44.《ネタバレ》 “ドイツ軍が恐れた連合軍の唯一の将軍”パットンの伝記映画。その生涯が映画化された第二次世界大戦の指揮官は、ロンメル、マッカーサー、パットンの三人ですけど、その中でもパットンはキャラの面白さでは飛び抜けています。この映画はベトナム戦争真最中に製作され、オスカー受賞にも政治的な影響があったなどといまだに非難している人もいますが、そんな批評は的外れもいいとこで、ひとりの特異な人間を通じてアメリカ人の本質に迫った傑作だと思います。脚本を書いたのはコッポラで、彼の数ある脚本の中では本作が最高傑作、バイオグラフィーと戦争スペクタルのバランスがとれた非の打ちどころがないシナリオでしょう。パットンの性格は粗暴ながら詩人でセンチメンタル、とても同一の人間とは思えない複雑さですが、これまた非の打ちどころがないジョージ・C・スコットの演技でした。また脇にはカール・マルデンのブラッドレー将軍がいて、彼の真面目っぷりがきらりと光るいぶし銀の名演です。 最近出てきた史料からは、慰問に訪れたマレーネ・ディートリッヒと情事を楽しむなど、けっこうパットンはそっちの方も豪胆だったみたいです。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-10-27 00:11:10) |
43.凡庸な戦争映画とは一線を画す人間ドラマ重視の戦争映画。ジョージ・C・スコットの熱演もありパットンという人物が良く描けています。まるでパットン本人が出演しているかのようです。 【akila】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-02-20 10:34:53) |
42.《ネタバレ》 戦争映画としておかしな点は少なかったけれど、その反面見るべきものもあまり無かったですね。まず相当お金をかけている割には本格的な戦闘シーンは冒頭のアフリカのみ。あとはパットンが「行け行けどんどん」と声をかけていると、指揮下の部隊が進軍してそれで終わりとかなりあっさりしたものだったので、派手戦争を映画を期待対していた自分としてはすこしつまらなかったです。 あと、どこが名将なのかまるでわからなかったなあ。というか、補給を計算しないで、部隊止まらせちゃうとかどっちかというと凡将ですよね。日本軍によくいた突撃一本やりの。ノルマンディに反対してカレー上陸を主張したりとか、バルジの戦いのドイツ軍攻勢を当初軽視したりとか欠点ばかり目立って。もう少しどこが優れているか分かる映画だ思ってました。 まあ、緻密に戦史どおりであること、ドイツ人がきちんとドイツ語を話している等、 真面目に作られた映画であることは間違いないですけど、面白みには少し欠ける映画でした。 ちょっとセルDVD購入は失敗だったかな 【rhforever】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-02-05 16:57:22) |
41.古い詩を好む、ドン・キホ-テ的なアメリカ武人の話は、類型的ではあるが、偏った知性と単純な肉体を感じさせてなかなか魅力的でした。へなへな犬もよく似合ってたし。 【ねこひばち】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-09 09:50:12) |
40.《ネタバレ》 骨太な戦争ドラマ大作。米軍の鉄血猛将・パットン将軍に恐れるものはなし。戦うことが我が命と言い切るこの男、鬼の形相で敢然と敵に立ち向かっていく。彼の戦いの辞書には守るという言葉はない、ただただ前進あるのみ。闘志が空回りしてつい口を滑らせてしまうのが玉にキズ。40年前の戦争映画のため戦闘の臨場感に欠けるが戦略的に綿密なドラマが展開されていて軍略好きには楽しめるでしょう。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-02 00:23:37) |
39.《ネタバレ》 オープニング、星条旗を背に演説するパットンの姿にはガツンとやられました。 パットンは単なる猪突猛進ではありません。たくさんの幕僚を従え、冷静に戦局を分析し、確実に勝利を収めます。勇敢な兵士を愛し労います。歴史を学び、英雄たちに自分を重ねます。生粋の戦争家です。ドイツ情報部の兵士がパットンの写真を焼きながら「こいつがいなければ戦争などおきないのに」とつぶやくシーンがとても印象的です。 【爆裂ダンゴ虫】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-02 23:43:58) |
38.パットンという人物を、この映画で知るまでは、全く意識したことはありませんでした。パットン役のジョージ・C・スコットは熱演と言うよりも、パットンその人になりきっているかのようで、ドキュメンタリーを見ているかのようでした。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-12 18:44:48) |
37.人物像が面白く、戦闘場面も迫力があり、充分に楽しめる作品でしたが、戦時下という緊張感は全く伝わってこない。戦争ゲーム感覚の娯楽作品として割り切って見るべき。アカデミー作品賞を受賞するほどでもなかった。つまりこの年は不作の年だったのでは? 【いさいさ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-08 16:45:42) |
36.《ネタバレ》 グレゴリー・ペックの「頭上の敵機」の後に観たので、統率力のある豪腕なパットンのカリスマ性みたいなものが特に印象的で見事に描かれていたと思います。 本物のパットンを知らないので、ジョージ・C・スコットがそのパットンそのものに見えるのは自然な事かと思います。しかし戦う事が大好きで、類稀な戦略家であっても、連合軍という協調を求められる中では、やはり終局を迎えた後は追い出される運命と想像できながらも寂しい最後でしたね。 3時間近い作品でありながら、どこがメインという感じではなく、見終えた感想とすれば漠然と「口悪かったな」「消極的な部下に厳しかったな」「でかかったな」「ラストの背中が寂しげだったな」って感じでした。皆さんおっしゃるように、スケールは凄いはずなのに、戦いを幾つかの場面で作ったおかげで、シナリオ的な盛り上がりを作る事に少々欠けたのかな?と思いました。それでも決してつまらない作品ではありません。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かった・・・。 アップからすーっと引くカメラ手法、なるほど「猿の惑星」のシャフナー監督っぽいなとか思って見ました。 |
