14.臨場感がなかったですねーー。荒々しさとか土臭さとかあんまり感じなかった。小雪も松ケンも佐藤浩市も好きなのに・・・しっくり来なかったです。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-03-29 21:31:34) |
13.子供の頃にアニメの「カムイ外伝」が大好きだったので、自分のような古くからのファンが観ないで誰が観るんだ、ってな気分で滑り込みで劇場へ。うっ、けっこう広い劇場に自分を入れて2人。ここの評価を見ていたので、ある程度は想像していたけど、かなり寒い空気。そして、確かにそんな出来映えだったかも知れません。でも、観て良かった。そもそも原作の忍者同士の戦いからして、有り得ない立ち回りをしているので、仮にCG技術がもっと良くても、そりゃ荒唐無稽には見えるでしょう。自分は変移抜刀霞切りや飯綱落しを実写で見られただけで満足しました。松山ケンイチくんも、アクション俳優じゃないのに、頑張ってアクションしてましたよ。一番大事なカムイの猜疑心の表現は・・・すでに多くの方が指摘されているのでスルー。たまには思い入れだけで観て、弁護したくなるような映画があっても良いだろう。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-12 18:35:47) |
12.予備知識として原作漫画を読んで鑑賞に行きました。小雪さんは完全にミスキャストですね。必死に生きるための執念や敏捷性を彼女に求めるのは無理でしょう。 宮藤官九郎の脚本でぬるい映画となっています。 【くだごんべ】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-10-30 10:58:41) |
11.《ネタバレ》 雀監督には珍しいアクション・エンタテインメントな作品でしたが、何故この作品を崔監督に任せたのかは甚だ疑問が残る。決してこの監督が嫌いなわけではないが、ドラマを撮ってるほうがいいんではないか?原作の漫画も昔チラっと観たことがある程度でしたが、すごく印象に残っていたので映画化が楽しみではありました。 さて、肝心の忍術アクションってことですが、GOEMONみたいにバリバリのCGではなく生身のアクションに少なからず拘っている点で、それなりに頑張ってるほうだと思う。けど、崔監督はアクションの演出が下手過ぎじゃないかい?なにより、カメラの寄り・引きの使い方がナンセンス。あとスローの使いすぎ。スピーディーでもなければダイナミックさも無い。まぁ、カムイの抜刀霞斬りをはじめとして秘伝忍術も原作に忠実に再現されていた点は好印象なのだが、いちちいナレーションはいらないと思う。 その他としては、舞台となった海辺の村もしっかりと景色にとけこみ、村人たちの生活感が滲みでているのはいい。この辺りの生活臭を出す演出は見事だ。ただ、船上の撮影は全編ブルーバックでしたねぇ…。ハリウッドであれば本物の海で撮影できるよう機材等も仕込むんでしょうが、予算の関係でしょうかね。他にもふんだんにCGを使ってますが、サメとか論外な出来栄え。最新のCG技術でどこまでできるかとかわかってないんですかね、崔監督は。間違ってもこれが日本映画の集大成だなんて海外を視野に入れてたら恥ずかしいわな。 そして、物語後半の抜け忍すがるの家族や村人たちがあっさりと虐殺されてしまってる点がひっかかる。もちろん、あらましを全て見せろという意味ではないけど、孤独だったカムイとその家族に生まれた絆が描かれていたわけで、最後の対決を盛り上げる意味でもあってよかったんじゃないかなと思いました。 全体的にこの物語の向かう方向性が全然見えなかったけど、それなりに楽しめたってことで。 【シネマブルク】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-10-23 13:04:50) (良:1票) |
10.タダ券もらったので行ってみた。この点数みて期待してなかったので、さほど落胆もなく、まあこんなもんかなという印象。CGや内面描写等々は皆さんのおしゃるとり。小林薫とカムイの子役を除いて役者がダメというかミスキャスト。佐藤コウイチと土屋アンナは使い方がオカシイし、伊藤キノコは貫禄無くて、親分って感じじゃないし、小雪も松山ケンイチも結構演技がヘタだなあという印象。小雪は過去を背負って猟師町で強く生きる女って感じが全然しないし、松山ケンイチは顔も体もドンクサイというかシャープさがなくて忍者って感じじゃないしセリフも棒読み。デスノートやゼニゲバ見たときは結構いい役者だなと思ったんだが、要は役に合っていなかったのかな。どうせならカムイは柴咲コウあたりにしてしまった方がよかったんじゃないの?って思うが・・・。 |
