48.「シンドラーのリスト」や「アンネの日記」などユダヤ人を扱った映画は数多くあれど、これはこれでまた良い。ルイ・マル監督の思いが込められたすばらしい作品だと思う。映画は途中までは学園ものかと思わせるほどの、微笑ましい日常生活が続くが、ドイツ占領軍のユダヤ人狩りは少しずつ迫ってくる。そしてひとつの密告から急展開に。 監督自身の少年時代の忘れられないできごとが基になっているため、とても説得力があるように思う。連行されるユダヤ人らを見送るラストシーンは、私自身も忘れることができない。なおピアノ演奏されるシューベルトの「楽興の時」第2番は、この映画に実によく合っていて、これまた心に深く刻まれる。 【ESPERANZA】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-05-28 08:43:56) |
47.淡々としすぎてラストまで盛り上がりの欠ける作品。なのでラストが思ったほど悲壮感がない。もうちょっと起伏の激しいエピソードが随所に欲しかった。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-02-03 13:18:24) |
46.いい映画だなぁ。 夢と冒険、ファンタジー溢れたドラマチックなベタ映画もいいけど、胸をチクリと刺すようなセンスのあるドラマにはなかなかお目にかかれない。 二人の主役のうち、いつも寂しそうな顔をしているユダヤ系の少年が印象的だったが、本作は彼らの交流を淡々と描きながらも、さりげない反戦のメッセージとともに静かな感動と余韻を残してくれる。 いっさいのセリフを排したラストの絵は、彼らの小さな世界で、彼らなりに人生経験を積んでいるんだな、という思いがひしひしと伝わってきた。 言葉など必要ない。映像だけでも、十分心情を表現できる。 久しぶりに映画らしい映画を観たな、という満足感を与えてくれた作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 20:50:30) |
45.悪い映画ではないけれど、むしろ良質な作品だとは思いますが、もしシナリオ段階でハリウッドや日本映画界に持ち込まれたら、全面書き直しになっていたことでしょう。あまりにも描き方が平坦で、微妙で、観る側に“読解力”を強いるから。「古文」の授業で短歌や俳句の解釈をやらされているような感覚です。 けっして米日の映画が優れていると思っているわけではありません。要は「文化の違い」かなと。それはちょうど、あの竹馬の妙な乗り方を見て感じた違和感と重なります。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-02 02:27:45) |
44.子どもたちの顔と名前が一致するあたりから、引き込まれる。最後の落とし方も、ルイ・マルらしい。子どもたちの顔と名前が一致したところで、もう一度最初から見たいと思う映画だが、実際見るかというと、そこまでではない。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 06:59:11) |
43.《ネタバレ》 終盤まで起伏が全くないので好き嫌いが分かれる作品だが、ドキュメンタリーとしてみれば過剰な演出がないと言えるが、個人的には客観的に感情移入できる描写がなかったたのが惜しい。 同じ子供からの視点で描いた『イノセントボイス~12歳の戦場~』と違い、日常を中心に見せている。最後の最後に監督の実体験を基にしたトラウマとも言うべきナレーションが印象に残る。結局のところ、最後のシーンにおける状況や大人から子供への台詞がタイトルの全てである。 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-25 15:06:06) |
42.《ネタバレ》 子供たちの無邪気な日常に、大人たちの世界が理不尽さ残酷さと共に侵食していく様を、淡々としたタッチでありながら無駄の無い演出で描いている作品です。 ナチスドイツ占領下のフランスの人々の動きも、親独・反独がいろんな事情で入り混じっていて切なかったですね。まあ生きていくための選択ですから今の感覚で批難はできませんが・・・・・・。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-31 10:59:19) |
41.《ネタバレ》 正直に言ってしまうと、この映画のような起伏のないストーリーというのが苦手で、少なくとも上映時間のラスト20~15分くらいの間に盛り上げ所がある映画でないと観終わってからの充実感がほとんどなくなってしまいます。 ラストがこの映画の主題であるだけに、少年たちのストーリーの中に余計に興味を引くような出来事を入れてしまうと、かえってラストが引き立たなくなってしまうために、このような変化のないストーリーになってしまったと推測できるので、まぁこれはただ単に自分とは相性が悪かっただけだと諦めることにします。 そんな中でも興味を引いたのが、宿舎でみんなが寝静まったときの真っ暗なシーンなのですが、静寂が部屋全体を包む時のあの独特の緊張感が良い味を出していたと思います。 遊んでいる時も食事の時も腕白さ全開の子供たちが唯一静かになる瞬間がその時なわけで、普通に考えて何の出来事も起こりそうにない瞬間を敢えて撮るのが逆に不気味で、実際に、ユダヤの子が蝋燭を立てて祈りを捧げている(?)シーンがあり、それ以降は何かが起こるんじゃないかとドキドキして観てしまいました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-29 18:05:42) |
