46.パシフィック・リムが好きなオタクとしては、これはなんかよくわかりませんでした。 パンズ・ラビリンスも全く理解できなかったので、この監督はやっぱりよくわかりません。 お伽噺ではなくて、アイツはいった何なのか?を突き詰めた方がよっぽど面白くなったのではないかと思います。 それと全然色気のない裸をひょこひょこ見せられ、さらに半魚人と・・・正直引きます。 アカデミー作品賞との相性の悪さを再確認した作品。 【マー君】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-03-13 23:54:00) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 ・送り手の映画愛をこれ見よがしに披露されるのって見てる方が恥ずかしくて。 ・ジュネが剽窃だと批判していてデル・トロは「皆テリー・ギリアムに借りがある」とかえしているけれど、でもこの映画はやっぱりギリアムよりはジュネ風味強いよね。コンセプトカラーは緑地に赤って明らかに『アメリ』と共通してるし。 ・印象としてはデキが良かった時のキング作品、或いは上記に関連するけれど、お上品な『エイリアン4』。 ・マイノリティ、社会的弱者の物語的な感じに見えるけれど、彼女達、彼等は決して受動的ではなく、自己主張しまくっていて、インチキな事も迷惑な事もするので、別にそこにキモチは動かないなぁ。つーか手を握るのは普通にセクハラでしょ。同性に対してなら健気なの? ・おっぱいとか毛とかクリーチャーのチンコ話とか必要なんかね? ・延々鳴り続けるクドい音楽がアカデミー賞ですか・・・ と、そんな感想をまとめると、デル・トロ監督って即物的で奥ゆかしさとかさり気なさとかと無縁な人に見えてしまうんですね。随分とこってりギトギトした作品を見せられた、って気分。つまらなくはなかったんですけどね。 もし半魚人がニューヨーク出身で饒舌で神経質で演じてるのがウディ・アレンだったらさぞかし面白かったでしょうけれど。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-12 19:21:44) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 え?これがアカデミー作品賞?というような内容だった。デル・トロ監督は、やはり「パシフィック・リム」の続編をやらせておけばよかったんじゃないかと思う。現実に作品賞を取ったのだから、そうとばかりも言えないが。【ネタバレ注意】半魚人というテーマはもとより、サスペンスあり、ラブストーリーありという内容とは聞いていたが、どれも中途半端。何より“恋に落ちる”理由がわからない。もちろん“声が出せないものどうし”の心のつながりみたいな描写はあるのだが、ほとんど会話ができないのだから、虐待を受け続けた半魚人に対するナイチンゲール症候群?みたいなものなのか、あるいは興味本位でのアチラの相性がよかったのか、とかそういう感じになってしまう。それが高じて風呂場を水槽にしてしまうところは完全に迷惑な住人でしかなく、素で引いた。雨が降って水量が増える日がカレンダーに記されているとか、この当時の天気予報の精度がそこまで高いという気もしないし、ご都合主義がすぎるのではないか。手話で四文字誹謗とかあの状況で目立つことをするというのも解せないし、スパイ研究者の最期も、死の瀬戸際でなぜ彼女たちのことを明かしてしまうのか。それはないだろう、ということが多くて感情移入しにくい作品だった。また、R18+とかR15となっていたところも、そこまでの描写が必要だったか疑問。なお本題とは関係ないが、原文で「タージマハルものですよ」と言っていたところが、分かりやすくしようとしたせいか字幕で「世界遺産ものですよ」となっていた。この時代に“世界遺産”なんてない。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-03-10 12:19:44) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 必要ないのではと思えるエロな部分、これをなくせばR+15にはならなくてもっと興行成績を伸ばせたのではないかと思ってしまうが 監督の強い「こだわり」は興行成績度外視で自分の思う「アマゾンの半漁人」を作りたかったのではないかと思う。 その「こだわり」が映画の完成度を上げているのは間違いないし、個人的にも良い作品に出合ったと思っています。 しかし、それでも「スリービルボード」の方が作品賞を取ると思っていました。 だってこの監督はヲタクであって「人種差別」「移民問題」は周りが勝手に騒いでいるだけのような気がするから。 もちろん何もメッセージ性がないとは言いませんが。 アカデミー賞が反トランプのメッセージの場や「セクハラ」を訴える場になってるのがちょっと疑問に思うが、それもまぁ世相なのかな。