14.『突入せよ!』『プロジェクトX』そして浅間山荘シリーズ三作目として『光の雨』見ました。政治は宗教とはよく言ったものでまさにカルト集団そのまんま。文芸春秋から出ているVIDEO『ドキュメント あさま山荘事件』は地下鉄サリン事件とペルーの日本大使館襲撃事件と一緒に扱われていますが、ポア=総括のようで共産主義の仮面を被ったカルト集団にしか見えませんでした。ただもっと犯人グループの心情を考察しないと亡くなっていった人にも失礼だと思うのでこのページで知った彩流社から出てるという犯人の手記も是非読んでみたいと思います。 【SPEED】さん 6点(2003-09-18 01:55:49) |
13.当時の彼らと今時のレイプ集団学生となんら変わりません。こんなカス学生の犯罪行動に0点。 【亜流派 十五郎】さん 0点(2003-07-19 10:42:05) |
12.平板な「突入せよ!あさま山荘事件」よりも本作のほうが面白いとは思います。題材が題材だけにストレートに製作できなかったのかもしれなませんね。劇中劇で役者が役者と素の個人を演じるという二重構造、失踪した大杉漣演ずる監督と萩原聖人演ずる代理監督との認識のギャップ、役者が自分が演ずる赤軍派メンバーの行動について考えるインタビュー風のモノローグなど、「気持ち」としては分るのですが、時代背景の説明などもモノローグに頼るのではなく、もっと観客を意識した映画であって欲しかったと思います。極限状態に負いこまれた若者の狂気・暴走・破滅を描きたかったのか、時代の流れに押しつぶされた理想主義者の挫折を描きたかったのか、その中途半端さが「劇中劇」という形態を選択させたのかもしれません。私は「日本連合赤軍」という世界史の中でも特異な集団について、肯定でも否定でもなく思想的なものを排除して描かれた映画を見てみたいと思います。極限の狂気が観たい方には「鬼畜大宴会」がお勧めです。 【ぶくぶく】さん 6点(2003-05-19 13:33:38) |
11.ご丁寧にも、この映画にはさらに40分を超えるメイキング(本物)+出演者インタビュー(生)のビデオがあって、プロモーション用に無料レンタルされている。DVカムで撮ったと思しきそっちの映像のほうが、本篇よりよかったりするのが悲しい。ちなみにそのビデオを見ると、若手俳優たちが連合赤軍事件について本当に無知で、『突入せよ!あさま山荘』程度の想像力しかもっていないことがよく分かる(語り手=坂口役の池内万作と、永田さん役の裕木奈江を除く)。立松和平の原作もつまらないし、こんな映画を見るぐらいなら、彩流社が出している当事者たちの手記を読めと言いたくなる。 【青人】さん 3点(2003-04-27 03:05:40) |
10.面白かったです。でも、なーんかもやもや。こういう映画って少ないから、一つの作品に色々求めてしまうのかなあ。最初、「『光の雨』という映画を撮っている所を撮っている『光の雨』という映画」という設定にドキドキしたんですけど、それがあんまり生かされていないような気がしました。革命戦士を演じる俳優のキャラがいまいち立っていないように思えます。「元アイドル」とか「死体役ばっかりだった人」とか、オイシイ人はいるんですけどね。それと革命戦士たちが過酷な状況の中で次第に狂気に侵されていく様が「es」みたいにスリリングに描かれるのかなーとワクワクしてたんですけど、これもあんまり怖くなくてちょっと不満。・・・えーと、この映画で描かれた「あの時代」はあそこで「終わっちゃった」みたいになっているけど、実は70年代、80年代、90年代、そして現在に至るまでずっと繋がっている(或いは「引きずってる」)はずなんですよね。今でも幾つかの大学の自治体(有名私立が多い)にはあの頃の残滓(←こんなこと書くと「総括」されちゃうかも・・・)も残っているわけだし、いわゆる「左翼系」の人は絶対あの頃の影響を受けているはずだし、そんな中、大杉漣演じる元全共闘の樽見は一体どういう思いで三十年間生きてきたんだろう・・・などと考えていると、どんどんもやもやしてしまう。でもいやな「もやもや」ではなく、ある意味刺激的な「もやもや」でした(だからこそこんなに長々とレヴューを書いてるんですけど)。こういう「あの頃」を描いた映画はもっと沢山作ってほしいなあ。時代的にはアメリカのベトナム戦争やロック黄金期と同じくらいでしょ?「あの頃」は、例えば明治維新とか戦時中とかと同じように、この国の重要なトピックであることは間違いないんだし。あと、そうだ、僕はこの作品をDVDで観たんですが是非メイキングもつけて欲しかった。そしたら二重構造が三重構造になって面白かったんですがねえ。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-04-11 16:22:03) |
