249.《ネタバレ》 生まれて初めて、映画を見て涙した一本。(小学校1年の時だった) 『タイタニック』と違い、さっさと転覆する豪華客船ポセイドン号。命懸けの脱出に挑戦する人々を描くパニック映画。 牧師らしからぬ牧師に名優ジーン・ハックマン、娼婦と結婚した刑事に名優アーネスト・ボーグナイン。 クライマックス…ジーン・ハックマン演ずる牧師が、完全にブチきれて、神相手に上等を切るシーンは号泣ものです。 しかし、最近、なんでポセイドン号が転覆したのか、ようやくわかった。 だって、船長がレスリー・ニールセンなんだもん。そりゃ、しょうがないっしょ(w 【伊達邦彦】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-01-10 18:49:00) (笑:1票) |
248.ジーン・ハックマンは自分には何といってもレックス・ルーサーだけれども、2番目はこのスコット牧師。信仰のない人間は聖職者には距離を感じるものだが、この牧師には独特の味付けがされているためにそれを感じることがない。神に隷属することなく理不尽な仕打ちに怒りをあらわにする彼は、捨て身で運命に逆らってみせるのだ。「すべて神の御心」でなく。アーネスト・ボーグナインが彼を引き立てる格好で、シェリー・ウィンタースの水の中と外の演技も「人の役に立ちたい」という気持ちの重みを教えてくれる。「モーニング・アフター」を歌うバンド歌手キャロル・リンレイの吹替えをしているモーリーン・マクガヴァンは、これと次作でテーマ曲を歌ったためにディザスター・クイーンのあまりありがたくない呼称を賜ったが、2曲は彼女のベストアルバム(米国盤)を飾っている。監督ロナルド・ニームよりも実質的にプロデューサーのアーウィン・アレンの作品であり、彼は次作でこの路線を拡張することになる。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-27 01:00:09) (良:1票) |
247.《ネタバレ》 カメラが非常にゆっくりな動きで左右に傾いていて、じっと見てると平衡感覚が狂いそうな変な感じになりました。あたかも自分も一緒に船に乗ってるような感覚。ジーン・ハックマン演じる牧師がとても勇敢なんですが、どうも好きになれなかった。正解ルートばかり選択して、他者に「そら見たことかっ」って見せつけること数回・・・。人って強すぎると魅力が無くなるんですね。教訓です。転覆するまでは面白かったのですが、脱出劇が退屈で眠気と闘いながら見てました。試練がある毎に、一人ずつ仲間が死んでいくんだけど、死に方があっけなくて残念です。ホットパンツ姿の女性達の美脚を、見せつけるかのように撮るカメラワーク、これは嬉しい誤算ですw 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-05-22 18:33:09) (良:1票) |
246.《ネタバレ》 建造物や乗り物からの脱出を描いたパニック映画の金字塔と位置づけるのに誰も異論はないかと思います。主要キャラクターの豊かな人間性をグランドホテル形式で鮮やかに描き、要所要所で巻き起こるアクションとサスペンスの匙加減も絶妙です。そしてラストの閉鎖的な空間から船底に出た時の爽快感と言ったら無い。 物語も単なるパニック物に収まらない、非常に宗教的な話であると思いました。ジーン・ハックマン演じる牧師は、プロテスタントの癖に映画の始まりから「神に頼るのはお止めなさい」と説教している型破りな男です。彼は事ある毎に「諦めるな!」「前に進むんだ!」「強くなれ!」と人々を駆り立てる。その彼に従わなかった人々、つまり自分から何のアクションも起こさなかった人は結果的に全員パーティー会場で死んでしまう。よってこの物語は明らかに"絶望的な状況でも神に縋らず自分で行動すること"、"自由意思"の尊さを描いた作品だと思います。 しかしながら興味深いのが、このジーン・ハックマンが段々と物語の中盤からキリストの様なイメージを帯び出してくる。彼に付き従い船底を目指す数人はまるで彷徨える子羊です。敢えて言えば"決して諦めない教"の信徒たちってトコでしょうか。彼らはその牧師の教えに従って最後には脱出を果たす。キリスト教を否定しておきながら、何かに縋らずにはいられない人々を善き者として描いている点が大変面白かった。 【民朗】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-10-10 10:29:09) (良:1票) |
