1.《ネタバレ》 MCU初見の人は、前もってシビル・ウォー程度は観ておいた方が良いかも知れません。
「ソコヴィア協定」とか「アリ男」とか、初見では分からない言葉が飛び交います。
時代設定は、そのシビル・ウォーの直後、キャプテン・アメリカ側に就いたため、国際指名手配されてしまったナターシャの物語
2012年の映画「アベンジャーズ」の中で、S.H.I.E.L.D.に捕らわれの身となったロキが、ナターシャに向かって話していたキーワード「ドレイコフの娘」「サンパウロ」「病院の火災」の意味も明かされていきます。
「アベンジャーズ」から8年後の作品ですから、考えてみると随分壮大ですね。
映画自体は、スパイ映画ですね。これは。
他のヒーローと違い、特殊能力を持たない(それでも随分持っているけど)ナターシャが主役の分、アクションには力を入れているように感じました。
家族同様であったアベンジャーズを失い、その失意の中で、かつてロシアのスパイとして仮の家族であった父と母、そして妹との「家族」を取り戻そうとする。そうした「家族」をテーマとした作品でもあります。
ただし、人物の掘り下げにはやや不満が残りました。
本作のヴィランであるドレイコフもショボすぎる。
特殊能力は、自分のフェロモンを相手に嗅がせて攻撃出来ないようにする。というショボショボの設定
でも、仮の妹エレーナ役のフローレンス・ピューは良かったですよ。
ナターシャが暗い過去を持つ「陰」ならば、こちらは「陽」
ナターシャとは全く異なる面の魅力を感じました。
フェイズ4では、もしかするとナターシャ亡きあと、第二のブラック・ウィドゥに成るのかも知れません。(ナターシャの決めポーズもしっかりコピーしていたし‥‥)
そのことは、エレーナも出てくるドラマ「ホークアイ」の中で明かされる事になると思います。