94.精神科医っていう設定が良い。淡々とした流れながらじわじわと込み上げてくるものがありました。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-10 12:31:27) |
93.とにかく何にもない映画。 息子を失った家族をダラダラ描くだけ。 【カラバ侯爵】さん [地上波(字幕)] 0点(2007-12-05 05:42:37) |
92.《ネタバレ》 息子の死という重いテーマを、煽り立てることなく、やや控えめの、抑えた表現で描いていることに、好感が持てる。この事件をきっかけに、家族全体が、閉ざされた雰囲気につつまれていくのが、息子の元ガールフレンドの訪問により、社会へのつながりが新たに芽生え、開放感へ向かうラストの素晴らしさも忘れがたいもの。ではあるのだけれども・・・・・・なんだろう、この釈然としない感覚は。いくら抑えたタッチとは言え、「息子の死」というものの重さに対し、何か醒めた感じがしてしまうのは、文化の違い、価値感の違いなのか?拭えない違和感が残ってしまう。「もしあの時、こうしていれば」という空想にふけるシーンがある。そりゃそうだろう。誰だって後悔に苛まれるだろう。当り前だ。しかしその“当り前”をわざわざ、殊更に映像として描くのはどうか?本当の苦しみは、映像で示された後悔そのものではなく、“このような後悔が繰り返し繰り返し押し寄せ、自分を責め苛む苦しみ”ではないか? 後悔を具体的に描くことで、かえってその後悔の持つ重みが薄れてはいないか? 確かに映画として「表向きは」抑えた表現をとることは、それはそれでよいだろう、けれども主人公の内面に当然あるはずの、無限の哀しみ、慟哭までも、映画から姿を消してしまってはいないか・・・・・・? さらに言えば、この違和感はもしかしたら、「ホカホカと不自然に明るい屋内シーン」にも関係があるのかもしれない。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-09-15 00:15:53) |
91.《ネタバレ》 エンディングの海辺のバスターミナル、息子の恋人だと思っていた彼女は訪ねてきたが、結局何も語られることはなく、ボーイフレンドと共に去っていく。彼女らは、主人公夫妻にとっては、死んでしまった息子の想い出の象徴となる筈だったろう。また、観ているこちらも、彼女の口から語られるであろう、「親も知らなかった息子の真の姿」的な展開を期待する。……しかし予想に反し、彼女にはボーイフレンドも存在し、おそらく息子にとっても特別な存在ではなく、ただ訪れ、ただ去っていく。走り去るバスと一緒に、愛する息子の死や想い出も、一気に「過去の出来事」になってしまう。見る側の予想を(良い意味でも悪い意味でも)見事に裏切るこの演出は面白い。………事前のアンモナイト化石等難事件の真相も父親は知らないまま。家庭崩壊の危機も夫婦のベッドでの台詞で初めて気がついたくらいでさほど感じられなかったし、途中途中の布石と思っていた全て出来事の結論が出ることはなく、ただ時が流れていくだけ。私も見事に騙されたクチでちょっと拍子抜けしなくもなかったが、そんな出来事を布石ではなく「ただ描くこと」で日常を描いたからこそ、ごく平凡な幸福な家庭にふりかかる突然の不幸がショッキングに思えたのかもしれない。………フランスの風景の美しいこと、映像に音楽も良くマッチしているし、端々に出てくる調度品のセンスの良さにはびっくり。 【six-coin】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-25 02:17:28) |
90.《ネタバレ》 予告編ですっごく期待して映画館にも足を運ぼうかと思ったが、結果から言うとレンタルで十分でした。ドライブシーンだけがまだ救いかな。 【湘爆特攻隊長】さん [DVD(吹替)] 2点(2007-01-18 17:48:24) |
89.《ネタバレ》 なんともパンチに欠ける。 息子役の俳優さんに存在感が足りないかもしれない。 存在感のない人が中盤で居なくなっても、他人である観客にとってはべつにどうということはない。家族が泣いているのを、「なんでそんなに泣いているのかな」と思ってしまう。悲しみを盛り上げるためのせっかくの棺桶シーンの演出なども、「今撮影中です」といった感じすらしてしまう。 この内容で、見る者の心に何かを残すには、息子とのエピソードに工夫が無さすぎる。アンモナイト?ランニング?それが何? 何かこう、50M先から見せられているような登場人物たちとの距離感を感じる。私がイタリア人じゃないからだけではなかろう。外殻をなぞっている感じがするのだ。ナンニ・モレッティの演技も抑えすぎている。分析医の仕事を放り出すほど悲しく苦しいのでしょう。それはいったいどこに描かれている?大声で泣けといっているのではない。他にも描き方はあるはずだ。 ラストで現れたアリアンヌは、新しいボーイフレンドと無銭旅行のついでにタカりに来たのだった。たった1回会ったことのあるだけの男の子が死んだとて、打ちひしがれるほど悲しいわけがない。 そのことを知っても、怒る気力さえなく、「息子の死は両親にとってはこの世が終わるほどの苦痛だが、他人にとっては単に誰かの〝死〟でしかない」という事実をかみしめる両親。同時に「息子はもういない」ということも。アリアンヌはこのことを思い知らせるために登場させられたのですが、こういう展開はどうも私の趣味ではない。「再開を待っています」と言ってくれた患者に加え、もうひとつくらい明るいマターが欲しかった。本当に子供を亡くした方は、この映画は見ないほうがいいと思う。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-18 19:37:03) |
