222.《ネタバレ》 10クローバーフィールド・レーンを先に観てしまっていて、ずっと気になっていた本作。 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が得意とするPOV手法で撮られていますが、決して低予算映画ではなく、KY男にイライラは募るけれども、よくできたパニック映画です。 ビデオを回し続ける非現実性と米軍の冷静な対応が対照的で良いです。 随所にオマージュが散りばめられているところもさすがです。 使用済みテープに上書き録画しているという設定が実はとても意味があって、最後にsomethingが海に落ちていく姿が映り込んでいる演出が心憎いです。さらに「今日は楽しい一日だった」という彼女のセリフで締めくくられるという皮肉な終わり方も好きです。 【めたもん】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-01-13 00:30:27) (良:1票) |
221.《ネタバレ》 前知識があったもので、「いかに体調に悪影響を与えないか」を全力で意識しつつ挑んだため、ほとんど気持ち悪くならずに終了。 方法は単純で「真剣に画面を見つめない」「カメラの揺れが激しいときは、直ちに視線をそらす」「なるべく字幕に集中する」というようなことで…しかし、「あんまりよく見ないように」しないと具合が悪くなっちゃう映画ってのも、存在意義に問題がある。 内容は、知名度のある俳優を1人も使わず、なおかつ手ブレドキュメンタリー映像にしたことで、「やっと、なんとか」リアリティを維持しているという、ビンボー映画だった。 この内容で、マトモな映像を流したら、リアリティのリの字も残らないだろうと納得。 激しく疑問を抱くのはなぜ「アレ」だったのか、ということだ。 なぜアレでなければならなかったのか。 もっとマシなものはなかったのか。 いっそのことゴジラをまんまで出せばよかったじゃないか。 どうやら軍の秘密実験で生まれた怪物という設定らしいのだが、いくらなんでも、フルCGとはいっても、アレですか~。 そんならさあ、どう考えても断片的に見せるだけにして全体像を見せないほうがよかったんだよ。 あんなものを出すのなら…。 低予算の苦肉の策として、リアリティを出すために全面手ブレを使ったという、勇気ある例ではあるが、それ以上とはいえない。 橋といい、ビルの上といい、ほとんどがセット撮影の背景合成だったと思われるが、ヤッピーどもをそれなりにローカルヨロコビさせたことでしょう。 ※ヤッピーといえば、「日本語が難しいから不安だ…」とかウソばっか言ってんじゃないぞ。おまーら日本に来たって日本語しゃべるつもりなんかあるわけないだろ。日本語しゃべってるヤンキーのビジネス外人なんかいねーよ。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-12 15:05:04) (良:1票) |
220.《ネタバレ》 石橋の瓦礫からカメラが回収されたって事から、タイトル「クローバーフィールド/HAKAISHA」を、HAKAISHI(墓石)にしてもいけそう。まぁそんな事はどうでもいいですね・・・。 とにかく命を張って守られ続けます。ビデオカメラが。 【BOW】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-08-21 13:35:41) (笑:1票) |
219.モンスターパニックの典型、大きいアレと小さいアレに「またこのパターンか!」っていう展開もありますが、やっぱり見せかたが今までのモンスター映画になかったのでとてもおもしろかったですね。怪獣映画ファンとして、この怪獣ドキュメントを観ないわけにはいかないでしょう。ある意味、夢の映像がこの映画にはある! 緊張感を維持したままラストまで一気に観れましたが、ちょっと救いがないのと、答えがないのとで消化不良ですが……こういう映画ですからね(笑)。7点満点って感じです! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-08 21:49:40) (良:1票) |
218.《ネタバレ》 この撮り方で臨場感を出して観ている側の心を主人公たちの視点に持っていきたいのだろうけど、その方法の利点と欠点を感じた。 利点は、一市民に焦点を当てた事でただの怪獣映画にならず謎の存在のまま終わらせ、その謎の存在に混乱している人達の空気がそのまま伝わってきたので、その事は面白いと思った。 欠点は個の力では出来る事が限られているので、話が膨らみにくい。話を膨らませようとすると登場人物を戦場の真っ只中に放り込まないといけなく、そうするためにはただの一般人ではなく、かなり勇敢に動ける人物にしなければならないので、漫画的なキャラになってしまい臨場感が薄れてしまう。最後に怪物と対峙させたことでより特別な存在になってしまい、その事でさらに臨場感が薄れてしまうというジレンマを感じた。そして何よりも画面がブレ過ぎて観にくかった。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-19 18:31:16) (良:1票) |
