34.《ネタバレ》 脚本はよく出来てます。中年の牧師の妹が、飲んだくれのおんぼろ汽船の船長と、不可能と言われる激流くだりをなしとげ、魚雷で敵国ドイツ軍の砲艦ルイザを撃沈する。途中、あまたの障害、苦難に遭遇し、それに格闘し、打ち勝つうちに二人は恋に陥る。最後は失敗に終わったと思わせておいて、どんでん返しが待っています。障害の多彩さは見事です。小説なら最後まで退屈せず、楽しく読めたと思います。リメイクすれば、そこそこのヒットが見込める作品です。で、映画ですが。まず砲艦ルイザが小さくてがっかりしました。ドイツ人をお人よしのように描いたのは逆効果。あくまでも「巨悪に立ち向かう正義の二人」という路線を貫くべきでしょう。お人よしのドイツ人の乗る小さなルイザを爆発させても、カタルシスは得られません。オルナットのキャラですが、もっと酷い荒くれ男にすればより面白くなりました。女に従順すぎるのが欠点です。大好きなお酒を勝手に捨てられて、怒ることもできないんじゃ、だめ人間です。不可能な作戦にはもっと逆らいましょう。わがままで傲慢、まるで言うことの聞かない男を女がどうやってその気にさせるか、そこが見所になる筈です。ローズは敬虔なクリスチャンで、か弱い中年淑女ですが、死の激流下りを恐れるどころか、楽しむという勝気のところがあります。そのアンバランスが魅力なのですが、勝気さが中途半端にしか描かれず、感情移入しにくいです。いっそうのこと、ローズが冒険を通じて、自分らしさと自由を取り戻す「自分探しの旅」にすればよかったのです。ローズの心の成長をもっと見たかったです。それにしても牧師さん、あんなことで死ぬなんて…。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-11 02:37:53) |
33.《ネタバレ》 まず、ハンフリー・ボガート シブい俳優さんなイメージありましたが、さえない・ちょっとひょうきんな(カバ・さるの真似は笑えますねー)中年役を違和感なく演じてます。さすが名優といったところでしょうか。で、お相手のキャサリン・ヘップバーンは、ちょっと堅い感じでしたが、いい演技であったと思います。現代的な視点で観ると展開にかなり厳しい部分はありますが、ドイツ軍の演出など、ある意味戦後の状況がうかがえる造りであると思います。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-02-15 19:48:28) |
32.全部いい加減で、キャサリーン・ヘップバーンだけ真面目に演じているように映りました。ハンフリー・ボガートもはじめは気がつきませんでした。さすがにあの虫の大群はない。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-01-05 07:42:24) |
31.ほとんどは川下りをしながら2人がああだこうだ喋っているシーンであって、これだったらわざわざ川まで行かなくても、室内劇でも成立しちゃうんじゃないだろうか。いろんな危機の類も、関連性なく流れているだけなので、スリリングさがありません。汚れた格好でも笑顔は眩しいキャサリン・ヘップバーンに4点。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-26 21:26:28) |
30.米国を代表する映画スター二人に、ドリフの探検コントっぽいことをさせるのが偉い。 【丹羽飄逸】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-13 00:10:02) |
29.《ネタバレ》 H・ボガートとK・ヘプバーンの演技と美しいアフリカの風景以外、良いと思えるものはありませんでした。おそらく製作当時は大自然の映像美と激流下りの迫力が画期的な作品だったと思うのですが、今となっては安っぽい映像と都合よく進む単純なストーリーにはがっかりしました。歴史的名作には今見ても面白いものとそうでない物があると思いますが、残念ながら本作は後者の典型的な作品だと思います。 【ろいぶきゃなん】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-07-29 17:35:15) |
28.《ネタバレ》 汚らしい風采の男がボガートだと一瞬気付かず。こんな役もやるんだねと妙なところに感心。目的の是非はともかく、困難を乗り越えるうちに互いに惹かれあっていく中年二人の恋愛劇が愛らしい。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-06 23:37:30) |
27.愛読書「提督ホーンブロワー」シリーズの有名なC・S・フォレスター原作。1951年作品とは思えない。今でも楽しめる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-03-03 10:46:15) |
26.《ネタバレ》 戦況をほとんど知らぬ主人公達の行動故、艱難を乗り越え辿り着いたところには想像とは遙かに違う状況があった。普通なら、そういった展開になるべき序盤。しかし、余りに無理筋を連発したことで、ドイツの軍艦を「道理」と共に吹っ飛ばしてしまった感。これは出演者に救われている。 |
