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セブン

[セブン]
SE7EN
1995年上映時間:127分
平均点:7.63 / 10(Review 640人) (点数分布表示)
公開開始日(1996-01-27)
ホラーサスペンス犯罪ものミステリー刑事ものバイオレンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-08-25)【イニシャルK】さん
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監督デヴィッド・フィンチャー
演出佐藤敦紀(日本版予告編)
キャストブラッド・ピット(男優)デイビッド・ミルズ刑事
モーガン・フリーマン(男優)ウィリアム・サマセット刑事
ケヴィン・スペイシー(男優)ジョン・ドウ
グウィネス・パルトロウ(女優)トレーシー・ミルズ
R・リー・アーメイ(男優)警部
ジョン・C・マッギンレー(男優)カリフォルニア
リチャード・ラウンドツリー(男優)マーティン・タルボット地方検事
ボブ・スティーヴンソン[1967年生](男優)SWATの警官
マイケル・マッシー(男優)売春宿の受付の男
リチャード・シフ(男優)ジョン・ドウの弁護士 マーク・スワー
リッチモンド・アークエット(男優)配達人
アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー(男優)死体
ハリス・サヴィデス(男優)911 オペレーター
チャールズ・S・ダットン(男優)警官(カメオ出演・ノンクレジット)
ホーソーン・ジェームズ(男優)George, Library Night Guard
アンドレ・ヒューレス(男優)タクシードライバー
マーク・ブーン・Jr(男優)FBIの男
リーランド・オーサー(男優)マッサージ店にいた被害者の男
松本保典デイビッド・ミルズ刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
坂口芳貞ウィリアム・サマセット刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
野沢那智ジョン・ドウ(日本語吹き替え版【ソフト】)
大塚周夫警部(日本語吹き替え版【ソフト】)
星野充昭テイラー刑事(日本語吹き替え版【ソフト】)
田中正彦カリフォルニア(日本語吹き替え版【ソフト】)
伊藤和晃マッサージ店にいた被害者の男(日本語吹き替え版【ソフト】)
宇垣秀成マッサージ店の受付係(日本語吹き替え版【ソフト】)
平田広明(日本語吹き替え版【ソフト】)
野沢由香里(日本語吹き替え版【ソフト】)
柳沢栄治(日本語吹き替え版【ソフト】)
真地勇志デイビッド・ミルズ刑事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
池田勝ウィリアム・サマセット刑事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
小川真司〔声優・男優〕ジョン・ドウ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
日野由利加トレーシー・ミルズ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
青野武警部(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
秋元羊介マーティン・タルボット地方検事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
上田敏也ジョン・ドウの弁護士 マーク・スワー(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
中庸助テイラー刑事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
大塚芳忠カリフォルニア(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
牛山茂マッサージ店にいた被害者の男(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
金尾哲夫マッサージ店の受付係(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
坂東尚樹(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
松井菜桜子(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
さとうあい(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
堀内賢雄デイビッド・ミルズ刑事(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
黒沢良ウィリアム・サマセット刑事(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
