32.《ネタバレ》 出てくるキャラクターがみんな極端なため相当疲れましたが、平凡に描いても注目されないでしょうからこれは良かったのだと思います。 おかげで茶沢さんを見て「うわっ、ウザい!絶対友達になれんな~」とか、住田君の親父を見て「救いようない屑だな~ ○ねばいいのに…」とか、こちらも感情豊かに見ることができました。 ただ、毒物的なインパクトがあったので2回見る気にはなれません。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-23 17:57:15) |
31.《ネタバレ》 まるで「冷たい熱帯魚」の同窓会のようなホームレスの面々が笑えてくる。 内容としては、あの大震災とその再生と同じように、登場人物たちによる0 (ゼロ) からの再生が (表向きの) テーマですが、いったい善悪とはなんぞや? という裏テーマも含んでいる気がした。ヤクザたち、住田と茶沢の親たち、無差別的に人を襲ったヤツら、、。「悪」にも色んな種類があるもんだ、と感心する。しかし、悪人もこれだけいると食傷気味になって、善人のふりをした悪人はおらんか? となってくる (笑) 例えば、渡辺哲のオッサン。人を殺してまで600万を手に入れて、その金で人助けはだめだろう。こいつは、悪と言うよりは "偽善者" と言える。住田と茶沢が不登校になっても、何の対策もフォローする事もなかった担任の先生。こいつは悪人でも偽善者でもないが、苦しむ生徒を助けない先生は善人とも言えないだろう。 茶沢さん。善意の押しつけは偽善にすぎないが、彼女の場合はちょっと違ったようだ。 あの大震災の混乱と絶望のなかでも、善悪や損得勘定を超越した心、つまり真実の愛もいくつかは生まれたんだろうな、と思いたい。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-10-14 03:40:26) |
30.《ネタバレ》 初めての園作品。漠然ととんでもなく異様な作品との先入観を持っていたので、意外と普通じゃんと思いながら鑑賞。主役の二人には好感が持てました。今後を期待させる役者ですね。ストーリーはなんだろ・・今一つ。主人公の住田がそれほどどん底じゃない。見かけの体格から言って食事はちゃんとしてるようだし、住むところもある。ダメおやじが作った借金もこっそり返済してくれる人がいる。可愛い女の子が好いて助けてくれてるし、父親を殺したといっても酷い父親なんだし、まだ子供だから、情状も酌量されて大した罪にもならないだろう・・・と思ってしまうので、不幸の押し売り感についていけなかった。どちらかと言うと二階堂さんの今後の方が気になる。あの母親と暮らしていけるのか? 演者としては窪塚がダントツ。なんだちゃんと演技できるんじゃんと思った。昔のようにもっと仕事して欲しい。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-06-10 14:31:20) |
29.《ネタバレ》 ずっとその才能は充分にみとめるのだけど、自分とは合わないなぁと常々感じている監督の新作。でもこれはいただけない。自分とは合わないながらも、この作風が好きな人の気持ちは分かるとこれまで思っていたのだけど、この『ヒミズ』だけは単純につまらないというのが率直な感想。もうほとんど意味のない映像が何の関連性もなくブツ切りに繋ぎ合わされているだけで、まるで下らないロックバンドのPVレベルの映像を延々と見せられたような退屈極まりない映画だった。それだけならまだ許せたのに、そこに無理やり311を絡ませるところなど、自分の才能の枯渇をそれで無理やり隠そうとしているかのようにさえ思えて、僕はとても嫌悪感を覚えてしまった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-05-04 01:02:07) |
28.《ネタバレ》 夜野正造が中年のオッサンに設定変更されていたのが無理ありすぎて 「スミダさ~ん」って犬のようにまとわり付く渡辺哲が痛すぎる。 茶沢さんは完璧。ミキ役の吉高由里子は友情出演なのかな~? 脚本が原作どおりなら事務所がOKしなかったんでヌルい内容に代えて もらって参加した…などなど色々と詮索しながら観たのであります。 【かれく】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-04-28 10:39:13) |
27.《ネタバレ》 原作にまったく関係ない(そうな)大震災を取り入れるという、ある意味相当不謹慎とも受け止められないことをしてまで、伝えたいテーマだとは自分には感じられませんでした。そもそも、あの泥棒になんで二人の人間が必要なんだとか、通り魔をこちらも刃物を出して威嚇したり、あるいはバスの中の通り魔を殺しかけても全然警察が関与してこないとか、殺人事件重要参考人と決定しながら一晩放置とか、細かいリアリティを無視するような作風は、大嫌いな部類です。できたら今後は避けたい監督ですね。 あと、監督の指示か、本人が意識してやってるんかわかりませんが、自分に容貌が似ている有名女優の演技を模倣してるのがみえみえで、どうしても不快な印象をもってしまいました。(自分の知る限り、桐谷美玲がガッキーの真似したの見たことないですw) あと、18歳未満の女優の下着姿、よもや単純所持に該当しないでしょうね。こんな微妙な印象の映画を録画したものを所持してて逮捕されたり、名誉を失ったりしたら、やりきれないですw 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-04-06 12:26:11) |
