168.《ネタバレ》 この極めて有名なSF超大作を、とあるきっかけで恥ずかしながら今回初めて鑑賞しました。皆さんのレビューの全てを読破することなく書かせていただくことをお許しください。 総じて言えば、作品としての長さを全く意識させられない優れたSFエンターテインメント作品、或いはスペクタクル作品だと思います。3時間近い長尺ながら、殆どテンションが途絶える間もなく一気に進められていく展開、ストーリーテリングには脱帽です。 監督御自身も「2001年」へのオマージュといった意味合いのことをおっしゃっているようですが、「静」の「2001年」、「動」の本作、或いは、哲学的な解釈の元に製作された壮大なスペースオデッセイである「2001年」、物理・科学の原理原則を盛り込みつつ「愛」をモチーフとしたヒューマンドラマである本作、というような対比も出来るのではないかと思いました。共通しているのは「大いなる存在に導かれて進化していく人類の未来」を描いた作品と言うことでしょうか。 最も印象的だったのはラスト近くに登場する四次元空間。時間が並立する(パラレルワールドが集中している?)空間の存在は、この物語が決してタイムパラドックスのような矛盾が生じることのない理論に基づくものであり、個人的には大いに賛同できる部分でした。 基本的にはエンターテインメント作品と思いますので、超が付く程のピンチを次々と奇跡的にクリアしていく展開はスリリングで大いに楽しませていただいたのですが、強いて疑問を言わせていただくならば「地球環境が壊滅的な状況となり人々が食糧確保のために農業に勤しんでいる」というそもそもの設定に寧ろ非現実的な印象がありました。ありがちかも知れませんが、やはり壊滅的な結果をもたらす争いは避けられないような。 加えて、相対性理論や量子力学など本来であれば相当高度な理論に繋がるキーワードが多々登場するものの、平易な解説は(ある意味当然かもしれませんが)省略されている為、その部分で置いてけぼりになる人も多いのかなと。 とは言え、高評価も素直に頷ける良作であることは間違いないですね。9点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-02-13 15:37:16) (良:1票) |
167.《ネタバレ》 ワープホール通るときはえ~。津波を見上げてはえ~。5次元のなかにできた3次元にはえ~。なんだかすごい映像と不気味な音楽とでっかいスケール感に圧倒されまくり。マン博士との小競り合いなんてささいなことに見えます。このスケール感の腰を折っちゃうんじゃないかと...。そしてロボットのキャラが立ってていい。走ったり人運んだりするときのアナログな動きが癖になる。声は吹替の方が好きだな。最後ついでに助かってて本当によかったです。 【Jar_harmony】さん [インターネット(吹替)] 10点(2022-12-09 20:58:30) (笑:1票) |
166.ようやく長尺を覚悟して観ました。 前半がやや難解ながらも後半までたどり着けば 幼少期からドラえもんに触れてきた人ならば理解しやすいかも。 長尺ながら果てしない話をテンポよく行ってくれたので観やすかった。 数学的物理的な話はチンプンカンプンだけど言いたい事はわかったし。 TARSが走り出したところ感動した。 それまでは「なんつー機能性のないデザイン」なんて思ってたので。 一家に一台TARS欲しいな。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2021-09-17 17:29:05) (良:1票) |
165.《ネタバレ》 もう一度ゆっくり鑑賞したいと思わせてくれた作品。できれば大画面で。 169分という3時間近い長編ながら、2001年やゼロ・グラビティ等の様な冗長さは感じさせない構成になっており、 展開は以外に早く見るものを飽きさせないのは流石ノーランだと思った。次の決断をしてミッション遂行までの テンポが良いのだろう。また息を呑むような映像とゾワゾワとした畏怖が見るものを惹きつけるのだろう。 最初の本棚のシーンは何かの啓示であることは予測できるが最後に繋がるとは思ってなかった。もちろんクーパーが 宇宙船から脱出したシーンで「あっ」っとなって感慨深かった。娘マーフも幽霊ではないことには気づいていたが、 それが何かは幼少期に気づくはずもなかったが、あの時の父親クーパーの思いを考えると胸が一杯になった。 口数の多い木偶の坊と思わせたTARSが、様々な場面で有能なのも良かった。というかTARSがいなきゃ全滅してた。 -1点は僕の理解が浅いのも理由としてあるとは思うが、様々な解説を読んでも納得のいかない部分があるから。 マン博士の孤独も嘘の信号もプライドもあるとは思うが、あの様な行動に出る必然性が低いかな?もちろん彼が プランCなるものを画策してたならわからないでもないが、それにしても一人では生きて行けない。有能な仲間を 殺害する利点が何一つ無い。と僕は思った。理屈通りにはならないのが人間の愚かさでもあるが。 いずれにしても21世紀SF映画の金字塔として推薦できる作品だと思う。 【hibari_21st】さん [インターネット(吹替)] 9点(2021-05-07 17:40:36) (良:1票) |
