13.「はばかりに行かせて!」の壮絶な取り調べシーン、そぼ降る雨の中、頭に被った袈裟を振り落とし集まった野次馬に一瞥を加え、その直後少年に投げ掛ける慈母観音のような笑み・・・。田中裕子という女優のか細い肉体から発せられるエロチシズムが全面的に押し出せた作品は後にも先にもこの映画一本のみ。それだけでも観る価値有りです。しかし・・・、雨に濡れた女性っつうのはマジ魅力的っすね。 |
12.《ネタバレ》 田中裕子という女優はこんなにも美しかったのか、と心底驚いた。20代の女の私でさえ心奪われる。ましてや思春期の少年なら尚更だろう。甘酸っぱくも切ない、ダウナー系「マレーナ」。でも、色香を放つ大人の女性に心奪われる思春期の少年を描いた作品ということでは、私は断然こっちの方が好きです。少年の内に渦巻く複雑な感情、その欲望と愛憎、憎悪の表出。切な過ぎる、ことの真相。そしてあの天城峠の姿は、記憶の中でも記録の中でも悠遠の彼方に消え失せ、少年の心抉られる痛切な葛藤も、事件の真相も、その全ては過去のものとして、永久に守られるように、滅失してしまった。かつての幽遠の峠は、今は暴走族の出す爆音に包まれている。 【ひのと】さん 8点(2004-05-16 18:19:15) (良:2票) |
11.いい映画ですね。現在と昔が交互に入れ替わるんですけど、その昔の情景がすごくいいです。トンネルやら雨やら緑やら建物やら、全体の妖しさが物語を支えてます。それにしても、切ない話です。 【あろえりーな】さん 7点(2004-04-27 22:36:12) |
10.田中裕子の妖艶さがすべてだろう。それだけでこの物語が昇華している。その後の話の展開の中で事実が明らかになるに連れて、その妖艶さが際立っていく。彼女の存在感に対して、事件そのものの存在感が薄れてしまっているのがやや残念だが、そういう結末だから仕方ないと言えば仕方ない。 【もとや】さん 8点(2004-03-09 14:42:23) |
9.TV放映で観たのがちょうど映画の中の少年くらいの年齢で、かなり入り込んで見ていました。純粋な少年と娼婦の妖艶さの対比、観てはいけない大人の世界を覗き見た時の切ない気持ちが堪らない。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2003-11-03 09:30:24) |
8.田中裕子を見る映画です。それにしても、あの少年があの大人になるのは外見的に無理があるのでは? 【omut】さん 6点(2003-06-17 19:08:43) |
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7.松本清張の話の中では好きな作品の一つ。田中裕子の方を観たけど、今度は大谷直子の【天城越え】を観て見ようと思っています。どちらもお肌の美しい女優さんだ・・・。 【クラリス】さん 8点(2003-06-17 13:26:25) |
6.雨の女、そんな印象を子供の時に観て感じたのですが、最近見直して、改めて田中裕子の素晴らしさを実感した次第です。彼女の底知れぬ演技力は、この映画に遺憾なく発揮されています。妖気というのか、女の艶かしさ、優しさ、残酷さを感じました。決して美人じゃないけれど、美しさをかもし出せる人ですね。ただ、彼女以外の面では不満もあります。渡瀬には無理がある。あれが残念。 【ノブ】さん 7点(2003-02-01 16:04:02) |
5. 助監督が長かった三村晴彦の初監督作品。天城隧道など丁寧に撮られるとられているところは評価できる。なんと言っても田中裕子です。あの喜、怒、哀、楽、の表情、輝きに文句なし。8点だ! 【偏見マン】さん 8点(2002-08-23 13:38:58) |
4.渡瀬恒彦が相当無理な演技してる・・・あれじゃ刑事じゃなくてまるで変質者。しゃべりも不自然。内容は日本文学ですねぇ。たいへん難しい。 【キャットス桜井】さん 4点(2002-03-13 00:34:35) |
3.まぁ~俺的には 名作だと思います。 切ない 切なすぎる あぁ~あの少年の切ない心理描写 見事だったなぁ~。 【東京JAP】さん 8点(2002-03-07 13:34:42) |
2.なんか切ないお話ですねえ。田中裕子ってば、本当に美しい人。 【okピーちゃん】さん 9点(2002-01-14 20:29:05) |
1.なんという、美しい思い出。なんという、切ない犯行動機。田中裕子がはまりすぎ!おとなになるって、いったい何だ? 【阿佐ヶ谷】さん 9点(2001-04-17 00:39:50) |