92.《ネタバレ》 南極っていう苛酷な状況を前面に出さずに、あくまで『食』に徹した潔い作品でした。 ユーモアのセンスも良くって、長尺な作品ながら最後まで楽しめました。 後半ところどころ『おや、シリアスな展開か!?』ってのがあるんですが、見事なまでにスカされます。 やはり舞台が南極ですし映画ってことで、観てる側としてはいろいろ詮索しちゃうんですが、最後の『ウマッ』が意外とドラマチックだったりします。 大きな事件がなくったって、毎日の食事ってのは充分ドラマを含んでいるんですね。 おいしい料理をつくりながら、きっちり映画としても料理されていたと感服しました。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-14 09:00:32) (良:1票) |
91.狙いのとても面白い、ゆるゆる映画。 あの環境ではストレス溜まりまくりで、実際はもっと辛いことがたくさんあるんだろうけど、 シビアなシーンは極力削り、ソフトコメディータッチの楽しい雰囲気に仕上がっている。 ドラマティックな展開はないので、後半はちょっと飽きが。やっぱり120分は長いかな。 キャスティングは実際にこんな人いそう、という感じでとても良かった。バラエティーに富んだ 料理がたくさん出てきて、こちらの目も楽しませてくれる。男性にお薦めの作品。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-24 14:39:52) (良:1票) |
90.おいしい物食べると何かちょっと元気になる、もうちょっと頑張れるかもって思う。みんなで食卓を囲むっていいですよね。ただちょっと長いかな。 |
89.他の映画サイトで度々高評価なのを見ていたので、ハードルを上げてしまっていたのか、正直、途中であきちゃた。悪い作品ではないんだろうけど、もう少し面白く作れたんじゃないかなあ? それとキャストがあまりによく見る顔ぶれなので、皆好きな役者さんではあるんだけど、なおつまらなかったのかも・・・。とはいえ、嫌いな作品ではないので、いつかもう一度見てみたいと思います。 あと、伊勢エビのフライは食べてみたくなりました、おにぎりもね。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-05-09 19:31:55) (良:1票) |
88.《ネタバレ》 いきなりシリアス風から落とすコメディータッチで始まり、飄々と進んでいく展開は、実に心地良い。 コミカルな演出は、行動としてはかなり誇張されているけど心理的には嘘ではないと感じるギリギリの線で味付けされており、堺雅人の飄々とした演技と相まって、長期間の基地生活の過酷さをベースにしっかり感じさせつつ、嫌味でないほのぼの感と笑いを醸し出している。 あざとい感動のヒューマンドラマの一つも入れたくなりそうな設定なのに、それが一切ない。コメディーもドタバタのの手前で収まっている。そして何より、「食」そのものが映画の中心で、他の要素は全て添え物という潔さががある。 「食」を楽しむことが長期間の閉鎖社会をうまく乗り切る上で非常に重要ということを、見るものの感性に直感的に訴えるうまい演出であり、若干現実離れした行動であっても、充分に共感を呼ぶリアル感を出せているように思う。 ただし、KDDオペレータだけは、ちょっとやり過ぎかも。面白かったけど。 【nobo7】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-02 01:10:10) (良:1票) |
87.《ネタバレ》 小学生2人と笑い転げながら見た。おにぎりやラーメンがめっちゃ美味しそうなのはもちろんだが、日本人の食卓がいかにバラエティに富んでいて素晴らしいかがよく分かる。(他の国の越冬隊員はいったいどんな食生活をしているのだろう?)だからこそ、腕の良い料理人が一人いれば、極寒の僻地での野郎だらけのむさい暮らしもそれなりに楽しそうに見える。でもどんなに素晴らしい料理でも、休日の遊園地で家族と食べるジャンクフードの味には敵わない、ってところがミソ。嬉しくなる映画。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2011-02-16 14:30:47) (良:1票) |
86.《ネタバレ》 スキー場に行った時食べたカップラーメンが、めちゃくちゃ美味かったことを思い出した。きっと南極で食べるラーメンも最高に美味しいのだろう。KDDオペレーターの清水さん、めっちゃ可愛い!もろタイプ!伊勢海老のエビフライは笑えた。胃にもたれる唐揚げがいい伏線になっていて、一味も二味もいい味になっている。食べ物の美味しさって環境なんだな~って、ラストシーンでデパートの屋上で家族と一緒に食べたジャンクフードに対して主人公が「美味しい!」て言ったセリフに込められている気がしました。とてもいい映画でした。 |
85.《ネタバレ》 派手さは無いけど見終わった後、ほんわかした気持ちになれる作品。南極という閉鎖した空間だからこそ、食べることが楽しみになるんだろうなあ。私も、西村さんが作った料理を食べたいわ~~。ラスト、帰国した西村さんが見るからに不味そうなハンバーガーを頬張って「うまい」。どんなに美味しい料理も、大事な人と食べる食事が最高なんですよね!この作品の全てを物語っているセリフだと思いました。さあ!私も大事な人の為に、美味しい料理を作るのだ~(>▽<) 【ななのじ】さん [DVD(邦画)] 10点(2010-08-18 16:54:59) (良:1票) |
