67.《ネタバレ》 死んだお袋とこの女には迷惑かけたってかまわねえんだ。ドサ健のセリフはどれも印象に残ります。最後の出目徳転がすシーンも印象深い。何で、憧れも肯定もできないこの手の生き方に眩しさを感じてしまうんでしょうね? 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-11-02 13:16:17) |
66.《ネタバレ》 「うちに帰してやろう」 って皆が手を離した瞬間、ゴロゴロと。 一生涯の終わりってなんなんだろうね 土手下の水溜りにバシャッとハマリ、しかもうつ伏せだ。 気の毒なご帰還だったね 他人事とはいえ実に悲しいシーンだったねぇ~ しかし、そんなことも有り得たんだろうな と思わせる的な 実に見事な時代背景きちんと作り出してましたねぇ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-30 20:47:25) |
65.落語の「黄金餅」や「らくだ」を思わせる壮絶なブラックユーモアのラストで、思わず点を上げちゃう。それまで欠点と思っていたところを、ヨシッと思い返させてしまう。カタギの人が出てこないこと。真っ当な人々と対照させないと、彼らの異様さが浮き立たないのでは、と思っていたのが、その普通でない人たちだけを煮詰めることで、絶対的な狂気というか、麻雀に憑かれた人たちの地獄を(普通の人とは比べることの出来ない)見せてくれた。登場人物たちのストーリーが同時進行しないで、前半真田君、後半しのぶ嬢と分かれてしまっていることも、ラストの大勝負を盛り上げることと思えぬこともない。群像ものとして。ホント、映画は終わりよければ印象強い。麻雀勝負の周りをカメラはグルグル回るし、家の権利書も回る。高品格に風格。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-05 09:35:51) |
64.《ネタバレ》 みんな濃い味の演技をしていますね。そういえば、今は全自動の卓でツミコミなんて昔の話になったんだが、いかさますらその賭博師のうでのひとつだったんだな、と。2の2の天和なんてさらりと出して、己のすべてを賭けてゆく、なんか古き良き時代です。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-03 20:42:19) |
63.《ネタバレ》 時代背景と博徒の生きざまがうまい具合に描かれてて、良かったですねー。 どいつもこいつもろくでなし! でもなんだか捨て置けない魅力があるんですよね。 こんなヤツラ同士で凌ぎを削ったところでいわゆる『誰得?』っぽいかもしれませんが、公営ギャンブルと違って『その場の人間で獲り合う』ってのがここでいうギャンブルの醍醐味なんですよね。 なもんで、賭けの対象の大竹さんや権利書があっちいったりこっちいったり(笑) タイトルからして男の闘いに目がいきがちですが、大竹さんの役のいじらしいことといったら!! ドサ健にその身を獲り返してもらったときの笑顔にキュンキュンきました! 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-05-21 21:39:34) |
62.《ネタバレ》 モノクロの映像が実に自然で素晴らしく、風景もまたリアル。 戦後の荒涼とした状況の中で、博打に生きる男たちの生き様を通し、重厚な人間ドラマが実に巧く表現されている。 一方で、キャスティングについては好みに合わず、鹿賀丈史や加賀まりこ、大竹しのぶ辺りが、この戦後を舞台に描いたせっかくのリアル感を、少なからず損なわせている気がした。 しかし、主演の真田広之は意外にも良かったし、女衒役を演じた加藤健一がとにかくカッコよかった! ただ、あんな情け深い女衒じゃあ、商売にならないだろうに・・・ 麻雀については、ツミコミや賽の目の出し方テクニックなど、見所があった。 戦後の闇賭場として、バーだかクラブだかが出てきたが、場末で怪しげな雰囲気を醸し出していて、実に味わいがあった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-10 19:49:32) |
61.70年代麻雀にはまった私は、何とか強くなろうと「近代麻雀」という雑誌を読み、11PMの「大橋巨泉の麻雀教室」をよく見たものだ。その中で知ったのが阿佐田哲也であり、麻雀放浪記だった。阿佐田さんはいろいろなペンネームを持つ直木賞作家である。この「麻雀放浪記」は自身の体験(主人公の坊や哲が本人)に基づくものだが、麻雀の腕前も相当なもので「麻雀の神様」と呼ばれていた。 80年代になって映画化され、逃さず鑑賞。玄人(ばいにん)と呼ばれる人たちの生き様がありありと描かれていた。この人たちはもはや勝負師や博打打ちではない、独特の非情な世界の人間である。私はもちろん食い入るように見たが、麻雀のルールや用語を知らない人にはどう見えたであろうか。 映画では男達だけでなく、加賀まりこや大竹しのぶの女性陣が花を添える。特にまゆみ役の大竹しのぶさんは、青春の門の織江ともイメージが重なっていじらしくてしようがなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-08-21 09:59:54) |