9.説明的な語りや、不自然なアクションのたび現実に引き戻されそうになった。重力どこいった的な跳び方をされてしまうと、実際にそうしているように見えないため「すごい!」と思えず。 だけど、スローでの水滴などはきれいだったし、松山ケンイチのしなやかに動く肉体も見ごたえがあった。誰にも感情移入できないまま、観終わってしまったのは残念。 【kaki】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-10-04 21:32:29) |
8.《ネタバレ》 クライマックスでどうして松ケンはそれまでさんざん使ってた「忍法ワイヤーワーク」とか「忍法CG」とか使わなかったんでしょうねぇ。いきなりもっさりした殺陣でレスポンス落ちまくっとるやないの。それはさておき、最初の経過説明のナレーションの終了直後、物語がそれより前の時代に戻るっていう大変にマヌケな事をやらかしてる時点でイヤな予感はしたのですが(一体何年プロやってんの)、なんでここまで点で描いてるの?って。カット、シーン、舞台、物語、全部点。飛ぶ飛ぶ。流れてないの。繋がり緩いの。いきなり森、いきなり川、いきなり海上、いきなり村、って。色々なものがワープしまくるんで、気持ちが映画に乗ってゆかないんですよ。せわしないワリに映画に乗れないので退屈しちゃって。『カムイ外伝』のダークなイメージをあえて青い空、青い海って明るい色彩に持って行ったのはいいとして(無理に着色してありますが)、マンガが原作だからマンガチックでいいだろう、みたいな映像が多いのはいかがなものかと。70~80年代のプログラムピクチャーじゃないんだから。村人達のそんなのアリか?な全滅具合も含めて(小雪や大後寿々花があれで退場ってのが・・・)、あちこちムチャ。これでは邦画はマンガに勝てません。マンガを前提にすると、原作よりよっぽど荒唐無稽になってしまうのって邦画の悪いクセ。あと、男達の裸が、どう見ても普段服を着て生きてる人達の裸で(お尻つるつる)、無理してフンドシしてるのが痛々しく感じられてしまいました。なんだか人工甘味料添加しまくり、ハリボテな映画ね。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-10-01 15:27:03) (良:1票) |
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7.いい加減、この監督に巨匠だの名監督だの呼称するのは止めにして欲しい。あんなにたっぷり金と時間を掛けても、この程度のものしか作れないで、なにが巨匠なのか。エンターテイメントとはかけ離れた作風彼に、なぜ原作ヒット小説等の大作ばかり撮れるのか。この人の周囲に一体どういう政治作用が取巻いてるのか?とても不思議。のっけから、武侠映画と見紛うばかりのワイヤーワーク&スローモーションの多用。スローのカット割だらけでイラついてくる。「エンタテイメント」どころか「アクション」を理解していない。カムイの内面が描かれてないというレビューも多いが、全ては脚本&演出の為だと思う。主役はかなり頑張っているし、小林薫も良かった。他の役者達が良くないのは、力量が無いのではなく、キャスティングや演出の悪さだろう。 伊藤英明はもっと良くなれたと思うし、イーキンチェンや隆大介の使い方、あれは何? 最も酷いのが佐藤浩市&その妻(愛妾?)。ワンカットでシーンにインパクトが必要な役どころのはずだが、彼は元来その種のオーラを発するタイプの俳優じゃないと思う。あの使い古された安っぽい狂気・エキセントリックな女の微笑といい、質の悪いTVドラマを見ているようで「監督、マジにやってるの?これ」と失笑。断じて役者のせいじゃない。CGも稚拙なうえに、多用してるので画面がかなりうるさい。ロケとセットに金をかけて、バックの画調を明るく美しく見せたことだけが映画のこの救いか。俳優も良い若手が少しづつ育ってるし、若い観客も劇場に足を運ぶようになって久しい。大金かけて、こんな駄作しか作れない巨匠には早く退散頂きたい。 日本映画界も、もうそろそ才能ある若手を発掘・育成することに本気で取り組んで欲しい。 松ケンの頑張りと景観の良さに点数を献上。 【ふしぎ草子】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-10-01 13:27:13) (良:1票) |