84.《ネタバレ》 こういうのを本当の佳作っていうんでしょうね。コンクールなどの影響で、佳作って「中の下」的なイメージがありますが、ここでは「良い作品」という本来の意味です。 南極越冬隊という普通の人が知らない未知の世界への興味や、食べ物の問題を解決することに対する知的興奮など、上手い脚本だなという印象です。よく、笑って泣ける映画という宣伝文句がありますがそれが誇大広告でなく、鑑賞中、何回も声を上げて笑いました。ちょっとしたところで笑えるんですよね。また、主人公の料理人が、他の隊員が作った半生の唐揚げを食べて泣くところはぐっときます。主人公の妻が同じく半生の唐揚げを作ることを思い出して、寂しくて泣くんですね。ラストの、隊員が家族や恋人の出迎えを受けるシーンもいいです。 【MASS】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-24 10:24:42) (良:1票) |
83.《ネタバレ》 ほんわかした映画ながら、結構大事なテーマを持っている作品。若干語弊はあるが、この映画を見ると、「人に美味いものを食わせる」人が、一番偉い人!と思えてしまう。南極基地というシチュエーションは、それを表現するにはうってつけな舞台だろう。「私の体はラーメンで出来ているんだ!」は、名言!本作を映画館で鑑賞した人々の大半は、鑑賞後、何か美味しいものを食べに行っただろうことは想像に難くない。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-20 14:37:48) (良:1票) |
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82.《ネタバレ》 料理はどれも美味しそうで見ているとお腹が空くほどで 雰囲気はとてもいいのだが映画として面白い話かと言われると…う~ん、となる。 ストーリーは無いに等しいし、のんびりした雰囲気を作り出す為に 「間」が非常に長く、そして多い。 色々笑わそうとしてくれるのだがクスリと笑えたのがバカでかいエビフライだけ。 出てくるのがむさっくるしい男ばっかりだしなぁ。絵的にもつらい。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-07-03 03:03:52) (良:1票) |
81.あたし、これ好きだわぁ。極限の閉鎖空間というシチュエーションコメディとしてこれほど良く出来ている映画は久々に見た気がします。大笑いする様な物では決して無いのだけど、ひたすらクスクスと笑わせてくれる。過去にも似た様な映画あったなぁと考えてみたら「タンポポ」ですよね。アプローチの仕方は全く違うのだけど、目標としてる所が非常に近い所にあると思います。 【奥州亭三景】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-06-03 01:49:11) (良:1票) |
80.《ネタバレ》 下の歯なのに、ラーメン>オーロラ、KDDの清水さん。 ゆる~く挟み込んでくる笑いが最高です。 配役もパーフェクトとしか言い様がないし、単なるバカ話だけじゃなくて、意外といい話とかもあって感動しましたよ。 オチへの伏線として本編中では徹底して料理を褒めるセリフはありませんが、その美味しさは充分すぎるほど伝わってきました。 料理を褒めちぎるしか能のないグルメリポーターに見せてやりたいものです。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-05-20 12:31:22) (良:1票) |
79.《ネタバレ》 ちょっと『刑務所の中』を思った。ルポルタージュ的作りもそうだが、「拘束された男たちのかすかな自由を求めての退屈消化の日々」といった内容も似ている。エピソードの並列になるので、一本の物語としての印象は弱まってしまうが、面白いエピソードは面白い。南極に行くことになった経過をササッと描いた部分、強引な「おめでとう」に対して「家族と、相談させてください」と反復する場は笑った。中盤はダレ気味で、このままいくと低評価になるかというとこで、屋根の上に上げるべき娘の歯を地球の奥深くに落としてしまうエピソードがいい。家庭的なものが非家庭的・極地的な穴に吸い込まれ、ベトベトのカラアゲという着地点にきれいに決まり、ノスタルジーがやるせなく立ちのぼってくる。ラーメンの話もいい。家族と離れ、男だけで暮らしている若干切なさの混じった滑稽。画面の中の体操の、女性のかすかな背中におおーっとどよめきが起こる。逆に自分たちも画面の中に納まり、ぎごちなく家族に姿を見せる。日常から遠く離れた極地での日常的な調理という視点が、遠く離れた二つの世界を暖かくつないでいる。観終わって伊勢海老のフライは食べたくならないが、ラーメンは食べたくなった。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-13 12:01:26) (良:1票) |
