17.《ネタバレ》 冒頭の連鎖していくショットのテンポの良さに惹き込まれる。 そしてカセットテープをカーステレオに入れる。 再生ボタンを押すと彼女にとっての懐かしの音楽が流れ出す。 そして更に何らかのボタンを押すと、テープがきゅるきゅるとなる。 これが、早送りなのか、巻戻しなのかは説明されてないのだけど 絶対に巻戻しなのだ。巻戻すことに意味があるから。 そこで更に惹き込まれるのだ。 ベッドで寝ているということだけを撮るにしても 意味を持たせる為の演出と撮り方の選択。 ひとりではうつ伏せ、ふたりでは仰向け。 そして反復する構図で、物語が動き出す直前であることを演出すること。 簡単であるようで、そこに辿り着けるひとは少ないのだ。 あとはもうシャーリーズ・セロンをどう見せるのか ということに徹した映画であって、もうそれだけで充分だ。 綺麗な女優が歪なビッチを演じきり、周りが盛り立てる。 こんな贅沢な話はないじゃないか。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-30 03:30:01) (良:1票) |
16.いたたたた!痛い!印象的なのが2シーン。①地元の町並みを、鼻に皺を寄せんばかりに忌々しく見回すところと②実家にまだ結婚式の写真が飾られていたところ、バツ1なのにーー。そういうのもまた彼女を刺激してしまうのよね。ゴーストライターの、「ライター」ではなく「作家」と呼ばれたいのよね、よく切り取られた大人になりきれないプライドが高い女の一編だと思いました。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-22 09:48:15) (良:1票) |
15.幸せになれない肉食女子を描いた痛いブラックコメディなのですが、『JUNO/ジュノ』でオスカーを受賞したディアブロ・コーディによる脚本が相変わらず素晴らしく、男女を問わず楽しめる作品に仕上がっています。あらすじはかなり現実離れしているのですが、過去の栄光を懐かしんだり、初めての恋人を特別視したりといった主人公の心理には一定の普遍性があり、この点が観客と映画との間の共感の接点となっています。また、主人公の職業を小説家とし、彼女の歪んだ性根を小説によって明快に表現するという映画的工夫も素晴らしいと感じました。単なるバカ女にしか見えなかった主人公が、実は苦しい過去を抱えていたことが判明する終盤の急展開にも驚きと意外性があり、隅から隅まで計算し尽くされた脚本だと思います。。。 ジェイソン・ライトマンによる演出も安定しています。皮肉家で嫌味な性格なんだけど、どこか愛嬌を感じさせるキャラクターを描かせると、毎度この人は素晴らしい仕事をします。主人公のやっていることは最低で、その言動には同情の余地ゼロなのですが、それでもこのキャラクターを好意的に見てしまうのです。ハッピーエンドでもバッドエンドでもないクライマックスはいかにもライトマンらしい終わり方で、観客に何も押しつけてこないラフな姿勢に好感が持てます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-10-13 02:47:36) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 こんなキチガイ女、実際にいるのかな・・・って感じ。 いたら絶対関わりたくねー。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-10 11:50:25) |
13.《ネタバレ》 見ていて?がちょこちょこ浮かんだが、結局シャーリーズ・セロンの美貌でかき消された。シリアスとのコメディ、どちらにとって良いのかよくわからず、実際中途半端なものであったと思う。単純なラブコメを期待しているとがっかりするとおもう。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-09 00:19:09) |
12.《ネタバレ》 帰省したときに見たらはまった。喪失と再生の物語。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-10-01 02:30:51) |
11.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンがとてもきれい。 とても痛い話なのに、軽く見せる感じがうまいと思う。 突き放した話の進め方がクール。 主人公がまったく成長しないのも良い。 【Vanilla】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-23 22:42:07) |