245.これを観ればこの後に「タワーリング・インフェルノ」(9点)が作られるべくして作られたパニック超大作であった事は良くわかります。ただ私の幼少時の映画的記憶というのは間違いなく「タワーリング~」からスタートしたので、ずっと後になってこの映画を観た時には、それほどの感銘や昂奮はなかった事は否めません。やっぱり映画は生もの、どんな傑作でも、出会った時期や環境によって印象がすごく異なるものなんですよね。昨日テレビで放映されていたリメイク(6点)もそれほど悪い出来ではなかったと思います。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-06 10:42:13) (良:1票) |
244.ハリウッド大作映画の傑作。自分が初めて見た字幕映画であり、映画好きになったきっかけとなった映画でもある。 子供の頃は主人公のリーダーシップに憧れた。今は刑事の気持ちもよくわかるし、自分は冴えない独身中年男(マーティン)に近い大人になぜかなった。 こうして今なお楽しめる時、この映画の脚本がいかに優れているか改めて気付かされる。古い映画なのにテンポの良さも絶妙。 この映画はパニック映画の初期代表作のように言われるが、今でもハリウッド大作映画はどこかこの映画を意識して作られているように思えてならない。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 10点(2007-09-02 22:02:22) (良:1票) |
243.リメイク→オリジナルの順番で見た。リメイクのレビューでオリジナルの方が評価が高かったので。 確かにオリジナルの方が、単なるパニック映画映画と言うだけでなく、人間描写がしっかりしており面白い。型破りな牧師には驚いたが・・・ ただ一つ言っておくと、製作陣はTsunamiをよくわかっていないなw 津波は海岸近くで波高が高くなるが、外洋(ある程度水深がある海)では船に対する影響は小さいのですよ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-22 18:56:40) (良:1票) |
【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 04:10:55) (良:1票) |
241.《ネタバレ》 DVDにて鑑賞。数十年前に原作を読んだのですが、忘れました。これは“パニック映画”として括ってしまってはいけない作品だと思う。上映時間もやたら長くなく、主な登場人物一人一人のドラマ部分もよく描けている。『苦しい時に神に祈るな。あきらめずに自分の力を信じろ。』と説く牧師が最期になぜあえて神に“問いかけ”、最愛の人を失い失意の淵にいる“自分と似ている”ロゴに名指しで後を託したのか。もう一度だけ言いたい、“これはただのパニック映画ではない!” 【いわぞー】さん 10点(2005-02-20 21:21:38) (良:1票) |
240.《ネタバレ》 映画「タイタニック」の迫力に圧倒されたクチやねんけど、これ最近ちゃんと観たら、なるほど、これは、おもろい。ここの評価が高いのも納得。タイタニックより上という感想があるのも納得。迫力はさすがにタイタニックに負けてると思うけど、それでも、今見てもそれなりにすごい迫力があった。ただ、この映画においては、迫力よりもストーリーに惹きつけられてんな。人間ドラマ部分がおもろい。特にラスト、天に怒りをぶつけて死んでいく神父の姿を見せられると、たいていの人は気力をとりもどすと思う。絶望した人々に命をかけてがんばることを教えるやり方は衝撃うけました。 【なにわ君】さん 10点(2004-11-15 15:36:51) (良:1票) |