88.《ネタバレ》 彼女が訪ねてきてからラストまでの間の夫婦の心の動きがなんとも言えずに伝わってきました。言葉では表現しにくいし、不可解ではあるけれど、確かにスクリーンの中のその気持ちに共感できた。映画のすばらしさを感じました。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-03-23 16:56:12) |
87.うーん、わかるんだけど、うーん。なんて言えばいいのかな。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-31 20:11:17) |
86.息子が突然事故死したら、タラレバで、後悔する気持ちはわかる。ただし、それも次第に仕方が無いで済まされていくんだと思う。ただし、これが自殺だったらどうだろう?それこそ助けてやれなかった後悔を一生背負って生きていく事になると思う。また、これが殺人だったらどうだろう?悲しみは時間が解決するけど、憎しみは一生消えないんだよね。一口に息子の死といってもその要因次第では、「時が流れて、現実を受け入れて・・・」なんて簡単なものじゃないと思うけど。俺が執念深いだけかな? |
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84.どうして、好きな人に会いに行くのに、ボーイフレンド(らしき人)と一緒に来るのでしょうか?私的には理解しきれなかった。 【ぱんこ】さん [DVD(吹替)] 4点(2005-06-06 21:28:36) |
83.タイトルとのギャップに戸惑ったけど(ドラッグとか女モンの下着やらがドシドシ出てきてもっと下世話なお話になるのかと)うん、これはこれで面白かったです。日本映画ならもっと感情過多でベタベタな展開になると思うんだけど、この映画にはいい意味でイタリア人らしいドライさが出てました。恋人の死に執着しないガールフレンドの存在もユニーク。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-05-08 15:54:54) |
82.この作品を「面白かった」と評する事が不謹慎に思えてしまう程、リアリティのある作品。肉親・友人・恩師・・・その交わりが深ければ深いほど失った時の悲しみは率直に表れる。あの「さまよう」ラストシーンは、題材とあまりにもマッチしていて素晴らしい。あれ以上のシーンはちょっと思いつかない。 【wood】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 10:46:32) |
81.《ネタバレ》 良く言えば優しくて繊細、悪く言えば上辺だけで地味。僕の家族も父・母・姉・そして自分という構成なので、よく「自分が死んだら家族はどう思うだろう?」と考えることがありますが、おそらくその時はこうなるだろうなと思いながら観ていて身に沁みました。やはり悲しいのは"死んだ者"ではなく"残された者"なのですね。前半があまりにも淡々としていたため、より一層そのギャップを感じました。難点はドラマチック性に欠け、始終やや退屈に思えてしまうことでしょうか。丁寧に描かれている作品だとは思いましたが。それにしてもそんなにタイトルは悪いですかね? 【かんたーた】さん 7点(2005-03-16 16:11:27) |
80.死んだ息子を好きだったという少女が登場してきてからこの映画はとても面白かった。 その少女に対するあの家族の接し方というのが、私にとっては、とても不思議な感じがして新鮮だった。「あんなふうになるのか」となんとなく納得。 ラストシーンも印象的。最後は海岸を笑顔で歩く家族の姿が映し出される。しかしそれは歩くというよりは、「さまよっている」という表現がぴったりと当てはまると感じた。 家族全員が、埋めようもない心の空洞を抱えながら、どこへ行くともなく、ふらふらと、さ迷い歩いている─。そういう印象を強く持った。家族の悲しげな笑顔と背景の青い海が、なんとも言えないバランスを作り出していた。 【花守湖】さん 8点(2005-03-03 20:37:08) |
79.予告編のイメージと全然ちがうのでちょっとだまされた気がするけど、これはこれで淡々としててしみじみしちゃいました。 【ジョナサン★】さん 6点(2005-02-09 21:56:53) |
78.終始落ち着いた雰囲気だが伝えたいメッセージは分かった気がする。自分が父親になったときに見るとまた違った発見があると思う。 【ゆきむら】さん 6点(2005-01-08 23:22:03) |
77.淡々とした映画でしたが、妙に共感できました。順風満帆に見えた家族の日常に突然ひびが入り、そこからどうしようもなくなっていく様子とか、なるほどなぁと思いました。精神科医もやはり人間、心が折れることってあるんですよね。 『息子の部屋』というタイトルから持ったイメージやgoo映画で事前にみたあらすじとは結構違っていましたが、人間臭いこの感じが好きです。 【暇人】さん 6点(2004-12-10 16:21:26) |
76.劇的なことが最後まで起こるわけでもなく、描写が凄く淡々としててリアル。 大感動作ではないが見終わった後にジワジワと余韻が残る。 イーノの曲も素晴らしい。 【NIN】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-12-03 12:01:45) |
75.もっとドップリ重いのかと…意外とサラッとジワジワ来ますね~~なんか号泣系ではないな~変にリアルなところがあってしみじみしました。やっぱり子は親より先に死んだらアカン、それが一番親不孝になるなって思いました。 |