164.《ネタバレ》 話の半分も理解できんかった。 あれよあれよという間にクーパーが人類を救うために宇宙に行く展開がすでについていけんかった。 そもそもクーパーとマーフがあの秘密基地にたどり着いたのは、基地側の人間からすればまったくの想定外の出来事だったはず。にも関わらず、クーパーに事情を全部話しちゃって、移住先の星を決めるという重大任務を与えちゃうっていうのが理解に苦しみます。 方程式はすでに解けていた?ブラックホールに入ると方程式の残りの解がわかる?それをモールスで娘に伝えて方程式が解けた?そしたらなぜか目覚めるとブラックホールから帰還していた?人類の移住が成功していて、それは土星?わかる人にはわかるんでしょうけど、私にはまさに荒唐無稽の映画でした。 期待していた分、落胆も大きい。せめて時間が短ければ・・・。 映像の迫力は息を呑みますが、理屈がいまいち理解できていないので、それが驚きや興奮や感動につながっていきません。 宇宙だけに終始ふわふわしていて、まさに地に足のついていない映画でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2021-03-28 15:03:32) (良:1票) |
163.《ネタバレ》 凡作。だいぶ前に見てつまらなかった記憶しかなく、あまり話を覚えてもいなかったところ、興行収入も評判もよいということなのでもう一度見たが印象は変わらなかった。 【ネタバレ注意】相対性理論を持ち出して時間のずれが生じるところ、そこまでの時間のずれが生じるほどに重力の影響を受けているなら、生存可能かどうか考える余地がある気がしない。ブラックホールのそばを通るときには宇宙船が「重力遮断装置」を持っていたとしても、到着した星では宇宙船から出て宇宙服だけで活動してたよね。宇宙服を着たまま生活するつもりだったとでもいうのか。信号を発信し続けたのが数分前からというのも、たどりつく信号の間隔が極端に長くなっていたはずで、なんらかの異常を感じ取れたはず。だいたい何らかの星にたどり着いたとして人が目視で居住可能かどうかを判断する仕組みだったんだろうか。それに「プランA」の星が見つかったとして、どうやって大勢を連れていくのか何の説明もなかったのでは。「プランB」だって現実的ではないと思うけれど。津波が来てるのに、もたもたして流されるドイル。23年も眠らずに一人で過ごしたドイルもアッサリ退場。(食料はあったの?) しめくくりは命がけでアメリアを守ったクーパーが五次元世界で地球の自宅に戻ってくる。どこをどうしたらそうなるというの? 科学的な監修を受けたという話だったのに、あちこちご都合主義の理屈で埋め尽くされておりガッカリ。 【mohno】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-10-19 11:29:10) (良:1票) |
162.《ネタバレ》 数年前に見ていた映画だったけれど、再度見直しました 数年前にも印象に残った映画だったけれど、今見たほうが響きました 丁寧なつくりの画面。 けして突出した個性ではない人たちの、一人きり、すれ違い、心が届かない寂しさが心に沁みます あとなんとなく、 未来の人類は、あのロボットくんと関わることで進化したような、そうだったらいいなあなんてぽやっと感じました。 【スズメッキの魔女】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-09-13 23:39:33) (良:1票) |
161.《ネタバレ》 ◆ よかった点 ・4つに割れて動くロボットの造形が素敵。将来AIが実用化されると本気レベルとかユーモアレベルとか調整してあんなふうに一緒に暮らすのか、面白いような、変な気分。 ・事象の地平線の内側に入っていくところを映像で観られた。でも、まさか帰ってこれるとは。 ◆ よくなかった点 ・長い。長すぎる。何度も寝落ちしかけました。 ・配役がぜんぶ自分に合わなくて誰にも感情移入できない。 ・しょうがないんですけど、砂っぽくて陰気な世界。最後にやっとザラザラしなくなる。 ・娘が父親を追い越して老いてしまうウラシマ効果は初めのうちから予想できます。 ・なんでトウモロコシ畑を焼くのだろう。なんでNASAが畑の近くに隠れているんだろう。