67.流れにあまり無理が無い所が良いんじゃないでしょうか 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-05 01:57:52) |
66.《ネタバレ》 98年という年には「トゥルーマン・ショー」「ダークシティ」そして本作と、偽りの現実を変えてゆくという作品が3つも制作されましたが、その中でも本作のアイデアや切り口は際立っていたと思います。脚本も映像も非常によく作りこまれており、特に似たようなテイストだった「トゥルーマン・ショー」と比較してもこちらの方が断然優秀な作品だと思います(ダークシティは個人的に好みの映画なので別格)。プレザントビルの奇妙な日常が描かれる前半には大いに笑い、その予定調和が崩されていく中盤にはホ~っと感心し、保守と革新の対立が描かれるシリアスな後半からは人生の教訓をいただくという、3つの味わいのできるなかなか貴重な映画です。前半から中盤にかけては本当に文句なし。トンチが効いていて本当に面白い。そこから一気にシリアスモードに突入する後半部分こそが監督の主張したかった部分だと思うのですが、ここにくると前半にあったような見事なトンチが失われ、かなり露骨な展開となっていきます。ジェニファーのもたらした性とデビッドのもたらした暴力によって街は変貌するものの、変化を望まない者による弾圧がはじまるという内容ですが、全体主義・焚書・赤狩りときて、色付いた革新層を"Colored(有色人)"と呼び、保守層が「区別が必要だ」と主張しはじめるという直球勝負ぶり。人類の野蛮な歴史、とりわけアメリカの現代史を徹底的にデフォルメした含蓄のある展開であり、能天気な前半部分との対比でより衝撃度が増している辺りもよく計算されています。ただしラストの裁判シーンはあまりにも主張が強く出すぎているように感じました。被告となるColoredにはロクに弁護士もつけられず、また傍聴席においてもColoredは二階にしか座れないというのはかつての黒人裁判そのもの。そこでデビッドは多様性を認めることの重要性とともに、差別への言及もはじめます。それは色への差別とともに、女性に自立されては困るという発想は身勝手じゃないかとフェミニズムもチラリ。ん~、こんな立派な演説をする必要があったのだろうか?もしこれを口にするのならプレザントビルの住民からの方がよかったのではないだろうか?そこが唯一引っかかった点です。着地点があまりに露骨で単純すぎやしなかったかと。とはいえ、見終わった後にはそういったことも問題に感じないほどよくできたおもしろい映画なんですけどね。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-03-29 00:33:24) (良:3票) |
65. う~ん……。何か釈然としねぇなぁ。謂わんとすることは分かるんだが。 確かに世の中は変わるものだし、それに連れて人も変わっていかなきゃならない。自分を表現するのも良い事だろう、やり方さえ間違わなければ。でもねぇ、このプレザントヴィルに起きた変化って、良いことなんだろうか? 貞操を捨ててでもしたいことをする、新しいことをするのが進歩なのか? それに暴動や焚書を以って対抗するのが自分や世界を守ることなのか? 急進派、保守派、どっちも間違ってるとしか思えない。 って言うか、これってものすごくアメリカ的な考え方だよな。口先では環境保全を叫びながらも京都議定書は守らない。「だって車に乗りたいし、快適に暮らしたいし~。ムリ言ったら企業が政治にお金出してくれなくなっちゃうも~ん」と、世界を犠牲にしてでもやりたいことをやる。さらに気に入らない国にはすぐ爆撃。「世界で一番強くないとイヤなんだも~ん! 世界の警察なんだもん!」っつって、暴力で相手を押さえ込もうとする。つまりはアメリカ的エゴイズム。単なるわがまま。 いや、本当に着眼は良いと思うんだ。旧態然としたモノクロームの街に、新しいカラーを持ち込むというお話は、ファンタジーとして面白いテーマだと思う。でも、もう少しやり方は考えて欲しかった。特にラストのベティの相手がショットで変わるのは……。自分の母親だったら殴ってるね。 【TERRA】さん [ビデオ(吹替)] 4点(2007-03-03 19:14:02) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 白黒画面の中にカラーが出現するというのは他の作品でも有るんですが、その手法をここまで徹底的利用した作品は初めてみた。なかなか美術的感覚で見ると美しいとは思ったんですが、中身はその手法ありきで物語自体に面白みを感じなかった。人の気持ちや考え方、行動が変わると色が付くと言ったって、だからなんなんだと言いたくなる。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-01-30 13:11:30) (良:1票) |
