75.《ネタバレ》 実話なので組織的な偏見による殺戮の恐怖が生々しく伝わってきます。ハックマンとデフォーのキャラクターに違和感なく感情移入してしまいます。全編緊張感が続く中で、残虐性に対する嫌悪感がどんどん強くなってきますが、そこそこ後味のいい結末にちょっとだけ救われました。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-09-01 20:30:08) |
74.大人になって人種差別問題を勉強するようになってから見たので、かなり感情移入できました。 差別主義者にNoという事がどれだけ勇気がいるか今なら分かります。 勘違いしてはいけないのは「白人を殺すのは白人である」という事。 私は日本人だから日本の社会に対して責任がある。日本の差別にNoと言った時、攻撃してくるのは日本人です(だから勇気がいるのです) 差別主義者を増長させているのは「大勢の普通の白人」。「私達は公平です(黒人は)彼らにふさわしい扱いです」となんの疑いもなく言う人々。 「日本はいつも正しい」と盲目的に信じている大勢の「普通の日本人」の姿にそれがダブります(私もかつてそうだったから分かります) イギリス人の女性が日本人留学生と話した時「自国の歴史に対して無知すぎる」事に呆れたそうです。「ドイツ人でナチスの蛮行を知らない者などいないのに」。 そう、この映画に描かれている白人は東アジアにおける今の日本人の姿と同じなのです(ロバを毒殺した父親のように、他のアジア国が日本の上をいくのが許せない)それを理解して観なければ、この映画の真のメッセージは汲み取れないでしょう。 ジーン・ハックマンの存在感に負けないデフォーはすごい、と思いました。…顔のせいだけではないよね…(←失礼;) 【果月】さん [地上波(字幕)] 8点(2014-06-07 19:47:23) |
73.2014.05/24 鑑賞。あのジグソー、トビン・ベル初演らしいが目立つネ~。ハックマンはこの手の役にはピッタリ、凄すぎる。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-28 10:59:38) |
72.KKKに対する掘り下げが表層的で、そこが今一歩でした。 【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-08 14:11:59) |
71.人種差別 よくないです。KKKは異常です。 ウィリアム・デフォー目的で鑑賞したつもりがアンダーソン捜査官が凄くいい味を出していて印象的でした。 【南雲しのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-21 04:09:48) |
70.《ネタバレ》 ジーン・ハックマンの捜査官が、世間話をして相手に近づき、情報を得ようとするあたりは「刑事コロンボ」みたいで面白かった。しかし終盤になるとポパイみたいになりますね。ああいう方法をとるというのはいかにもアメリカらしいです。結局最後は暴力に頼ると。 本作で扱われている「差別への抵抗」という問題は、今の日本でも生きていますね。学校でのいじめとか。昨今では、自分の気にくわないものは存在を認めず、相手が人間なら簡単に「死ね」と連呼するような風潮がありますが、そういったことに対しても一石を投じそうな映画です。そういう点からして、今でも(今後も?)存在意義のある作品だと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-05 10:56:36) |
69.FBIの描き方が史実と違う、という指摘がたくさんあってちょっとしゅん、となってしまったけれど、それでもなおこの映画の訴える問題とか憤りはストレートに伝わるし、遠い島国でのほほんと暮らす私の脳髄に一撃を喰らわした勢いを減殺するものではないと思う。差別意識に染まった人間の底知れない業の深さが恐ろしいし、一方でG・ハックマンの憤怒の形相には甚だしく説得力があり、「暴力は良くない」というスタンスだったW・デフォーも後半は止めはしない。1964年に何があったのか、この映画によって私の記憶に刻まれた。本当に恐ろしい思いをした映画だった。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2013-02-21 00:40:25) |
68.「見て見ぬ振りをした者は皆罪がある。我々皆そうだ」。いい方は悪いが人種差別の教科書的な完璧な作品。昨今のいじめ問題や組織の在り方にも訴えかける。理想と現実のギャップにどう立ち向かうか、ふれるべきかふれないべきか=ふれても地獄、ふれなければもっと地獄の中でどう動くか。ベテランとキャリア若造の駆け引きもいい感じでした。この映画の判事のようにまともな判決を下せない場合はどこに逃げればいいのだろうか? 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-01-27 12:53:35) |
67.ペル保安官補の妻の強さに、強く心打たれた。この話が、相当史実を曲げたものである(実際にはFBIはなにもやらなかった)ということを聞いて、かなり失望したことは別として。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-23 08:15:42) |
66.《ネタバレ》 どこかユーモラスで、熱血漢で、ちょっと乱暴(笑)なやつ まさにジーン・ハックマンですね ほんとよく似合ってる やっぱりポパイですね(笑) それに デフォーも負けてない 全く違うキャラの二人をうまく描いた監督の手腕はさすが(KKKを題材にしたこともスゴイ) なかなか見応えのある名演でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-08-04 08:45:01) |
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65.ジーン・ハックマンの迫力。どうしても最後は王道パターンに行き着くが、ラストシーンは黒人だけではなく白人も燃えた教会の跡地で聖歌を歌い、かすかな希望が見える。しかしそのあとに映し出される無数の黒人の墓は、その希望の前にどれほどの命が犠牲になったかも雄弁に語っている。FBIの彼らにできる仕事はもう無い。だから彼らは満足も笑顔もなく立ち去るのみなのである。法だけで全てが解決するという能天気な考えではないことは明らかである。事実と異なるという意見もあるが、史実を描くのが映画ではない。それどころか、登場するFBIに黒人が一人も居なかったのはむしろ史実に敏感だったのではないか。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-08 17:56:20) |
