12.《ネタバレ》 破傷風を題材にし、大変真面目に作られた映画です。娯楽性など皆無といってよいでしょう。外で遊ぶとき、錆びた釘には注意しなさいと、さんざん親に言われたものでした。 わくわくと面白い映画ではありませんが、見る価値はあります。この映画は公開当時オカルト映画のように宣伝されたのですが、映画の本質を理解していない映画会社は野村芳太郎に土下座すべきと思います。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-04-12 21:46:14) |
11.《ネタバレ》 全体を通じてなかなか力が入っており、特に子役の少女の気合の入り方は驚嘆すべきであるが、結局、中身としては発作→救命措置が繰り返されるだけであって、単調な感は否めない。主演が渡瀬恒彦というのも、どこか常人離れした雰囲気が漂っていて、「どこにでもいるお父さん」の雰囲気が削がれている(こういう役は、勝野洋とか本田博太郎で見てみたかった)。中野良子が女医役にあまり合っていなかったのも意外。などと言いつつも、光の刺激を避けるために病室内は常時真っ暗という前提条件をフルに生かした作品世界の統一性(逆に、数少ない外のシーンが何とも眩しい)は強烈だったのでこの点数。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 7点(2005-06-16 02:51:07) |
10.私も高い評判を聞いてから観たクチで、期待が大きすぎた、というのが正直な感想です。破傷風の恐怖と、心理的に追い詰められていく夫婦には、観客を釘付けにする迫力があります。それはいいでしょう。しかし、本作には今ひとつ焦点を絞りきれてないような印象を受けます。例えば、父親の昭(渡瀬恒彦)が転ぶシーンがありますが、これが破傷風の感染によるものなのか、単に焦っていたのかどうかわからない。こういうはっきりしない場面が結構あります。そもそも本作はホラーなのか、ヒューマンドラマなのかもはっきりしないのです。それともこのような構造によって、作品に多角的解釈が与えられているのか?いろいろ考えましたが、やはり絞った方がいい、テーマがはっきりした方がこの作品はよくなる。私はそういう結論に達しました。とはいえ、本作がサスペンスフルな秀作であるのは間違いないと思います。 【円盤人】さん 6点(2004-10-07 00:54:38) |
9.《ネタバレ》 ああ~女の子、死ななくて良かった・・・と心から思った。 突然の病魔に少女も、その両親も極限まで追い詰められます。あまりにも過酷で生生しいです。恐怖映画の域に達してると言っていいでしょう。ああ~歯をペンチで抜かないで~~! 【次郎丸三郎】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2004-09-22 23:06:35) |
8.昔、地上波(と言っても当時は地上波しかなかったもんね)一度見たきりですが、強く印象に残ってます。「破傷風」がこんな恐ろしい病気だと初めて知りました。両親が涙と汗でボロボロになりながら必死に我が子を見守る(そうなのよねぇ。見守ることしかできないのよねぇ)姿に感動しました。 【nizam】さん 8点(2004-03-31 12:51:03) |
7.中野良子の女医ぶりが凛としてしていて、色っぽい。邦画はこの頃は勢いがあった。ところで、この時代、破傷風って、そんなに気づきにくい病気だったのだろうか?原作の小説が世に出る以前、子どもだった私は深い傷を負うたびに、母(看護婦)が強く破傷風を心配したのを覚えている。なにしろ、そのたびに、破傷風がいかに大変な病気で、その治療が凄絶かを聞かされていたので、子どもごころに強く印象に残っている(その前に、予防接種をうっておこうよ、と今になって思う)。 【みんな嫌い】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2004-03-27 10:33:21) |
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6.破傷風かかった少女の闘病記なんですけど・・・怖い、下手なホラーより怖いよ!破傷風の病状ってほんとにあんななんですか?恐ろしい。「イーーーッ(少女の声)」トラウマになりそう。泥遊びなんて恐ろしくて出来ませんね(わたしはすでにおっさんですけど)、まったく。 【カズゥー柔術】さん 7点(2003-10-22 17:23:50) |