217.ヴィジュアルが突出した作品はもっと評価されていいと思う。映画によって見るところは違ってくるし、生ぬるいヒューマン物などよりよほど清々しい。英国ダブル・ネガティヴが創りだしたハンディ映像に完璧に同調しているモンスターも一見の価値があるし、TBWPのような素人芸には終わらず高いレベルまで持っていっているので、災害に遭った場合のかなりリアルな擬似体験ができるのではないか。ドラマもキャラクターも音楽もないから「映画はかくあるべし」といった固定観念のないオーディエンス向き。ただこの手は一度しか使えないし、愛着をもったり何度も観るような人はいないだろう。そういう意味ではワンタイム・ディスポーザブル。 【レイン】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2009-07-19 01:05:22) (良:1票) |
216.《ネタバレ》 誰だよこの変なサブタイトル付けた奴。 それはさておきワタクシは画面酔いすることもなくなかなか楽しめました。公開前の情報シャットアウトが功を奏した人っているのかしらね。フタをあけてみりゃなんてことはない、女神の頭を吹っ飛ばしたのはやっぱ訳のわからんでっかい生物ですよ。でもこの映画の好きなところは最後まで訳がわからんままなこと。別の方もレビューしてるように、実際自分がこんなのの渦中にいるとしたら、わけわかんないまま逃げるのみだもんね。ハンディカメラムービーってことでブレアウィッチと比べられがちだけど、映像と内容に迫力があるからこっちの方が退屈しないね。不可抗力だからブレアみたいな自業自得感もないし。エンドロールの音と落下の謎について各所でさまざまな憶測が飛び交っていますが、続編いっちゃうの~?訳わからんままにしておいた方がいんじゃないかなー 【らいぜん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-08 13:07:32) (良:1票) |
215.《ネタバレ》 エンドロールで流れるゴジラ調音楽。なるほど、納得だ。 素人ハンディカメラの映像に見せかけるという手法はそもそも、リアリティを演出するためのもの。「もしかして本当にあったことなんちゃうん」と観客に思わせるためのもの。ところがこの映画では、巨大怪獣が街を襲う。そもそもあり得ないことを描いているわけで、リアリティも何もない。いわば水と油、矛盾するものを混ぜているわけで、そうする事によって何かを生み出そうというアイディアとチャレンジ精神にまずは拍手したい。 が、その素人ハンディカメラ、結局映画にとってプラスだったのかマイナスだったのかというと、マイナスの方が大きかった。「こんな状況で悠長にカメラ回してるわけねーだろ」と百回ぐらい思う。誰かが「撮ってんじゃねーよ」と言わないわけねーだろ、と二百回ぐらい思う。最初の30分ぐらいは、素人カメラが一刻も早く終わって通常の映像になることを願ってた。次にカメラのぶれ。90分あれを見させられるのはきつい。そして素人カメラらしい手ぶれがありながら、バケモノが目にはいったらご丁寧にアップしてピントを合わせる、てどういうことよ。それと、場面がとこどころ飛ぶことが、ビデオを編集しているということを感じさせる。リアリズムにこだわるなら、編集無し、リアルタイムにまでこだわらなきゃいけない。 上手かったのは、こういうカメラだからこそ起こりうる、バケモノのチラ見せ。徹頭徹尾チラ見しかできなかった怪獣が、最後に全身カメラに映る場面は、それまでじらされただけに壮観だ。怪獣は見たらがっかりしない程度に、気持ち悪くてよくできてます。 トータルで見れば、パニック映画として及第点なんじゃないでしょうか。 【佐吉】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-21 00:21:15) (良:1票) |
214.うっぷ。 ゲロゲロ~~ の直前でふんばりました。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-06 07:19:49) (良:1票) |
213.《ネタバレ》 なんだこれ、と思いながら見てましたが、「これは、地べたから見たゴジラなんだ」と気づいてから、がぜん面白くなりました。ゴジラは何も特別じゃない、普通の日に現れる。だから、ラストはこれでいい! 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-01 10:22:25) (笑:1票) |
