40.《ネタバレ》 決して動物が嫌いなわけじゃない。家で犬を飼ってそれなりに可愛がったこともあるし、あるいは目前で酷い動物虐待が行われてたら、やめさせるために何らかの手段をとると思う。 ただ、人間の命よりも動物の命を大事にするようなのは、ちょっとどうかと引いてしまう。毒ガスまで駆使して、お互いの国家のためと自分たちの生存のために戦ってる敵同士が、馬一匹救うために命をかけ、救った後はまた殺し合いを再開するのが、どこが美談かちっともわからない自分にはこの映画は無理ですね。(映画には、全く関係ないんだけど、そこらへんでホームレスが餓死してても眉一つ動かさない人が、クジラが打ち上げられると大騒ぎして、命を救うために懸命に働くのも、自分的には理解不能の現象です) 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-04 06:08:21) |
39.《ネタバレ》 さすがはスピルバーグ。淡々とした展開も、見事な演出でグイグイと引き込んで離しません。アッ!という間の2時間とちょっとでした。少し引っ掛かったのは、主人公の父親のこと。戦友を助けていても、人を殺していることで決して誇ろうとはしない。そんな立派な父親なのになぜ簡単に馬を殺そうとしたのか?惚れ込んで無理して競り落とし、息子が愛情込めて育て上げたというのに。感情が高ぶっていたとはいえ、どうしても理解出来なかったですね。何であんな演出をしたのか?スピルバーグに聞いてみたいです。それと作風が牧歌的なためか、プライベートライアンのような戦争の悲惨さはあまり伝わってきません。なんてったって馬が主人公であり、その馬の目線からの戦争、なのですから。その馬が有刺鉄線に絡まって動けなくなっているのを、イギリス兵とドイツ兵が助けるシーン。一番好きなシーンです。戦争がなければこうして分かり合えるのに。友にだってなれるのに。映画の中である将校が言います、戦争は大事なものをすべて奪っていく、と。それは物だけでなく、人と人の繋がりなんかもそうなんだと、痛く胸に突き刺さってきました。ラストシーンは出来れば、エミリーに会いにいくシーンで終わって欲しかったかな。もちろ馬に乗って・・・。 |
38.《ネタバレ》 馬の知能がどの程度かはよく知らないものの、さすがにこれはやりすぎだろうと思いながら観ていた(今、原作が児童文学だと知って納得した訳だけど…)。また、戦争が始まり、アルバートと離れ離れになってからは、少々退屈してしまったのも事実だが、再会のシーンの感動を前にすると、そういう事は「まあ、いいか」となってしまう。どうも反戦色が強くなりすぎていたが、最後は人と馬の絆という原点に帰った事で、素直な気持ちで泣けるんではないかと。映像の美しさも評価して7点で。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-03 18:05:23) |
37.第二次世界大戦を背景に、馬の波乱の半生を描いた作品。 人間はあくまで脇役、お馬さんが主役というのは、着眼点が新鮮で面白い。 ラストはベタだし、ご都合主義の展開は否めないが、きれいな映像と四部構成のシナリオがしっかりしているので見応えがあります。 馬の熱演ぶりが印象的なファミリー向け。 【MAHITO】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-04-28 02:35:10) |
36.馬がお利口さんでちゃんと演技してるのが愛らしい。 戦争映画なので話は重いし、人がたくさん死ぬけど、何故か癒される部分もある。 出会う人がみんないい人なので、悪いようにはならないだろうという安心感があって、戦争の悲惨さを少し和らげてくれていたように思います。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-01-13 16:31:17) |
35.《ネタバレ》 あまり期待していなかったがそれでもあまりよく思えなかった。 ありえない部分が目に付いたからだ。 最初の方の意地の悪い地主をガチョウが追い立てるシーン。 こんな空気読むガチョウはないわwと思えて この作品は子供向けなんだな、 俺が見たかったものとは違うんだなと悟った。 その後もありえないような偶然が続き 俺にはやっぱ動物モノは無理みたいだ。 最後の娘を失ったじいさんのエピソードは唯一良かった。 【Dry-man】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-12-30 09:49:36) |
