41.《ネタバレ》 『オールド・ボーイ』同様に周到に計画され長い年月をたっぷりとかけた復讐が描かれます。『オールド・ボーイ』のときは復讐だと思ったら復讐のための準備にすぎなかったという驚きがあったり、復讐の理由が隠されたままストーリーが進行したりで、最後まで好奇心を刺激するストーリー展開で引っぱっていたが、今作では誰が何のために誰を復讐するのか、そしてどんな復讐なのかも早々にわかっちゃう。一応は隠しながら進行するんだけど、早めに真相を観客にばらしちゃう。なぜかというと、復讐を終える段になって新たな展開へと移行させて全く異なる趣向で新たなる復讐劇へとなだれ込むというお話だから。これがどうにも好かん。「親切」はあくまで「復讐」のための準備に必要な計画的なものという冷酷なキャラかと思うと、殺人に加担してしまったことへの罪にものすごく葛藤するという本当に優しいキャラになったりとよく掴めないキャラクターにも不満が残るが、この複雑なキャラが後半のお話のために必要なものになる。でも、いらんでしょ。後半のお話は「意外な展開」のためだけにあるようにしか思えんし、後半のお話でクムジャさんが変わるのだとしてもダラダラと描きすぎ。だいたい見せるなよ、泣きじゃくる子供を殺すとこ!お話上で親にビデオを見せるのはいいとして、俺に見せるなっちゅうの!!ビデオ見て怒ったり泣いたり気絶したりする親を映しときゃいいでしょ!! クムジャさんの「早く死んでね」と文字にすると最後にハートマークが入るような可愛らしく優しい言い回しは最高にステキ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-06-04 13:59:30) |
40.復讐をテーマにした悪夢のような話。恐い恐い。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-05-20 18:17:50) |
39.分かりにくい構成。かと言って、もう一度見る気にもなれず、全然引き込まれなかった。 【くーちゃん】さん [地上波(吹替)] 0点(2008-03-30 18:24:55) |
【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-03-22 07:05:20) |
37.う~ん、物語の展開を、編集で複雑にしています..そのテクニックは、なかなか良いとは思いますが、内容の方は..はっきり言って、共感出来ないし、幼稚..登場人物の描き方が浅い..主人公の言動も “変” ..リアリティーが無い..監督の趣味・主張で創っているような作品..そこが本作の、最大の欠点かな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-03-10 12:24:18) |
36.最後の処刑シーンを何十人でアホ面下げて死刑反対とかいっている弁護士軍団に見せてみたい.まぁ笑われるのがオチでしょうけど. 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-19 23:24:46) |
35.《ネタバレ》 キリストもびっくり、天使のような親切を『武器』に他人を操ってしまう聖女とも、悪女とも見える、実は直感的で本心に忠実なだけの女のユニークな復讐劇。このストーリーの面白さは、現場検証で結び目の形に凝ったり、釈放されて指を切ったり、銃の装飾に凝ったりの天然直観型の主人公のユニークさにある。唯一の武器の『親切』で復讐の手がかりとなる人脈を組織し、自らの手ではできない復讐も、被害者家族への『親切』で果たしてしまうという、定型を超えた手段のユニークさにあると思う。ところが犯人を拘束してから主人公は脇にまわり、群集による残酷コメディ劇に変貌し、それが妙に長いぐだぐだの展開で主題を拡散させてしまったと思う。命には命をもって償うべき犯人の殺害主導に必要以上に凹ませたのは、前半女ボスを明るく毒殺した彼女の性格描写と整合しない、偽善的でメロドラマ的なものだ。復讐後に主人公が泣く描写を強く要求したイ・ヨンエ(コメンタリーによる)は、分かりやすく定型的な善人描写に固執することで物語の主題を拡散させてしまったと思う。 主人公の道徳観は内心のもので世間の掟から自由だから魅力があったはずだ。復讐を果たした後のケーキパーティも、求心力がなく無駄に長いが、これもイ・ヨンエと凄惨な復讐劇との関係の中和が目的ではないかと妄想した。 しかし清純派大スター(俳優でなく)としての大きな制約があったとはいえ、彼女が演じることで、主人公に説得力も魅力も面白さも出てきたのは間違いない。 【マンフロント】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-05-03 00:11:55) |
34.イ・ヨンエの美貌をもってしてもラストのシーンは苦笑してしまいました。「オールドボーイ」ほどストーリーにグイグイと引き込む力は無く、「復讐者に憐れみを」ほど見終わった後の虚脱感も無く淡々とした大人しい印象。子役でかわいい子を探すのは難しいことなのか… 【芝居好き!】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-04-02 14:20:05) |