26.《ネタバレ》 園子温監督作ということで相変わらず緊張感のある作品です。震災後の設定というのは原作と違いますね。ラスト住田は救われたのかわからないところが深く印象に残る作品でした。 【しっぽり】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-15 17:06:46) |
25.メッセージ性たっぷりな作品。「茶沢さんよ、何故そこまで?」と再三思いましたが、彼女の最後のセリフでこの作品の伝えたい事が理解できました。作中ほとんどが不幸の連続なので、見る方もかなりヘビーですね。 【tonao】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-03-09 17:47:55) |
24.《ネタバレ》 原作は当事かなりハマりましたが今になってこんなに素晴らしい出来の映画に生まれ変わるとは夢にも思いませんでしたね。この監督の作品も主役二人も初めて見ましたが全てにおいて熱量が半端なく見ていて圧倒されました。父親を中学生が殺す描写は説得力が十分にあるために見ていてスカッとさせられます。どうにもならない人生をどうにもならないとわかっていながらもがく主人公の姿に共感できるかどうかは観ている側の経験してきた人生によってハッキリ分かれそう。全体を通して良かったですが、あの通り魔を通り魔のような主人公が襲う場面だけはあまりのシュールさに笑ってしまいました。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-02-28 00:09:38) |
23.《ネタバレ》 斜めに構えているように見えて、実はとても繊細な主人公の内面が徐々に分かってくる。彼はスレている訳ではなく、中学生らしい「普通」を奪われていたのでした。世界に一つだけの花と教師が言う。なにをアホなことを言ってるんだと思う。でも、ラストで彼女が同じ言葉を発した時には違った響きを持っていた。彼を、彼女を、その言葉通りに応援したい衝動が走った。小さくとも確かな希望があれば、深い絶望も乗り越えられる。愚直ともいえるストレートなメッセージでした。 原作が描かれたのは震災前。舞台は監督のアレンジでしょう。中学生の家庭環境における絶望と、被災者の絶望を重ね合わせるていることには抵抗がありました。私はあざといと思いました。それと、やっぱりちょっと不自然に殴り過ぎ。そこはマイナスポイントです。 ちなみに、本作中に最も殺されるべき奴がいるとしたら、あの親父じゃないかと思います。主人公の殺人を善行とは言わないが、殺人を重ねる必要は無かったでしょう。罪を償う制度があることに意義を覚えました。 主演のお二人、お疲れさまでした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-02-16 03:58:45) |
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【わんたん】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-01-06 03:25:20) |
21.変人ばかりの見事な古谷ワールド。変人すぎてついていけませんでした。 【真尋】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2012-11-21 13:38:11) |
20.《ネタバレ》 主演の役者が、憑かれたように120%の演技を見せる園子温監督の現場は、居心地が悪そうじゃのう。でも、相変わらず見始めたら止まらない。本作について。ラストは微妙なんだ。あれだけ否定していた「世界に一つだけの花」。大きな喜びもないかわり、絶望もない人生を取り戻すために、自首をするんだろう。これから起こることを考えれば「住田、がんばれ!」は、あり。でも「一つだけの花!夢を持て!」は、ない。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-07 23:23:59) |
19.《ネタバレ》 稲中でお世話になった(超笑わせてもらった)し全4巻ということで、原作既読で臨みました。 評判通り主演ふたりの演技は光るものがあったと思います。 決して明るい話ではない原作に、映画では震災の要素を加味し配役も少々いじって再構築されています。 それなりに原作通り話は進むのですが最後のエンディングは対照的なものに仕上がっています。 通常この手の変更は受け付けがたいものがあるはずなんですが、原作には原作の、映画には映画の良さがありました。 このあたりはさすが園監督といったところでしょうか。 なかなか『夢』を持ちづらい今日、フツーでいいっていう儚い夢さえ、ふとした拍子にあっけなく奪い去られてしまいます。 ケチのついてしまった人生ではついつい破滅の道を選んでしまいそうになりますが、必ず再生の道があるはずだ、価値観を変えなくてはならないとヒロインは訴えます。 でんでんさんは『おまえはいま一時の病気だ』とも。 絶望した人に簡単に『がんばれ』なんて言うもんじゃないって風潮もありますが、ここはやっぱり『がんばれ』なんですよね。 住田くんは素晴らしい友人や恋人がついてますからね、きっと大丈夫だと思いたいです。 彼を救ってくれた監督にも『ありがとう』と言いたいです。 【ろにまさ】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-09-25 17:48:25) |
