7.正に「三時間の陶酔」。リンチ作品では毎回のことですが、理解しようと思ってもすぐにそんなことが無意味だと分かります。三回くらい観ないとだめですね。観るのではなく感じる作品です。 いやーすごいわ。秩序と無秩序の間というか、混沌。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-03 18:51:08) |
6.次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。 【ETNA】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-10 14:41:25) |
5.あ~あ、とうとう行っちゃったなあ、って感じ。この人の映画は、意味が無意味に引きずりこまれかけ、意識が無意識に飲みこまれかけ、それでもかろうじて踏んばってる、っていうスリリングな面白さがあったんだけど、ついに無意味・無意識が勝利をおさめたみたい。最初のうちはなんとか意味を取れないことはないの。久しぶりに大役が回ってきた女優の話ということで、女優の卵で描いた『マルホランド・ドライブ』の逆サイドから,ハリウッドの魔を描く、って意図か、とか。でもそうねえ、女たちが出てくるあたりからか、もう無意識が暴走しちゃって、わけ分かんなくなる。ま、あの女たちだって無理すれば、ヒロインを嘲笑する“若さ”って意味を取れないこともないんだけど、あの東欧(ポーランド?)の部分になるとお手上げ。これはどういう意味だろう、って考えること自体が、もう後半は無意味に思えてくる。ただ名所旧跡を観光で回ってる感じに近い。極端な顔のアップが表情の意味をなくし、グロテスクな物質に還元してしまい、かえって無人の部屋のたたずまいに何やら意味が隠され詰まって感じられた。今ここまで好き勝手させてもらえる監督はそうはなく、思えば3時間、私はこのわけの分からなさ、無意味の国の観光ツアーをけっこう楽しませてもらった。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-09 12:18:48) |
4.《ネタバレ》 超難解で理解不能でした。リンチなので理解不能なのはいいのですが。正直、楽しみにしてた3時間が長かった。リンチの作品を観るときは、事前情報は全てシャットアウトして、映画内容に陶酔するのが自分なりのリンチ作品鑑賞法なのですが、今回は混乱しすぎてあまり酔えませんでした。リンチの過去作、ロスト・ハイウェイと同じ感覚が残りました。リンチは「映画は音楽」と言いますが、今作は自分の感性に合わなかったのかなぁ。でも、やっぱり好きなんだよなぁ。また何回か観てみます。それにしてもローラ・ダーンが昔と変わらず綺麗でした。 【ぶるぅす・りぃ。2】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-23 18:43:00) |
3.鑑賞・・・。めまぐるしい展開に混乱しつつ、陰と陽、絶望と希望、無念と執念などを漠然と感じました。5重構造と言う意見が多い。ちょっとパズルを広げすぎかなとも思う。私の頭にゃ、辛いです。疲れるぞ。しかし、解いてみたいとも思わせるのが、「マルホ」で受け入れてしまったリンチ世界の魅力。惚れた女にゃ弱いんだという形だ。シーンごとに面白いもの(でもマルホのほうが上) 。さあ、いろいろな参考文献を読んで楽しもう。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-04 22:58:45) |
2.リンチワールド大全開。わかっちゃいたけどやっぱりわけわからんまま終わっちゃいました。現実なのか妄想なのかよくわからん場面(世界)がちょこちょこすぐ変わるんで、まったく話についていけませんでしたね。「ロストハイウェイ」を見終わった時もこんな感じだったなあ。まあ兎にも角にもリンチ独特の雰囲気は顕在だったので良かったです。 【すたーちゃいるど】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-27 16:46:52) |
1.《ネタバレ》 主人公が映画と現実の世界をうろうろしている間は何とか理解(?)してついて行けましたが、それ以降は訳も分からずかなりつらかったです。それでも何とか最後まで観れたのはリンチマジックなのでしょうか。実験映画であることをもっと自覚するべきでした。 【よねぴー】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-08-23 13:12:08) |