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-06 12:10:07) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 予告編を見た段階では、面食いの私としてはこの主役に感情移入することはないなと思っていたのだが、実際には開始数分位でこのヒロインを可愛いと感じてしまい、後は最後まで引きずり込まれて見てしまった。 ストーリー上はいろいろ突っ込み所はあると思うが、ファンタジーとして見れば私としては全然問題では無かった。 半魚人というのは一種のメタファーで恐らく今のアメリカ社会はマイノリティに対する待遇が変わりつつあると思うのだが、マイノリティに対する優しい視線と厳しい現実を描き、この監督自体オタク少年でマィノリティであったためにその心情と現代に対する警告を描けたのかと思う。 ファンタジーでありながらも1本筋の通った主張があり、なおかつ面白いというある意味理想の映画表現のような気がする。 印象的な素晴らしいシーンも多いのが嬉しかった。特にヒロインが半魚人に抱かれている表情やミュージカルのシーンや。 それと、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」と「ドリーム(Hidden Figures)」に出演していたオクタヴィア・スペンサーがこの作品でも主人公の同僚で友人として出演していたが、彼女は名作請負人と思えてしまう。 【rosebud】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-03-04 18:51:40) (良:1票) |
41.なんて醜いんだろう。なんて悍ましいんだろう。なんて妖しいんだろう。 そして、なんて美しいんだろう。 ファーストカットからラストカットに至るまで、すべてのシーンにおいて、あらゆる形容が感嘆と共に押し寄せてくる。終始一貫して、ギレルモ・デル・トロ監督の「偏執的」な愛と狂気が渦巻いている。 いわゆる「怪獣映画」を好んで、古今東西の色々な作品を観てきたけれど、あらゆる怪獣映画の魂を引き継ぎ、それでいてそのどれとも異なる類まれな作品と成っていることは間違いない。 その創成期より、怪獣映画にはそれを生み出す「人間」のあらゆる“業苦”と、社会の“歪”が込められてきた。 「怪獣」たちの姿は、苦しみ、怒る我々人間たち自身の権化と象徴だった。 だからこそ、僕たちは、作り物の怪獣が織りなす恐怖や悲哀に、恐れおののき、心を揺さぶられてきたのだと思う。 この醜く、美しい相反する形容が同時に存在する映画が素晴らしいのは、そういった怪獣映画の真髄を真正面から組み込みつつ、時代と社会を超えた映画世界の中で、現代社会の怒りと悲しみを訴えているからだ。 この現実世界に「強者」は存在しない。 大国を動かす権力者も、長者番付のトップに君臨する金持ちも、絶対王者の格闘家も、只一人で完全無欠に生きられる人間など居ない。 この映画の人間描写はそのことを如実に物語る。 声を持たないヒロインも、ゲイの隣人も、黒人掃除婦の友人も、権力者に使い捨てられる敵役も、そして“異形の君”も、この映画に登場する誰もが「弱者」であり、何かに寄り添って、必死に生きようとしている。 “ゆで卵”一個の悦びに生きる価値を見出し、耐え難い苦しみから抜け出す勇気を得るのだ。 彼らのその姿は、とても脆くて儚いけれど、あまりにも愛おしい。 社会が勝手に貼り付け、押し付けたレッテルと価値観を超えて、ただ「存在」し続けることの勇気と愛を堂々と示したこの生命の讃歌を愛さずにはいられない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-03-02 23:40:46) (良:1票) |
40.ものすごく人を選ぶ映画だと思います 映像、音楽はとても雰囲気があり興味をそそるのですが、 ストーリーの方はなんというか雑。いろんな部分を省きすぎて不親切の方に思えました。 なんであんな厳重な施設に簡単に掃除婦が出入り出来るのか、この時点で???と思いながら見てました。 映画全体を通して、 ファンタジーを押したいのか現実感を押したいのか見てて気持ち悪い中途半端さがあり、どっちつかずでした。 おそらくリアルを舞台にファンタジーを織り交ぜたかったのでしょうが うまくこの2つがマッチしてなかったです エロやグロに関しても本当に必要なシーンなのかわからない部分があったり 雰囲気重視に作りたいんだろうなぁって映画だと思います。 ラストも見る人によって色々考えられそうなオチでしたし個人的には好きです 決してつまらないというわけではなく むしろもったいないなぁっと感じる映画でした。 【非映画人】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-03-02 17:25:06) (良:1票) |
