映画はとことん現実的。まるでドキュメンタリーを観ているかのような、ある意味「映画らしくない」ありきたりのシーンの連続なのですが、それでいて退屈しないのが凄いわけです。唐突な終わり方にも意表を突かれました。 |
12.主人公の行動が全く理解できず、こういった何も考えてない人を描いた映画はやっぱり苦手と再認識した。こんな相手を好きになって子供を作ってはしゃいでいた女の気持ちもわからないし、最後の涙も何に対して流したのかわかったもんじゃない。 【HK】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-02-08 01:16:58) |
11.《ネタバレ》 自分の赤ん坊を売り払い、妻に警察に連絡されたら言い訳に「自分の子供じゃない。妻が浮気したいがために嘘をついた」と弁明。仲間の子供たちに窃盗させたり、お金を借りまくって逃げてたり、ブリュノの甲斐性なしぶりはすごすぎて、関わる人の方が愚かに見えてしまうほど。なのに不思議と嫌悪感を感じなかったのは、甲斐性なしなりに生き抜くすべを持って行動しているからかもしれない。持ち物をなんでも金に換えるし、変な意味で生活力がある。ラストで警察に捕まった子供の代わりに自首して、面会に来た妻と頭を寄せて泣き合うけど、ブリュノは刑務所をでたら、また同じことをしそう。こんな男に惚れたら女はたいへんだろうな。映画は登場人物に距離を置いて描いている分、いろいろな立場に興味を持って見ることができる。同じ甲斐性なしでも「エビちゅ」のご主人様の甲斐性なしより、まだましだと思いました。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 04:40:38) |
10.《ネタバレ》 生活能力もなく、まともに働く気力もない、風貌だけ大人で中身が子供の人達が実際増えているのでしょうね、だからこそ展開をリアルに感じました。あと男女の、赤ちゃんに対する愛情の違いを痛感して、痛いなあと思いました。淡々と進む感じが、同じくカンヌを制した「エレファント」っぽいなと思いましたが、終わり方もシュールですね。結局いく所までいって、それでも愛し合う二人がいるならやりなおせば?とか思いましたが、同時にあの主人公の男はちょっとやそっとじゃ大人にはなれないだろうなとも思いました。結局最後の出頭した理由だって、自責の念ではなく、腹が減ったからとかっぽいですし。人になりきれない人が、子供だけ出来ちゃって戸惑うって結構リアルな社会が展開されたなと思いました。いい映画です。 |
9.手持ちカメラに音楽無しにしたら、芸術性とやらがアップするとか思ってないか? 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2006-12-13 19:24:04) |
8.《ネタバレ》 ブリュノはきっとまた同じことを繰り返していくと思う。もしあれで厚生できたのなら、自分の子供を売り、ソニアが倒れ、子供を取り戻した時点で罪の意識を感じるはずだし、その後のひったくりの犯罪もしなかったと思う。「ある子供」って観る前は赤ちゃんのことだと思っていたけど、ブリュノのことだったんだね。赤ちゃんと言えば、エンドロールに子役の名前が20人くらい書いてあったんだけど、赤ちゃん役でこの人数を使うというのは珍しいな。決して派手な映画ではないけれど、人間として持つべき大切なことを教えてくれる、そんな映画だった。 【アンナ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-11-04 12:09:25) |
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7.《ネタバレ》 この映画は、若者とよばれる子供たちが主人公である。彼ら・彼女らは、生まれた赤ん坊をもてあましながら、この世界の中で生き抜いていくためにいろいろな新しいことを背負っていくことにある。その背負うということを端的に描いた作品になっている。 この世の中で生き抜いていくために必要なこと。それは責任ではないかと思う。ブリュノは自首することによって、初めて自分の行いに責任をとった。そして、最後にソニアと二人で手を取り合って流す涙は、責任をとるという道を歩みはじめたことの大変さを、もう後戻りは出来ないということを思って流した涙のように思えてならない。 |
6.《ネタバレ》 彼は本当に成長したのでしょうか?どこに逃げてもお金を回収に来られるし、どうせバレると思って自首したのではないでしょうか?人間そう簡単には変わりません。だけど、目が離せない映画でした。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-28 09:48:58) |
5.これがパルムドール?ちょっと納得いかないですね。ケチをつけるところが特別あるわけではないけれど、逆に絶賛するところもないと思いました。 まあこの映画が良い悪いは別にして、主要な映画賞はいつもこんなんばっか選んでますね。いい加減その選考基準に疑問を持て。彼らは「どんなジャンルの映画も公平な目で観てますか?」と聞かれたら何と答えるつもりだろう。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-28 02:15:44) |
4.《ネタバレ》 こういった題材を扱う原点には、制作者が感じた、子供が子供を産み・捨てることへの「怒り」があるものと想像して鑑賞していたのだが、どうやらそこまで鋭い作品ではなかったようだ。問題提起として作品を取るのであれば、徹底的に最初から最後まで「怒り」を映像にぶつけるべきだと思う。どういった意向があってか分からないが、あのような「映画」的な中途半端なラストになってしまっているのが何とも惜しい。正直に言って、この作品がカンヌでパルムドールとは意外だった。 【wood】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-06-11 16:56:07) |
3.あんまり乗れなかった。この映画のような出来事がこの国では起こっているのだ、という主張はわかる。でも単にそれを出来事としてだけ驚愕するのなら、NHK様が作るドキュメンタリーで事足りる。それにタルデンヌ兄弟が昇華してきた擬似ドキュメンタリーの方法、つまりフィクションとドキュメントを混在させようとする考え方がそもそも疑問。そんなにこだわる割には、ラストでしっかりドラマしてるし。この映画の主題の1つとなる「子供を捨てる子供」は、本当ならもっとグロテスクなものだと思うし、さらにそういう異常な事態を日常として描く時、それは突き抜けた恐ろしさを持つ映画になり得るような気がするが、結局そういう要素はヒューマンドラマに殺され、救いに落ち着く。その結果優等生の映画の典型になってしまったように思う。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-06-05 22:12:55) |
2.《ネタバレ》 信じられないほど子供ですね、彼は。親になる資格なんてない。愛しているとはどういうことなのか?彼にとって大切なものとは何なんだろう?最後には、ようやく彼にも少しはそれらのことがわかったように感じた。多分、現代には本当にこんな大人になれない人々が増えているんだろう。そんな人々にこの映画を観てもらって、どう感じるのか聴いてみたい。でも、どこがおかしいのかわからないとか言われたらどうしよう・・・。 【にゃ~】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-24 22:52:49) |
【たま】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-28 19:41:21) |