なんで畑にトラックで突っ込んでいって、踏み倒していくんだろう(もったいない)。マットデイモン博士がしたかったことはなんだろう。なんで老博士はいまわの際にウソだと告白したんだろう、なぜウソをついたのかもよくわかりません。・・・・あちこちで引っかかってしまい楽しめませんでした。 ・「ゼログラビティ」や「オデッセイ」が割合楽しかったので似たような宇宙ものを期待したのですが、設定が色々難しい。監督は「トランセンデンス」の人ですね、音楽でもっていくかんじが合いません。・観た後に何か残るかというと、ほとんど何も残りませんでした。 最初の投稿なのでいろいろ書いてしまいました。あしからず。 【pige】さん [DVD(吹替)] 3点(2020-01-12 20:59:18) (良:1票) |
160.《ネタバレ》 もともとこの手の「なんちゃってリアル的SF」は好物。『ゼログラビティ』や『オデッセイ』など、それなりに理屈っぽい設定とそのわりには大ざっぱなエンタメ部分のバランスが魅力的だった良作群から見ると、今作はどっち方向からもやり過ぎた感がある。序盤はけっこう理屈で押してくるのに、ブラックホール以降はぶっ飛んでしまって、そもそもの設定は何だったんだろうと思ってしまう。長尺ではあっても退屈はしなかったけれど、マン博士の件や兄妹間の微妙な関係などは物語を冗長にしちゃった感じはするし、個人的にはラストのクーパーの「帰還」後のエピソードは完全に蛇足感があった。そもそも父娘の「再会」は必要だったか? 自分としては、時計のモールス信号だけで十分に「再会」は果たされていて、けっこう感動してたのに・・・。救出の経緯もよくわからないし、アメリアのその後の描き方だったら他のやり方もあっただろう。あそこで、ちょっと冷めてしまったというか物語から突き放されて、エンドロールを迎えてしまった感じ。総じて、娯楽系の正統派なSFとしてしっかり楽しめたけれど、あとでいろいろ考えると、うーむと言わざるをえない。それもひっくるめて、ノーラン監督らしい映画ということはできるかもしれません。 【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-15 15:41:34) (良:1票) |
159.《ネタバレ》 冒頭で語られる植物の疫病のため人類窒息というプロット。なのに重要な酸素供給源であるはずの海藻類がどうなっているのか全く語られないのでこれは怪しいと思ったら、案の定ハードSF風味のトンデモ映画でした。アポロ計画風の原始的な打ち上げのブースターと、未知の惑星を縦横に飛び回るスタートレック並の高性能探査機が同居する世界観が、図らずもその科学考証のいい加減さを視覚化してしまっている。相対性理論と不確定性原理の統合とか特異点とかそれらしい科学用語が沢山出てくるが、ただの雰囲気とご都合主義に利用されるだけで、それらがどういう理屈でどう話に絡んでいるのか観客にきちんと理解させる気はないように見えるし実際よくわからない。パーみたいな単なる悪人が出てきたり陰謀論が語られたり自己犠牲によるお涙頂戴と、重苦しい文学性のありそうな雰囲気もSF的プロット同様のお安さに溢れている。更にとってつけたようなサスペンスもテキトー。ブラックホールに落ち込むというえらい難儀な事態のはずなのに何が起こったか不明のままハッピーエンド方向に収束。ここらへんディズニーのバカSF「ブラックホール」と一緒。そういえば子分のロボットもビンセントみたいだ。ぶっ壊れたのが出てくるし。一事が万事この調子のラフさで、誠実さに於いて同じマコノヒー氏出演の傑作ハードSF「コンタクト」の足元にも及ばない。「ソラリス」に影響を受けたとか監督が言ってるらしいが笑わせるにも程がある。 【皮マン】さん [ブルーレイ(字幕)] 2点(2017-09-25 06:49:29) (良:1票) |
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158.《ネタバレ》 大作!という作品だった。映像はよく出来てるし話も面白い、 特にダレがちな中盤で地球民移住プランは最初から嘘だった(=今地球にいる人は全員死ぬ) という事実を突きつけられた場面での引き込む力はとても強い。 また、ハードSFでは希薄になりがちな「愛」を物語に絡めようとした点も評価できるが やや無理やりというかこじつけ感はあった。 なぜ「本を動かす」「秒針を動かす」程度の作用しかできないのか? キャラクターでは、主人公は特にミスや落ち度は少なく好感が持てる仕上がりになっている。 こういう作品では身内の内ゲバではなく、みんな有能だが過酷な状況という物語の方が絶対おもしろい。 ヒロインは最終的に正しい選択をしているのだがそれは結果論で、 あまりいいところ、魅力的な場面がなかったように感じる。 