7.《ネタバレ》 なんともいえないこの雰囲気。私としては映画に酔える作品のひとつ。イヴ・サンローランの衣装を身に着けたドヌーヴの美しさは言うまでもないですが、他の女優たちもいいですねえ。大人の女です。特にマダム・アナイスがクール。セヴリーヌの妄想の世界がかなり理解できてしまう私って・・・現実はきっちりと悲惨な結果を用意しているところがブニュエルらしいわ。フランス映画が最も華やかだったころのシュールリアリズムを代表する作品ね。
何か月か前に有料チャンネルでやっていて何年かぶりで再見。
少し書き足してみようかと
セブリーヌにとって子供の頃のあの体験は初めての官能体験でそれが忘れられないんじゃないかと。
不感症じゃなくてノーマルでお行儀のいいセックスじゃ感じない人、でもそれを旦那さんに要求できないっていうのはわかります。お互い品行方正な部分しか見てない知らないみたいだし。
でも妄想に留まらずほんとに娼婦になっちゃうんだからマジですね。
今回ラストで思ったことは、現実かどうかは別として、デリケートで壊れ物みたいに思ってたセブリーヌが実は・・・てことがわかり、旦那さんは失望するどころかタガが外れて気楽になったんじゃないかと。しかしびっくりする展開です。
最後は鈴の音はしない馬車でFIN、もう妄想の必要はなくなったってことかな?
やっぱりコレ好きですー。