20.《ネタバレ》 まず、ケネス・ブラナーに拍手。ディズニー映画にケネス・ブラナー?若いころは「自分」を前面に出した作品も多く、やや自己顕示旺盛な印象だったか、この作品は自身の出演はおろか、職人監督的な手腕が随所に出て素晴しい。ディズニーの誰でも知っている作品をここまで見事に映像化したのは正直驚いた。フェアリー・ゴッドマザーにかつての同棲相手だったヘレナ・ボナム=カーターを選ぶあたりは実に興味深い。彼女自身の女優「力」を信じ、彼女もそれに見合った演技で、わずかな出演にもかかわらず、この物語の最大のキーワードである「魔法」に説得力を持たせている。常に曲者を演じ続けてきたインパクトはここでも十二分に発揮されている。リリー・ジェームスも当初は継母の娘たちの一人としてオーディションを受けていたのが面白い。グレース・ケリーのような骨格と気品が実に主人公にぴったりだ。王子役も超二枚目というよりは、誠実さあふれる王様の一人息子の雰囲気が出ていて新鮮だ。ケイト・ブランシェットは、おそらくベテラン女優としては一番演じたい継母役を楽しく演じている。彼女の目つきや顔の角度、照明など、継母描写にここまで気を遣うのはケネス・ブラナーがこの大女優に敬意をはらっている証拠だ。作品のなかでも力を入れて撮っているのがわかる。新人と大女優、かつて恋愛関係もあった性格俳優と、実にバランスのいい印象だ。この作品のなかでも一番のシーンはドレスへの魔法。コレには思わず感嘆の声が出てしまった。 他のレビューにもあったが、なぜガラスの靴だけ魔法が解けなかったのか?シンデレラ最大の謎(?)かもしれないが、この映画ではその理由が少しわかった。 シンデレラの母が常に語っていたフェアリー・ゴッドマザーの存在。つまりあの魔法使いは、昔から人々の暮らし、特に善良な人々を見守ってきた存在。今回はたまたま親切にされて登場したわけではなく、彼女に幸せをもたらすために現れたのだ。つまり舞踏会に行くためだけの魔法はなく、王子の誠実さもすべてお見通しだからこそ二人を結びつけ幸せにするために魔法を使ったのだ。 シンデレラという物語はあくまでエラ本人目線で描かれてきたが、もしかすると王子の前にもフェアリー・ゴッドマザーが別な形で登場していたのかもしれない。たとえば、主人公二人は結婚のあと、あの舞踏会のことを語り合うかもしれない。そのときシンデレラは「ガラスの靴だけなぜ魔法が解けなかったのかしら?」と気づくだろう。それを脇で聞いている王子は、こっそり微笑むかもしれない。そして窓の外を観るとあのフェアリーゴッドマザーが口に人差し指を当てて「内緒にね」と王子にだけ微笑む… ヘレナ・ボナム=カーターが演じたからこそそんなことまで想像してしまう。 なかなかの名作だ。 【やしき】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-12-28 12:47:56) |
19.まぁ本当に綺麗な映画だった。画面が綺麗。ディズニーアニメ版が昔から大好きな私には、予告を観た段階でリリー・ジェームスのシンデレラも王子役にも納得してなかったんですが、観進めていくとあら不思議!だんだんとリリーのシンデレラにはまっていった。ドレスも大好きなディズニーアニメの中のシルバーっぽい二段重ねのドレスに黒のチョーカーでデザインして欲しかったのですが、あの青いドレスも素敵だったなぁ。そしてそしてやっぱりこの人、ケイト・ブランシェット!うまいですね!でも義理の姉妹はもっとギリギリまでブスに迫って欲しかった。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-18 17:50:58) |
18.ディズニーの看板作品、馬車がカボチャ、ガラスの靴、時間アウト、結末は…よく分からない…と、この歳になるまで断片的情報しか知らなかったので、良い機会だと思って鑑賞しました。 カメラにキャスト、サウンドトラックと全てが美しく、申し分なかった。まま母をただの嫌な奴に仕立て上げるのでは無く悲しみやコンプレックスを内包した女性を表現できるケイト・ブランシェットを起用したのも素晴らしい選択だと思いました。 まま母は憎し、と言うよりかは何だか可哀想でしたね。何事も愛と寛容を持つことが大事、と言うシンプルながら日本社会にも通じるストレートな教訓は心に染み入りましたよ。劇場鑑賞だったら泣いてたかも。久々に、観た後煩悩まみれの自分に嫌気が差すようなThe Disneyを堪能できた感じです。 関係ありませんが、ウエスト細すぎ!どうなってんだあれ!あとシンデレラ城って出てきましたっけ? 【Kの紅茶】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-02-12 15:16:12) |