35.長かった・・・。戦闘場面よりも主人公の行き方に焦点を当てたというのならそれはそれでいいのですが、だったら、単に○○の戦い→休み→○○の戦い→休み→みたいな、相互に関連性や発展性の感じられない単純な戦闘結果だけを並べられても困る。それによって主人公のどこがどう変わったのかということを明確にすべきでした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-03-17 01:10:01) |
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34.全く感慨を得られませんでした。不快感のみ。長い。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-08 15:38:54) |
33.アカデミー賞受賞作であるが、苦手な戦史物であることや長い上映時間を敬遠して今まで見てこなかった。最近DVDで見てもっと早く見ればよかったと思いました。これは傑作ですね。泣けるような話ではないのに、ラスト近くではなぜか泣けてきました。最初はこんな上司はいやだなあと思っていたパットンですが、自ら危険な前線で積極的に指揮し、部下の死を心から悼み、きっちり戦果もあげる・・仕えているときは最悪でもあとになってからいい上司だったなあと心から思える上司ではないでしょうか。戦史ではなくパットンという魅力的な人物の実像に迫った作品で戦史物が苦手な人でもまったく問題ありません。それにしてもパットンの舌禍をここぞとばかりにたたくマスコミの醜悪さは今も昔も変わらない。その点がなんか腹立つ。 【陽炎】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-05 20:52:36) |
32.《ネタバレ》 パットンという「頑固一徹の一軍人」の栄光と挫折の物語をベストのキャスティング、脚本で素晴らしい作品に仕上がっている。ただ、昨今の戦争映画のスタンダード、たとえば「プライベートライアン」なんかに比べると時代を感じる。戦闘シーンが見所ではない作品と割り切ることが大事か。(あまりにも戦闘車両の選択が酷すぎる。なんとかならなかったか。M4ぐらいは。)その分が「-1点」。邦題も物申したいが、当時の風潮とパットンの存在やその偉大さを知らない日本人にとっては「戦車軍団」の付け足しをする必要性を感じたのか。DVDにあるパットン将軍の実像を語るおまけは、ミリタリーファンにとってはうれしいかも。 【プライベートTT】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-14 20:59:05) |
31.映像はもちろんだが、なんかやってるスケールのことを考えると、物足りなさが残る。 【あるまーぬ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-25 16:48:14) |
30.WASPのイタさがよく描かれていて秀逸。けっして悪人ではないけれど、戦争がなければ生きていけない軍人という、その悲哀と滑稽さが見事です。ドイツ側の、いかにもドイツらしい冷徹な分析と、それによって墓穴を掘る姿もいい感じ。第二次大戦中のみならず、きっとベトナムにも、湾岸にも、今のイラクにも、こういう軍人はいるんでしょうね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-26 01:22:12) |
29.《ネタバレ》 軍神と呼ぶに相応しい用兵の天才、しかし一芸に秀ですぎた者にありがちな社会性の欠如から組織に利用されるだけで終わってしまう男の生きようを描いた快作。史実をスケールの大きなロケーションで積み上げてゆくのみでなく、敵である独軍側からの評価もまじえて周囲との人間模様も丁寧に描いてゆくところが圧巻。しかし私はマークさんのご指摘のように監督よりも原作と脚本に携わったコッポラの目指したものを感ぜざるを得ません。出だしの星条旗をバックにしたパットンの演説は「戦って世界に冠たるアメリカの礎になることが誇りとなる」と主張し、単に枢軸軍に勝てとは言っていない。この聴衆を一切映さないカットはアメリカ=パットンを象徴しているように見えます。70年という共産圏との戦いが激化している時、アメリカの目標はソ連に勝ち、世界の覇者になることでした。同時期(73年)に作られた映画「追憶」でも明言されていたようにFDルーズベルトは共産主義シンパであったことは当時米国では常識で、パットンが述べたように第二次大戦直後のソ連への処置は間違っていたとアメリカ人の多くが感じていたことでしょう。しかし79年の地獄の黙示録がアメリカの新植民地主義への非難と考えると、コッポラはアメリカの覇権主義には批判的であったと思われます。この映画の最も最後に出てくる、帝政ローマ時代の凱旋行進で後ろに続く奴隷が主人に囁く言葉「主よ栄光は移ろいやすいものです。」という台詞が大きな意味を持ってくると思います。 【rakitarou】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-30 21:19:58) |
28.画がデカイッ! パットンもデカイッ! 当時、主演のジョージ・C・スコットは43歳のはずなんだけど、そうは見えない風体。フランクリン・J・シャフナー×ジェリー・ゴールドスミスの組み合わせはデカイイイイッ!!!! 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-23 23:42:45) |
27.邦題からてっきりドイツ軍との一大戦車戦が繰り広げられる大娯楽作かと思いきや意外や失言で転落していくパットンを描いた真面目な物語でした。作中の彼にはとても共感できませんが、それでも主演のジョージ・C・スコットの熱演は一見の価値ありです。 【MEL】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-10-01 19:03:08) |
【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-11-26 09:14:15) |
25.井筒監督推薦“戦争映画”..なかなかの力作でした!..戦闘シーンが“売り”というより、ヒューマンドラマがメインの作品です~.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-04 12:30:34) |