326.序盤から緊張感の漂う雰囲気。
はじめは囚人とわいわいやっていたはずの看守が、
徐々に恐ろしい存在になっていく様がうまく描かれている。
極限状態で理性を失うとどうなるのか。
だれもが興味のある内容だろうし、印象に残る暴力表現は無かったものの、
地上波でできる内容ではないので、気が向いたら是非ともレンタルして欲しい。
戦場のピアニストと同じく面白さ云々以前に後世に伝えるべき内容ではないか。
とは言いながらも、静と動のうまい使い分け、飽きさせない展開など、
映画としても十二分の力を持っている。
------------------以下編集で追加~実際の実験風景------------------
改行で読みやすくなります。
実験はアメリカの大学の地下を簡単な刑務所に模した空間で行われました。
まず実際の実験場でも7日で中止されたのは事実ですが、
監視体制が崩壊したりということはなく、
監視できていた範囲では暴力を振るうこともなかったということです。
看守たちは警防を所持し、サングラスを掛けて表情を読み取られないようにします。
囚人たちにはできる限り屈辱と恐怖を与えるために、まず個性を剥ぎ取ります。
皆同じ服を着せ、名前で呼び合うことを禁じ、頭にはパンストをかぶせて、
顔以外はだれもが同じに見えるようにしました。
右足には鎖を巻きつけ、寝ているときも囚人ということから意識が離れないようにします。
さらに映画と同じで二日目に囚人たちが暴動を起こしました。
このときの看守の対応の仕方も映画と全く同じで、
全裸にして、消火器で鎮圧、ベッドの没収というものでした。
その後新たな対策として、囚人にも特権階級というものを付けて、
特権階級でないものは、牢屋の中のバケツに用を足さなければいけない。
さらに食事も、そのバケツの交換も、担当の看守の気分しだいと、
ここまででも相当エスカレートしています。
現実での実験中止の理由としては、やはり看守が原因で、
性的虐待や、頭に袋をかぶせて他は全裸で鎖に巻きつけるなど、
あまりにも過激すぎる行為によって中止されました。
この実験を行ったジンバルド教授は、
その後はアメリカ心理学会会長になっています。
以上の内容は私がインターネット上で独自に調べたものです。
間違った情報も含まれている可能性は否定できません。