6.私はリアルタイムで「カムイ伝」「カムイ外伝」を貪るように読んでいました。この映画を見ての感想は、よくぞ映画化してくれた、という素直な喜びでした。ひと昔前の実写映画は糸で吊っていたり、それと判る合成だったりして、映像表現にがっかりしたものです。もちろん今の技術も所詮作り物と判るのですが、でも私にとっては十分なレベルの満足感がありました。白土三平の描く無慈悲に満ちたリアリズムが欠けてはいますが、松山ケンイチという得難い俳優を配したことで、私は楽しく鑑賞できました。これを機に、白土三平の作品群が映画やテレビにどんどん取り上げられてくれれば、と切に願います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-01 00:52:48) |
5.原作既読。カムイの説明のような序盤はアッチ行ったりコッチ行ったり過去に行ったり主観が変わったりで、編集やカット割りが物凄く悪いため観ていて疲れましたね。島に行った辺りからようやく落ち着いて話が進んでいきますが、今度はキャラクターが何をしたいのか、後々「あ~そうだったのか」と思わせる行動原理がさっぱり無く説明もないのでワケがわからない。あと数カットでも入れておけ、と思われるシーンが多かったな。馬の脚の秘密とかね。もう脚本が悪いのか演出力の無さなのか想像力が無いのか時間制限アリだったせいなのか分かりませんね。 あと海のシーンが多いがほとんどがお粗末な出来でガッカリ。スローで躍動感の無い忍術関係も含め、CGは出始めの頃のレベル。「おっ」と思わせたのがカムイの中段回し蹴りでポッキリ折れた追忍だけ(でもアレはCGではなく人形と役者だそうです。ようは発想力なんでしょうね)。あの出来で「最新のVFX」と誇らしげに言ってましたが、もう言葉が出ませんね。アントニオ・猪木なら間違いなく「お前はそれでいいや!」と言うでしょう。 松本と小雪はスルーして、他は昔の日本人のように濃そうな人たち、ロケ地や美術、衣装などお金をかけた甲斐があって雰囲気だけは良かっただけに残念でした。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-09-30 22:00:42) |
4.《ネタバレ》 どうもキャストに違和感を覚えてしまう映画でした。コミックの「カムイ伝」は未読なのですが、冒頭にあった漫画の絵の描写からイメージするカムイは、松山ケンイチよりもっと若々しくて眼光鋭い若者という感じだったのですが、松山ケンイチはどこかカムイとして見れませんでした。(かといって他にキャストが思い当たるかと言われれば誰も思いつかなかったんですが) そもそも「外伝」ということで、原作未読でも楽しめるような無難な内容にはなっていたと思います。ですが作品通して観客に伝わるのは、カムイの人生の虚しさだけ。彼が行くところには血が流れ、交わりを持とうとする人は殺され、放浪の旅を続けるのみ・・・。原作ではその後なんらかの答えが得られるのでしょうか??外伝だけでは大変空虚な作品に思えました。 そうなるとあとの見所はアクションシーン。こっちも、忍術を使うキャラクターという設定上CGが必須になってきますが、実はこないだトランス・フォーマー・リベンジを観たばかりで、CGとしては種類がまた違うのですが、物足りなさはどうしても感じてしまいました。 個人的に現在のレベルの邦画に求めるものは、アクションでもなく、コメディでもなく、ドラマです。どこまでも人間くさいドラマです。邦画ではそのジャンルが一番面白い気がします。後のものはハリウッドの物まね的な感じがどうしても安っぽく感じてしまうので。 大作ドラマ、来たれ。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-09-24 11:27:11) |
