11.ラス前までけっこう面白かったんですが、やっぱりあの“ホロコースト”がねぇ…。「ナチス憎し」が嵩じて「対ドイツ人なら何をしてもかまわない」になった感じ。これじゃあ、アウシュヴィッツと何ら変わりません。しかも、ミッション後のお咎めもなし。民間人の頭上に原爆を落とし、何の罪もない数十万人を一挙に殺戮し、なおかつ「正義」を振りかざして平然としている米人の人間性が、この映画からも垣間見れます。その意味では、どんな恐怖映画よりも怖かった。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-10 11:32:43) |
10.《ネタバレ》 あまりにもカットを割るので辟易していたのだが、なるほどこれは視線の映画である。少佐と将校たち、少佐と囚人たち、常に多数が存在する場を提供するにあたり、オルドリッチが役者に厳密に指示したのが目の動きであり、角度を変えることで位置関係を把握させ、目線に生命を与える。そのための異常に緻密なカット割りだったのだ。大佐が部屋から出るたびに演奏を始める指揮者が面白いのも、「例の二人組だ」という伝言が暴行された本人に行き着く面白さもすべて位置関係と目線の面白さである。演習において青軍が赤軍の腕章を着けるのはルール違反であるし、戦争において敵軍将校の服を着て欺くことは条約違反である。ルールを守らず刑を与えられた者たちがルールを破ることで英雄となる。もちろんそういった面白さもあるのだが、何より、死刑囚に一度限りのチャンスが与えられるという適当な材料を料理していかに面白さを作れるか、男臭い魅力を放ち続けるか、その一点においてこの映画はあまりにも素晴らしい。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-29 02:31:46) |
9.《ネタバレ》 鱗歌さんに同意。戦争とは、元々残虐な人間が残虐な行為をするのではなく、平時ならごくごく普通の人間が残虐な行為をする状態なのだと思う。軍隊という権力を嫌った者たちが、結果的にはその軍隊に貢献してしまうという、矛盾と皮肉(しかも殆どの者が自らの命を犠牲にしている)。この作品がベトナム戦争中に作られた意味は、小さくない。<追記>ちなみに僕は「男泣き」はしなかったけれど、ラストで「ダーティ・ダズン」たちの名前が読み上げられるシーンは、ちょっとグッときました。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-19 18:37:47) |
8.《ネタバレ》 どうしようもない連中が、次第に連帯していき能力を発揮する所は定番とはいえ見ていて楽しい。しかし、実際ドイツの施設を襲う段になってからがいただけない。頭のおかしい隊員の為に計画が大幅に狂い、最後は女だろうと見境なく、極悪非道な殺しっぷり。ただの虐殺になってしまった。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-12 18:39:25) |
7.井筒監督推薦“戦争映画”..単なる“娯楽”映画でした~ 一般の方でも普通に楽しめるのでは..私的には、かなり物足りない... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-10-04 12:17:43) |
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6.死刑囚などのならず者たち(殺人の罪を犯した残酷な奴ら)が最後、リーマービンのナチスに対する残酷さに驚いているシーンが印象的。 【いかりや800】さん 6点(2003-08-03 20:09:27) |
5.キャストがキャストなだけに、擁護したいのは山々なんだけれどもユーモアとシリアスのつなぎ方にどうにも居心地の悪さを感じてしまう。決して嫌いではないんだけれども、この監督の作品ってわかりやすそうに見えて唐突でとらえどころのないのが多いんだよなぁ。 【モートルの玉】さん 5点(2003-07-13 04:12:26) |
4.戦場版”七人の侍”といった感じでなかなか面白い。囚人を雇うところがいいよね、しかも死刑囚ばっかりだから皆切羽詰まってて、任務にも気合が入ってるw その荒くれ者共をまとめるのがリー・マーヴィン演ずる少佐。見事なハマリ役である。 【きのすけ】さん 8点(2003-07-09 23:23:02) |
3.まあ確かにリー・マービン、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、テリー・サバラスと言った男臭さ爆発俳優をこれだけ揃えた割にはイマイチだわね。ならず者を鍛えなおすって発想もとってもイイんだけど…結末は何かパッとしなかったなぁ。テリー・サバラスにちょっとムカついた。 【イサオマン】さん 6点(2003-05-02 23:57:47) |
2.前半お笑い,後半シリアスな戦闘。映っている当時の車両や軍装など見所は多いが,ラストシーンに評価が分かれそうだ。リー・マービンはタフでかっこいい。85年に「ダーティ・ヒーロー」という2も作られたようだけど,どんなものだったのだろう・・・。しかし,もっと気の利いた邦題付けられなかったものかな・・。「汚れた12人」じゃヒットするわけないけど・・・。 【koshi】さん 7点(2003-01-28 23:13:02) |
1.《ネタバレ》 男性アクション映画に出色の手腕を発揮するロバート・アルドリッチ監督の戦争映画。リー・マーヴィンが服役中の曲者たちを訓練してドイツ軍へ殴り込みをかけると聞けば、しかも曲者たちの顔触れがチャールズ・ブロンソン、ジョン・カサベテス、テリー・サバラスらとくれば、期待するなというのが無理。なんだが…やってることが古城でパーティーやってるドイツ将校たちを他の来賓淑女ごと閉じこめて上からガソリンかけて焼き殺すってのが、何とも酷たらしくてスカッとしないヤな後味。ガッカリだった。 【へちょちょ】さん 5点(2003-01-23 13:02:17) |