77.《ネタバレ》 前作「荒野の用心棒」と似た雰囲気。主役はジョーと同じ衣装だが”名無し”。 だが、本作も前作に劣らず設定が面白い。腕の立つ賞金稼ぎが二人同じ獲物を狙い、 協力しているようで出し抜こうとしている。また、賞金首も仲間を裏切る といった複雑な動きをするので気を抜けない。また、くどいくらいまでの 男たちのかっこよさの描写にしびれました。本作ではリー・ヴァン・クリーフ の役柄が一番かっこいいですね。 【飴おじさん】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-10-27 23:27:20) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが若いですね。帽子にポンチョ、無精ひげにくわえタバコと、その後の彼のイメージを決定づける姿で現れる。クールなのにどこか軽みのある演技が実にいい。この女っ気がほとんどないこの映画で唯一出てくるのはインディオがうつろな瞳で思い出す若い女性。この美しい人が物語のカギを握る。「俺の名はモーティマーだ!」と叫ぶ初老のガンマン。驚くインディオ。2人が大切に持つ、裏側に写真のあるオルゴール付きの時計で、敵のインディオは実は家族同然であることがラストで判る。敵役インディオですら、この瞬間を待っていたかのようなラストの決闘シーンは、これ以上ないくらいの緊張感が走る。そして耳に残る、西部劇風な口笛まじりのメロディー。時にはバロック調の旋律も劇的に響く。さらには哀愁をおびたオルゴールの音色も混じる。そう、あのモリコーネの曲です。たくさん人が死ぬのにどこか叙情的。名作と呼ばれる所以かもしれません。 【シェリー・ジェリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-22 18:56:47) (良:1票) |
75.かっこよさを印象づける演出がすごく上手。冒頭の遠距離での銃撃戦、多勢に無勢の状態からの逆転、二人の出会い、最後の決闘などなど、けれんの効いたシーンが山ほどある。ライフルや独特の銃、オルゴールつきの懐中時計のような小道具の使い方も非情に効果的だ。脚本も思ってたよりもずっと凝っていて、後半で明らかになる敵の首領の狡猾さにうなった。『ホワイトアウト』のボスみたいな。それなのに甘さも見え隠れするところが、人間味があってよい。主人公に最強の男を据えないというバランス感覚も絶妙。 しかしあまりにもかっこよすぎて、おいおいそれはねえだろ~という部分もあったのでちょっと減点。わざわざポーカーでターゲットを倒してから、取り分に「お前の命を頂く」とは……かっこつけてないでとっとと撃てよ(笑)。その間に味方を呼ばれてるじゃねえかよ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-16 14:32:21) (良:1票) |
74.『荒野の用心棒』と同じ臭い。テーマソングも同じ雰囲気。イーストウッドは同じようなキャラ。しかしリー・ヴァン・クリーフがもう一人の主人公として登場するだけで、ヒーローが悪を倒すという簡単ストーリーが、どこでどう転ぶかわからないスリルある展開へ変貌する。実際、冒頭でとてつもない強さを見せつけたヴァン・クリーフの描写は、二人の賞金稼ぎ同志の戦いを予感させるし、その圧倒的な強さはヒーローの危機を予感させる。そこにさらに賞金首が絡んで三者のサスペンスフルな関係が最後まであきさせない作品にしている。ただ、オルゴールの曲が止まったら撃ち合うってのはちょっとかっこよすぎ。だいたい初めて聞く者にしたらあの曲の終わり方は「いつ終わんねん!」って終わり方なので酷だと思います。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-04 16:50:19) (良:1票) |
73.このイーストウッドに憧れて、自分も靴の裏でマッチに火をつける事を試み、結果として大量のマッチを無駄にした人は僕だけじゃないはず。 【あろえりーな】さん 6点(2004-07-23 00:38:51) (笑:1票) |
