50.《ネタバレ》 クライム・サスペンスとしての本作のオリジナリティは犯罪者と街の関係を扱ったこと。街=タウンとは、生まれ育った場所と同時に生業を共にする仲間がいる環境として描かれる。その仕事で親友たちから必要とされる。それが疑問を覚えつつも主人公が強盗業を続けてきた理由だった。奇しくも強盗被害者の女性との出会いが転機となり、主人公は街を出る決意をする。それは稼業で繋がった旧知の仲間関係を終わらせることでもある。冷徹なFBI捜査官よりも強盗仲間に感情移入してしまうのは、やっていることが犯罪であっても、その仲間関係にピュアな繋がりを見ることができるからだ。さらに、その繋がりを断とうとしている主人公の葛藤に共感するからだ。最後の犯行の緊迫感や激しい銃撃戦が登場人物たちの幾重もの思惑に重なり複雑な模様を描く。主人公は街という宿命から逃れる為に闘っているようでもあった。結局、彼は仲間を失い、女性を失い、故郷を失った。遠く離れた場所に身をおき、仲間との関係そのものであった街を想うとき、彼の胸に去来するものはなにか。主人公の新たな孤独には深い余韻がありました。監督2作目のベン・アフレックは、ひと言では表現できない複雑な感情の絡まりをアクションと共に見事に演出したと思います。前作がフロックで無かったことを証明しました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-08 23:46:42) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 緊張感に溢れ、重々しくかつ渋めの作風となっており、自分好みの作品に仕上がっている。監督としてのキャリアが浅いこともあるのか、あまり変なところに凝ることなく、オーソドックスで分かりやすい構成ともなっている(リアリティにはこだわっているようだが)。クライムサスペンス、アクション、ラブストーリー、ヒューマンドラマという要素をバランスよく、重厚かつリアルに描き込んでおり、エンターテイメント作品としても人間ドラマとしても、どちらの面からも楽しめられる。アフレックは役柄的にぼんやりしたところはあったが、ジェレミー・レナーが“街”とともに生きるという決意が表れたような演技をしている点も評価できるところ。 父親との関係、幼なじみとの関係、元恋人との関係、現在の恋人との関係、街を仕切るボスとの関係など、自分が住む“街”、自分と切り離すことができない“街”について、あまり多くを語らずに必要最小限に留めているところも好感がもてる。 獄中にいる父親に会って、母親の話をするだけでよい。 幼なじみとは罪を犯し、むかつく奴を殴り、昔話をするだけでよい。 元恋人とはヤッて、泣きつかれるだけでよい。 街に仕切るボスとは交渉して、逆に脅されるだけでよい。 それぞれを詳細には描き込んでいないが、しがらみに絡みつかれていることがよく分かるようになっている。 幹と枝の部分をしっかりと描き、葉っぱのような部分をカットしていることはなかなかの思い切りの良さを感じられる。 エピソードも効果的に使われている。 母親に関するエピソード、自分のために獄中に入ってくれた幼なじみのエピソードなど、実際に描くよりもエピソードとして挿入することの方が心に響き、大きな効果を生んでいるように感じられた。 スケートリンク、土いじり、恋人との会話などもさりげなく描き、それらを効果的に使っている。 ただ、ラストのヒゲ面は多少蛇足かもしれない。 彼が警察に捕まったのか、野垂れ死んだのか、幸せに暮らしているのか、罪を償っているのかといったことはそれぞれの観客の判断に任せてもよいのではないか。 あまり描かないことが効果的だったので、手紙のナレーションだけでもよかったかもしれない。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-08 23:32:17) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 ベン・アフレック監督の王道を行くエンタメ映画で、ダレることなく最後まで観ることができました。単なるエンタメ作品ではなく、プラスアルファを持っている標準以上の作品でありました。「タウン」の象徴のオリベスクショットを何度もはさんだり、「晴れた日には・・」の伏線回収などしっかり技を見せています。話の流れとしてはありきたり感満載で下手な人が演出したらもっとありきたりな作品に堕していたでしょうけど、最後の強盗から主人公が生き延びるエンディングまでの描き方がしっかりしていたので、やはり並みの監督ではないなと思わせてくれました。最後のエンディングロールでチャールズタウンの人から批判を浴びないように「大部分の人々は善良な市民である」って流したけど、そりゃそうでしょう!あれなかったら日本の人もチャールズタウンやべぇと普通に思っちゃうよね。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-30 23:01:36) |
47.《ネタバレ》 物語の設定も雰囲気も楽しめました。ベンアフレック、監督業として他にもヒット作品を出していますが、やるなぁという感じです。ただ、あそこまでド派手な銀行強盗をして証拠が全くないわけないだろうって思いました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-08-26 08:10:24) |
46.銀行強盗が行員に惚れるとかって、キリングゾーイを思い出した。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2018-03-27 23:24:35) |
45.《ネタバレ》 銀行強盗を行なった主人公たちが良い者のように描かれていることに違和感を覚えつつも、球場での銃撃戦などがーの緊迫感が感じよかったです。ただ、主人公が支店長に惹かれるようになった経緯を丁寧に表現して欲しかったです。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-10-19 21:59:01) |
44.ちょっと古臭くて、教科書的な犯罪モノ。リズム・テンポは悪くなく、緊迫感もそれなりはあるが、それだけというか。ベン・アフレックは良くも悪くも優等生的役者のイメージがあるので、悪役として物足りなさ・中途半端さもある。 |
43.《ネタバレ》 最初はありきたりの作品かと思ったが、最後は哀愁感がある。 自分の人生を変えることが出来るのか、そういった重いテーマのようでもあるが実は単純に思ったように生きていく、そんなちょっとした美学を感じさせる。 終わり方とエンディングソングの渋さで加点。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-15 16:49:30) |