9.今の若者(自分も含めて)は彼らや彼らが生きた70年代を見てどう思うんだろうか?ある意味今よりもずっと華やかな時代だと僕は思う。重い映画だったけどいろいろ考えさせられる映画だった。 【ポー】さん 9点(2003-03-28 21:34:38) |
8.問題提起的にしたいのかもしれんけど、くだらん。全共闘世代がノスタルジックに過去をきれいな思い出にしたがってるだけ。語る必要まるでなし。共感なんて何もなし、いじめられっ子が理論武装してしかえししただけ。 【木根万太郎】さん 0点(2003-03-10 11:34:03) |
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7.連合赤軍事件を映画にするということに、まず敬意を払いたい。イデオロギー的に左右どちらからも糾弾されかねないからだ。劇中劇という形をとったことで、救われる気がする。そのまま描いたのでは、やりきれないだろう。 【ジブラルタの星】さん 5点(2003-03-01 00:04:06) |
6.赤軍のメンバーの凄惨な事件を初めて映像として見た。劇中劇にすることにより、出演した若者が居酒屋で“総括”を求めるなど現代の若者にも団体行動をすることによりあのような事件を起こす可能性が出てくるということが分かった。それだけにメンバーと現代の若者との相違、大杉漣の降板、出演後の若者のコメント、ラストの立松和平のナレーションなどもう一工夫欲しかった。 【よっふぃ~】さん 6点(2003-02-24 14:30:26) |
5.あの事件の背景になにがあったのかいろいろ解りました。テレビなんかが映すのは警察側からの視点ばかりですからね。小説も買いました。裕木奈江はこえ~。 |
4.裕木奈江、山本太郎、高橋かおり、大杉連等キャストはすごい魅力的です。「光の雨」という劇中劇(映画中映画?)にすることで若者達がどう考えどう行動するのか?実在の人物達と脚本の中で対話をさせる事でこの作品を観る観客にも考えさせる作品にしているところが良くできていると思います。ただ純粋に世の中を変えたいと思っていた当時の若者達。しかし自分自身を、同志を「総括」することで外部に向けるはずの闘志を内部に向けてしまう。「革命」という言葉の意味を考えさせられました。劇中劇という事もあって、この物語の登場人物に感情移入する者、何も考えない者等現代の若者と当時の若者の思想を反映し対比させています。この作品に出演するにあたるインタビュー(もちろん演技)がところどころあるのですがこの作品を始める前と後で表情や感情の変化があったことをしっかりと見せているところが関心しました。(数人の役者は白々しかったですが)特に裕木奈江はホント上手いですね。自分の役割をしっかりと把握している。女性でありながら赤軍の幹部という役(を演じる女優)を見事に自分の物にしてました。ホント、ずば抜けてすごいです。山本太郎は関西弁の利点と雰囲気で助けられていますが、彼も次第に何が正しいのか判らなくなり退廃していく役柄が印象的でした。ラストでクランクアップした演者達が楽しそうに雪合戦をするシーンは、今の若者と革命者達が何ら変わらない同じ人間であったことを象徴していました。正直私にはとても難しいテーマで、胸にこみ上げるものがありそれが何なのかも判りません。そこにはあの時代に私と同じ思いのもう一人の自分がいるような気がしました。 【さかQ】さん 7点(2002-12-25 04:11:08) |
3.言いがかりとも言える総括の恐怖を感じました。ストレスがおこす疑心暗鬼はあそこまで暴走するのか。どうしてあのようなことに至ってしまうのか心理学の面から知りたい。現代の若者を描く事で人間らしさを保った映画でした。昔の場面だけでは大変辛すぎる。 【チューン】さん 7点(2002-12-24 01:27:53) |
2.考えさせられる難しい映画でした。裕木奈江はいい味出してました。私生活もあんな感じなのかなーと思いました。 【アマゾン】さん 6点(2002-01-28 09:24:25) |
1.この作品は、30年程前に日本中を震撼させた「連合赤軍・あさま山荘事件」に至る彼らの行動を、劇中劇として今の若者たちがそれぞれの役を演じ、彼らとの対比によって心情を理解もしくは疑問を抱き、自問を繰り返しながら“総括”していく。真の革命家を目指す為、総括という名の暴力により次々と命を落とす若者たちの凄惨なシーンは、当時報道されたものを忠実に再現されているようで、その残酷さは実にリアルだ。ただなぜ彼らが革命家を目指したのかという基本的な部分には触れていない事など、作品の性格上、個々で感じとるという以外に結論の出ない映画とも言える。 【ドラえもん】さん 8点(2002-01-19 14:17:12) |