63.《ネタバレ》 カラーと白黒の融合と言うことで新鮮味もありました。時代設定も古くて逆に目新しくも感じました。あと、あの小さな町だけにスポットを当てた世界はシザーハンズに似てて結構好きです。だんだん白黒からカラーになっていく様も上手く描けていたと思います。でも、もう少し深く掘り下げたらもっと良くなったと思います。あと、あのおじさんは何だったんだ? 【TOSHI】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-09-06 20:22:28) |
62.う~~~ん。中途半端と宙ぶらりんなら、これは中途半端に思える~。説教臭いのも苦手・・・トビーに言われても苦手、ごめん~(笑)。 【ジマイマ】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-12 20:07:21) |
61.いい映画ですね。町の人たちの表情が豊かで良かったです。もう少しつっこんだ話ならもっと好きだったかもなぁ。さらっと見るにはちょうど良いです。 【トナカイ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-24 23:04:25) |
60.《ネタバレ》 凄くよかった。<現在の自分 = as is>は人それぞれ多様である。画一化できるものじゃない。また、<ありたい自分 = to be> は世間や誰かに与えられるモノではなく、自分で決めるモノ。殻を破って本来の自分・ありたい自分になった人からカラーになっていったんだと思う。「ハックルベリー」と「ライ麦」を読み上げるシーンが印象的。ラストで世間の基準にあった人生をおくれない事を後悔する母を慰めるシーンも感動。そして 「across the universe」が流れそれをバックにラストの会話。「この先何が起こるかなんてわかるわけ無いだろう」これがまたいい。で、「Nothing's gonna change my world」で終わる。完璧だと思う。 |
59.素晴らしい発想の作品ですね。感動しました。感情が豊かになるにつれて色づく人々、恋をすることで色づく人もいれば男らしさを高めることで色づく人もいる。市長が色づいた瞬間は思わず笑ってしまいました。モノクロの人々とカラーになった人々がもっともめることなく自然に共存できればよかったですね。 【MINI1000】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-15 20:41:36) |
【ゆきむら】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-25 01:14:15) |
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57.まず発想がいい。白黒の映像に色が付いていく様はとても綺麗で ファンタジーと現実の違いを明確に分けることができた。 【とま】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-06-20 13:44:33) |
56.無感動な中年の私は、この世界では、永遠に白黒のままだ。カナシイ次第です。ハイ。 【atusiya】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-14 17:33:52) |
【malvinas】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-12 06:12:19) |