5.この映画は俗に言う「オカルト」や「ホラー」として作られたんでしょうか?それとも純粋に「闘病もの」なんでしょうか?私が勝手に思ってるのは、この映画、かなり「エクソシスト」をヒントに作られたんじゃないか・・・って。だから、やっぱりジャンルとしては「オカルト」なんでしょうね。私は映画で怖がらない方だけど、この映画は怖かった・・・多分、今迄観た映画で一番怖かった。目を背けたくなる様な怖さではない。心理的にくる怖さ。でも、観る者を釘付けにするストーリーで最高におもしろい映画なので人にも薦めてしまいます。邦画としては上出来でしょう。 【窓歌】さん 9点(2003-08-20 17:57:16) |
4.巷(2ch)でトラウマになるくらい凄っえぇ怖い映画と紹介されていて、どんな怖い映画なんだろう、とワクワクしながら見たので、まあ正直な所最初は拍子抜けした。が、映画の出来が素晴らしくて、そんなことは最初の15分でどうでも良くなってしまった。まあ皆さんが言及している通りで、なんかとんでもない病気なんじゃないのかな、と不安を抱かせる序盤から、破傷風に苦しむ娘、徐々に精神に異常をきたしてくる両親の描写など、映画が終るまで一秒も目が離せない。こんだけ人を惹き込む力のある映画も珍しいんじゃないかな。ラストがなんかビックリする程あっけないのが残念。もう一山あっても良かったんじゃないかな。ラストに至る過程で若干物足りなさを感じたが、終り方自体は大満足。あんなに苦しんで結局死んでしまったら、本当に救いの無い映画になってしまう。なにはともあれ是非とも一度見てみることをお勧めします。 【水】さん 8点(2002-05-30 05:26:09) |
3.一度、この映画を観れば、誰でも「絶対に破傷風にはかかりたくない!」と心の底から思うでしょう。それほど、破傷風を患い病気と闘う幼い少女の演技が迫真で、描写も生々しいです。また、追い詰められた状況での人間のエゴや醜さ、それと矛盾する愛情との嘉藤など、壮絶に破傷風と闘う娘の両親の姿を通して垣間見ることが出来る。そして、これもまた生々しく描写されている。最後は拍子抜けなほどあっけない。まあ、ある意味でリアルなのかもしれないですが、やっぱり物語の流れには沿わないと思う。必ずしもお勧め作品とは言い難いけど、何となく多くの人に見てもらいたい、トラウマ的要素を秘めた映画。 【鏡に萌え萌え】さん 7点(2002-04-17 04:42:46) |
2.【さかQ】さんならずとも、ホラー映画かと思いきや親子の壮絶なる闘病記だったとは、当時は相当裏切られました。カーテンを閉め切った真っ暗な部屋でただひたすら娘の回復を願う無力な両親。これはその経過を描く映画なので、ラスト、目が点になる程あっさり終わってしまうのは、ちょっと映画の雰囲気を壊しているような気がしました(でも子供の回復って結構ケロッとしてるから、こんなもんかな)。ということで、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2002-01-07 20:24:17) |
1.うぇ~ん(T0T)、えらいもん見てしもたぁ~!!!近所の川で遊んでいた為に重度の破傷風にかかった子供の闘病生活のドラマなんですが、とにかくこの子役が卒倒するくらいの演技!「エクソシスト」のリンダ・ブレアも尻尾を巻いて逃げだすくらいの演技です。ビデオのパッケージには「ある朝、少女は悪魔と旅に出た...」いかにもオカルトっぽい展開を期待したんですが、物語は前述のように病気と闘う親子の物語。しかしもう、ほんとその辺のオカルトより数段怖いです。ちょっとの音にも敏感に反応し、痙攣を起こし体を傷つけてしまう毎日。その「来るぞ~、来るぞ~」な展開に汗だくです。両親には渡瀬恒彦に十朱幸代、この二人は度重なる痙攣に、精神まで衰弱していく子供を心から心配しながらもそのどこかで自分は感染しないかと恐怖におののく。この心理描写があまりにもリアルでした。とにかくこの作品を観るには色んな意味で勇気がいります。僕も現実逃避して旅に出ようかと思ってしまいました。まじ、こえ~ヨ! 【さかQ】さん 7点(2002-01-05 01:59:06) |