10.《ネタバレ》 年相応のシャーリーズを見れて私はなんだかほっとしました。 男性ばかりではなくアラフォーや負け犬女性の支持を増やしたいのが狙い? なぜ彼女がこの映画に出ているのか注意深くみてみました。何を伝えたいのか。 高慢ちきなアラフォー負け犬が、元カレ奪取に挑むが、大失敗。あるがままの現実を受け入れて、人生再出発。 郊外型スーパー、ファミリー向けの町と、キャリア、時間の流れが速い都会で暮らす者の棲み分けはやっぱり大切ね。相成れないね。そんな話、映画にするほどのもの? 初めて彼女が気の毒に思えたシーン。元カレとの間で流産していた。流産して子供がいない女性に対して 産まれた赤ん坊の写真をわざわざメールで送りつけるデリカシーのない元カレ夫妻。 相手を忘れられなかったのは、彼女ではなく、振られた元カレなのでは?だから彼女は田舎に戻り、元カレの気持ちを聞き出そうとした。病んでいるのは、彼女よりも元カレの方が重症。さえない食品会社で働こうが、別にいいじゃない。だからって、元カノにわざわざ幸せを見せつける必要ある?男女たちの嫉妬の話? 心穏やかに生きていきたいものです。。。。幸せは所有するものではない。家族、子供を持つ事でも、美貌でもない。幸せはどこにあるのでしょうか。 【さくら】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-17 00:08:12) |
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9.なんとも痛い女を描いた衝撃作。評価が難しい映画だ。駄作かと問われればそうでもないし、しかし映画と言わんとしてることは理解できず残ったのは不快感のみだし。個人的には痛い恋愛なら邦画「さんかく」みたいなやつのほうが好きかな 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-06 08:53:13) |
8.監督が、「JUNO」 「マイレージ、マイライフ」 の監督だったので、期待して観ることに.. う~ん、らしい、と言えば、らしい作品だが..「JUNO」 ほどのインパクトも、共感部分も、無い..なんせ、観てる方も、イタくなるような、“イタイ女” のお話..凡作とは言わないが、強引なストーリー展開が気になる..そして、リアルさに欠ける..勘違い女はたくさんいても、主人公のような女、そうはいないだろう... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-27 12:32:39) |
7.《ネタバレ》 ラスト30分くらいのところから一気にどどっときましたね。 しかし、前半部分でシャリ嬢がなにげに手にしていたヌーブラが、まさか、後にあんなところで再び目にすることになろうとは、目玉飛び出しましたね ビックリでした。それよりなにより、あそこでガバっと脱いだ瞬間乳首がないんで頭の中がはてなでいっぱいになってしまった なにげにエロいショットになっていましたね。 その他、彼女がベッドで男の腕からもぞもぞとすり抜けるシーンが今回二度ありましたが、 あのシーン なんかイイすね 個人的に深く深く記憶に残ってゆくことかと思います。 そんなこともあってか、投稿点数については ちょっと甘めです。 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-23 20:00:28) |
6.《ネタバレ》 ジェイソン・ライトマン作品に共通するのが、一般的な道徳や既成概念からちょこっとずれた立ち位置の人間が主人公で、そのずれを否定しないし、明確な結論を出さないという事。 本作の主人公メイビスは美人だし、若い頃なんかもう、みんなの羨望の的。ちやほやされると、やっぱ天狗になるわけで、「こんな田舎は私には狭すぎる」って 出て行った典型的なタイプ。しかし、いい歳なって結婚もせず、仕事にもいきずまったりすると、どんどん焦ってくる。そうなると、結婚して子供までできた元カレとよりを戻せるだなんて本気で信じてノコノコ田舎に里帰りしちゃうわけだ。痛い!! あれだけやりたい放題やって、反省もせずに「田舎なんて大っ嫌い!!てめえら狭い世界で一生幸せごっこしてろ!」ってな感じで次のステップへいっちゃうのね。唯一の理解者のデブっちょも、都合良く振り回しといてフォローなしだし、あまりにも自分本位! だけど、人間てそういうもんよね。他人を思いやる前に、自己肯定することが大事よね。 というメッセージってことでよろしいですか? 【すべから】さん [試写会(字幕)] 7点(2012-07-17 23:58:52) |