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239.久々に見ました。懐かしいですね、この時代のパニック映画。タワーリング・インフェルノとこの映画、若いころは好きだったのですが、年取った今見るとすごくつらかったです。死とか愛する人との別れとか、若かったころより身につまされて感じました。助かってよかったねと思うより、あの人もあの人も死んでしまったという哀しさが胸に残りました。若かったころなら9点を付けていたけど、今はつらすぎるので7点です。「何でわざわざこんなに哀しい脚本を書くのだ」と思います。 【チョコレクター】さん 7点(2004-11-05 18:42:23) (良:1票) |
238.この作品を最初に観たとき、スコット牧師の言動にえらく感動した覚えがある。同じ時期に、ある宗教団体の勧誘を受け、宗教的美辞麗句を聞かされた。しつこい勧誘員に、断る理由をあれこれ言っているうち、次第にテンションが上がって、あのシーンを引き合いに出し、宗教家の価値は困難な場面に遭遇した時にこそ決まると言うような事を、かなり熱く語った記憶がある。きっと、自分の言葉に酔っていたのだろう。場面を思い出し、涙なんか浮かべて。勧誘員は「何言ってんだろう、この人」というような顔をしていた。 【パセリセージ】さん 9点(2004-10-05 18:07:52) (良:1票) |
237.本作の大成功で製作者のアーウィン・アレンは2匹目のドジョウを狙って「タワーリング・インフェルノ」を製作したのだが、これはある副産物を生み出して、「タワーリング・インフェルノ」は超大作となり得た。 まあ、そういうこともあって、両作品ともスタッフが共通していたりする。 本作の主題歌「モーニング・アフター」(挿入歌と言うべきか?パーティで演奏されるヤツ)と「タワーリング・・・」の「愛のテーマ」の作詞/作曲は同じ人だそうで、どちらも素晴らしい名曲だ。 本作を小学生の頃、最初に観た時は、想像を超えた意外なプロットとその中での人間ドラマにとにかく衝撃を受けた。特に感動と衝撃を受けたのは、乗客の一人で、むかし水泳選手だったという太った老婦人のエピソード、そして、主役でもある牧師、ジーン・ハックマン。クライマックスのその衝撃が、何日も脳裏から離れなかった。 当時は特に、このような流れの作品ってほとんど皆無だったので尚更だ。 アーネスト・ボーグナインとの対立も流れを作り出す大事な柱である。 とにかく、パニック映画の中でも最も好きな作品である。 ちなみに、このクラスの大型船舶が完全転覆することは100%有り得ないのだそうだ。 昔、大好きだった映画評論家の故・荻昌弘氏がTVで何度も繰り返し説明されていたのが印象に残っている。(きっと、視聴者を不安にさせない配慮だったのかもね) ところで、リメイクの話があるとかって話だが?どうなんでしょうね? 【あむ】さん 9点(2004-06-12 17:27:30) (良:1票) |
236.《ネタバレ》 パニック映画の中のパニック映画、って事なんでしょうけど・・・パニック映画が好きでしょうがなかった子供の頃の私、確かに面白いとは思いつつ観たんですが、何となく違和感も。「パニック映画では、災害や動物の群れに人間が脅かされつつも、雄雄しく戦い、それを打ち破らなければならぬ」という思いがあったんですが、一方この映画は、災害の中で逃げ回るだけ。物足りん! というわけで私の中ではパニック映画ではなく、まさに「アドベンチャー映画」にカテゴライズされている映画なのです。別にそれが悪い訳でも何でもないけど、残念ながら「パニック映画専用ボーナスポイント」は点数に加算されません、悪しからず。ま、その後何度も観返して、やっぱこれはスゴイ、観るたびにスゴイ、と思うのですが、その一方で、見る度気になる事も。要するに、「上」にある船底への逃避行の道中、関所のごとく危難が待ち伏せ、そのたびに人柱のごとく一人ずつ死んで行く、あの段取り良すぎるストーリー展開ですね。例えば『タワーリング・インフェルノ』なんかでは、クライマックスに向けて上り詰めて行く、鼻血の出そうなとてつもない焦燥感と興奮があり、そういう要素の乏しい本作と比べるとどうしてもアチラに軍配を上げちゃう。でもね、やっぱり本作も当然ながら捨てがたい。キャラ設定のうまさが、このストーリーを生かしきっています。仲間が減って行く衝撃、それでも容赦なく迫る水の恐怖。特にボーグナイン無くしては、本作はありえません。それからあと、オネーチャンは助かる、というのも、まあ、サービスなんでしょうなあ。 【鱗歌】さん 8点(2004-05-09 01:36:38) (良:1票) |