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212.《ネタバレ》 うーん、カタルシスが無いね・・・ カメラを回し続ける必然性ってのが少しでもあれば印象も違ってたかも。 史上最大級のパニックに陥ってよい状況であるにもかかわらず、画面からは緊張感がまるで伝わってこない。 対岸の火事でなく目と鼻の先で未曾有の化け物が暴れているのに電器製品盗むかなあ。 死んでるかも分からない人間のために命張って崩れかけのビルに入ってくかなあ。 元彼はまだいいとして他の二人まで。 あの状況ではまず自分の命の確保でしょ。それがないからその後の全てが嘘臭い。 画面の乱れで撮影者の混乱具合も表現しているが、すべての映像をハッドが撮影しているという画を想像してしまうと「ないわ」と思って冷めてしまう。 リアリティを出そうとした手法で逆にリアリティを失ってしまった残念な映画。 【banz】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-09 02:13:26) (良:1票) |
211.《ネタバレ》 怪獣が市街地で暴れたり、怪獣と人類、または怪獣同士が闘ったりする場面を第三者的視点で描いている作品は数多くありますが、この作品はまるで自分が怪獣襲撃の場に居合わせているかのようなこれまでにないリアルでスリリングな感覚を味あわせてくれます。 非常に斬新で面白い怪獣映画だと思います。映画館で体験したかったですね・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-28 12:11:03) (良:1票) |
210.《ネタバレ》 一言でいうと、「SF版ブレア」です。ブレアを観賞後の自分には「あの作品と一緒」というイメージが強く、新鮮味が無かった。ただ、ブレアよりも、なにであるのか視認でき、どのような特徴があるのか分かるので、ブレアよりもスッキリ。しかし、締め方は結局なんだったのかわかりませんでした!という全く同じパターンのエンドなので、自分としては、やはり納得できない。できるなら、兄貴の彼女さんが助かった描写があるので、その後の物語が分かるシーンを用意しても良かったのでは?それと、登場人物の性格設定、行動にも好感を全くもてなかった。一日彼女のためにあんなに頑張れる無謀エリートの弟さん、彼氏がいるのに別の男(弟)に気にかける女(しかも傷ついて一人では歩けない状態だったはずなのに、ヘリに乗る前は猛ダッシュ)、カメラばかり撮って役に立っておらず、空気が読めず、一言多いうざったい男、ほんと腹が立ちます!行動については、登場人物は巨大モンスターに接触し、観察していて、ミニサイズもいる(大量)、人を見つけると襲う、さらに毒?を持っている、と特徴がわかっているはずなのに、あまりにも無防備過ぎる。せめてみんな鉄パイプでも持って行動しろよと言いたい。ほんっと腹が立ちます!!唯一、良かった点は兄貴の彼女ですかね。彼氏が目の前で殺されたのに、気丈に義弟を慰め、危険地帯へ義弟の彼女を助けに行く。救出されて当然の役柄だった思います。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-12-10 01:18:34) (良:1票) |
209.《ネタバレ》 怪獣がでてくる映画をこの視点で描く手法があったなのだなあと、感心する映画。今まで、ウルトラマンシリーズ等をTVで見ていて、「あー下の人はどうなってんのかなあ」「避難してるんだろうなあ」「あんまり街中歩かんで欲しいなあ」とか思っていたことを、まさにその視点で描いていてすごいと思う。でも、この点数なのは結局それだけで面白みがなかったってことかな。宣伝で期待しすぎたかな。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-16 20:07:04) (笑:1票) |
208.《ネタバレ》 とにかく大迫力で、終始ビビリながらの鑑賞となりました。いい意味で「もうつらい、早く終わってくれ!」と思いました。「逃げ出したい」という気持ちは当然あるけど、それと同時に「見届けたい」という気持ちもあるので、最後まで登場人物たちについていけるんだと思います。そしてクライマックスのあの長い間は衝撃的。もう助からない人間だけが見る最後の光景。ヒェー! 手法やアイデア自体は斬新というわけではないけど、全編に細心の注意が払われているように思います(上映時間も、DVテープで撮影した時間とほぼ一緒)。撮影テクニックやら合成のマッチムーブ、役者たちの演技もトータルでバッチリ決まった快作です。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-10-22 23:01:42) (良:1票) |
