48.いつからか邦画というと、ストーリーはマジメに進行しながらも何気にコメディタッチというものが多くなったような気がする。シリアスな中にユーモアが顔を出すといったものじゃなく、あくまで全編でコメディタッチ。この軽さがどうも苦手で、この作品もこの系統に属すると思うんだけど、他の多くのこの系統の駄作とは異なりコメディの部分にあざとさがなく、ちゃんと作品の世界に馴染んでいる。「軽い」というより「ゆるい」。このゆるい感じを損なうような無理な笑いとか無理な感動とかは入れない。ゆるい笑いとゆるい感動があるだけ。この押さえ加減が良い。今村監督の初期作品のようなエネルギッシュさは無いかもしれないが、こういうのもたまにはいい。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-10 16:54:45) |
47.まあまあ。「うなぎ」という題材と主人公の愚直さがよかった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-02-15 15:45:51) |
46.最高賞を撮った割には・・・ という評価になってしまいがちだが、そういった色メガネで観なければ普通に楽しめる作品。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2007-09-09 00:57:15) |
45.さほど面白くもないし感動もしなかった・・・。市原悦子と柄本明、存在感あったなー。船大工のおじさん、井川比佐志だと思ったら別人だった。似てない? 【すねこすり】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-03 17:43:38) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 妻を刺し殺した夫と、肉欲に溺れて自殺未遂を起した不倫女の「再生」の物語です。私は、罪を抱えた人間が再生していく物語が好きです。だからこの映画の「再生」というテーマには当然のごとく惹かれます。嫉妬により妻を刺し殺した男は、人間不信になり、物言わぬうなぎだけにしか心を開かないようになってしまいますが、その男が床屋を開業しようという発想はかなり笑えます。 このセンスの良さは買います。 そして刑務所で知り合った柄本明が扮する高崎は、主人公が作り出した幻想だったと考えても良いのではないかと思います。 つまり、主人公がなぜ妻を殺したのか?ということを延々と語り続けさせるために高崎は必要だったのです。 「自問自答」という自分の内面と向き合って行う行為を、劇的に読者に魅せようとする手法は日本の映画にはあまりないようですが、それを見事に表現しているところが私は素晴らしいと感じました。人を救うことによって自分が救われる。この世の中の普遍的な原理を、再生の物語として映画に取り上げた時点ですでにこの映画の勝利を確信していました。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-18 21:22:45) |
43.真面目な男はつまらないけどクソ真面目な男は面白い 【junneisan】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-08 16:15:55) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 湿っぽいのに枯れている独特の映像と世界観が新鮮だった。 嫉妬心で妻をも殺してしまう幼稚な主人公が、メスウナギの話を聞き、 人生経験を積むことで、他人の子をも育てようというほど寛容になる。 変な映画ですが、監督の人間(生き物)に対する温かい眼差しが感じられました。 【Ruby】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-23 02:10:37) |
41.独特の緊張感のある映画。最後までどう解釈して良いか分からなかったけど、中終盤のドタバタ劇で冷めてしまった。画面が暗すぎるシーン多数。 【mhiro】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-20 10:30:00) |
40.なーんかへんな映画ですね。導入がすばらしいです。 |
39.主人公が警察へ自主するシーンがとても痛快だった。 |
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38.潔癖で妻の裏切りも許せなかった男が、不倫して妊娠して金融とトラブル起こした女とやり直す。人間の汚さを受け入れられるようになってようやく安住が訪れ、うなぎと会話する生活から脱却できるようになる。テーマとしてはシリアスなんだけど、笑えます。いくら人間不信だからって、うなぎが友達かよ! 高崎の言う通り、幼稚園児レベルだと思います。いやなやつでしたが、なんだかんだいってあの変態の罵倒が山下にとって一番ためになるアドバイスだったんじゃないでしょうか。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-24 11:27:58) |
37.妻の殺害、人間不信、人を拒絶し続ける受け入れ無い男が人の優しさや愛される事から再び人間性を取り戻してゆく。《追記 》とりたてて面白いとは思っていなかったが、「”エロ事師たち”より 人類学入門 」を見て理髪店に置かれた水槽に入ったサカナはここから来ていたのかと知る。改めて再見したい気分です。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2005-02-28 18:13:18) |
36.なんとなくカンヌでとるっぽい作品だと思いました。抽象的で、比喩的で。不思議な世界観はとてもいい。ストーリーはハチャメチャなところがあるんですが、全体をやんわり包んでいるコメディの雰囲気がそれを緩和しているような気がします。 |
35.《ネタバレ》 全体に流れる枯れた雰囲気とキーワードとなる「うなぎ」の得体の知れないグロテスクさが印象的でした。多分、うなぎとは女性全般の象徴であり、まさに夜釣りでヤスで刺して(殺して)得たうなぎが最初の妻であり、その後罠によって(殺さずに)捕まえたうなぎが桂子を象徴していたのだと思います。その桂子を汚れのない理想の女性として描かず、ドロドロとした愛憎の末に逃げ出してきた汚れた女とするところに今村監督のシニカルさが醸し出されていたと思います。 【SWORD】さん 5点(2004-08-30 13:13:43) (良:1票) |
34.後半夜 役所の床屋に柄本が酔っ払って来て、口論となった時、話の流れで初めは柄本明がすごい悪人に見えたけど、冷静に後で考えて見ると、柄本明の言っていたことの中にもいくつかの真理があるのかなあと思いました。 役所は、不倫していた奥さんを許せなかったのですが、同様に不倫関係していた清水と結ばれるという皮肉でありながらも、最後にやっと安息の境地にたどり着いたのでしょうか。人間は、変に知恵があるため、逆にいろんな学習経験をしなければならないのでしょうか。でもこの「いろんな学習経験」が人の一生をダイナミックなものにしておもしろくしているのだろうか。なんだかよく分からなくなってきました。 【やまさん】さん 8点(2004-08-18 21:21:06) (良:1票) |
33.面白い場面も多いんだけど、今村監督は、女性の描き方が、イヤ。 北野武もそうだけど、カンヌ映画祭では、こういった、女性を一面的にしか描けない監督の日本映画ばかり評価されるのはなぜなんだろう???と、かねがね不思議でなりません。 日本人に対する偏見が根底にあるからなんじゃないのかしら? 日本人の女性といえばすぐに「ゲイシャ」みたいなディテールが浮かぶんじゃない? その証拠に、洋画に出てくる日本人の女性って、多かれ少なかれそういうイメージをひきずってると思うもの。 【おばちゃん】さん 5点(2004-07-18 22:37:01) (良:1票) |
32.後半のどたばたっぷりはなかなかの面白さ。 役所も得体の知れない雰囲気を上手く出してていい。 でもカンヌで賞を取るほどの物かと言われると…? 【ふくちゃん】さん 6点(2004-06-13 14:51:56) |
31.《ネタバレ》 最後がハッピーエンドなのに驚いた。あんなにドロドロした作品なのにこうも後味がいいとは。好きな作品です。日本映画らしい 【ガム】さん 8点(2004-06-07 01:07:05) |
30.誰かが「うなぎは見るより食べる方がいい」と言ってた。話のテーマについてはワタシもどう考えればいいのか分からなかったので同感だった。 【キリコ】さん 5点(2004-05-31 00:39:07) |
29.今村流の新喜劇といったところだろうか。程好く滑稽で人情味もある。普通に楽しめる作品。清水美砂が好きです。 【もとや】さん 7点(2004-03-29 18:24:16) |