17.《ネタバレ》 誰もが知っているおとぎ話の実写版。物語は淡々と進むが、要所要所の映像が素晴らしい。良かったです。シンデレラの本名はエラだったのか。あと、ヘレナ・ボナム=カーターが出ていたとは気付かなかったなあ。どうでも良いが「ボナム」だったのね、「ボヘム」だと思ってましたよ。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-30 03:26:33) |
16.アニメと違ってこれはこれでまたいい。映像がきれいで、ブルーのドレスがとても目立った。だがあんなに目立つと王子と二人でこっそり抜け出すのは不可能に思えるが···。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-02 15:46:09) |
15.《ネタバレ》 お手本通りに作ってみたらかなり良くできた、って感じ。 毒気はゼロだが悪くない。 8点以上は付かないだろうが、6~7点を付けさせるには充分な出来。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-01 16:55:53) |
14.アニメを観ているかのように分かりやすくシンデレラという物語を再現できていました。結末を知っているので驚きも感動もありませんでしたが、センスが高いと感じた作品でした。 【Yoshi】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-09-04 15:06:12) |
13.ディズニーのシンデレラ・・・話に期待するはずもなく。主人公が他を圧倒する美のオーラを放っているかどうか、それのみが評価の分岐点だと始めからわかっていました。 エラ張ってました。 【マー君】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-06-25 23:53:31) |
12.《ネタバレ》 カボチャの馬車、青いドレス、王子とのダンス×ダンス、魔法が解ける12時前に走り出す、落っことしたガラスの靴。ゴージャスにしてロマンティックに描かれた舞踏会シーン、秀逸なる表現力。わかってるけどガラスの靴ピッタシで拍手。結ばれた二人、「大人の階段ノ~ボル。ガラスの靴、シンデレラさっ」(合唱曲「想い出がいっぱい」より)。それでもシメは魔女の「ビビデ・バビデ・ブ~」。おとぎ話の王道ここにあり、良作。「アナ雪」の続編短編「エルサのサプライズ」が同時上映。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-06-06 23:12:15) |
11.《ネタバレ》 エラのけな気さに拍手。 継母のゴージャスな美しさにうっとり。 お付きの動物たちもちょこまかと可愛いし、とても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。 私の好みですが王子様はもうちょっと背の高い人が良かったな(笑) シンデレラが素敵だっただけに、ちょっと残念。 【たんぽぽ】さん [映画館(吹替)] 7点(2015-06-04 22:02:56) |
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10.《ネタバレ》 まさかシンデレラでこんなに感動するとは思っていませんでした。ここまで掘り下げてくれるとわかりやすいですね。エラは母親そっくりで、ピュアな心を持ち、優しく寛大で美しい・・・まま母は最初は大げさにせず、少しずつ、エラへの嫉妬が爆発する。ガラスの靴を割ったときはびっくりしました。お母さんのドレスなの・・・と言われて、破いてしまったり、ひどすぎです。。。家出しちゃうのも知らなかったし・・・最後の終わり方も知ってるのと違いました。こっちのほうがいいと思いました。 【新しい生物】さん [映画館(吹替)] 7点(2015-06-02 02:17:46) |
9.シンデレラの映画だった。 それ以上でも、それ以下でもない。 本家本元のシンデレラストーリー。 |
8.とても有名なシンデレラの物語を、ほぼ忠実に描いているんではないでしょうか。そのため安心して見られる一方、驚きは少なく刺激がありません。それに、昔話やおとぎ話に多い、理由がわからない行動やつじつまの合わなさは健在なので、そういった部分を気にせずに見ることが私にはできませんでした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-22 22:36:10) |