60.敗戦直後の東京を舞台に、麻雀を打ち続ける勝負師たちの姿を描いた作品。 基本的には個性的な人々との出会いを通し、主人公の成長がストーリーの軸となっているので、 ギャンブルをしない人、麻雀を知らない人でも大丈夫。(知っていればより楽しめる) 全編モノクロ映像という演出で、当時の雰囲気がよく伝わってくるのだが、 本作はキャスティングが秀逸。真田広之以外はいかにも役者さんという俳優陣で固め、 個人的には高品格と加藤健一が印象に残っている。監督さんはイラストレーターで、 これがデビュー作らしい。一芸は百芸に通ずるではないが、大したセンスの持ち主である。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-08-10 17:04:20) |
59.ドサ健、カッコ良かったー!日頃、オトコなんぞに興味はまったくありませんが、この映画の鹿賀丈史には憧れました。出目徳もいい味出してましたね。この映画は、観るよりも「自分が出たい」と思いました。 【ramo】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-07-11 00:56:52) |
58.ずいぶん昔に見てそのときの印象では3点という評価らしい(メモにそうある)。いや、それはないだろうと、一応5点にしておくがその当時に3点と書かせたものは何だったのか。とりあえずストーリーは面白いしキャラクターもしっかり描けていたと思う。うーむ。でも少なくともあのモノクロがどうも好かんのは確か。綺麗すぎる。陰影はあるんだけども全体的に明るい。奥行きが感じられない。モノクロのせいで戦後の雰囲気が出ているような気にさせられるがたぶん気のせいだ。カラーで出せないからモノクロに逃げているようにしか感じられない。一般的には名作ということらしいので画調に関する好みの問題でしかないかもしれない。そんなこんなでもう一度見てからレビューすべきなんだろうけど再見する気が起こらない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-24 11:43:41) |
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57.《ネタバレ》 博徒らしさが随所にみれていい味だしてます。大竹しのぶも良いです。ラストの出目徳の遺体を転がすのはちょっと酷いと思った。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-02-21 14:21:18) |
56.《ネタバレ》 麻雀好きな人間にはたまらない作品ですね。2の2の天和最高です。w 一生に一回くらい配牌をとって「これは上がってる」って言ってみたい。 (大三元も国士も四暗刻単騎も九連も上がったことあるんだけどあれだけはなかなか) 加賀さん、高品さんがぴったりで最高でした。 あと大竹しのぶさんはずっと少し地味すぎるという印象でしたが、この映画ではかなり魅力的なのも発見でした。 実は手元に持ってたのが地上波カット版でストーリーの取りとめのなさはそのせいかと思ったら、ノーカット版を見ても変わらず、あるかないかのぼんやりとしてのストーリー、特に主人公が周りの状況、周りの人間に流されていくだけで主体性がないのも一つの特徴。 ただ、この時代の特にばくち打ちの雰囲気を楽しむということに絞って見るだけならそれでもいいかと思うので原点はしません。 少し上記と重なりますが、大竹しのぶさん 実はこの当時は芋っぽい感じがしてあまり興味を持たなかった女優さん、ところが今見てみると実に可憐でむちゃくちゃ惹かれる。 こんな可憐な少女があんなふてぶてしいおばさんに変わってしまうなんて、年月は残酷ですねえ。なんか生きていくのがつらくなってきた。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-07 13:47:53) |
55.麻雀とは自分は全く縁がないのではじめのうちは淡々としていてちょっと退屈だったが、登場する男たちがみんな魅力的で見ているうちについ引き込まれてしまった。とにかくみんなそれぞれ個性がきっちりと描き分けられていて、演じる俳優たちがみんな実にいい芝居をしいている。鹿賀丈史は普段はあまり意識していないが、味のある存在感をじゅうぶんに発揮していてとても印象に残り、いい役者だなと思った。名古屋章もいつもの感じでいい味を出していて素晴らしいが、ここはなんといっても高品格だろう。これまでも悪役などで何本か見ている俳優だが、この映画ではまさに本作が代表作と言っていいくらいの名演を見せていて、とても素晴らしい。それから俳優だけではない、終戦直後の日本を舞台にしているのだが、それを描くのに全編白黒で撮影したというのも正解で、これにより時代の雰囲気を出すことにより一層成功していると思う。小栗康平監督の「泥の河」もそうだったが、やはり、過去を舞台にした映画の場合にはカラーより白黒の方が効果的だと思うし、これが監督デビュー作となったイラストレーター出身の和田誠監督もそれを分かっていたんだなあ。構図もちゃんと練られていて長まわしなどのショットも美しく印象的だった。80年代の角川映画と言えばアイドル映画全盛の印象が強いのだが、こんな味のある渋い映画もあるんだと少し意外に思ったが、面白かった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-12-04 21:21:45) |