宇宙飛行士は最終的に主人公以外全滅させてもよかったのではないだろうか。 モノリスのような外面にユニークな会話術を持つ人工知能のTARSがやたらと人間臭くいい味を出している。 2時間40分という長さを飽きさせずに見せきったのは素晴らしいが、 全く縮める部分がないかというと、もう少し配慮の余地があったと思う。 例えば、息子の存在があまりうまく機能していない気がする。 娘を唯一の肉親とした(父親は娘の保護者としていてもいいが)方が お互いのかけがえのなさ、大切さが描けるし尺も縮められる気がした。 総評として、間違いなくよくできているのだが、愛をテーマに据えた結果やや散漫な構成になった感がある。 細かい説明は片っ端から除外して緊迫感と高級感を保ち続けた「2001年宇宙の旅」に一歩劣る印象。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-20 17:28:47) (良:1票) |
157.素晴らしい。実にエキサイティングでドラマチックな映画です。この映画の脚本を書いた方は天才なのではないでしょうか。 異星人とのドンパチも良いですが、SFの本質的な魅力と言う点でちょっと違うでしょう。この映画こそが、この映画こそが!SFです。「壮大なスペクタクル」ってこういう映画にこそ相応しい形容でしょう。 ヒューマンドラマもスパイスとして良く機能していたと思います。視聴後の爽快感はこのスパイスのお蔭です。 子供の頃の自分に感謝を伝えたい。君がSFが好きでいてくれたから、私は今こんなに素晴らしい映画を楽しめたのですから。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-07-18 23:59:58) (良:1票) |
156.《ネタバレ》 個人的な尺度でSFに成りきれない作品でした。その類い、多いのですけどね。タッチの重厚さや地球自体が抱えた病理的状況の描写は悪くないだけに、もっとちゃんとSFして欲しかったです。肉親の情が物理現象の絶対性を越えて世界を救う。口当たりは良いのですけど、都合良すぎです。フィクションだから嘘を付くのは構いませんが、その免罪符の使い方に拘わって欲しいです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-16 18:31:53) (良:1票) |
155.《ネタバレ》 すごく面白いんですが、理屈の通らない話にむりやり筋を通そうとした感も。かなり頑張ってはいたものの、ロボットとの通信で説明するあたりは必死感が否めず。なーんにも説明しなかった「2001」が、やっぱ偉かったと思うのは私だけでしょうか。 【Gioachino】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-28 10:29:01) (良:1票) |
154.観終えてから、しばしじっとして物思いに耽っていた。「想定内」でもなく、かといって「んな馬鹿な…呆れた」ともならない良いところに落としたんじゃないかな。やたら難しい言葉で武装しているせいもあり、完全には付いていけてない感があったが、まさかこれがプラスに働くとは。これも監督の計算? そういうSF映画としての面白さと、父娘の愛の物語がセットになってクライマックスを作る。この余韻…。映像や音楽も味わい深く、風格さえ漂う。こういう満足感を得たくて映画を観るんだよなぁ。クリストファー・ノーランは信頼のブランドだ。一脇役で出てくれたマット・デイモンもありがとう。効いてた。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-29 20:36:34) (良:1票) |
153.評価の高い本作、どんなもんかと期待して観てみた..う~ん、典型的なハリウッド映画らしい、ハリウッドSF映画! まず、人類滅亡の危機 → 人類を救おうとする地下組織(元NASA) → 人類を救うために選ばれた 主人公 → やがて人類を救うために地球を飛び立つ(SFではよくある定番) 話しが進むにつれ、ワームホールやら、ブラックホールやら、5次元世界..時空を飛び越えたり..と、大忙し..凡人には何のことやら、さっぱりついていけず..ラストは、観ている者を置き去りにして、THE END! 最終的に物語の大筋だけは、なんとか理解できたかなって感じ..SF作品としては、色んなものが詰め込まれていて、高度すぎて 難解..本作を一言で表現するなら、宇宙&冒険&(サスペンス)&SF的 娯楽作品!..私的には、物語がとても大きなスケールで始まるわりには、終盤になるとこじんまりと少人数で、事が都合良く展開され..果たして人類を救うことができるのか!! ってところが、いつもながら好きになれない..ストーリー展開がリアリティーに欠けてるし、主人公たちの行き当たりばったり感が、ハンパない..毎度毎度、アメリカ万歳! ってところも感心しない..ただ、本作の物語としての斬新さは、群を抜いていて評価に値する..ちょっと甘めの 8点!.. 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-02-04 20:21:48) (良:1票) |