72.マカロニウエスタンってもっとグロかなって思って観たけど、この映画そないなことないね。全体的には泥臭い感じやけど。男臭いとでもいうんかな、女性はあんまり表にでてこない、まさに男の映画やったな。ストーリーは簡単で、二人の賞金稼ぎと無法者の戦いなんだけど、それぞれのキャラが魅力的やった。悪者のボスは狡猾で非情、仲間を屁とも思わない極悪人。やっぱワルはこーでなきゃね。対する賞金稼ぎの二人。一人は紳士風、もー一人は無口な若者、しかしどっちもかっこいーんだ。これが。それぞれのキャラの音楽なんかもあっておもしろい。特に紳士風の賞金稼ぎが登場するたびにかかるビヨヨ~ンって音楽、味がある。実際、何回目かで知らず知らずに自分もタイミング合わせて口ずさんでたビヨヨ~ンって。そんなこんなで音楽がほんと効果的に使われてて、せつないオルゴールの音を使ったラストの決闘はマジ鳥肌もん。あんなしぶい登場の仕方はあんまり見たことない。後、説明台詞が少ないにもかかわらず、理解できるストーリー背景ってのもよいね。とにかく、男の体臭が匂ってきそうな、かっこいーガンファイトを観たければ。これだ。 【なにわ君】さん 10点(2004-05-08 09:56:26) (良:1票) |
71.イタリアに呼ばれて花が咲いた遅咲きのハゲタカ。残念ながら本国では満足に成功を手に出来なかったようでございますが、とても人間とは思えぬその猛禽類のような面相は、この一本でぬぐってもぬぐってもぬぐい切れぬイメージを我々の脳味噌にしっかと刻み込んだのでありまする。イーストウッドも、もちのろん、イカスんでございますが、これはクリーフの映画ですわね。できりゃあクリーフには悪玉よりも善玉を演じてもらったほうが個人的には見ててしっくりするんで、「続~」と比べるとこっちのほうが好きかなぁ。 【モートルの玉】さん 8点(2003-10-29 23:41:08) (良:1票) |
70.リー・ヴァン・クリーフが最高。 音楽はもはや伝説というか奇跡というか… 【poi】さん 10点(2001-08-19 21:52:52) (良:1票) |
69.クリント・イーストウッドの作品でこれの前に見たのが運び屋。 よくもこんなに長いこと第一線で活躍できるものかと思う。 とにかくかっこいいの一言につきる、男のロマンを感じさせる映画。 【おさむ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-12-17 22:24:16) |
68.「もうそこまでカッコよくしなくてもいいって!」と言いたくなるくらい無駄にカッコイイ映画。クリント・イーストウッドとリー・ヴァン・クリーフの出会いの場面なんか最高。一歩間違えればコントになりかねないところで踏みとどまる(笑)。ケレン味あふれる映画。モリコーネの音楽も良いです。 【ゆうろう】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-11-17 11:50:17) |
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67.《ネタバレ》 ストーリー・表現・音楽と三拍子揃っていてとにかくよく出来た映画です。モンコ(イーストウッド)も用心棒の時のような軽さは無く、モーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)とも敵対しすぎず慣れ合わず、騙されるかもしれないという微妙な関係性を上手く表現していました。ストーリーはシンプルで判りやすいですが奥深さも失っていません。 特筆すべきはラストに明かされるモーティマー大佐の秘密。教養がありそうで地位もあった男がなぜ賞金稼ぎに落ちたのか、少ないセリフと映像で理解できるシーンは素晴らしいです。若くてカッコいいイーストウッドが主人公かと思いきや、明らかに大佐のほうが一枚上手、魅力も立場も生き方も数段上でした。 惜しいのは終盤のインディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の小粒感。中盤までは切れまくっていた頭脳と貫禄が終盤の安っぽい小芝居で台無しなってしまいました。この辺はワイルド・ザ・ハンチバック(クラウス・キンスキー)を使って面白くできたと思うので非常に惜しい点でした。クラウス・キンスキーに関してはイーストウッドに射殺されるラストも捨てがたいので、今回の脚本と演出でも間違ってはいないと思いますが、序盤の大佐との一悶着の決着がついていないのが残念でした。 総じてドル箱三部作の中では圧倒的な完成度と魅力を感じた本作。数十年ぶりに再鑑賞しましたが全く色褪せていませんでした!私の中ではマカロニといえば本作で、日本語吹替の競演も胸アツでした!(ここのレビュアーでしたら説明不要だと思いますが、この風景がメキシコではなくスペインだというから本当に素晴らしいです!) 【アラジン2014】さん [地上波(吹替)] 9点(2023-09-23 14:04:40) |