34.戦争に翻弄される馬と人の物語。映画館で観るべき映画かな。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-12-16 03:10:58) |
33.《ネタバレ》 馬の演技力に脱帽。予備知識無しだったので、序盤で「これ、馬が主人公なのね」と思ったが、最後まで飽きずに観られたところがさすが。ラストの口笛では涙。ただ、奇跡の馬の脇で、関わった人間はことごとく死んだんだね。せめて孫娘くらいは・・・ あと親父さんの立ち位置が(ダメ親父のままだったので)。人間の扱いが粗末に感じるくらい、馬が完璧だった。 【ラグ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-11-09 20:33:29) |
32.《ネタバレ》 泣けちゃった。スピルバーグ印の演出に、心優しい実写を創るディズニー印なら、これはもう即買いでしょ。DVDを買ってしまった。懐かしいこの気持ち。そうか、音楽はジョンウィリアムスだったか。「ET」なんだね。なるほどなぁ、CG使って、どんなことするのかと心配だったけど、見事に残酷な場面のない戦争映画だった。CG使ってるので、動物映画とは言えないが、なるほどこんな場面、あんな場面、そりゃCGじゃなきゃ不可能だね、と思ったもんね。良いよなぁ、やはりスピルバーグって・・・俺らの年代には、神様みたいに若い頃から天才の感性振り回して、あれよあれよって感じで、驚く作品どんどん創っていった見事な人。う~ん、これからもドシドシ創ってくださいね。中年映画ファンに明日への希望をもたらしてくれます、彼は。正直、ちょっと心配だったんだ。え?CG使って、馬さんの映画?馬の映画といえば、レッドフォードの「モンタナ」や「少年の黒い馬(ビデオ持っているが未見)」と名作が多いもんだから、あちゃ~っと心配だったけど、彼らしい作品で、しかもいい映画で、本当に嬉しかったです。次はどんな映画を創ってくれるやら・・。楽しみでもあり、もうそろそろ感性も錆びついて、期待を裏切る作品創るんじゃないかと冷や冷やです。子どもの頃、知性が劣っていたとか、つまんない回顧録語らないで、映画創ってくださいよ♪裏切られても、見続けますばい! 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-19 04:24:31) |
31.《ネタバレ》 冒頭、広大なアイルランドの風景が映し出される。この映画が「馬の映画」であることもふまえれば当然のようにジョン・フォードが頭によぎる。しかし一向に(あきらかな)フォードらしい画や(あきらかな)フォード的展開は見当たらない。と思っていたら高地の荒地を耕す様に、おぉ『ヨーク軍曹』(ハワード・ホークス)だ!と。その後のフランス戦線の風景までもがそっくりだ。馬(ロバ)を買い戻すなんて件もあったりと、えらく『ヨーク軍曹』との共通点が多いのはやはりオマージュと考えていいように思う。そう考えると動物をからめたコミカルなシーン(少女の馬調教シーンやアヒルの攻撃)も少女がじゃじゃ馬なのもいかにもホークスだ。と、書いておきながらこの映画で真っ先に想起したのはディズニーの実写動物映画『三匹荒野をゆく』だったりする。動物が人のように思考し行動する様は往年のディズニー映画そのものだ。波乱万丈な馬の生涯の中で出会う様々な人物たちがわかりやすく顔が大写しにされることからも子供にも受け入れられる大衆映画たらんとしていることが伺われる。大人にとってはやや感動の押し売りが気になるも、映画ってそもそもそういうもんじゃんって気がしないでもない。ラストシーンは人間を見つめる馬の顔。母馬から引き離された馬はオレンジの空をバックに人間たちが見せる家族の絆をどう思って見つめているのだろう。と、大人思考で感慨にふけってみる。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-10-18 17:21:27) (良:1票) |
|