207.《ネタバレ》 面白かった! これは凄いですね。ハンディカム視点を怪獣パニックでやりますか。この組み合わせに釘付け。 それからパニックがリアルすぎる・・・。 怪獣をテロリストに置き換えてもそのままの筋で成立しそうですよ。 自由の女神の頭部が飛んできて携帯で写真撮ってますが、あれなんかそのまんまですよね。 それにしても絶望感の表現が良かったです。よくわからないうちにとんでもない状況に追い込まれて、ああなる。 ハッピーエンドでもバッドエンドでも成立しそうですし、良くできてますね。 時間の配分とかも巧妙で、引き込まれてあっという間に終わりました。 怪物の造形がまた良い。は虫類っぽいデザインにしなかったのが大成功ですね。 身近な生き物っぽくないっていうもの奏功しています。 この映画ではニューヨークの怪物でしたが、首都圏で大規模なテロがあったら自分はそのとき何が出来るかな・・・。ちょっと怖くなりました。 それからちょっと思ったんですが、映画とは関係なくアメリカ人が惨殺されると喜ぶ人がいるような気がしてそれがちょっと怖い。リアルに怖いんですけど・・・。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-13 20:14:30) (良:1票) |
206.《ネタバレ》 多分パニックって突然に平穏な生活をぶち壊してこう始まるんだなと思いました。較べるのは不謹慎だけどあの地震の時に言いようもない不安定な精神になったことを思い出して、自分もその場所にいるような息苦しさを感じました。クリーチャーの形ははっきり映しても映さなくてもどちらでもいですが、絶望的な登場人物の心情はよくわかったし、とても怖かったです。怖さに理由いらないんですよね。ただ思ったのは、決して怪物が怖いんじゃなく、理由もなく今の当たり前の幸せが圧倒的な何かにぶち壊されて希望が失われることが怖いなと。今の幸せに感謝しました。本当によく出来てる映画です。(2014.11.9書き直し) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-29 13:06:05) (良:1票) |
205.《ネタバレ》 どんな怪獣映画よりもリアルに感じた。それが通り過ぎた後は、ただ悲壮感や絶望感しかない。それが正しいと思う。 【masacoco】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-09-16 20:04:51) (良:1票) |
204.《ネタバレ》 ディズニーランドのアトラクションの、映像に同調して座席がぐいんぐいん揺れるやつを思い出した。乗り物酔いは一切しない体質なので個人的には平気だったが、辛い人は辛いだろうなと思う。実際そういう上映方法をしても違和感はないレベルだった(健康には障るだろうけど)。 自由の女神の首が飛んで来る画は、それだけでニューヨークの死を明示する名場面。しかし以降それを上回る劇的な映像はなく、ちょっと退屈した。地下鉄に入ってからのありきたりな展開がとても残念。 有名俳優を起用しないことで登場人物の普通っぽい雰囲気が増し、また誰が生き残るか予想がつきにくくなっている。怪物の全貌を見せずに恐怖感を煽るところもそうだが、『エイリアン』第一作を思わせるテクニックを怪獣に用いたところが斬新。 でもこの映画に一番影響を与えているのは過去の作品ではなく9・11の記録映像だろうと思う。粉塵が押し寄せる光景は現実そのまま。家族から電話がかかってくる下りは、描写が素朴なだけに痛々しかった。幕の閉じ方も非常に秀逸。パーティーのときに暗示するような応答はあったが、なるほどあの伏線をこう回収するのか、と感動させられた。カメラマンをあえてああいう性格にすることで視点を明快にしたのも上手い。 ただ、実験精神は買うけれども、全体として普通に面白かったかというとそうでもない。せめてもう一箇所、女神像レベルの見せ場があれば作品が引き締まったのではないかと思う。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-09 18:56:53) (良:1票) |
203.《ネタバレ》 アメリカが本気出してパニック映画を撮ったらこうなる、というような作品でした。問題の怪物が現れるまではひどく退屈でしたが、それ以降は退屈することなく見ることが出来ました。これはもう、宣伝を含めた演出の勝利ですね。結論からいえば、ストーリー的にはなんのひねりもないモンスターパニック映画なのですが、それを隠し通した広告の打ち方がまず良かったです。CMも、「なんかわからんけどすごいことが起こってるんだ」と思えましたしね。本編でも、怪物をちょこっとずつ見せていたのが良かったです。チラリズムの応用ですね(笑)最後まで「なんなんだあいつは」と、登場人物と一緒になって驚くことが出来ましたから。ビデオカメラを通した見せ方も、臨場感があって良かったですね。ただ、やっぱり「そこまでしてビデオ撮るか?」というのはちょっと気になってしまいましたね。単なる一般人が、何度殺されかけてもビデオカメラだけは絶対に離さず、ついには殺される瞬間までビデオに収めてしまい、まるで戦場カメラマンばりの使命感を見せてくれました(笑)ただ、映画全体としての出来は良いので、何も考えたくないときに見るには最適でしょう。 |