8.後にユー・ガット・メールとしてリメイクされるオリジナル。格下コロムビアに『或る夜の出来事』という名作スクリュー・ボール・コメディを、あろうことか自社のスターを使って撮られてしまった当時の映画界の重鎮MGMの面目躍如。あくまで対立しながらも惹かれていく過程を描くS・コメディに工夫を加え、お互い合った事の無い相手との文通というシチュエーションを使い恋愛模様と当人同士の現実世界での関係を分離・独立させることにより、一般的なS・コメディとは一線を画している。この事により、客は秘密を知り得ることで完全な傍観者として素直に感情移入できる。いつ、どのように当人達に「秘密」を気付かせるかというお楽しみの要素が増えたことは、ラブコメと主人公入れ替わりモノが好きな自分にとってはまさにど真ん中ストライクというお好みの映画で、多少描き方が足りない部分も感じたものの抜群に楽しめた映画だった。当人達だけではなく周囲の(限られた世界での、特に日常生活範囲、この場合店のオーナーと従業員達の)人間模様も(社会への皮肉を込めて)濃く描いていること、特にその描き方は、主演がジェームズ・スチュワートということもあるかもしれないが、ヒッチコックの映画を連想させる。もしヒッチコックがラブコメを撮ったらこんな感じなんだろうか。この映画もある意味スリラーと言えなくもないのだが 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 9点(2005-08-20 03:40:56) |
7.手紙を通じての交流が重要な役割を持っているのに、その部分が丁寧に描かれていないため、印象に残るのはいがみ合う場面ばかり。だからラストもいささか無理がある。オーナーとボーイのエピソードも、ハッピーエンドの障害とならぬように辻褄合わせをした感があり、白ける、白ける。リメイク版の方が格段に良かったなぁ。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2004-12-12 18:39:12) |
6.一言で言うと「粋」な作品。それぞれのキャラクターがそれぞれ良い味出していて、素敵(個人的にお気に入りはピロヴィッチさん)。皆さん仰る、クリスマスの日にボスのマトゥチェック氏がボーイを食事に誘うシーンも良かった。実はこれ、かなりヘヴィな気持ちの時に観たのだけど、少しだけ気分が良くなった。エンタテインメント、かくあるべし。余談だけど「エンタテインメント」って「おもてなし」の意味もあるのね。ルビッチさん、おもてなしどうも有り難う。改めて他の作品も観さしてもらうよ。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-08-31 17:54:06) |
5.単なるラブストーリでなく上質のコメディだった。それはやはりあの店主のキャラクターのおかげなのだろう。You've Got Mailとは恋愛部分が共通しているがそれ以外の部分はどちらもよくできていて別の作品として楽しめた。ただひとつわからないのはどうしてタイトルが『桃色』なのか。 【HK】さん 8点(2004-08-23 00:04:19) |
4.リメイクはクララとクラリクの恋愛部分をうまく現代の話にしてたんですね。 こちらはそれだけじゃなく、むしろマトゥチェクという主人と店員達のやりとりなどにほのぼのしたムードがあるのが いいです。彦馬さんも言われてるように、クリスマスの夜誰も一緒に過ごす人がいなくなってしまった主人は店員達に誘いの声をかけるがみな断られ、最後に入ったばかりの少年を誘うことができた。双方共に嬉しそう、、などさりげなく暖かい。セリフもセンスがよくて味わい深いものがあります。クリスマスにぴったりのお話ですね。 【キリコ】さん 8点(2004-08-02 18:26:42) |
3.「反発」は恋愛の基本。二人のすれ違いを、いらいらせずに応援しながら見れました。ラストのキスはお決まりだけど、なんだか他の映画とは違う鼓動を感じました。 【もちもちば】さん 8点(2004-05-01 23:03:08) |
2.若きジェームズ・スチュアートの、背が高くってちょっと猫背な姿がかっこよい。相手役のマーガレットサラバンはジェームズの初恋の人だったというから、何を思ってジミーは演技をしていたのでしょう・・・などと空想を膨らませてしまいました。 【柴田洋子】さん 9点(2004-02-07 19:36:18) |
1.「ユー・ガット・メール」の元ネタ。当然、こちらの方が出来が良い。 【STYX21】さん 6点(2003-11-19 01:08:41) |