2.《ネタバレ》 イザベル・ユペール繋がりで、シャブロルの『甘い罠』のサスペンスの味わいを思い出したり、
同名タイトル繋がりで、ブニュエルの脚に対するフェティシズムを連想したり。
特に夏休み明けだけに、非心理的表情と奇矯的言動のアンチ・ハリウッドぶりは心地よくすらある。
その真意を容易には読ませないユペールの表情に終始引き込まれる。
門、窓、ドア、鏡が頻繁に活用されるが、特に窓外を背景にしたリビングのショットは風や鳥、猫や侵入者が次々と
現れ静かなサスペンスで張りつめさせる。
この窓のあり方も実にシャブロル的だ。