30.《ネタバレ》 E・ワトソンやP・ミュランといった渋い俳優が出演していると言っても、この映画の主役はやっぱりサラブレッド・ジョーイでしょう。ちょっと驚異的なレベルの演技を見せてくれますが、CGテクノロジーが発展しているのでどこまでが実物の馬なのかとついつい詮索してしまいます(実はフルCGだったりして)。 スコセッシが『ヒューゴの不思議な発明』を撮ってますし、ハリウッドの二大巨匠が相次いで子供向け素材から作品を創作しているのは興味深い。二人とももう孫がいる世代だし、仏心が芽生えてきたのかな。 この映画は戦争を題材にしてますがスピルバーグの残酷趣味は抑えられており、馬とともに自然を美しく映すかに全力を注いだ観が強い。英国軍騎兵隊が葦の原から現れて突撃を開始するシーンは、さすがスピルバーグと言うイマジネーションだ。でもラストのあまりに鮮烈な夕陽はちょっとCG使い過ぎでやり過ぎの感は否めなかった。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-17 23:11:41) |
29.《ネタバレ》 普通に長いが、面白くないせいでさらに長く感じた。 金も無いくせに自分で落札しておいて、使えないと殺そうとする 親父は普通にキチガイなんじゃないか。意味がわからない。 その他にも観ていて首をかしげてしまうようなことがいくつもあった。 戦争開始から終わりまでに4年も経ってるってのもわかりにくい。 いつの間に4年も、って感じ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-10 04:18:55) |
28.これは卑怯だ。これ観たら、どんな理由であれ、戦争は絶対だめと思ってしまうじゃないか。火垂るの墓、ジョニーは戦場へ行った並のインパクトがある反戦映画です。馬に大砲を引かせる場面があるんですが、あれもひどいですけど、サラブレットに畑を耕させる事も相当だと思う(まあその調教?のおかげで、ジョーイは生き残れた訳ですが・・・)。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-02 14:12:50) |
27.どーもご都合主義な感じが肌に合わなかった あと、馬視点と馬を巡る人たちの視点がごっちゃでぶつ切り感がちらほら それでも最後まで見られたのは監督の力量なんだろうな だらだらみてもそれなりに面白い 【ヘイターインサウス】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-17 01:55:50) |
26.スピルバーグ監督作品、否が応でも期待が高まる..が、ちょっとハズレかも..良作ではあるが、内容が、おとぎ話的で、どうしても、冷めて観てしまう..リアルさに欠ける分、感動とは程遠い出来..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-13 12:52:58) |
25.面白い。確かに面白い。しかしそれはエンターテイメントとしてである。もし、この作品に戦争についての何かしらのメッセージ性のようなものを期待するなら観ない方がいいかもしれないし(というかプライベートライアンとかシンドラーのリストの方が良い)、スピルバーグが万が一そういったものを込めたつもりで制作したなら本作は駄作と言えるかもしれない。何故スピルバーグのような名監督がこのタイミングでこの作品を撮ろうと思ったのか若干納得がいかない。そういう意味では非常に評価の難しい作品である。ということで及第点の7点です。 【ばかぽん】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-21 01:43:13) |
24.各々のシーンは素晴らしく、さすがはスピルバーグと言えるだろう。 ただし、ご都合主義的なストーリー展開、ドイツ人同士・フランス人同士だろうが英語をペラペラとしゃべるところには少々げんなりした。 あんまり認識がなかったけど、第一次世界大戦の初期には騎馬による戦闘が行われていたんだね。機関銃、戦車、毒ガスといった新しい兵器が登場したのは知っていたが・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-14 00:02:12) |