【TERU】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-09-17 22:45:06) |
65.《ネタバレ》 風景、音楽、主演の二人、いかにもウエスタンという感じで普通に楽しめた。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-15 00:21:36) |
64.イタリア産のTHE西部劇 本家のハリウッド西部劇を全然知らないけど。 ハデさはないが、渋くて雰囲気のある映画ですね。 展開やシーンの流れがやや苦い気もしますがそこはご愛嬌。 30代半ばのクリント・イーストウッドが、 とにかくイケメンすぎてある意味で衝撃でした。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-18 18:12:35) |
63.リー・ヴァン・クリーフがカッコいい! この映画この人を見ているだけで十分。 最後、俺は何もいらない、と言い、夕陽に消えていく。 クリント・イーストウッドは1つ足りないと言って後ろを振り向き、射殺、これで数が合った、と。 「For Some Dollars More(あと少しお金を)」の原題はこのシーンの事を言っているのだろうか。 原題と邦題で主眼をどちらに置いているかが分かるのが面白い。 【プエルトガレラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 17:19:05) |
62.ラストの決闘シーン、時計を映し出すショットと、そこからのBGMに全身が熱くなった。 とにかく男臭いシーンなのだが、これで熱くならない奴がいるのだろうか。そして決闘を演ずる二人の男の眼が良い。 特にモーティマー大佐の眼。復讐に燃えながら、もはや戻らない過去を思う、哀愁に満ちたあの眼。 映画史に残る決闘シーンだ。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-07-28 16:12:02) |
61.これだけ評価が高い作品であっても、やはり自分に響かないのは、きっと西部劇とは相性が悪いからだと思う。 その理由はよく分からないが、もしかすると風景とかの問題かも。映画自体も想像よりは地味な展開。 格好良さは分からないでもないが、当面は観なくてもいいかな。 【simple】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2017-08-10 18:49:22) |
60.巨匠レオーネとモリコーネに、リー・ヴァン・クリーフとイーストウッド。 皆がこれだけ見事な仕事をすれば面白い映画になるに決まっている。 命を懸けた男たちが繰り広げるガンアクション、そして心理戦。節目節目に挿入される緊張感あふれるシーンの数々に痺れまくりです。 クリーフとイーストウッド、銃を持った2人の所作の1つ1つがたまらなくカッコいい。 特に2人が中盤で対峙するシーン。互いの銃の腕前を披露しあう、その時のハットの使い方! どちらが勝つかは分かっているのですが、交互に挿入される3人の表情と過去と、小道具と。ラストの決闘まで見ごたえ十分です。 ポンチョをまとったまだ若さを感じさせるイーストウッドと、夕陽に消えゆくラストまでとにかく渋い、スマートな装いのクリーフ。 今に見ても何もかもがカッコいい映画。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-04-29 21:47:59) |
59.イーストウッド、リーバンクリフ、インディオ役のヴォロンテ、3人とも眼つきが鋭くカッコいい。 最後の戦いは切なかった。でも勧善懲悪なのがまた良い後味。 【さわき】さん [地上波(吹替)] 6点(2016-10-22 10:20:08) |
58.イタリア人の感性は日本人のそれに通ずるものがあるのでしょうか、男の美意識がビシビシ伝わってきました。音楽もマッチしています。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-29 21:52:13) |