42.カーチェイスは迫力十分、緊張感も満喫。しかし、強盗を家業のように親から子へ引き継ぐなんてことがあるのか、そんなに何度も成功するものなのか、素朴な疑問が沸き起こる。犯罪映画をチャールズタウンの善良な市民に捧げるって、犯罪に手を染めるのは環境の所為ってことか。当事者でないとなかなか理解できないように思う。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-14 21:16:30) |
41.銀行強盗しちゃうチンピラが主役なので、映画に倫理観を求める方には、不評かも。そこまで主人公に共感はできないので、途中何回かある強盗シーンもそんなにドキドキできなかったし。でも、チンピラの青春ドラマとしては、よくあるストーリーだけど、そないに悪くはなかった。そこそこ派手なシーンもあるのであまり退屈もしなかった。ラストあたりの主人公と支店長の電話の会話も、なるほど、そこであの会話がいきるのかと、こりゃ一本とられたって感じかな。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-22 01:21:28) |
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40.《ネタバレ》 デニーロ&パチーノの「ヒート」に影響されて真似しました。と、どこかでそう読んだ記憶があるし映画の中でもTVでヒートを鑑賞しているシーンがあります。結論から書くと自分でハードルを上げておいて自滅した映画の代表作かと。ヒートにあこがれたチンピラがことごとくうわべだけ真似たようにしか見えませんでした。これほど上っ面だけの映画も珍しいとさえ感じました。 女に良いカッコがしたいがために他人のボートを拝借したり、女に手を出されたからと団地に乗り込んだり、女のことを考えもせずネタバラシしたり、、小物感がプンプンします。極め付けはラスト、女は危険を犯してまで男を助ける義理は無かったハズなのに、なんで?なんで?金じゃないって言ってたのに結局金もらったから? ヒートが好きな方にはお勧めできません。ヒート未見の方はタウンを先に鑑賞することをお勧めします。(そうすれば両方楽しめると思います) 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-09-24 12:06:44) |
39.優等生的な映画。 誰かに薦めたくなる映画ではない。 |
38.BAは油が乗ってきているみたいですね、仮面をかぶって演技指導などしている特典映像がありましたが、いとも簡単そうにこなしているのですが、なんとエネルギッシュなんでしょう。よくあるお話みたいですが、ハラハラドキドキさせられました、美人過ぎないヒロインも好感が持てます! 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-14 15:42:44) |
37.総花的サスペンスという感じ。カーチェイスあり銃撃戦あり内輪揉めあり愛憎あり…。言い換えるなら従来のサスペンスから一歩も踏み出していないわけで、タイトルと同様、没個性的でインパクトは薄いかな。 念のためにこれから観る方へ。前半の会話にサラリと登場する「晴れた日」という言葉が、終盤のちょっとしたカギになります。お聞き逃しなく。当方はすっかり聞き逃し、最後まで観た後でモヤモヤして3倍速で戻り、確認していっそうモヤモヤしました。当方の注意力不足とはいえ、あの程度の会話、ふつうは聞き流すでしょ。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-04 22:52:59) |
36.こうゆうどうしょもない連中の話は,ハイテンションで明るいドンパチアクションならまだ許せるが,シリアス路線だとどうにもつまらない.女も不細工だし・・・ 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-08-18 18:36:14) |
35.《ネタバレ》 序盤~中盤までとてもよくて引き込まれる。 結局悪いことしてるのはこいつらであって、自業自得で同情はできない。 「足を洗いたいのに巻き込まれる系」の映画はこれまでにもたくさんあったけど この映画はかなり良い出来だと思う。 欲を言えばヒロインがもうちょい綺麗で魅力的ならなぁ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-27 01:58:31) |
34.ベン・アフレックは「ヒート」に影響を受けたというが、かすかな物音を聞いて仕事を辞めるデニーロの何を見ていたのか。「美学」も「漢」も「プロフェッショナル」も感じられない。世を憂れるベン・アフレックが腐女子の歓心を誘うだけ。ただそれでも一定水準の作品に仕上がっているのは編集の力だ。編集者を調べれば「マグノリア」や「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を担当していて納得。映画は引き算の芸術というがさもありなん。 【michell】さん [地上波(字幕)] 6点(2013-05-25 01:53:50) |
33.《ネタバレ》 ベン・アフレックの撮った、ハードなクライム・サスペンス。タイトル通り、犯罪にまみれた街を舞台に繰り広げられる、底辺を這いずり回るような男たちの重厚な人間ドラマと突発的に展開するスタイリッシュなアクションシーン、そして切ないラブストーリー……。なかなかやるじゃん、ベン・アフレック!と、思ったのだけどこれを観てなんとなく『ヒート』を観返したくなったので再見してみたら、「えぇー、これ、ほとんど一緒じゃん!」とびっくり。さすがにちょっとオリジナリティが欠けていたと言うことで-1点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-27 17:41:00) |
32.《ネタバレ》 ○特に目新しい設定などないのにあっという間の2時間。脚本や演出など含めベン・アフレック作品は今のところ外れなし。○にしてもベン・アフレック、ジェレミ・レナー共に若いね。○最後にお金を残すのはなんか違うなと感じた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-30 18:32:31) |
31.単純に面白い。イーストウッド風の撮り方は相変わらずだが、仲間の死を見ながらも自らの生きかたを見つめなおす主人公。クレアの感じはデジャブだが、あっさりと描くことで退屈から免れている。銀行強盗のシーンのスタイリッシュさで7点あげてもいい。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-06 01:35:58) |