64.《ネタバレ》 タイトルにある通り終始観てる側の気持ちもバーニングさせてくれる映画。決して映画だけの存在ではない人徳の欠片もないヘドが出るような連中の理不尽な行動には多くの人がリアルに怒りを感じると思います。この憎むべき存在に立ち向かう主人公二人への感情移入度はハンパないですね。ウィリアム・デフォーとジーン・ハックマンはハマりすぎてるぐらいハマってました。それと終盤の方に急に登場し出すクリストファー・ウォーケン似のFBIがすごいイイ味だしてるのに少ししか登場しないのがすごいもったいないと思います。 映画としての満足度は10点つけたい所ですが、保安官補佐の奥さんが暴行されるのは序盤の食堂の黒人が暴行された時のことでわかりきっているハズなのに保護も何もせずに事が済んだ後に怒りを露にするとこは稚拙でここは減点ですね。やっぱりラストの罪に対する刑の軽さは納得いかないですが、これは逆にリアルに感じました。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-27 21:46:42) |
63.《ネタバレ》 最近公開された「ヘルプ~心がつなぐストーリー」を観て思い出したのが、同じディープサウスを舞台にした「フライド・グリーン・トマト」とこのサスペンス映画。おそらく意識的に、わざわざそういう顔つきの素人を現地エキストラとして集めたに違いないと思われるほど、事件を無表情に傍観しているだけの「普通の白人住人たち」の貌つきが、皆病的でやたら怖い。彼らのこの不気味な表情が、かつてこの州に蔓延していた狭量な偏見そのもののようにも見えてくる。ハックマンとデフォーはほぼ互角の白熱した演技を披露。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-09 22:29:24) |
62.人種差別をテーマにしたサスペンス・ドラマ。やや宗教色が濃い部分はあるが、 決して取っつきづらいという印象は受けない。キャラの相反する個性的な主役二人を配し、 事件の真相を解明していくストーリー展開は十分楽しめるのではないかと思う。 ジーン・ハックマンは、相変わらずアクが強いけど・・・。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-23 13:13:31) |
61.《ネタバレ》 この映画を観たのは何度目だろうか? なぜか評価をしていなかった。家の鑑賞環境が5.1チャンネルになったのを機会に観てみたのですが、やはり私のツボにドンピシャな映画。ジーン・ハックマンとウィリアム・デフォーとのやりとりも、よくある「お坊ちゃんエリート」VS「たたき上げ」の構図だが、二人の名演により全くありきたりさは感じられない。「人種差別は存在するんだ」という悲しい事実を胸に刻みつける映画。昔話で今は全くない話とは思っちゃいけない。。。。 |
60.ジーン・ハックマン演じるFBI捜査官の活躍で事件は痛快な解決に終わる。しかし、黒人の公民権が確立されていないこの時代、陰には数百倍の未解決事件があったろうことが容易に想像でき、胸が痛む。 【次郎丸三郎】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2012-01-28 17:51:36) |
59.事実と違うと批判されている方もみえるようですが、映画としてはよくできている と思います。話とは関係ないですがジーン・ハックマンの笑顔がステキでした。 【DKⅢ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-12-11 21:09:56) |
58.《ネタバレ》 解決の糸口が保安官補の奥さんの証言からだけど、旦那を裏切るだけの動機がいまいちわからなかった そのあと自分に降りかかる不幸を考えたら 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-11-17 22:03:46) |
57.《ネタバレ》 やや冗長気味のところはありますが、社会派映画としてはサスペンスの盛り上げかたは上手い。ラストはカタルシスがあるようでないような微妙な終わり方です。米国ディープ・サウスの価値観が大嫌いな自分ですが、それにしても地元住民の卑しく醜いこと、これが実態なのかそれとも誇張されているのか。ジーン・ハックマンは『フレンチ・コネクション』のポパイ刑事を彷彿させるキャラだが、より人間味をました深みのある演技でした。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-19 21:23:06) |
56. 実際の殺人事件をモデルに作られたようだが、冒頭の「1964年」のテロップは最後まで楽天的にさせてはもらえなかった。 1964年といえば、ビートルズが初渡米した年。 ベトナムが空爆を受ける前年。 アメリカが特に変わろうとしている年だったはず。 でも、それ以上に考えさせられたのはKKKによる「人種差別」。 これを他人事と考える日本人がいたら、私はもっと真剣に考えるべきだと訴えたい。 50年後、日本の人口は現在の半分になると言われている。今も介護ヘルパーが足りないという理由で東南アジアから外国人を招いている現実。 現在在住する友好的な外国人ならまだいい。 しかし、自国の営利目的のために招かれた人たちと私たちは共存することができるか? 私たち日本人はKKKほど残虐な行動を取らないと信じたいが、横浜ではアメリカ兵が街中で老人を殴り殺して財布を奪い、その金で風俗店へ足を運んだという事実がある。周囲の日本人は誰一人助けようともしなかったという。 沖縄のアメリカ兵によるレイプ事件もそうだ。 と言いながら、私たち日本人は自分より弱い者に対する「いじめ」という娯楽まで覚えてしまっている。 私たちは…特に発展途上国の違う文化を受け入れ、共存することはできるか? 私たち日本人は、1964年のミシシッピーの住民と同じ、人種差別の第一人者である自覚をまず第一に考えるべきだと思う。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-07-29 04:40:21) |