54.初めて観たときは、何となく「サザエさん」の世界に入り込んでキャラクターや世界観を変えてしまうのと似てるように思えてしまって、自分としては疑問を感じるほうが強くて後味もあんまり良くなかった。サザエさんの中で不倫話とか性的や暴力シーンが出てきたらやっぱりショックだし(^^;でも、終盤の裁判のシーンで主人公が語る「人間には愚かさやいやらしさや暴力なども含めて様々な感情を誰もが持っています」のセリフがすごく響いた。そういう「負の感情」とされている気持ちを持つことも人間として当然のことで、ひとりひとりが心を持っているからこそなんだと思わせくれた。街の人々がみんな本当に50年代の人たちと思えるほど、世界観にマッチしてたな~。トビーの演技も、安心感を与えてくれてとても好印象で、何気ない笑顔が最高。彼はスパイダーマンに変身するよりも、自分の笑顔で人が救えると思う(^^劇中に出てきた化粧品のコンパクト、昔、自分の親もああいうゴテゴテしたの持っていて、なんか懐かしかった。それから、この映画のビデオやDVDのパッケージのデザインが綺麗で面白い。でも、あえて余計なツッコミだけど、雨も降らず火もなく暑さ寒さもなくて、問題起こす人がまったくいない世界のドラマって面白いのか!?サザエさんにだって泥棒は出てくるぞ(笑) 【kiku☆taro】さん 9点(2004-11-29 15:12:36) (良:1票)(笑:1票) |
53.まず、邦題(英語だけど)が良い。原題「Pleasantville」よりもこの映画の内容を表していると思う。最初は白黒だった街の人々が、あるきっかけで成長してカラーになっていく(最後はあの町長でさえも)、その過程がそれぞれ個々で違って描かれていたのも、画一的ではなく良かった。カラーになる=新しい世界が心の中で目覚めた、ということなんだろうか?個人的にはあのハンバーガー屋のおじさんが好き。それにしても現代のテレビ修理屋のじいさんは一体何者だったのだろうか・・・。 【ライヒマン】さん 7点(2004-10-16 15:46:58) |
52.白黒画面の中、真っ赤に咲いていた一輪の花が印象に残っています。にくいなぁこの映画。こんな魅せかたあったのか。 【キュウリと蜂蜜】さん 8点(2004-10-14 00:36:58) |
51.白黒の世界に少しずつ色がついてカラーの世界になっていくという、ぬり絵のような発想がいいですね。絵心があると楽しいのではないでしょうか。少しレトロな作風なのでやや退屈もしてしまったのですが、ほのぼの系です。妹はあのまま向こうの世界に残ったのでしょうか? 【ピンク】さん 6点(2004-08-16 21:45:11) |
50.セックスを何十回してもカラーにはなれないものはなれない。別件で英題そのままじゃ普通どんな話だか、さっぱりわからんでしょうね。だれか良い邦題付けてほしいけど「カラー・オブ・ハート」ってのもなかなか分かりやすくて良い。 【蝉丸】さん 6点(2004-07-06 00:35:20) |
49.《ネタバレ》 モノクロに少しずつ色彩が混じっていくという世界は美しい。特に母役の女性に化粧をするシーンは格別。 【はざま職人】さん 7点(2004-06-17 03:21:56) |
48.「この映画はとても教訓的な映画で、考えさせられることも多いんだが…実に危険な意味を孕んでいると思うんだよな。この映画はちょっとした矛盾を抱えてしまっている。この映画の主張を簡単に言うと、「自分の殻に閉じこもらずどんどん新しいことをしろ!頑固になるな!柔軟な人間であれ!」ってことじゃん。んで、カラー人達はそういった主張を、頑固で分からず屋のモノクロ人に対して押し付けるのね。あれー、ちょっと待てよ。この構図はおかしくないか?だって「頑固になるな!」という主張を頑固に掲げているんだぜ?矛盾してるよなぁ?大体さぁ、なに勝手に人の家に土足で入り込んで部屋を荒らしまわった挙句に、言いたい放題やってるワケ?「郷に入らば郷に従え」が示すように、モノクロの世界にはモノクロのルールがあるんだよ。市長をはじめとするオジサン達はその世界を守ろうとしただけなのに、何であんな目に会わなけりゃいけないんだろう。彼らが可哀想過ぎる」 という意見ももっともだと思うし、俺みたいにこの映画が大好きな人間もいる。それでいいじゃないか。本当の「柔軟さ」っていうのは、自分の意見を持ちつつ、相手の意見も認めることだと思う。だからね、もうそんな小難しいことは考えずに、この映画をモノクロテレビで見たらどうなるかを想像して遊んでりゃいいんです。 【コバ香具師】さん 10点(2004-06-16 05:03:09) (笑:3票) |