25.《ネタバレ》 よく戦争のことも分かってないくせにドイツ人魚雷でぶっ飛ばしちゃおーなんてデンジャラスな発想の思い付くオバサンを、良識ある方々はよく応援できるものだ……といったどうでもいい批判はさておき、この演出力の低さは一体どう説明をつければよいものだろうか。敵の陣地や激流の突破といった出来事のみによって魅力が完結しておりとても観るに耐えない。 映画にはジャンル映画と呼ばれる作品群があり、①これこれこういった状況でこういう出来事に遭遇しました。②よく分からないけど一生懸命頑張っているみたいなので応援してあげよう。 といったように一定のコンセンサスを利用した物語や感情の手っ取り早い理解がジャンル映画の特徴なのだが、善くも悪くもジョン・ヒューストンの監督するそれはジャンル映画と呼ぶにふさわしい。ジャンル映画を否定する立場に立つつもりはないし、リアリティだなんてうすら寒い評価基準を持ち出すつもりもないのだが、要するにヒューストンは、出来事によって支えられたジャンル映画の監督としか呼べない2流監督なのだと断言しておきたいだけのことである。白血病→可哀想、殺人→ハラハラ、このような単純愚直なコンセンサスのみで映画が成り立ってしまうとすれば、映画とは何とも貧しく脆弱な芸術である。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2006-04-22 03:46:06) |
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24.◆あっさりさっぱり清純な恋愛ドラマで、素直に楽しめました。◆急流や船の故障など幾多の苦難を共に乗り越え、袖の長けが短くなるにつれて二人の距離も縮まっていく、そんな人生の縮図を思わせるストーリーは最後まで見るものをひきつけます。◆いつまでも末永くお幸せにという気持ちと、川に浮いた大量のビンたちにご冥福を祈る気持ちをこめて7点を献上させていただきたい。 【もりたろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-28 14:47:31) |
23.ストーリーは単純明快なんだけど、面白く仕上がった良作。ラストは痛快です。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-12 18:42:55) |
22.《ネタバレ》 点数のすべては主演の2人に献上します。10点にしてたけど、さすがにあげすぎなので修正で7点。最初から最後までユーモア溢れる演技で楽しませてくれた。美男美女とは言い難い冴えない2人の不器用な恋愛にとても好感が持てる。合成映像の拙さなんて吹き飛ばしてくれたさ。ハンフリー・ボガートって、もっとキメキメな感じの人かとイメージで勝手に思ってたんですが、ほんとにいい役者さんだった。 【クリロ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-01 00:28:55) |
21.話の途中で、招かざる船客だと悟った私は、さっさと下船して二人を見送るしかなかった。 【トバモリー】さん 4点(2004-04-08 17:18:12) |
20.今、見返したなら、そのストーリー展開の遅さにガックリとくるでしょう。しかし、主演2人の演技は永遠に不滅です。 【伊達邦彦】さん 5点(2004-02-24 03:53:53) |
19.「君の瞳に乾杯!」のハンフリー・ボガードがあんな小汚いオジさんになってしまうとは・・・君の姿に完敗!って感じです。ストーリー的には特に面白みはないかな・・・まあまあ。最後のオチは簡単に読めるけど、あれはいいかもしれない。 【智】さん 6点(2004-02-12 13:56:36) |
18.《ネタバレ》 キャサリン・ヘプバーンが「アフリカの女王」なのかと思いきや(いや、そういう意味も込められているのでしょうが…)ボロ舟の名前だったのですね~。意表をつかれました。とにかく主演二人の演技がすごいですね。なんだかんだ言って最後まで飽きることなく面白く観られました。特にボギーのくだけた役どころが最高!カバとかゴリラ(チンパンジー?)の真似してるとこ、かなり笑っちゃいました。DVDのレンタルで観たのですが、かなり画像が悪くて、途中画像合成の背景部分のみ白黒になってしまっていたり、ノイズが入ったりしていたのでそれが残念。もう良いフィルムが現存していないのでしょうか…。名作なのだから修正された美しい画像で観たいな~。 【へっぽこ】さん 8点(2004-01-28 13:33:35) |
17.今の目からすれば浅草某所のジェットコースターが如きこの「スペクタクル」を楽しめるかどうか。 それさえクリアすれば肩がこらずに楽しめて、見た後に幸せな気分になれるよい作品。リックよりかっこいい! 【馬飼庄蔵】さん 8点(2004-01-27 13:29:01) |
16.「激流」を見たときこの映画を思い出しました。悪くはないのですが、最近の映画と比べてしまうと・・・。 |
15.若い頃は全く興味が湧かなかったけれども、この映画に出会ってボガートの魅力を発見できた。 なんだ、こんなヒョウキンな芝居するオッサンなのかと、それまで抱いていたイメージを払拭でき、以後、素直にハードボイルドのボガートも見ることができるようになった有難~き作品。 【モートルの玉】さん 7点(2003-10-15 16:37:16) |