78.《ネタバレ》 おいしい飯が喰えるってのは幸せなことなのだ。 悲しいことがあった日は喉を通らないこともあるけれど、腹を満たせば不思議と元気が出てくる。 我々が暮らす日常であっても、彼等の置かれた非日常であってもそれは同じこと。 ぬるま湯に浸かっていると気付けないこともある。 そして誰かが自分の帰りを待っていてくれて、ただいまが言えることも幸せ。 平坦なストーリー展開ゆえ2時間越えは正直きつかったので、90分程度にまとめてくれれば、なお良かったと思う。 『刑務所の中』同様“食べたくなる映画”の良作。 【xxx】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-28 14:38:32) (良:1票) |
77.《ネタバレ》 ゆる~い脱力系映画ですね。料理を主軸にちょっとしたことがちょっとだけ起こりつつストーリーは進むけれど、それ以上の展開は一切なく、淡々とおっさんたちの南極の暮らし~帰った後を見せられるだけ・・・なのに面白い。憎めない登場人物たちとおいしそうな料理が、南極という辺境の地に暖かさをもたらし、微笑ましくなります。ちょっとテンポを殺しがちな"間"も、この映画だからこそ許容できる演出だと思いました。「オーロラ?そんなもん知るか!」って隊長(笑) 【Nerruc】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-24 23:49:51) (良:1票) |
76.《ネタバレ》 【たんぽぽ】さんと同じく、「かもめ食堂」入ってるな、と思いつつ鑑賞したモノです。もちろん、ごはんのシーン。おいしいそうな料理、それをていねいに作ってる様子、みんなで食べる食卓の風景は見る者を安らいだ気持ちにしてくれます。メインキャストは、基本的に同性だけってのも共通点。「かもめ食堂」は女の人ばっかり、本作は男ばっかり。色恋沙汰に、発展することはなさそうだな、と。これまた、安らいだ気持ちで見せてくれるポイント。あの隊員のなかに、男勝りでちょっと変りものだけど美人の生物学者なんてのがいた日には、なんかメンドくさいエピソードがついてきそうです。台無し、と言ってもいいくらい。汗くさそうだけど、居心地いい。ワタシ、椎名誠氏の「あやしい探検隊シリーズ」が大好きだったクチですんで。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-03-22 06:49:18) (良:1票) |
75.《ネタバレ》 あ~ホントに良い作品でした。 ぬるーいお風呂にぼちぼち浸かって、のほほーんとしているような気分でした。 でもでもその内容は、南極の厳しい自然の中で仕事をまっとうして行く、頑張りやのオッサンのお話しですから。 そこはふわんとしている中にも、緊張したり身につまされたり、しょーもないと呆れ果てたり。 オッサン達の喜怒哀楽にこちらもつられて、感情移入してしまうのでありました。 ホントの南極観測隊にはこんなご馳走出ないでしょう(笑) ステキなお料理とは不釣合いな食べ方もまた、見どころでしたね(爆) 男版「かもめ食堂」と思ったのは、私だけでしょうか? 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-04 21:26:48) (良:1票) |
74.南極の、どこまでいっても雪雪雪…という摩訶不思議な閉塞感がよくでてる。その閉塞感のなかで事件らしい事件が何も起こらない、というなんともまったりした映画。そのまったりが実に楽しい。登場人物のひとりひとりがとても愛おしく感じました。一年という時間の長さを表現するために、たぶん意図的に演出を間が抜けているようにしているんだと思うけど、最後のほうになるとその間にも少々飽き飽きしてくるわけですが…気が短い人はやめておいたほうがいいかも。いわゆるスピード感とかいうシロモノとは無縁の映画です。食い物がやたらうまそうなのは◎。 【ケルタ】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-09-28 23:32:44) (良:1票) |
73.《ネタバレ》 なんというか・・不思議な映画。主軸となるような大きな物語はなく、ふじ基地の8人のメンバーの淡々とした日常のエピソードを羅列してるだけともいえます。物語のクライマックスも特に無く、強いてあげれば『ラーメン』を食う所でしょうか。でも、トータルでは好きです・・心地よかったです。メンバーのやりとりやセリフにクスクス。おにぎりや様々なメニューの食事にがっつく姿に伊勢エビフライの展開、ラーメンがなくなった時の哀愁・・そして伏線とも呼べる油ギトギトの唐揚げの流れ、どれもこれもいい塩梅なんですよねぇ。堺雅人の料理人の存在感と作る料理がメンバー達の関係の潤滑剤的役割を果たします(メンバーがその食事をどれもこれも美味しそうに食べるんだよなぁ・・。)その中で各々のキャラクターがさりげなく活躍して最終的にはメンバーはだいたい覚えてしまう、絶妙な見せ方も感心。まぁ他の映画と比べたら、妙な違和感は拭えない所もあったり、冗長に感じる瞬間もあります・・が、それも含めてこの映画の何とも言えない雰囲気が私は好きになってしまったので仕方ありません。今後、自分の手が届く距離に常に置いておきたい愛すべき映画になるかも・・ 【まりん】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-09-27 16:08:21) (良:1票) |