9.本作の父親殺しについては衝撃的でも何でもない。が、父親を殺してからが凄かった。これはもうありえない展開。伊達に市原悦子をキャスティングしてない。しかし、ここが本作最大の山場になってしまってるので、以降は今で言うバカップルのダラダラした話に見えてしまう(ひたすら繰り返される原田美枝子の「じゅぅんちゃ~ん」という間の抜けた台詞回しが、後の水谷豊の「あ~にき~」というのと同じくらい耳につきました)。長谷川監督はこの無目的さに全共闘「後」の青春を表したかったのでしょうか? それにしても、冒頭に「長谷川和彦第一回監督作品」と誇らしげに映し出されますけど、まさか30年近く経った現在に於いても「第三回監督作品」さえ作られていないとは、当時は誰も予想しなかったことでしょう。6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-08-16 13:32:50) |
【じふぶき】さん 5点(2004-08-06 21:31:18) |
7.最初の壮絶な修羅場はかなりのもんだったけど、それ以外は原田美枝子のキャラが鼻について仕方がなかった。ただ、この監督の作品は太陽を盗んだ男もそうけど、すごくパワーを感じるなぁ。 【夏目】さん 4点(2004-06-11 12:58:41) |
6.この頃の水谷豊ってのは“ア~ニキ~”ってやってた頃だったのかなあ。昔の方がアクが強くてどんどんいい人になってったような気がします。高評価な方もたくさんおられる中申し訳ないのですが、どうにも私はダメでした。市原悦子はすごいです、確かに。でも母と言うより女で、父を殺してしまった息子を問いただすより息子と一緒に暮らせるという思いで目を輝かせてたり。そして美枝子さん、(セリフ棒読み、若いし仕方ないか。しかしボディはダイナマイト級)あぁいう破滅的な男について行きたいという気持ちにどうにも共感できずじまいでした。やたら“じゅんちゃん~”という声が耳ざわりだったし。生々しすぎて私には受け付けられませんでした、好きじゃありません。すいません。 【fujico】さん 3点(2004-04-03 22:10:07) |
5.「まんが日本昔ばなし」や「家政婦は見た」などテレビでしか市原悦子の演技は見たことがないのですが、この映画ではまさに体当たりの演技。若い市原悦子も必見だと思います。なんとな~くなまめかしい。原田美枝子の肉体美にも度肝を抜かれました。また水谷豊のお尻も♪なんとも下世話な感想で申し訳ない。でも水谷豊って映画にあまり出てないですよねぇ~。なんでだろう? 【あずき】さん 5点(2004-02-27 00:02:18) |
4.市原のイタイイタイ・・・水谷も原田もイイ。暴走する青春。やるせない青春。ちょうど20歳くらいの頃に観たこの映画は私に鮮烈な印象を残しました。ラストのワルツっぽい曲が流れるところ、なぜだか切ない。 【ロビン】さん 9点(2003-12-28 05:00:31) |
3.昔、昔に見ました。後味の悪い映画だったことは覚えています。市原悦子が殺される時、「痛いよ~痛いよ~」とリアルに喚いていて、胸が悪くなった。あとはあまり覚えてないけど、あの頃を象徴してるような映画だったんでしょうね。 【パキサン】さん 4点(2003-08-09 00:25:46) |
2.なんでこの映画が高く評価されたのか私には分からない。両親を殺してバラバラにするという、凄惨なシーンも主人公もひたすら暗い。何が主人公(水谷豊)をそこまでさせるのか、動機が今ひとつ分からなかったしねぇ。10代のプリプリの原田美枝子がヌードで大胆演技。私もドッキリした。 【キリコ】さん 3点(2003-04-11 19:01:35) |
1.親殺しの描写が実に凄惨だったけど、何か切実感にあふれていた印象もあって、今の時代にこそぜひ見直したい映画の一つだと思います。後半、うろ覚えだから違っているかもしれないけれど、水谷豊と原田美枝子の逃避行のようなシーンも、わるくなかった気がする。原田の胸がすごく大きかったので、同性だけどちょっとドキドキしながら見た覚えもあります。<追記:このレビューを書いたあとでビデオを発見し見てみました。逃避行シーン、ありましたね。その部分の映像は凄惨なシーンとは裏腹に、とても幻想的で、きれいでした。ラストもよかった!という記憶でしたが、今回もまたそう思いました。親を殺した青年に共感する、というのも、何か説明のつかない感情なのですが、やっぱり私は好きですねえ、この映画。若い頃見た印象そのままで、古さを私自身は感じなかったし、あまり精神的に成長してない?自分も感じることとなりました。もちろん殺人、それも親殺しが肯定できるはずはないけど、(映画の)経過の中で彼がもつ感情に、圧倒的に寄り添える自分がいるのです。多くの人の心の中にもあるであろう、親に対する「勝手に産んだくせに・・」という感情があるからかもしれません。但しとことん厭世的なニュアンスではなく、妙にすがすがしいというかフシギな魅力があります。私は読んではいないのですが、中上健次が書いた原作の持っている力によるところが大きいのかもしれません。> 【おばちゃん】さん 8点(2003-03-21 04:53:09) |