54.ギャンブル映画ってえと対マフィアのイカサマ合戦でバレると首や小指が飛ぶっていうのが決まりだが、これは似たような構図でもイカサマも勝つための手段の一つ、というよりもそれもゲームのうち、すべて含めた個人対個人の勝負の話になってるのが凄い。しばらくギャンブルは離れていたが見ていると血が騒いでしまうが男の性。いつの間にかいつもよりレビューの言葉使いまで乱暴になってしまう。おっかさん、こんなんで血が騒ぐ男に育ってしまってすんません 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-05 04:23:58) |
53.《ネタバレ》 麻雀をしない人にはきついかもしれないですが、終戦直後の焼け野原の東京でたくましく生きる人々がすごくいきいきと描かれています。卓を囲み家の権利書に絡む人々に加え、冒頭でチンチロリンをやっている連中がまたいい味出しているんですよ。この時代のこの世界観にモノクロがよく似合いますね。 肝心の麻雀もシビれるシーンがしっかり用意されています。特に2の2の天和2連発の時の怒り狂うドサ健とそれを静かに睨み返す出目徳。あの場面は最高です。また、序盤の哲と出目徳の最初の出会いの卓での大四喜字一色も鮮やかでしたが振り込んだおじさん、あの状況で字牌は絶対切っちゃいかんでしょう(笑) 初めてTVで見たのが二十歳頃だったかな。大学生だった当時、仲間と卓を囲みながら、役満が出た時に「ふざけるなァ!」とか、この映画のセリフを真似しながら打ったこともあったなあ。2の2の天和や燕返しといった伝説の積み込み技の数々。雀荘に全自動卓しかない現代にはもう無い・・・。 【とらや】さん [地上波(邦画)] 8点(2008-11-20 00:06:02) |
52.《ネタバレ》 観たくないのに、首に縄つけられて渋々観たのは良いが、劇場でほとんど爆睡してしまい、同行者に顰蹙を買い、しかたがなくテレビ放映でリベンジ。当時は男の子は誰もがジャパンアクションクラブに憧れ、女の子は松田聖子や中森明菜が良いとされた時代に、なんで麻雀ですか!?なんて思ったもんだ。雀牌が卓に擦られる音を聞くと爆睡する得意技を持つ私にはかなり苦痛な映画ではあったが、この20数年での日本映画の中では群を抜いており、かなり良い作品かな。久々にじっくり高品格を観たい。 【成田とうこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-06-28 05:43:16) |
51.《ネタバレ》 アホみたいに勝負事にムキになる野郎共の馬鹿げた行動をここまで讃美して映画を作ってくれたってだけで泣けるじゃないですか。モノクロで撮ったのも正解だし、ラストシーンの気怠い朝の風景も実に美しいです。何よりも素晴らしいのは、牌を混ぜ、積み、取り、切るといった指の動き、そしてそれに向けた各打ち手の集中感やそれがぶつかる空気感といったものまできっちり撮り切っていること(しかもそれが、主要な人物だけでなくて、端役の1人1人まで行き届いている)。前に見たときは、加賀や大竹の色恋沙汰はそこまでいらないんじゃないか?とも思っていたのですが、再見したら気にならなくなりました(加賀が中盤以降登場しないのも良いし、大竹が上州虎に押し倒されたときの表情なんて、ぞくっとします)。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-02 03:12:54) |
50.《ネタバレ》 鹿賀丈史と大竹しのぶ(あまり好きではないけど)の、ホテルでのエピソードは逸脱。大人の映画ですね。子供は出直してきます。 【ゆうろう】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-09 00:48:19) |
49.《ネタバレ》 いい映画ですね。モノクロの絵のトーンが、ストーリーと見事にマッチしています。 そしてセリフの一つ一つが、かっこいい。 あと、登場人物が、すべて魅力的です。みんな憎らしくて、それでいて、憎みきれないろくでなしで、よかったです。 【コウモリ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-04-26 13:21:32) |
【静葵】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-15 18:13:31) |