磯部勉ジョン・ドウ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
田中敦子〔声優〕トレーシー・ミルズ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
加藤精三警部(日本語吹き替え版【テレビ東京/テレビ朝日】)
有本欽隆マーティン・タルボット地方検事(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
石井敏郎ジョン・ドウの弁護士 マーク・スワー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
水野龍司テイラー刑事(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
宝亀克寿カリフォルニア(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
手塚秀彰マッサージ店の受付係(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
天田益男ワイルド・ビル(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
藤本譲(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
石井隆夫(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
稲葉実(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
佐藤ゆうこ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
森川智之デイビッド・ミルズ刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
勝部演之ウィリアム・サマセット刑事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田中秀幸ジョン・ドウ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
斎藤志郎警部(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
廣田行生マーティン・タルボット地方検事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大黒和広マッサージ店にいた被害者の男(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松本大マッサージ店の受付係(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中嶋聡彦(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小松史法(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
脚本アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
音楽ハワード・ショア
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ"G線上のアリア"
挿入曲デヴィッド・ボウイ"The Heart's Filthy Lesson"
ブライアン・イーノ"The Heart's Filthy Lesson"
撮影ダリウス・コンジ
ハリス・サヴィデス(追加撮影)
コンラッド・W・ホール(カメラ・オペレーター)
ジェフ・クローネンウェス(追加撮影カメラ・オペレーター)
製作アーノルド・コペルソン
スティーヴン・ブラウン〔製作〕(共同製作)
ニュー・ライン・シネマ
製作総指揮ダン・コルスラッド
アン・コペルソン
ジャンニ・ヌナリ
リン・ハリス(共同製作総指揮)
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特殊メイクロブ・ボッティン
特撮グレッグ・ソロモン
美術カイル・クーパー(タイトルデザイン)
アーサー・マックス(プロダクション・デザイン)
クレイ・A・グリフィス(セット・デコレーター)
衣装マイケル・カプラン〔衣装〕
編集リチャード・フランシス=ブルース
録音ロバート・J・リット
エリオット・タイソン
照明クラウディオ・ミランダ(追加撮影:照明)
字幕翻訳菊地浩司
スタントケイン・ホッダー
ジョニー・マーティン
パット・ロマノ
スコット・ワイルダー〔スタント〕(ブラッド・ピットのスタント・ダブル)(ノンクレジット)
あらすじ