40.なかなかお目にかかれませんよね あちこち時間をかけて探してもなかなか見つからない 買うとしたなら中古市場でもウゲゲな値段になってるし、それに某ツタヤディスカスのDVD宅配レンタル在庫はたったの一枚しかないというのに、一位予約希望者が今では40名越えなんですよね これではラチあかない だから必死で探しましたさ 福岡県内を。でも置いてない見つからない何でないんだ だめじゃん福岡って諦めかけた時、幸いにも見つけてしまったんですよね ツタヤ老司店で。ありがとうツタヤ ナイス老司店 ナイス自分。観れてよかった 長年のまだ見ぬ恋人的存在だったんですよね さよなら子供たち。 残念ながらレンタル物件なんで手元には残らないんですが、7日間のあいだで十分3回観ました 堪能出来ました。 見方としては一度目フルに流して(子供たちの名前はどれが誰なんやら案外わからないまんま) 二度目は字幕が読めるスピードで中盤まで早送り(正直、前半部分の展開はかなりだるいんで早送りしてしまったのも致し方ないとは思ってる)。そして、子供たちの顔と名前、登場人物、出来事、結末を全て分かりきった上で観直した三度目、 一度目二度目を見終えた時以上に切なくてやるせない思いが沸々と増していた。それと同時に考え込むべき要素が増えていた。そんな自分的見方を参考に申し上げておきたいんですが、これ、一度流す程度に観ただけでは満足出来ませんよ 例え途中のだるい展開を早送りするなりしたとしても とにかく子供たちの顔と名前を一致させてから観る事により、もっと意味がわかってきます 悲しさが増します。 よって、せめて一度以上の鑑賞される事をお勧めしてみたいんですが、余計なお世話になってしまいましょうか どうもすみませんでした。 【3737】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-02 22:10:07) |
39.《ネタバレ》 当たり前のことだけど、戦時中でも、子供は学校に行くし、友だちもできる。戦後の作家がよく戦争を描くけど、こういうリアルタイムで戦時中に生きていた作家しか描けない視点がある。ルイマルの作家としての誠実さが伝わった1本でした。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-10 14:06:21) |
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38.《ネタバレ》 大人ならば、それは自分が悪いのではなく戦争が悪いのだと自分を納得させることもできようが、こどもにとっては自分だけが助かり、また自分こそが友人を死に至らしめたのではと思えてしまう状況は酷に違いない。この映画を撮るために映画監督になったというルイ・マル監督は、この映画であの日の子供だった自分を癒したかったのではないだろうか。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 22:01:25) |
【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-03 16:24:32) |
36.《ネタバレ》 中盤過ぎまで、特にどうということもない生徒同士の日常会話と日常生活が延々と繰り返されているだけにしか見えず、たいへん眠く感じました。ラストの容赦なさがもたらすインパクトだけで作品としての価値を保っているような・・・。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-20 03:04:49) |
35.《ネタバレ》 教会の学校の子供たちは匿われて転向してきたユダヤ人の少年に対して、髪が黒いとかユダヤだとか言ってからかっていじめている。主人公のフランス少年もユダヤ少年と遊ぶときもあればからかう側に回ったりしている。こういう仲良くしたり傷つけあったりしている友人関係がいかにも小(中)学生というリアルさを感じた。結局、ユダヤ少年はナチスによって連行されてしまうわけだけど、そこで少年達は自分達のしてきた行為(からかい)の重さに気づく。密告した用務員青年の「これが戦争だ」という言葉とシーンが頭から離れない。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-25 09:45:35) |
34.やりきれないけれど、これが人間がしてしまった大きな間違いであることは消せない。いつまでも残すべき作品だと思います。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-19 16:49:15) |
33.《ネタバレ》 うーん・・・。小学生の頃、作者の名前は忘れましたが、「あらしの前」「あらしの後」という二部作の本でオランダの裕福な家庭の兄弟がユダヤ人の少年を積極的にかくまい、イギリスへの亡命を助け、兄弟のうち一人が対ナチス・ドイツの抵抗運動で命を失うという話を読み、同じような内容(つまりハッピーエンド)を期待していたので期待はずれでした。「アンネの日記」もそうですが将来のあるユダヤ人の少年少女がナチスによって殺される話というのがあまりに多すぎ、一つ一つに心を痛めていたらとてもじゃないけれど神経がもたないという感じ。子役俳優がみんな生き生きとしていて可愛いかったです。 【かわまり】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-27 08:56:26) |
32.《ネタバレ》 「さよなら子供たち」という校長先生の言葉と共に、まさに無邪気な子供であることに別れを告げねばならない残酷な現実を目の当たりにし、ずっと引きずってきたであろうルイ・マル渾身の半自伝作品。友人が連行されてゆくのはけして少年のせいではない。密告者を間接的につくった部分はあるが責任を感じるものではない。きっと裕福なフランス人の少年は、どこかでユダヤ人である友人に優越感を抱いていた。そうでなきゃ懺悔の必要は無い。でもこの作品には後悔の念が見え、その懺悔が、言葉は悪いが言い訳のように感じてしまう。少年は悪くはない、時代が悪かったのだ、という。それはそれで正論だからいいんだけど、この作品は最初から少年の素直な思いが画面を被っている素晴らしい作品ゆえに、素直な思いの中の一部をほんの少しオブラートに包んでしまったような気がしてしまった。でもそれこそがルイ・マルの葛藤の証しなのかもしれません。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-23 15:29:45) |
31.時間が長く感じ、だるかった。でもラストのジュリアンの表情は印象的で、切なさと深い悲しみが感じられた。 【Syuhei】さん 3点(2005-02-06 05:02:11) |
30.子供ってのは無邪気な残酷さを持っているから、双方傷つけあう事も多いのかもしれないけれど、そういう危うさの中にも子供たちなりの友情というものもあるんだと思います。自分の素性を隠しながらのボネの普段の生活は相当なストレスだったと思いますが、友情によっていくらか緩和されていたと信じたい。その友情が最終的に引き裂かれるシーンはやはり辛いものがありました。 |
29.ダメですね、他のレビュアーさんのように詩人にはなれそうにありません。自分の肌にはまったく合いませんでした。 【K】さん 5点(2004-10-04 17:19:33) |