33.《ネタバレ》 今回は女性の復讐モノってことで、「さてさてどうですかな?」と 楽しみに見たのですが・・・・。 やはり男性の復讐と違って、精神的に追い詰めるって言うか 単純ではないって言うか・・・・。 印象に残っているのは、ケーキが美味しそうってことと 犯人役の人が、オールドボーイの時よりも太っちゃったなぁ~と ちょっと残念でした。 【あずき】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-02-28 19:15:01) |
32.特に惹かれるものはありませんでした。この監督の演出は、ストーリーに一見何の脈絡もなさそうなシーンを合間合間に挿入しますよね。それが観る側の混乱を誘います。故意に観る側に混乱を与えて話を複雑化しようとしているようで、あまり好感は持てません。まあ本作に関して言えば、話自体はそれ程複雑ではないものの、どうもしっくりこない。オールド・ボーイは面白かったですけどね。(やはり途中までは意味不明だったということでは本作と似てますが) |
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31.濃密な映像。独特のリズム。笑いとスリルのバランスは上々。これだけ緻密な映画もそうはない。 【SUM】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-22 20:36:05) |
30.《ネタバレ》 三部作最後は女性と言うことで、此れまでの暴力ではない精神的な恐ろしさが出ていた。イ・ヨンエのきつく無い顔立ちは日本人にも好まれると思う。前半の紹介を含めた時間軸の使い方、暴力シーンを含めた演出は、流石パク・チャヌク監督である。結構呆気なく復讐を果たしてしまうのかと思ったら、終盤まさか展開。やはり此れが問題である。本来、最後の家族会議だけで1本別の映画が創れてしまうぐらい、難しくて重い。先ず果たして親切なクムジャさんに本当にその権利があるのだろうか。親切なクムジャさんが庇ったお陰で殺人鬼が野放しだった訳である、知らなかったでは済まされない。次に、被害者家族に十字架を背負わせた事への罪。一生そのおぞましい記憶は残るし、自殺者が出るかもしれない。親切なクムジャさんに全く葛藤とか後悔が見えないのも現実離れしている。すべてにおいて悪いのは警察だが。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-07 01:26:03) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 自分は復讐そのものを否定する気はありません。人間が持つ、至極当然の感情だと思います。しかし“復讐しても死んだ人間は生き返らない”“虚しいだけだ”という声もあります。この意見も正しいと思う。いずれにしても“人間だから”どうすべきか悩むのです。本作の重要ポイントは、主人公が遺族を復讐に巻き込んだこと。いや正確にいうなら、遺族を巻き込む際に、主人公が“悩まなかった”ことです。普通は悩むはず。遺族にとって良いことなのか?知らずにいた方が幸せではないか?そういうことを考えるのが人間です。しかし彼女がそのことで、悩んだようには見えません。これはどういうことか。彼女は、自分の指を切って詫びるほど、他人の痛みを感じることが出来る人間です。遺族を巻き込むことに、ためらいが無いはずがない。彼女が“悩まない”のは、“人間であることを止めたから”だと思いました。遺族にしてもそう。いつもと変わらぬ(ように見える)振る舞い、事務的に制裁を加える姿が、とても恐ろしいと感じました。一線を越えたのだと思います。人間であることを放棄しなければ復讐は出来ない。一方、復讐をするのは人間であるがゆえ。哀しい矛盾がそこにあります。復讐の先にあったのは、“やすらぎ”か“苦しみ”か。いずれにしても、残された者はこれからも生きて行かなくてはなりません。本作のスタンスはニュートラルです。復讐を肯定しているとも、否定しているともとれます。この姿勢は良いと感じました。惜しむらくは、展開がやや平坦であったこと。物語的な面白さに欠けたことです。こと作品の求心力という点においては、前作『オールドボーイ』に及ばないと感じました。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-11 18:25:57) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 復讐三部作の完結編、という感じで子供の誘拐、腎移植、犬になる等、キャストまで含めて前2作からの引用、パロディが満載。そう言った意味ではこれ単体ではなく、通して見た方が楽しめると思います。復讐心の生み出す悲劇や虚しさを描いてきたこれまでの作品から、この映画は更に俯瞰して、それでも汚れてしまう事を選ばざるを得ない人々の、滑稽で哀しく切ない物語になっていました。無垢でいられる事の難しさ、エゴや弱さを嘆きつつも神の視点まで高めて肯定する、この監督の頂点に至る作品だったと思います。更に凝ったカメラワークや技法は、もはや匠の技。ちょっとブラックな笑いを挿入する部分まで含めて、私には心地良く、こんな題材であるにも関わらず、見ていて不思議に癒される映画でした。イ・ヨンエさんの一筋縄ではいかない揺らぎの演技が作品に大きく貢献していたと思います。重ねて書きますが、「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」を順に見た上で「親切なクムジャさん」で1セットとして完結する感じがして、なので評価は前2作の存在を前提とした上での点数です。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-06 01:59:53) |