ある日、巨漢の男が胃袋に食物を詰め込まれ殺害される事件が起きた。ベテラン刑事サマセットは、新米刑事ミルズと組んで調査を進めることに。やがてサマセットは、現場に『大食』の文字が残されていたことから、この事件が『大食、強欲、怠惰、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒』の『七つの大罪』に沿って行われている事、そして、全部で七回殺人が起こることを予測するのだが・・・・。デビッド・フィンチャー監督のダークな映像美と衝撃的なラストが話題となったサイコ・サスペンスの金字塔。
ネタバレは禁止していませんので
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620.《ネタバレ》 印象深い一本です。盛りだくさんな割には詰め込みすぎという感じもなく、テンポも丁度いい。一見まともに見えるサマセット刑事も、実はいろんな毒に害されてやや偏狭な考え方になってしまっているところに悲哀を感じます。それにしてもこの犯人、やってることは極悪だが信念があり一応の理屈は通っているというきわどい設定、加えて役者自身が放つ魅力によって何とも言えない存在感に仕上がっています。レクター博士といい勝負?ってとこでしょうか。・・・ちなみにミルズ刑事は「罪」を犯しながらも殺されなかったわけですが、これは殺されるよりも辛い罰を科せられたのだと思います。気の毒・・・。
長毛さん [地上波(吹替)] 10点(2005-11-01 00:30:09)(良:1票)
619.《ネタバレ》 オチが読みやすいとか色々言われたけど、今観返してもやはり物凄い映画。ケビン・スペイシーも含めて主要登場人物は皆素晴らしい演技をしている。ハワード・ショアの音楽も陰湿な雰囲気を盛り上げている。全編ダークで粗い粒子の素晴らしい画面構成も見事だし、ジョン・ドウの家まで行き、あと一歩の所で逃して、挙句の果てには逆に銃を突きつけられる雨のシーンとかの雰囲気がたまらなく素晴らしい。ブラピがラストでジョン・ドウを殺すか殺さないか(七つの大罪を自らの手で犯人の思惑通り完成させてしまうか)というシーンは本当に緊張感があり、葛藤が全面に出て、モーガン・フリーマンのやるせない顔も全部が凄い。あのシーンの荒野の色も淡々と刻まれる音楽も絶妙。自分の価値観で人を殺していく犯人に対してはちっとも賛成できないけど(フォーンブースしかり、ソウもしかり)。
まさかずきゅーぶりっくさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-18 11:15:54)(良:1票)
618.《ネタバレ》 物語の途中でサマセット刑事がトレーシーに妊娠の相談を打ち明けられたとき「今考えてみても正直言ってあの決断は間違っていなかった。だが一日として違う決断をしていればと思わない日はない」と答えるシーン。この台詞に全てがある。最後の引き金を弾くミルズ刑事・・・ おそらく彼もいずれこう思う日がくるであろう。そして誰もが人間として生きていく限り、同じように悩み、考え、その思いを抱えたまま生きていく。 人生って過酷だけど、だから面白いのかも知れない。
なったんさん 6点(2004-07-20 23:18:29)(良:1票)
617.《ネタバレ》 ヤバいぐらいの面白さです。不満はやはりオチですね。最後にあの銃口を自分に向けて、自殺すれば…
カフカさん 8点(2004-06-20 15:36:40)(良:1票)
616.陰影に富んだオリジナリティ溢れる映像、不安を煽る先鋭的な音楽、キリスト教の七つの大罪をベースにしたミステリアスな演出などなど…前作の「エイリアン3」でもそうだったが、映像と音楽を駆使して独自の世界観に引きずり込む手腕は、さすがデビッド・フィンチャーという感じだ。二人の刑事が猟奇犯を追いつめるサスペンスとしては、なぜか序盤から新人刑事の妻トレイシーに感情移入させようとする演出。これはひょっとして、終盤何らかのかたちで彼女が絡んでくるのでは、と思っていたのだが…。《ネタバレ》ラスト、七つの大罪の残り二つ、憤怒・嫉妬は強引にこじつけた感じでイタだけない。しかも前作同様、見る者を陰鬱な気分に引きずり落とし、後味はすこぶる悪い(-2)。まぁオレ流炸裂のフィンチャー作品、とでも言えばいいのだろうか。
光りやまねこさん 7点(2004-04-26 23:17:18)(良:1票)
615.このくらいでは動じない自分が怖い~(TT)。ちらっと映ったダンテの挿絵のほうがよっぽど恐ろしかった~~~。
ジマイマさん 4点(2004-04-19 19:41:23)(良:1票)
614.つまらなくは無いんだけど、難点を言うと、図書館の貸し出し履歴で身元をわられてしまう犯人は頭悪い。私なら偽名で借りるか、古本屋かどこかで買うよ。あと凶器の領収書残しておくのもなあ。途中で方針変更したと言っているし、逮捕を前提だったとも思えないし。インテリぶった計画的な知能殺人を装ってる割には非常にお粗末。これで犯人に対し「怖いなあ」より「馬鹿だなあ」という感情が上回ってしまうので、作品がシリアスさに欠け、恐怖心も盛り上がらない。要は犯人が馬鹿なのでサスペンスにならない。また、犯人の目的は「罪を犯した人間が死の恐怖で罪を悔いる」事にあるので、犯人が嫉妬により殺されるが、死の恐怖で罪を悔いているとは思えない点は譲ったとしても、ブラピが憤怒で殺人犯しても、ブラピが死刑にでもならないことには(その可能性は低い)犯人は目的を達成した事にはならないのでは?(ブラピは生きながら憤怒の罪を悔いるのか?)よってこの辺もちょっと犯人は思慮が足りないというか、浅はかだなあと。(だからブラピは犯人に負けてはいない。)奥さんの首が届いたり、ブラピが私刑することに感じるところはあるものの、オチとしては弱いかなあと。蛇足ながら、この手の作品のレンタルする時は、近所で猟奇殺人が発生した場合、自分のレンタル履歴・個人情報が警察に渡るのを覚悟すべきと思います。