5.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンってほんとにキレイな女優さんなのだが、本作では性格の歪みがその顔に滲み出ている。彼女の演技力の賜物か、メイキャップのなせる業か、とにかく「この人は相当病んでるな…」と一目で分かる彼女の顔。しかし彼女は暴走を止めない。妻子ある元カレをゲットしようと毎日エステに通い、ブティックを巡る。しかし、冒頭で繰り返し聴いていた彼との思い出の曲が、いつの間にか彼とその妻のラブソングになってしまっている切なさ。彼女は孤独のあまり、バカな片思いに走ってしまったのか。彼女を見ていると、『キング・オブ・コメディ』のロバート・デ・ニーロを思い出す。思い込みが激しすぎて周りが全く見えていない。しかし、この映画の凄いところは、最終的に彼女を〈悪者〉として裁くことを断固として拒否している点だ。自分を殺してまで周りに合わせる必要なんてない。そこには常に孤独が付きまとうが、もっとハードボイルドにタフであれ!という力強いメッセージを感じる。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-07-15 06:33:45) |
4.この監督はこういうの作らせたらほんとうまいな。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-30 14:47:52) |
3.《ネタバレ》 この手のキャラクターや設定って、今や普通にリアリティがあるから、単純にそれを描くだけなら映画としての面白みにならないと思う。『ブルー・バレンタイン』もそうだったけど、同じようなことは僕らのまわりにありふれていて、その状況に対する作品としての批評が弱ければオチの付きようがない。本作も物語としての驚きや発見がなく、コメディなのに設定を相対化できずに笑えない。結局のところ、メイビスというキャラクター(大人になりきれない大人)をどうしたいのか僕にはよく分からなかった。そこが大事なんじゃないかと思うのだけど。。。(そもそも彼女を勝ち/負けで括れるようなキャラだとは全く思わないし) キャラクターや設定がリアルなわりに単純すぎるのだ。特にメイビスを強調する為にまわりの人間を平板にしすぎている。実際は、ママさんグループにもメイビス的な要素はあるだろうし、もちろんその逆もしかり。普通、メイビスのような美人に言い寄られたら、最後までいくかどうかは別にして、男はあんなにあっさりと断らないよ。元カレなら特に。人間って、もっと、多面的で、自己中心的故に、いろいろと躊躇ったり、悩んだりして行動するはず。子供っぽい主人公と対比する為に周囲の同世代の人間を大人にしすぎだと思う。大人にも大人なりの茶目っ気があるでしょう。 この映画、作品自体がキャラ解説に走りすぎでいて、あまりに子供っぽい。そこがすごくヤング・アダルト。邦題『ヤング≒アダルト』というのも一面的すぎる。そもそもヤング・アダルトって成人期前期のことで、それを「大人になりきれない大人」という意味に拡大しているのだと思うけど、そういう意味で、僕の中でヤング・アダルト的なイメージと言えば、『男はつらいよ』の寅さんなので、単なるキャラクター映画を超えた奥深さを期待しちゃうのだ。 【onomichi】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-20 09:18:14) |
2.《ネタバレ》 うわ!面白い!アメリカ的偽善を映画丸ごとで睨み返している。ダレダレな生活を通して、場違い且つしおれかけの大輪の花メイビスの哀れさを浮き彫りにしている。でも、側に来れば煙たい存在なのは間違いないけれど、負け犬が彼女なのかへたくそ嫁さんバンドなのか、田舎で小さくやり過ごしている私には正直判断がつかないよ。シャーリーズ・セロンの「モンスター」以上の熱演と「あなたはここにいなさい。」のシーンの辛子たっぷりの味わいに痺れ、これまた見よう!と心に誓った映画だった。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-13 22:06:55) (良:1票) |
1.期待し過ぎちゃいましたかねぇ。もっと笑える話だと思ってたんですが、それほどでもなく、感動的な話でもなく、教訓めいた話でもない。絶対に叶うはずない主人公の願望を長々と見ていると、痛々しく思えてきました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-23 23:02:06) |