27.《ネタバレ》 これはこれは。なるほどそういう方向へ行くのかあ。 もっと絞って短くしたほうがよかったな。たとえばクムジャさんのアップは、ひとつの映画の中で1回まででしょう。繰り返すほどどんどん驚きがなくなる。あと無駄に長いシーンがけっこうある。最初のほうはかなりテンポよかったけど、小学校に集まって以降は、もっとカットしてテンポよく。惜しい。 ペク先生のチェ・ミンシクさんは、体を張っていてすごい。大ケガ必至のシーンによく耐えたものだ。役者魂。女優の演技開眼とかおおげさなの嫌いなのでクムジャさんの演技がどうとかあんまり興味なし。 ところでこの作品は、日本でもアメリカでも作ることはできなかったでしょう。復讐場面のことをいっているのではなくて、さらった子供の虐待テープを見せるところね。あれは韓国以外の国では決して撮られない場面と思う。 ミンシクさんが「善と悪が対決し、是と非が衝突する」ことが葛藤を生み、映画を面白くすると、インタビューで言っていましたが、これ、日本人が全然持っていない考え方で、どっちかていうと、キリスト教をはじめとする一神教の考え方ですね。見た目は似ているけれど、韓国の人は、中身は全く別物です。(日本人なら「鬼の目にも涙」に流れていくところ)「悪者が悪いほど葛藤が深まってよい作品になる」そうですから、なかなか普通の日本人からは出てこない発想です。 さて、近頃日本でも子供がさらわれてひどい目にあうことが多いのですが、「クムジャさん」鑑賞後の日本の皆さんは、こういうものを見せられて、何を思ったでしょうか。 先日最高裁で差し戻しとなった母子殺害事件のご主人ですら、ひとまずは「法による復讐」を求めておられます。彼の望みがかなわなかった後の事は予想がつきませんが。 理不尽なひどい目にあった場合、人はどのように行動すればいいのでしょう。これまでの日本人の常識からいうと、「時の流れに身をまかせて、亡くなった家族を悲しませないように前向きに生きる」が正解でありました。でも、こんなにひどい犯罪が起こるようになっても、それは変わらないものでしょうか。いつか日本にも「何か」が起こるかもしれないな、なんて少しは思ったりします。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-25 20:56:19) |
26.復讐という怖いテーマを扱っているのに軽いテンポで小気味よい。この役をできるのは韓国の女優ならイ・ヨンエ以外はないと思った。 【MS】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-19 07:06:44) |
25.《ネタバレ》 復讐三部作の最後に見たんですが、ちょっと期待はずれでした。自分の中ではオールドボーイかな。この手の映画はいかに自分が主人公に共感できるか?だと思うんですよね。でも最後の最後までダメでした。刑務所で他の囚人に親切にするのも自分の復讐のために偽ってやってるわけでしょ?ナンかな~。犯人の描写や背景も足りないから、やっぱ駄作でしょ。 【kenz】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-09-15 22:10:04) |
24.どんな復讐なのか、ドキドキしながら見てましたが、確かに、オオコワッ、という復讐法でした。不可解なところは多分にありましたが、監獄での過去描写等はなかなか迫力があってよかったです。 【りょう】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-06 08:15:43) |
23.親切な~は復讐劇第三部との事でしたが、ストーリーが複雑に絡み合っていて 少し見辛い感じがありましたが内容は理解できました。もう少し分かり易くしても いいと思う。肝心の復讐ですが、他の二編よりもグロさが割と少なかったので 誰でも見やすかったのでは?内容は実に面白かった。 【将】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-30 21:52:07) |
22.《ネタバレ》 観るまでは何が親切なのか分からなかったんですが、本当にどこまでも親切なクムジャさんでした(犯人の先生を学校で、しかも被害者家族に復讐させてあげるなんて親切すぎです、血が被らないようにビニールまで用意してるし)。でも皆さん仰るように3年越しで獄中の仲間を殺す計画性はあっても、復讐の13年計画はかなりいきあたりばったりな感じがしました。ペク先生の仲間の2人を至近距離で殺した後片付けはどうなったんだろう?あと獄中仲間のエピソードがテンポ悪く、そこを少しサクっと見せ、その分ペク先生の人物描写に使ってほしかったです。その方が観客も最後の復讐に思い入れが強くなったと思います。しかし犯罪被害者が徹底的に復讐する様をここまで描写した映画ってそんなに無いんではないでしょうか。「目には目を」を実行しても、心の隙間は決して満ちる事が無いんだなと思いました。「オールドボーイ」のようにシナリオに深みは無いものの、同情するに値するクムジャさんの心情は汲み取れたし、中々興味深い映画でした。「オールドボーイ」程直接的な残酷描写も少なく、主役のイ・ヨンエしぃの魅力溢れる演技(チャングムとは大違い!)、特に復讐後の泣き笑いは鳥肌モノでした。35歳でこんなに若さ溢れるクムジャさんになら、親切にされたいです、殺し系じゃなく普通に。 |