9.《ネタバレ》 精神病院の患者たちは楽しそうだし、ドイツ軍とイギリス軍は打ち合いであっという間に全滅しちゃうしで、かなり大袈裟に前者を支持する姿勢は喜劇だからもちろんいいわけで、実際面白かったのですが、喜劇のわりにメッセージがしつこいというか重々しいというか、、。もうちっとカラッとした感じにしてくれたほうが良かったんですが。例えばルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』はその反ナチス性が良かったわけではなく、間といいテンポといい絶妙で単純に楽しくって面白いから好きなんだけど、この『まぼろしの市街戦』は面白さはじゅうぶんあるのになーんかマジメっつうか、、。いや、良かったですよ。だから7点なんです。私にとっては高い評価のつもりなんですが、今のところ8点が最低点なもんでちょっと言い訳がましいレビューになってしまいました。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-20 15:56:18) |
8.市街地を走るクマ、一羽だけ撃たれる伝書鳩etc・・・、さりげない動物の使い方がイイ。40年前の映画なのに、すごく斬新。現代でもホント、どっちが狂気なんだか・・・。ラストは激しく共感。美術・音楽も素敵。何度見ても素晴らしい映画。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-27 10:30:53) |
7.《ネタバレ》 【2019年改訂】2018年10月に4Kリマスターが劇場公開されてたので鑑賞。混乱に満ち溢れるこの世界で、この作品がますます存在感を増す様になってしまったのは嬉しい事か悲しい事か。強烈な皮肉に溢れたこの映画、これはおすすめ。 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-05 19:40:54) |
6.これは素晴しい。色々な戦争映画があるものの、これほどまでに痛烈に、そして鮮やかに戦争を批判し、馬鹿にした映画があっただろうか?「博士の異常な愛情」の最後のオチも素晴しかったが、それに勝るとも劣らない秀逸なラストに、数々の戦争映画が実践してきた戦争の下らなさ、馬鹿馬鹿しさ、空しさの集大成を見たような気がする。さいごのオチだけでなく、物語の展開も全く飽きさせない。あまりレンタルビデオショップで見かけることのないこの映画、大学の映像ライブラリーで見れて本当によかった。 【ジャザガダ~ン】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-13 00:02:43) |
5.もう、この映画には一目惚れしました。ガチャガチャしたおもちゃ箱のような雰囲気が大好き。今にも壊れてしまいそうな夢が、美しくてチャーミングで、皮肉たっぷり。どこまで私を惑わせれば気が済むの?って感じ。 【M・M】さん 10点(2005-03-15 21:35:12) |
4.《ネタバレ》 もちろん戦争を皮肉っている。あと、フランスは王制を終わらせてしまった国だが、自由になった精神病院の患者たちが築きはじめたのが共和国ではなく王国であったということは、フランス革命自体も皮肉っているのではないかという気がして面白く観ることができた。作り手がアンデルセン童話の「裸の王様」に着想を得たのかどうかさだかではないが、ある意味で、完全に「裸の王様」という話になっていた。 |
3.高校の時衛星第2の深夜放送で見たのだが、ビデオも撮ってることだしさわりだけ見ようと思ったらついつい全部見てしまった凄い映画。翌日ばっちり遅刻した。フランスならではの洒落たユーモアが抜群でそれでも一応戦争映画なんだから面白いです。出てる役者は皆いいけどやっぱりジュヌビエーブ・ビジョルド可愛い。プランピックのアラン・ベイツも良い。皮肉っぽいのに軽やかな爽快感が残る終わり方が素敵です。 【べんじょみん】さん 9点(2004-03-06 13:47:19) |
2.こういうファンタジーのような戦争映画も面白いですよね。精神病院から患者が逃げ出してくるという発想は、真逆から人間社会を批判するときに使われる手法で、「遠すぎた橋」でもショーン・コネリーが降下した地点でも出てきましたね。本作は見ているうちに、どっちが正気なのかわからなくなってくる面白さがあります。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-30 19:00:24) |
1.朝吉殿、輸入盤ならDVDが入手できますぞ。そして、確かにビジョルド(ビュジョルドが正しいんだろうけど、こちらの表記の方が好みなんで)は、ほとんど天使的な可愛らしさ。最後、精神病院の患者たちの方が「正常」で、戦争をくり返しては死んでいく現実世界の人間の方が「異常」だというメッセージは、なくもがなだとは思うけど…素直に「美しい映画」です。 【やましんの巻】さん 8点(2003-10-06 15:08:45) |