39.大人の寓話。この雰囲気が好きな人は多いと思う。 ただし、少しまだるっこしい感じもあり。感情移入も自分には難しかった。 【simple】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-13 21:24:11) |
38.大好物な雰囲気なのはわかりつつ、ちゃんと観たくてずっと逃していました。 高くしていたハードルを超えてくれました! 大人のおとぎ話ですね。 「美女と野獣」や「人魚姫」の例えは他の方からも上がっていましたが、実にデルトロ監督風味の強いアレンジでした。 60年代の設定もいいですね。 昔の映画もフィーチャーしながらのミュージカルシーンも素敵でした。 非常に満足しましたが満点でないのは同監督の「パンズラビリンス」よりは私的に感動を超えなかったので。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-08-12 17:53:15) |
37.《ネタバレ》 いつの時代のどの国のお話なんだろー? って感じではじまるおとぎ話。 おとぎ話というにはちょっと生々しくて、ちょっとグロくて、ちょっとサスペンス。 この妙な緊張感はなんなんでしょ。 なぜか捕獲された半魚人。 なぜかその半魚人を痛めつける人。いったいなんの目的があって痛めつけるのかは不明。詳しい説明はほとんどなく、一方的に映像という情報を与え、『そーゆー状況』というのをただただ受け入れないといけません。 でも面白い。なんか面白い。 なんでこの人がヒロイン?っていういまさんな人が主演なんだけど面白い。 言っちゃあなんだけど、不美人。カラダはキレイ。でも不美人。 この人のヌードやラブシーンがわんさか出てくる。 個人的にはそんなシーンよりも、卵や手話を使った心の交流みたいなものをもっと描いてほしかった気がします。 登場人物個性強し。『この人だれ?』みたいなことはまずないです。 そして誰が欠けてもこの物語は成立しない。みんな良いキャラしています。 まあちょっと博士の最期だけ悲惨すぎて、そこだけどーにかならなかったものかとは思ってしまいます。 隣人も、片思いの相手に冷たくされ仕事がうまくいかないから主人公のお手伝いをしただけ。なんか、そこは最初からヒロインのために動いてほしかった次第です。 純粋なラブストーリーとは言い難いけれど、妙な魅力のある作品。 それにしても指は痛そうだったなぁ…。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-12-26 03:32:50) |
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36.不思議な魅力のある作品でした。 怖い作品を想像してたけど、美しいラブストーリーでした。 恋愛対象と認識する人や良き友人と認識する人や貴重な研究対象と認識する人もいる。 いちばん非道な人間が彼を神と認識したのが皮肉だった。 神の起こした奇跡が髪を生やすことだったと思うとよく出来てるね。 美女と野獣を見ていつも思うことだけど、ベルが絶世の美女なので、そりゃ野獣も心を開くよなぁって。 でも、本作のヒロインはそこまで美人ではないし、見た目ではなくて心が通じ合ってる気がして感動的だった。 【もとや】さん [インターネット(吹替)] 7点(2022-09-30 18:50:42) |
35.《ネタバレ》 怪奇映画であり、ハラハラするハードボイルドで。 あれこれ流れる歌や音楽に関しましては、これぞ正当なアメリカンムービーじゃろという気がいたします。されど、バックに流れ出すBGMの中にはチャップリン映画の愛のバラードかのようなメロディーの曲もあり、実はそれが一番耳残りをしています。 一度では飽きず、二度鑑賞いたしました。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-19 21:21:03) |
34.《ネタバレ》 これ、‶おとぎ話”ですよね。ただし大人向けの、それもクセ強めな。 ‶異種との愛”とはいっても、アカデミー会員らがこんなにも愛のレンジが広いとは驚いた。 わたしは己のおとぎ話分野における感性の限界値が「野獣」まで、と知りました。まあエマ・ワトソン(美女)ではなくサリー・ホーキンスなのはまだ容認できます。が、花やドレスの担う色彩部門が不味そうなゼリーの毒々しい緑色だったり、本来ダンスシーンであるべき二人の交流が水没した室内での交歓というキツイ画ヅラなことにだんだん萎えてきます。何よりどう考えても半魚人のビジュアルが恋愛対象として甚だ難しい。そこら辺のネタバレはラストシーンで明らかになるのですが、まあそりゃそうだろうねえ同種ならねえと妙に納得してしまいました。 ヒール役のM・シャノンの常にキレかかってる目元の怖さといい、清々しさ成分の極めて少ない(まあこの監督の味ですが)ちょっとわたしにはキビシイ映画でした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-02 12:43:40) |