7.《ネタバレ》 シンデレラが継母にいじめられるシーンや、舞踏会で王子が彼女を見つけるシーンなど、もっと派手な演出で盛り上げてもよさそうなものですが、ひたすら淡々と映画は進みます。それでも、ダンスのシーンは見事だったと思います。全般的に、標準的な出来栄えの映画だったと思いますが、主演の女の子が頑張っていたと思うので、甘めのプラス1点。 【Northwood】さん [映画館(吹替)] 7点(2015-05-22 06:32:05) |
6.昔からディズニー版シンデレラが好きな人も、ロマンティックな映画が観たいカップルも、お姫様や魔法に憧れるお子さんも、安心して子供に見せられる実写映画を求める家族連れも、きっと期待通りの作品です。大きな冒険はしていないけど、古臭くならない程度の味付けはされており、画面も華やかでドレスもお屋敷もお城も可愛らしく、魔法のCGも効果的に使われていて楽しいし、いい塩梅の実写映画になっていると思います。ケイト・ブランシェットの鬼継母ぶりもなかなか見もので、何よりあんな綺麗な未亡人ならお父さんが再婚したくなるのも無理もないかな……なんて。 【kiryu】さん [映画館(吹替)] 7点(2015-05-17 01:48:40) |
5.《ネタバレ》 皇子とシンデレラの出会いのシーンは、馬上の二人が緩やかに円を描きながら 言葉を交わし合うショットを切り返しつつ綴られる。 この旋回運動は舞踏会でダンスを踊る二人のシーンに引き継がれることでより 運命性を印象づけるだけでなく、その運動のリズムへのシンクロぶりによって 交際期間をほとんど経ておらずとも二人が相思相愛となることを 視覚的な説得力をもって描出してしまう。 それならば、ラストで皇子が聞きつけるオフ空間からのシンデレラの歌声も 前段で何らかの形で布石を打っておいて欲しいと思う。 例えば、それこそ二人の出会いのシーンで。 そして歌声の記憶が二人を再会させる。 そのくらいの演出は欲しい。 あれでは、ただ単に女性がもう一人いる事を示唆するだけの唄でしかない。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-05-09 21:05:46) |
4.安心して観られました。良くも悪くもサプライズはなかったのでこの点で、 【よしふみ】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-05-05 00:10:46) |
3.《ネタバレ》 みんなが知っているシンデレラを忠実に再現してくれていました。人物が演じることで、キャラクターそれぞれの細かな感情表現が可能なため、エラを心底愛している父親、母親に先立たれた父を思うエラ、両親との思い出が詰まった家を守るために自分を犠牲にしてるエラ、国王である父親との永遠の別れを悲しむ王子などが細かく作られており、心に響くシーンがたくさんありました。特に、死にゆく国王の隣で丸っこくなってる王子を見て涙が出ました。ものがたりによっては、継母を許し、城に住まわせるものもあったかと記憶していますが、ディズニー映画なのに、ビシッと継母を拒絶したところはとてもすっきりしました。許しますとだけ言ったのは、ディズニーらしさですね。衣装も豪華で綺麗で楽しめましたし、時間が来て魔法が解けるシーンも楽しかったです。ただ、一つ残念だったのは主役のシンデレラの吹替が浮いていたこと。下手なのかなんなのか、知ってるストーリーだったので、読み聞かせを聞いてる感覚で、浮いていてもかろうじて許せましたが、DVDを購入しても吹き替えで見ることはないでしょう。旬な人を吹き替えで起用する安易なことはディズニーではしてほしくないものです。 【リノ】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-04-30 01:26:29) |
2.《ネタバレ》 時間的に吹き替えしか見れなかったですが映像に集中できてよかったです。ゴージャスで豪華絢爛な衣装や小物 宮殿など見ごたえ十分でした。ウォルトの愛したこのアニメーションをほぼ忠実に実写化したこの作品を映画館で鑑賞出来たことが至福の喜びでした。「勇気と優しさと少しの魔法」が染みます。 |
1.良かったですよ。 みんながよく知っているシンデレラのストーリーを忠実に再現していました。それを面白くないと思う人もいるとは思いますが、私は安心してみていられました。 凄いCGが使われる最近のハリウッド大作とは違い、ストーリー重視ですが随所に(かぼちゃの馬車やシンデレラのドレスが変わるとことなど)効果的にCGが使われているのも好感が持てました。 【ひろぱぱ】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-04-26 16:29:05) |