3.なんとも感想をどう表現して良いのかわからない作品ですね。 捻りがなさ過ぎというか、ホントにアクションムービーなんですよ。VFX?しらんけど、CGとかふんだんに使われてはいますが、どこが良い!とかどこが悪い!っていう点が、なさすぎ。 っていうか、このホンならクドカンである必要あったんですかね? 時代劇とクドカンの相性が悪いのか? 崔監督とクドカンの相性が悪いのか? たぶん、後者なんでしょうけど。 あんまりベテランというか、大御所と組んでもクドカンは駄目なのかも。 三池監督の「ゼブラーマン」も、「GO」や「ピンポン」のホン書いた人とは思えない感じだったし。 【バニーボーイ】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-09-21 20:31:13) |
2.崔洋一本来の、対象に一定の距離を置いた乾いたハードボイルドタッチでこそ活きる題材のはずだが、夢の場面等にみられる内面描写は脚本の甘さに引きずられた結果か。中盤からの沖縄風の舞台は、その汎アジア的主題の連関がいかにも崔洋一的で面白いが、脚本がどうもよろしくない。単なる二重説明でしかない饒舌なナレーションに、饒舌なモノローグはことごとく余計な上、人物造型もまた陳腐の極み。藩主役のエキセントリックな狂気演技など従来の時代劇通りのステレオタイプである。ゆえに、時代・社会全体が含み持つ狂気が浮かび上がらない。忍者アクションに関しては、終盤の役者の体技を駆使した剣戟や走りは素晴らしい一方、皮肉にもCGを援用したアクロバティックシーンはアニメ映画『カムイの剣』(1985)のスピード感とアイデアに溢れたアクション演出に及びもしない。サプライズ頼みの鮫のCGなども用方を間違えているとしか思えず、無駄なスローモーションもまたことごとく緊迫感を削いでしまっているように思う。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-09-21 01:46:40) |
1.《ネタバレ》 原作未読。一度も見たことがない。 邦画作品らしく、マイルドな作品に仕上がっており、極端につまらない作品ではない。 CG丸出しの作品ではあるが、細部には多少こだわっているようにも思われた。 しかし、毒にも薬にもならない普通のアクション作品でしかなかった。 何を描きたかったのか、“本質的”な部分が見えてこない。本作の冒頭及びラストに明確なテーマが示されていたはずだ。確か「抜け忍であるカムイの夢」や「猜疑心・己との戦い」といったことが語られていたと思う。しかし、本作をいくら見ても、これらのことが上手く描かれているとは思えない。 原作を見たことがないので分からないが、カムイの夢とは追われることがなく、争いのない世界で幸せな家庭を築くことではないだろうか。本作の流れを踏まえると、猟師となることもできたはずであり、自分を好いてくれる娘と家庭を築くこともできたはずだ。そういったカムイの夢や希望のようなものが見えてこない。ノドから手を出るほど欲していた夢が目の前にあるのに、カムイからは苦悩や葛藤も何も伝わってこない。 そういったものを欲しないのならば、いったい何のために抜け忍になったのかが分からない。 そして、最も大事なことは「猜疑心・己との戦い」ではないか。サヤカが見た恐ろしい夢のようなものは、本来ならばカムイが見るべきではないだろうか。忍者に追われるということだけではなくて、半兵衛を売った男のように、いつ村人に囲まれてもおかしくないという“恐れ”のようなものが常に付きまとっているはずではないか。そういった“恐れ”や、自分が売られるというような“猜疑心”のようなものをフドウに利用されて、村人全員をカムイが殺してしまうというような展開になってもよかったと思う。 愛した女でさえ、猜疑心ゆえに殺してしまう。どんなに強い者でも、自分にはなかなか勝つことはできないということをクドカン辺りならば、描くことはできたのではないか。 そして最後には、誤りを犯して傷ついても、苦しんでも、どんなことがあっても、人は何かを求めて彷徨い、生き続けなくてはいけないということを描いて欲しかったところだ。“忍者モノ”という現代とは何ら関係のない作品でも、現代に通じるようなものを描いてこそ、優れた作品といえるだろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-09-20 23:57:57) (良:1票) |