33.《ネタバレ》 愛にも色んな形があって良いじゃない。っていうテーマの作品ですが、ちょっと違和感。犬や猫とかのペットとの愛は理解できる。それは、家族としての絆と言ってもいい形の愛。でも、今回描かれているのは、絆ではなく、異種間の恋愛感情としての愛。そんな人がいても別に良いとは思うが、やっぱりちょっと違う。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-24 22:35:09) |
32.《ネタバレ》 アプローチとしては「パンズ・ラビリンス」の再来を想起させますが、やや観念的な方向に向かっていたあの作品と比べ、こちらでは、サリー・ホーキンスという天才を存分に使いこなしたことによって、一段上の高みに登っていました。●映像的には、前半の施設内の無機質で無色で鬱屈した雰囲気の撮り方から後半の開放感へという流れが素晴らしい。また、あのラブシーンの美しさ(部屋に水を満たすという発想も込み)は、やはり賞賛されるべきではないでしょうか。何よりも優れているのは、迷いなく衣服を脱ぎ去る主人公が、その行動の一直線ぶりを同時に象徴しているということ。●最後、ストリックランドが桟橋で都合よく追いついてしまうのは、その辺のB級サスペンスっぽくて、このダーク・ラブロマンスに合っていない。せっかく(?)「神」に噛まれたという設定なんだから、そこからじわじわ全身が腐っていくとか、何かなかったのかな。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-08-14 18:52:05) |
31.《ネタバレ》 エログロ趣味はべつに構わない。 しかしこの監督には人間を描く力量がない。底が浅く、幼稚。 どちらかというと実際現実の人生経験よりも机上で(このオタ監督がよく親しんだマンガやアニメ文化で)身につけたステレオタイプな上っ面シミュレーションオタ脳で人間キャラを描いている印象。 この監督当人にその自覚は無いのが非常にタチ悪いところ。 その調子こいた脳内シミュレーションの浅い一面的な視野レベルで性的マイノリティやハンディキャップ世界など現実の人間社会における多面的センシティブな命題(オタ監督の机上の絵空事経験値では力量の及ばない題材)に身の程わきまえず手を出してるので結局、作り出せるのはせいぜいあのようなありきたりでベタで薄っぺらな展開、場面の数々。 今どきこんな野暮ったい演出ドヤ顔で入れてくる??ってな稚拙な場面の数々をデリカシーなくブッコんできたりが恥ずかしげもなくできてしまう。ファンタジー脳だから。 「ほらココ、痛快でしょ」「ほらココ、感動でしょ」という感覚センスがことごとく幼稚で中学生のよう。 主人公のキャラとしての幼稚ではなく、この監督の人間としての幼稚さ・浅い人間描写力の限界が露呈している。 真剣演出であれユーモア狙いであれ「手話でF・U・C・K」だのするお寒いくだりをドヤァーと差し込んでくるセンスにはさすがに席を立ちたくなった。 【Lagerfeld】さん [映画館(字幕)] 1点(2019-05-19 11:10:45) |
30.《ネタバレ》 どうも爬虫類顔が受け付けなくて楽しめなかった。 それに対して恋愛感情を抱くのが共感できない。 あと敵側の家族が出てきてキャラの掘り下げやんのかと思ったら そんなに掘り下げない。 オチはベタだけど好きですね。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-04-15 23:26:02) |
29.《ネタバレ》 アカデミー賞の受賞式は、怪獣映画もここまできたかと感動したが、映画はそうでもなかった。ヒロインに感情移入できなかったし、半魚人も仮面ライダーに見えたもの。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-04 22:39:12) |
28.《ネタバレ》 前半は非常に退屈、後半になるにつれて物語が引き締まってくるので最終的にはまあまあ満足感はありますね。鑑賞中これがアカデミー賞を受賞するほどの作品かと疑問に思いましたが、突然のミュージカルのシーンでああなるほどねって思いました。選考委員会はホントミュージカル好きね(笑) 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2018-11-22 01:17:17) |
27.《ネタバレ》 ものすごーく簡単に結論から言うと、大人版ETってとこですか。 いろんなマイノリティが、ひょんなことから協力しあうってところがいいな~。 アメリカ人だったら、きっともっと刺さるんだろうな。 逆に、ダンスのシーンにはさすがにちょっと引いた。映像としてキワモノすぎる。 ラストの方は、ちょっとベタベタだけど、物語としての収束としては納得。 「ああ、いい映画見たなあ」とは思える。音楽もいいね。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 7点(2018-11-19 22:17:11) |