東京50km圏道路地図さん 5点(2004-04-19 16:42:47)(笑:1票)
613.《ネタバレ》 何故だったのだろう。この類の映画は苦手な私が、前評判でかなりグロいシーンもあると聞かされていたこれを、わざわざ映画館まで足を運び見に行ったのは。多分思い付きだ、一人で行ったから。そうだった、何かに腹を立てて、怒りのやり場にこの破滅的な映画を選んだのだ。聖書にでてくる「七つの大罪」を基にした事件を追う、定年間近の老齢の刑事と熱い血に任せて行動する若き刑事。噂どおりの暗い映像と見ているだけでどっと疲れを感じるような犯行現場。事件が七つ起きるまでの早さとベテラン刑事が犯人のめぼしを付ける早さは置いておくにしても、絶望感の礫をこちらに投げながら進むストーリーに、完全にはまり見入ってしまった。雨の中の追跡シーンは、がなるような音楽と黒い色、展開の速さに圧倒された。犯人役ケビン・スペイシーの、傍に寄られたくないと思うほどの嫌悪感も出色だった。絶望のラストにはなぜか太陽光が降り注ぎ、ヘミングウェイの一説が語られる。普段あまり気がつかないようにしているが確実に存在する、心の中の闇を映像化したような作品だ。良くできた映画を選んだと思った。お腹の中の怒りをずるんと引っ張り出し、最悪の後味を土産に持たせてくれたハリウッド映画。やられた。
のはらさん 8点(2004-02-26 19:03:12)(良:1票)
612.コレは凄い。どうしようもない後味の悪さが最高。最後のブラッド・ピットの演技は絶対に忘れられない。
カワサキロックさん 9点(2004-02-01 12:25:55)(良:1票)
611.暗い。ひたすら暗い。映像もストーリーも何もかもが。雨が降ってる。服が湿ってる。傘はあるが、何の意味も持たない。早く着替えたい。この空間すべてから開放されて陽の光を浴びたい。そんな気にさせる。しかし、これは良作だ。本作以後、日本でも「精神世界モノ」「猟奇、残酷モノ」が一時期大流行して、便乗した映画やドラマも数多かったが、殺人の異常性ばかりに執着して、ドラマ本来とは別の、裏側にある「しだいに感じさせていく恐怖」までは描ききれていなかった。この映画が同類の作品よりも遥かに優れているのは、先見性ではなく、この「裏側にある恐怖」をひたひたと、しかし確実に訴えかけてくる力がある点だ。それは「本当にあったらどうしよう」といった現実的な恐怖ではなく、鑑賞後、あれやこれやと勝手に想像力が肥大していってしまう、抑えようのない働きに対する恐怖感だ。ところで、端役で出ていたグウィネス・パルトロー。本作のせいで「幸の薄い女」との印象が私の中では定着してしまい、シェイクスピアに恋をしても「結局、幸せにはなれないんでしょ、君は?」と、迷惑な邪推が頭の中でもたげてしまうのだった。嗚呼、抑制不能の自己想像力・・・
給食係さん 9点(2004-01-31 23:41:04)(良:1票)
610.フィンチャー的世界構成が見事に実を結んだ良作。テーマの7つの大罪連続殺人も一歩間違えればよくある刑事映画に堕するところを、観客を、(降りしきる雨に象徴される)重い空気に取り込み、逃さないことに成功した。あまりにも美しく、残酷。
コーヒーさん 9点(2004-01-28 16:10:07)(良:1票)
609.7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。
マーメイドさん 10点(2004-01-17 05:36:35)(良:1票)
608.ラストはどうでもよいが、いい映画です。降り続く雨と、うらぶれた灰色の都会、低いトーンの会話の中に織り込まれる猟奇的な事象の対比。一場面一場面にひきつけられます。
エンボさん 9点(2004-01-16 00:13:35)(良:1票)
607.ラスト・・泡ふきそうでした。
Ronnyさん 8点(2003-12-30 00:27:28)(笑:1票)
606.《ネタバレ》 延々と降り注ぐ雨、鉛色にくすんだ都会、絶えず流れ込んでくるノイズ。個人的にカイル・クーパーのベストワークだと思うメインタイトルとエンドクレジットに飾られたこの映画は、細部に至るまで意匠が凝らされていて、深い絶望の色が美しい映画でした。サマセットとミルズを追うカメラは、シネスコの魔術師ダリウス・コンジによって絵画的に切り取られ、音は、スピーカー位置がハッキリしてしまうデジタル音響の欠点を補うように移動し、包み込みます。物語的には、ちょっと?なところ(ミルズの奥さんに必要以上にウェイトを置くのが疑問で、最後にそれはラストにかかっていたため、と理解するのですが、いかんせんバランスが悪いです)もありましたが、超鬱なこの映画が嫌いになれない、消極的ながらも好きと言えてしまうのは、その負の美を芸術的なレベルにまとめあげたフィンチャーのセンスがあればこそ、だったと思います。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2003-12-09 16:03:48)(良:1票)