18.《ネタバレ》 バイオレンス、というよりもむしろ恋愛映画であり、俺はクズじゃないと強がるクズ男と、そのクズ男を愛した女の恋愛話なのですが、ヒミズでは、女がクズ男に惹かれる動機が明確に描かれており、それは絶望に対する「共感」と言えるのですが、あまりにも深すぎる心の痛みは、同じ痛みを味わった人間にしか分らないというわけで、もし、住田が再生できないとすれば、それはすなわち彼女自身も再生できないことを意味することから、つまり、2人にとって、クズは親譲りの遺伝だということが事実となってしまう─だから彼女が「住田、頑張れ」という背景には、「わたしも頑張れ!」という諦念に近い感情が含まれていたのだと考えて泣けてくるのです。彼女が結婚しようと言った理由は、一緒に救われよう、という決意の共同宣言だと私は思ったわけですが、「家庭」によってボロボロにされた2人が、それでもなお、「家庭」を遠ざけようとせず、自分たちで新たな「家庭」を作ろうという夢を持ち、その夢をお互いが頭の中で思い浮かべ、そしてお互いが涙を流すというシーンに感動しました。こんなにも壊れきった人間たち、そんな人間たちの神秘的な再生能力、それはどこから生まれるのか?と思わずにはいれなかったのと同時に私はこう思わずにはいられない、それは人間は弱くて壊れやすいという事実であり、震災で死ななかったが、しかし心が壊れて廃人同様になった人が多かった。それでも人は再生できる─特にこの映画は廃人からの再生という強烈なメッセージが込められており、その想いは確実に私には届きました。 【花守湖】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-09-01 00:44:35) |
17.《ネタバレ》 園子温監督ということでみなくてもいいと思ったのだが、評判は良さそうなのでみた。やはりみなくても良かった。暴力、泥だらけ、汚い、設定、ストーリーがめちゃくちゃ。主役の二人と園子温ファミリーの演技はよいと思うが、みるべきところはない。次に園子温監督の作品が作られたとしてもみることはないだろう。 【michelle】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 2点(2012-08-16 19:40:04) |
16.《ネタバレ》 前半はブラック・コメディなタッチ。園子温作品に登場するいつもの面々が出てくると「あ~、おなじみの皆さん出てきた(笑)」みたいな感じで各登場人物のヘンテコさや強引な暴力などがそのまま笑えてくるんだけど、後半は主役の住田君の内面にどんどんと迫っていくような感じでだいぶ身に詰まる思いでしたね~。そりゃあ、あんだけ酷い家庭で育ったのだから、腹が立つし憎いしむかつくのは仕方があるまい。どいつもこいつも、てな気分ですよ。心の底からわき上がる怒り。でも、あれだけ親身に思ってくれる茶沢さんて可愛い子がいるんだから、彼はどん底じゃない。ラストの「住田君がんばれ~!」の連呼とバックに流れる「弦楽のためのアダージョ」は、メッセージとしては凄く直球で胸にきましたね。園子温監督の作品て、いつも救いようの無い感じで終わるのに、この作品は「希望」だった。おそらくは、震災というとてつもない絶望がリアルに起きちゃったもんだから、園子温監督の作品内容も反転したのではないだろうか。そして彼が伝えようとする希望は、思いのほか素晴らしかった。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-08 20:47:08) |
15.セリフの感じが演劇的な映画でした。演劇はあまり好きじゃないので、これもあまり好みじゃないです。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2012-08-07 21:41:45) |
14.園監督の同年製作の他作品、恋の罪に比べて こちらヒミズ、その宣伝ポスターやDVDパッケージのイメージから、見たいという衝動には一切駆られず このままずっとスルーしようかなって思ってたんですが、ぼちぼち増えてきた他人様のレビュー内容をもとにちょっと心が揺らいでしまってご鑑賞。 結果は・・・ 結果オーライ。でんでんオーライ。哲オーライ。 恋の罪よりはるかに面白かった。冷たい熱帯魚に似た感じでしたね。 ろくな親いない、兄弟いない、友達いない、そんな殺伐とした環境ながらも日々生き抜く主演の中学生の彼はたくましい。ただし、残念なのは時折女子に手をあげてしまうこと。女をぶってはいかんですよね いかなる時もさ。そこが彼の人物像としてマイナス点となってしまった ちょっと惜しい。 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-05 12:21:05) |
13.簡単に言うと、出てくるやつら皆頭おかしいし、やたら殴りまくる映画。暴力描写が苦手な人は要注意!しかし、この監督の他の映画を見たことがあり、且つ1つでも気に入ったのがある人なら見て損はなし!キャストが常連組総出演だし、物語もいつものように暗く救いがない。中学生が平気で殺人とか犯すし・・・。てっきりやくざのおっさんがボディを透明にするやり方を教えに来るんじゃないかとワクワクしていたんだが、さすがにそれはなかったか(笑) 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-02 05:40:16) |