23.『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』以降四半世紀に渡り、いかにして悪趣味描写を娯楽作に持ち込むかという難題に勝手に挑戦し続けてきたスピルバーグですが、本作ではついに悪趣味を卒業し、かつての健全な娯楽映画に回帰した内容としています。同時に製作した『タンタンの冒険』も同様の趣旨でしたが、そちらは初のアニメ作品ということもあってやや失敗した感がありました。しかしスペクタクルの巨匠スピルバーグ、実写では外しません。90年代以降のスピルバーグ監督作品としては間違いなくNo.1の面白さであり、この人は映画を撮るのが世界一うまい人であることを再認識させられました。。。 主人公は馬。ディズニー映画のように人間の言葉を喋ることも、誰かがその気持ちを代弁することもなく、本当にただの馬を主人公とした映画なのですが、この馬のキャラがきちんと立っていることに驚かされます。擬人化の名人スピルバーグが久しぶりにその腕前を披露したわけですが、演技部門でオスカーにノミネートされてもよかったんじゃないかと思うほど馬が素晴らしすぎます。そんな馬を囲む人々も基本的には良い人ばかりで、良いドラマを観たなぁという気持ちを存分に味わわせてくれます。。。 最近仲良くしているピーター・ジャクソン(第一次大戦オタク)に影響されてか、本作の舞台は第一次世界大戦。これが実に独特な戦争で、初期には職業軍人による伝統的な騎馬戦が主流だったものの、後期には大量破壊兵器と大人数の素人兵士がその主役となり、開戦時と終戦時とではまるで違った様相を示すこととなった戦争でした。大量破壊兵器の登場とともに、かつての戦場には確かに存在していた「戦いの美学」というものが失われ、戦争はただの殺し合いとなったわけですが、本作はそんな時代背景をきっちりと内容に反映させています。当初は軍馬として大事に扱われていたジョーイが、後には交換可能な運搬手段としてこき使われることとなるのですが、戦場における人道のあり方と主人公の扱いを丁寧にリンクさせている脚本には感心しました。。。 不満点を挙げるならば、ヨーロッパ人が当然の如く英語を喋る点と、ドイツ帝国が一方的に悪者にされている点でしょうか。ユダヤ人弾圧のあった第二次大戦ならともかく、三国同盟と三国協商のどちらに正義があったのかについて議論の割れている第一次大戦においてこの扱いは無神経であると感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-08-10 17:43:31) (良:1票) |
22.《ネタバレ》 グリフィス的「再会」に、フォード的「父母」に、ホークス的「動物との共演」等々。 古典アメリカ映画を律儀に参照・再現しつつ、その上で自身の視覚的記号(差し出される手、隠される眼など)をしかるべくドラマ各所に活かし自身のフィルムとするしたたかさ。 それでいて馬の側の物語から人間側の物語である塹壕戦の描写に移行した途端、その画面に漲る意気込みが物語の統御を失いそうになる微妙なアンバランス感覚もスピルバーグ作品の魅力ともいえる。 馬を追い詰める威圧的な突撃戦車といった趣味全開の細部に執心しつつ、ギリギリで全体の統覚を保ち大団円にまとめあげるあたりは貫禄である。 黒澤明が嫉妬しそうなほどの「馬の映画」であると共に、第一次世界大戦の塹壕戦を視覚化することもまたやはり戦争の世紀を網羅しつつあるアメリカ時代劇作家としての隠れた主題なのだろう。 ヒューマンドラマを語る一方で、馬軍の突撃と共にサーベルが鋭利に人間を貫いていく殺傷の音響や、塹壕の至近距離への着弾の振動や、砲車を高台へと引き上げる行軍といった容赦無い暴力描写には、スピルバーグ流の分裂的特徴が明快に現れている。 であるからこそ一方でフィクション性をあえて際だたせ、フィルムを現実から隔てようとする。 本作に限らず、スピルバーグ作品の登場人物が一貫して「英語を話す」のは、云うまでもなくかつてのハリウッド映画のコードに忠実であり、それ以上に虚構としての「映画」に自覚的であるからに他ならない。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-08 02:24:32) |
【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-01 11:28:42) |