152.評価高いから期待したけど長かったなぁ~。 戦闘シーンのない、コテコテのSF映画です。 「2001年宇宙の旅」のオマージュのようです。 相対性理論とか私にとって苦手な分野を字幕スーパーで追うのは、かなりのストレスを感じました。 意味わからないシーンの連続。 でも、それが全て伏線。 その伏線がつながるまで、3時間かかるのは長い、長すぎる。 ラストもなんだか強引のような気がしました。 よく「現実に基づいた映画」と宣伝する作品がありますが、これは「完全な想像だけで作られた映画」と呼びたいと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-11 03:46:22) (良:1票) |
151.《ネタバレ》 クリストファー・ノーランて監督さんの作品にはどっちらけることばかりだったので、ストーリー的には興味あったものの手が伸びずにいました。ようやく100円でレンタルできるようになったので、ハズレでもOKとレンタル。結果、お話は気に入りました。ノーラン監督に対する激しい警戒心が少し減りました。ただ監督したのではなく、この話をノーラン自身がライティングしていることも評価。ただ、『2001年宇宙の旅』の「ツァラツストラはかく語りき」の最後をサンプリングしたかのようなBGMが、主人公が窓の外を見つめるシーンで仰々しく響いてきて「これ、音楽で騙そうとしてない?」という気分に襲われました。それからずっと、それほどドラマ的に盛り上がるところでもないのに、ダラダラと雰囲気ごまかし音楽が仰々しく流れ続け、とっても耳障りで邪魔でした。長い時を経て娘と再会するその瞬間も『2001年宇宙の旅』。そういうところが、「まだ、彼の作品を劇場代払ってまで観るのはどうかなぁ?」て気持ちにさせました。話のつくりとして、アポロ計画捏造説が前提の設定や、絶望的な展開が2度畳み掛けたり(マイケル・ケインの死直前の告白、マット・デイモンのしたいこと)、ある惑星での1時間の活動が地球上の7年間という相対性理論上の具体的描写展開、物理科学と愛情や運命をリンクさせたところは拍手です。『コンタクト』や『オーロラの彼方に』などの既視感もあるにはありますが、観て良かったです。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-08-12 21:52:07) (良:1票) |
150.《ネタバレ》 古典的なSF映画でありながら、なぜか魅了される素晴らしい映画。 ストーリーに新鮮味はないしドラマもありきたり、 映像表現の点では近年の『ゼロ・グラヴィティ』とそれほど大差がない、というかむしろちょっと劣る程度。 しかししっかり引き込まれた上に、圧倒された。 思うに画面造りと物語のテンポ、シーンの切り替えが素晴らしいのではないかと思う。 粛々と衰退していく人類。のゆったりとしたテンポ。未知の惑星での自然の驚異のテンポ。 それぞれの葛藤をぶつけ合うシーンなど。詳しくはないがオーケストラの交響曲のように 計算された上で織り込まれていくシーンの連鎖こそが素晴らしい。 つまりは映画として非常にオーソドックスに練られているという事なのだろう。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-29 18:02:52) (良:1票) |
149.《ネタバレ》 ノーラン先生の「メメント」、「インセプション」などで鍛えられているので、これくらい「時空のねじれ」や「科学的見解」もすんなり受け付けられます。でも、いつも敬服してしまいます。あの部屋へ通じているのはもっと5次元を操れるようになった誰か(They)がしてくれていること。あと、つきつめていくと、TARS型ロボが最高峰なんでしょうね。笑えました。メイキングもっと見たいです。数十キロの重りをつけてプールをひたすら歩くってネタバレを読んでしまいましたが、あのシーンだったんですね。この映画にかかわった方々みんなに感謝したいです。満点ではないのはGravityと比べたところの浮遊感と、ラストが少々駆け足だったことへの些細なことばかりです。以上本当は映画館で見たかったです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-07-13 17:36:07) (良:1票) |