605.《ネタバレ》 フィンチャーの底力を痛感させられる力作。詳細はanemoneさんのレビューで語り尽くされていて、俺などが付け加えられることは一つもない。では、なぜ低評価なのか。犯人を最後まで正体不明とすることで、普遍的な悪と感じさせる手法は評価できる。しかし、ならばミステリーの文法を持ち出してはいけない。前半のプロットが謎解きをメインと据えているために、観客はラストに至って肩すかしをくらう。全体を見据えたプロットの構築をお願いしたい。
恭人さん 6点(2003-12-02 19:19:26)(良:1票)
604.《ネタバレ》 何かに見立てた殺人(童謡の通りに人が殺されるとか)は推理小説ではよくある手法。ただし本作は単に死体に細工するのでなしに、殺し方そのものが「見立て」になっているのがスゴイ。「大食」の罪で胃袋が破れるまでスパゲティを喰わされる男、「怠慢」の罪でベットに縛り付けられ数百日かけて衰弱死させられる男、「高慢」の罪で自らのプライドのため死を選ばざるを得ない女…等々、被害者が自らの罪を悔いながら死んでいく。 -そういう意味では最後の2つはどうも釈然としない。刑事は「怒り」を露にした事を後悔などしないだろうし、そもそもこの人が人一倍怒りっぽいわけでもない。彼の罪を問うとすればあえて「幸福」の罪だろうが、それをキリストは罪と認めていない。 あと犯人自身「嫉妬」により他の被害者と同格になってしまうのも変。他の被害者と同格という事ははつまり「犯人は神に代わって他人を裁く資格などない」という事になってしまう。(囚人が裁判官になり得ないのに同じ。) これがため「大衆に原罪を自覚させる」どころか、「あんたに言われたくない」とか「彼も寂しかったんだね」程度の印象しか与えられないと思う。それまでが凄かったのでなんとも残念なオチ。
番茶さん 7点(2003-11-21 21:27:01)(良:1票)
603.展開等は非常に好きで、面白い映画なんですが、ラストで一気に暴落しました。
亜空間さん 2点(2003-10-15 18:18:08)(良:1票)
602.フィンチャ-の映像美が相性の良いサイコスリラーというジャンルでさらに美しく輝いた逸品。日常風景がすべて伏線となり驚愕のラストへと向かう。驚愕といってもけして意外なオチというわけではなく、予想できても予想を裏切ってくれと願わずにはいられないオチ。さんざんエグイものを見せておきながら最後の最後で見せなかったことも評価できる。ミルズが見なかったように我々も見ないことでミルズと共に泣く。
R&Aさん 9点(2003-04-25 16:13:25)(良:1票)
601.《ネタバレ》  七つの大罪って…大きな罪なのか??「怠惰」とか「妬み」くらいで裁かれてたら、私ゃたちまちサイコ野郎の餌食ですな。どなたもキャスティングではブラピとフリーマンとパルトロウとスペイシーばっかり触れられているので、天の邪鬼な私としては「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹ハートマンことリー・アーメイと「黒いジャガー」のシャフトことリチャード・ラウンドツリーの登場が個人的にツボで良かったかも。「エイリアン3」をあんな結末にするカントクだから、別にラストで後味悪い不快感を煽ってきても格別驚きはしなかったが、後半からストーリーが急転直下ってか端折り過ぎてて完成度は今イチ。ジョン・ドゥはミルズとサマセットに踏み込まれなかったら一体どういうオチをつけるつもりだったんだ?やっぱりミルズ以外の誰かに自分を射殺して貰う計画…だったのか??まさかな。まぁ、でもフィンチャー作品の中では可成りマシな方ではある。コレを機にミルトンの「失楽園」を読みました…なんてコメントは全然出てませんな。うーーむ、残念。ま、仏教国・日本では仕方ないか…。七つの大罪だから洒落で7点。
へちょちょさん 7点(2003-03-12 17:57:07)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 640人
平均点数 7.63点
060.94%
120.31%
271.09%
3101.56%
4192.97%
5385.94%
6568.75%
712419.38%
813220.62%
914923.28%
109715.16%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.13点 Review38人
2 ストーリー評価 8.03点 Review64人
3 鑑賞後の後味 5.01点 Review66人
4 音楽評価 6.80点 Review42人
5 感泣評価 4.85点 Review35人
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【アカデミー賞 情報】

1995年 68回
編集賞リチャード・フランシス=ブルース候補(ノミネート) 

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