235.《ネタバレ》 純粋に映画として最高の出来さと思います。これを見ると「タイタニック」も立場なしです。牧師と共に行動していく人たちにも犠牲者が出て、現実を思い知らされます。特に孫に会いたいという老夫婦の奥さんが死ぬ時は悲しさよりも悔しささえおぼえました。また、最後の(?)犠牲者に自分自身を選ぶ姿には涙するばかりです。映像技術は70年代でも、その出来は映画史に残る名作でした。これを超える映画が待ち遠しいですが、タイタニック、アルマゲドン、インデェペンスデイが騒がれていたようじゃ無理ですね。CG合成や最新技術だけが映画じゃないのに・・・。 【桂楽太郎】さん 10点(2003-05-18 02:39:03) (良:1票) |
234. ポール・ギャリコの原作小説を巧みに脚本化したスターリング・シリファントが本作のMVP!上下逆さま(upside-down)の発想のユニークさをCG無しに見せる美術スタッフの努力に感服!ロナルド・ニームも監督として一世一代の大仕事を見事にやってのけた。制作者のアーウィン・アレンは…商売気を出して超つまらん続編を作った(しかも監督まで…)ので無視。個人的に物凄く印象的なのは豪華客船ポセイドン号が転覆する寸前まで船内で行われていた新年カウントダウンパーティ。「蛍の光」を大晦日に歌うのは日本人だけだと思っていた私は、乗客達が肩を組んで「Auld Lang Syne(蛍の光のオリジナルであるスコットランド民謡)」を合唱する姿に雷に打たれたような衝撃を受けた。欧米のヒトも日本と同じ様なコトやってんだなぁ、とパニック映画そのものと全く関係ない所で感動したのは世界広しと言えど私くらいのものカナ?…って全然威張れるコトじゃないか。ただ、新年を迎えた瞬間に横波を食らうってのはいくら何でもタイミング合い過ぎで興醒めなので2点マイナス!裸の銃を持つ男が何気にポセイドン号船長だったりして(^^)。ジーン・ハックマンの牧師は…ゴツ過ぎて似合わないにも程があるトコが御愛敬。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-07 04:42:35) (良:1票) |
233.dpさんが、『リーダーシップ論にもってこいの題材』と書かれておりますが、まさしくその通りです。中間管理職研修で、これと『仁義なき戦い』(第1作)を見せ、グループ討議をさせたい。(『させたい』って、自分も中間管理職ですが。) 【新加坡指令】さん 8点(2002-12-17 22:45:46) (笑:1票) |
232.かなり前に見て殆ど覚えていないのに、期待せずに見たらすごく面白かったことだけは覚えてます。DVDを買ってもう一度見たい作品です。 |
231.初見が小学生の頃でしたか、物凄く衝撃的でした。それまで見てきた勧善懲悪のパターンが崩れて、好ましい人も好ましくない人も死んでいくストーリーが生々しく脳裏に残りました。ひっくり返った船内の映像と、ジーン・ハックマン演じる牧師が印象的でした。アーネスト・ボーグナインの頑固親父も良かったです。 【このは】さん 10点(2001-10-30 17:17:06) (良:1票) |
230.テレビで放映した時、幼かったけど何ともすばらしい感激をし、心打たれたの覚えてます。中盤 ほとんど船内シーンで場面が暗かったけど、ラストにヒックリ返った船尾から救出されるところで青空が差し込んだシーンは自分も思わず陽射しがまぶしすぎて手で覆いたくなりました。途中、クリスマスツリーをハシゴ代わりに生存者が上に上ろうとして、ベル(ふとっちょおばさん)が”上に上がれば何があるというの”と挫折するところでスコット神父が”命があります”と言う。うーんこういう映画見ると明日の励みになります。 【四次元大介】さん 10点(2001-10-18 10:28:24) (良:1票) |